musikhalle

 ― 音楽について、そして全ての芸術について ―

JMO第4回定期への道vol.13

2006-02-27 22:52:58 | オーケストラ
26日の練習はみなとみらいホールのリハーサル室において、初めて合唱合わせを行った。 今回の定期に参加いただく合唱団は、女声合唱:藍の会&湘南市民コール、児童合唱:横浜少年少女合唱団である。 筆者は合唱の世界には通じていないが、我が国の合唱のレヴェルが世界でも有数の位置にある、という説は耳にしたことがある。 今回の合唱合わせ、期待と不安をもって練習に臨んだのだが、心配の部分はどうやら杞憂であった . . . 本文を読む

トリノ五輪に思うこと

2006-02-25 12:16:11 | その他
荒川静香選手の金メダル獲得で、ようやく日本におけるトリノ五輪もそれらしい盛り上がりを示し始めた。ただ、こういう場合の常として「日本初」「アジア初」などという報道のスタンスがいまだに幅を利かせていることには疑問を感じる。五輪を国威発揚の場とする概念は(少なくともいわゆる先進国にあっては)過去のものとすべきであると考えるし、時代の趨勢はいやおうなくそういう方向へ世界を向かわせている。 現に横綱も外国人 . . . 本文を読む

演奏会後は美術展

2006-02-23 23:41:46 | 美術
今はプライヴェートのエネルギーを全て3月5日のJMO定期へ向けているといってよい状態である。 そしてこの演奏会が終わった頃から、いくつかの注目すべき展覧会が同時期に開催される。 3月7日から国立西洋美術館で開催されるのは「ロダンとカリエール」。ロダンはいうまでもなく近代彫刻の父ともいうべき存在であるが、カリエールについては若干の説明が必要かもしれない。マティスの師としても知られる彼はロダンより9 . . . 本文を読む

JMO第4回定期への道vol.12

2006-02-22 00:16:35 | オーケストラ
オーケストラ・ダスビダーニャの演奏会を聴いた後、JMOの練習に参加した。 第3楽章で長大なソロをとるポストホルンをプロ奏者に依頼していることはすでに述べたが、この日は2回目の合わせである。ただ、ポストホルンの入る部分は基本的にソロと伴奏、というシンプルな形の譜面になっているので、ソロとテュッティの絡みについて技術的にさほど高度な要求はされていないようだ。 その部分を集中的に採り上げた後、1、2 . . . 本文を読む

オーケストラ・ダスビダーニャ@東京芸術劇場

2006-02-21 00:08:18 | コンサートレヴュー(アマチュア)
オーケストラ・ダスビダーニャ 第13回定期演奏会 2月19日 東京芸術劇場大ホール ショスタコーヴィチ:劇音楽「ハムレット」による組曲 作品32a    同     :ピアノ協奏曲第2番 作品102    同     :交響曲第8番 作品65 指揮:長田 雅人 ピアノ:ミハイル・カンディンスキー オーケストラ・エレティールを聴いた翌日、上記演奏会を聴く。 このオーケストラは、特定の作曲家の . . . 本文を読む

オーケストラ・エレティール@ティアラこうとう

2006-02-20 21:44:48 | コンサートレヴュー(アマチュア)
レッスンの後、演奏会に行く。 オーケストラ・エレティール 第33回定期演奏会 2月18日 18:00開演 ティアラこうとう大ホール 指揮:新通 英洋 ブリテン:青少年のための管弦楽入門 エルガー:交響曲第1番 (アンコール:ロンドンデリーの歌、エニグマ変奏曲より「ニムロッド」) 前半には間に合わず、エルガーから聴くことができた。 印象的だったのはアンサンブルのきめ細かさである。アマチュ . . . 本文を読む

直前レッスン@Tp

2006-02-18 22:23:19 | トランペット
この週末は音楽漬けになりそうである。 まず午後、久しぶりにトランペットのレッスンを受けた。昨年末に新しい先生に教わり始めて以来、2度目になる。今日は御茶ノ水にある楽器店がレッスン場所である。 この先生は都内某プロオケのトランペット奏者で、ロータリートランペットにも造詣が深い。今回のレッスンでは3月のJMO定演の曲である、マーラーの3番を見て頂いた。 個々の箇所における問題点だけでなく、自分の . . . 本文を読む

マルケヴィチ、ブロムシュテット、朝比奈 その他

2006-02-17 22:29:46 | その他
昨日、BSでイゴール・マルケヴィチ指揮、日本フィルの演奏を聴いた。残念ながら、最初から最後まで聴きとおすことはできず、断片的に聴いただけであるが、その内容の充実振りには驚かされた。 映像はモノクロで、録音状態も決して良くはない。鳴っている音自体も、おそらく楽器の質に問題があるのだろう、管楽器の一部でひどく薄っぺらな音が聴かれた。 しかし、そうした条件の悪さを越えて、その演奏からはラヴェルやムソル . . . 本文を読む

