わたなべ正博の「万歳録」

日本共産党上田市議会議員「渡辺正博」の日記帳(まんさいろく)
2009年5月3日スタート

被災者が助けを求めているときラグビー観戦に浮かれる行政の長

2019年09月24日 16時45分23秒 | 日記
♪とかくこの世は無責任 こつこつやる奴(やつ)はごくろうさん。植木等さんが演じた軽薄で調子のいい男の映画や歌がはやったのは、日本経済が高度成長にわいている時代でした
▼愛社精神や年功序列など笑いとばす責任感のない社員がどんどん出世していく破天荒な姿がうけました。そんなことをなぜ思い返したのかといえば、この頃の社会に現実の“無責任”がまん延しているから

▼「誰も責任を取らないなんて…」。東電の旧経営陣を無罪にした裁判で、福島の市民から落胆の声が上がりました。社員が巨大津波対策の必要性を報告していたにもかかわらず、先送りにされた実態が明らかに。それを免罪した判決は原発ありきに固執したものです
▼8年をすぎてなお4万をこえる人びとが避難を強いられる。家や生活、ふるさとを奪われた痛みに少しでも思い至れば会社も裁判所もこれほどの振る舞いだったか。千葉の台風被害でも東電の見通しや対応の甘さが長く県民を苦しめることにつながりました
▼横浜をはじめ各地で進められるカジノもしかり。賭博ですさむ責任は誰がとるのか。来月からの消費税増税の強行も、韓国との関係悪化で観光客が激減していることも…。こうして見ると、無責任の最たるものはやっぱりあの人にゆきつきます
▼被災者が助けを求めているとき、ラグビー観戦に浮かれる姿からは行政の長としての自覚も感じられません。後は野となれ山となれとばかりに無責任さがはびこる社会。つけを回されるのは国民です。