筆者は広島県の出身では、ない。が、高校を卒業して上京するまで住んでいた岩国は広島市内から電車で1時間足らずだし、 そもそも両親が広島出身と広島在住経験者ということで、広島に対しては準地元という意識が濃厚にある。
ということで、タイトルに釣られて購入したのだが、なかなか楽しめた。
著者の岩中祥史は名古屋出身の人。「博多学」「札幌学」などの著作もあり、国内のローカル性を掘り起こした作品をシリーズとし . . . 本文を読む
せっかくの3連休の中日ということで、「ギリシャ展」のあと両国に移動して大相撲観戦。
相撲観戦もずいぶん久し振りなので、ブログを検索したところ、前回国技館に足を運んだのはちょうど1年前の9月場所。その日、白鳳が53連勝で千代の富士の連勝記録に並んでいる。ここから後、相撲界はとんでもない激動期だったのでもうずいぶん昔のような気がするが、たかだか1年前のことなのか。
しかし人気回復はまだまだ道半ばらし . . . 本文を読む
夏休み中は混んでいることを見越して9月以降に行こう、などと思っているうちに機を逸してしまい、気がつくともう会期が終了してしまう、というので慌てて出かけた。
出展作の大半は神もしくは人間の像と表面に彩色された壺の類で、「古代ギリシャ」といわれて想像する通りのものが並ぶ。とはいえ、これだけの量の実物を目にできる機会は貴重だろう。
印象に残ったのは今回の出展作のなかでも、最も古い年代のものの一つであ . . . 本文を読む
最近、文芸書を読むことはあまり多くない。なかでも、ミステリーは、他のジャンルのものはまだしも読んでいた時期でも読むことは少なかった。
今回、このミステリー作品に挑戦したのは知人の強い勧めがあったからだ。
ミステリーの仕掛け自体はオーソドックスなものであったが、ピアニストを目指す主人公の、練習時や本番の舞台に上がっての心理状態など、筆者にも経験のある心理状態の描写が巧みで引きつけられた。
この作 . . . 本文を読む
ようやく復活の信州記。
2日目は長野に移動。善光寺に参詣した。
移動はJR篠ノ井線。姨捨(おばすて)駅からは「日本三大車窓」の一つとして知られる絶景を堪能した(写真を取り損ねたのが残念)。
能「姨捨」や「楢山節考」でよく知られる「姨捨伝説」は様々な異論のあるところで、ここで詳細に踏み込む根気はないが、この地名が今に残っているということは驚くに値するだろう。
善光寺はとにかく広い。東京近郊の神社 . . . 本文を読む
先日無事終了したJMO(Japan Gustav Mahler Orchestra)特別演奏会だが、その陰で演奏会への出演そのものが危ぶまれる事態が生じていたことは知られていない。
その日、9月11日はパルテノン多摩に9時集合となっていた。筆者は、最寄りの住吉駅から都営新宿線に乗り、そのまま京王線に乗り入れて多摩センター駅まで行く予定だった。多摩センター駅からの徒歩が大した距離ではないことは、昔 . . . 本文を読む
三連休の中日にはジャズライヴを聴いた。
田中詩織(vla.) 上野山英里(Pf.)
ユニット名がCieLi。この日は昼間の公演ということで題して「昼CieLi」。
天気もよく、快適な総武線の車窓を楽しみながら、学生時代を過ごした西荻窪へ。ここにある「サンジャック」がこの日のライヴハウス。
1曲目の、先日入手したアルバムにも収録されていた田中のオリジナル「PINOCO」から心地よい音楽を楽 . . . 本文を読む
実は先週のJMO(Japan Gustav Mahler Orchestra)特別演奏会の直前、前日のゲネプロの前にコンサートを聴いていた。
足を運んだのは昨年、3年ぶりに定期会員に復帰した新日本フィルの新シーズン、最初のコンサート。
ワーグナー:ジークフリート牧歌
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調
指揮:クリスティアン・アルミンク
気がつかれた方もあるかと思うが、翌日のJMO特別演 . . . 本文を読む
震災で、今年の定期演奏会の会場であるミューザ川崎が使用不可能になり、今年はもう演奏会はできまいと思っていたが、その後紆余曲折を経て「復興支援コンサート」として特別演奏会を開催できることになった。
ジャパン・グスタフ・マーラー・オーケストラ特別演奏会
(東日本大震災復興支援コンサート)
日時:2011年9月11日14:00開演(13:30開場予定)
会場:パルテノン多摩 大ホール
曲目:ワーグナー . . . 本文を読む
いよいよ本番前夜。
この日の練習会場は昔、他のオケ使った白金台の施設。懐かしかった。
ソリストも参加したこの日の練習でも、個人的には課題いまだ山積。
考えてみれば、これまで何度となく「本番前夜」を経験しているが、完璧な準備ができた!などということは一度もない。
それでも、とにかく最善を尽くすことが演奏者としては唯一のできることなのだろう。
明日は気合いを入れよう。
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8月のレコレン、結果は14勝17敗と惨敗。後半、仕事が数年に一度の超繁忙期に入った影響が出てしまった。
本番も近いというのに・・・
ついに本番まで後3日。
しかし、まだまだ。空き時間のある限り、練習しよう。
以下は告知。ご都合のつく向きは、ぜひお越しください。
ジャパン・グスタフ・マーラー・オーケストラ特別演奏会
(東日本大震災復興支援コンサート)
日時:2011年9月11日14:00 . . . 本文を読む
ライヴレポート後半。
2つめのステージにも3組のアーティストが出演。
最初はケニー・バロン・トリオ。「featuring 北川潔 and ジョナサン・ブレイク」とある通り、この2人とトリオを組む。キャリア豊富な3人による音楽は風格十分だったが、こういう音楽を十全に楽しむにはいかんせん東京国際フォーラムのホールAは広すぎる。ライヴハウスで堪能したいトリオだった。
2組目がこのステージの目的。上原 . . . 本文を読む
信州記をさらに中断して、ライヴレポート。
夏のフェスティバルとして定着している「東京JAZZ」。今年が第10回となるが、筆者はこれまで聴きに行ったことがなかった。今年はどうしても聴きたいアーチストの出演があり、2つのステージに足を運んだ。まずその一つめ。
このステージに登場するアーティストは3組。
最初はカウント・ベイシー・オーケストラ。ビッグバンドを実演で聴くのも初めて。10人に及ぶホーン . . . 本文を読む
信州記を中断してJMO練習記。いよいよ佳境。
この日の練習場所は自宅からは近いのだが、行ったことがない場所で、しかも交通の便はあまり良くない。ということで、タクシーを使ったのだが、タクシーもしばらく迷っていた。
さて、練習は本番の演奏順に全曲を取り上げた。
この日個人的に気になったのはブラームス。問題は全体としての演奏がどう、ということではなく、自分の状態。
この1、2週間、あまり練習ができて . . . 本文を読む