JMO第4回定期への道vol.11(&脱力@左手)

2006-02-13 23:25:44 | オーケストラ
この週末はギターのレッスンとJMOの練習の両方があり、演奏三昧となった。 まず、ギターのレッスンでは、4月に予定されている次回発表会の曲を、この数ヶ月取り組んでいるヴィラ=ロボスの「ショーロス第1番」に決めた。 演奏は、先週「暴力的」と評されたが、今回は多少ましになったようだ。ただ、音楽の流れが途切れがちであり、もっとレガートに弾くように、との指摘を受けた。おそらく最大の原因は左手の脱力が上手く . . . 本文を読む

訃報に接して

2006-02-12 00:48:40 | その他
作曲家、伊福部 昭氏が逝去した。享年91歳。 この作曲家について、これまで特に多くの曲を聴きこんだわけではないし、実際に舞台で演奏した事もない。その音楽にもっとも親しんだのは、JMO第2回定期でこの作曲家の「ヴァイオリンと管弦楽のための《協奏風狂詩曲》」を採り上げたときである。筆者はこの曲については降り番だったので実際には演奏していないが、約1年間、練習に参加しその音楽が出来上がっていく過程に立 . . . 本文を読む

新日本フィル定期@2月

2006-02-11 02:57:19 | CD・コンサートレヴュー
オネゲル:劇的オラトリオ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」 指揮:クリスティアン・アルミンク この作品は映画監督リュック・ベッソンの「ジャンヌ・ダルク」に酷似している。むろん年代的にはこちらが先行する。 プログラム・ノーツでも触れられているが、ジャンヌの行動とその動機を19世紀帝国主義的な文脈において語ろうとせず、ジャンヌ個人の素朴ともいえる信仰心に光をあてた点にその類似性が顕著にあらわれている。 . . . 本文を読む

マーラーの交響曲におけるスケルツォ楽章について

2006-02-08 22:38:08 | その他
先日の合奏練で第3楽章を中心に採り上げたのを機に、マーラーの交響曲におけるスケルツォ楽章の意味について考えてみたい。 今取り組んでいる交響曲第3番に関して、第3楽章は音楽の進行上欠くべからざる重要な部分であると考えている。曲のメッセージが多層的・多義的であるのがマーラーの音楽における重要な特質のひとつであるが、3番の場合、第1、第2楽章ではとりわけ自然音や軍楽隊・民謡などの要素をとりこんだ音楽に . . . 本文を読む

JMO第4回定期への道vol.10

2006-02-07 23:57:02 | オーケストラ
本番までいよいよ残り1カ月を切った。この日は第3楽章でポストホルンを担当するプロ奏者との初めての合わせである。 このポストホルンのソロであるが、全曲を通じての最大の聴かせどころの一つといってよい。これまでの練習ではトランペットパートの誰かが代奏してきたが、初めてプロ奏者による演奏を聴くことができた。 圧巻であった。聴いていて、(曲想そのものは必ずしも明るく楽しいものではないにもかかわらず)思わ . . . 本文を読む

暴力的ヴィラ=ロボス演奏

2006-02-06 22:03:30 | ギター
なにか嫌なことでもあったのですか? 土曜日のレッスンでヴィラ=ロボス:ショーロス第1番を弾いたあと、言われたコメントである。続けて、この演奏の欠点として「暴力的」であるとの説明を受けた。 技術的に思い当たる節が無いではなかった。前回のレッスンで、曲の「ノリ」を重視し、速めのテンポである程度弾き飛ばしたところ、ミスが多すぎて演奏になっていないことを指摘された。その反省から今回は遅めのテンポで一つ . . . 本文を読む

バズ・ファイブ コンサート

2006-02-02 23:31:38 | CD・コンサートレヴュー
昨日言及したバズ・ファイブのコンサートを聴いた。 プログラムは リムスキー=コルサコフ:歌劇「ムラダ」より“貴族たちの行列” J.S.バッハ:「羊たちは安らかに草を食み」より エワイゼン:コルチェスター・ファンタジー カーマイケル:スターダスト プライヤー:スコットランドの釣鐘草 ウェッバー:キャッツ組曲 メンバーは 上田 仁(Tp)、小川 聡(Tp)、友田 雅美(Tb)、加藤 直明(Hr)、 . . . 本文を読む