musikhalle

 ― 音楽について、そして全ての芸術について ―

“ピアノ・マスターズ”@ブルーノート東京

2010-03-28 23:13:47 | CD・コンサートレヴュー
ミシェル・カミロとチューチョ・ヴァルデス、ドミニカとキューバを代表する、というより現在のジャズシーンを代表する2人のピアニストの共演が実現した。 これは必聴、ということで昨年のパキート・デリヴェラ(参照:2009-11-09「パキート・デリヴェラ・クインテット@ブルーノート東京」)以来4カ月ぶりにブルーノート東京に足を運んだ。 カミロはいつも通りの超絶技巧が炸裂、ナマで聴くのは初めてのチューチョ . . . 本文を読む

「坂の上の雲」本、乱読

2010-03-22 00:01:47 | ブックレヴュー
昨年、NHKで司馬遼太郎「坂の上の雲」がドラマ化された。これから3年かけて放送されるということだ。 このドラマ化の影響で、「坂の上の雲」に対する注目度は高まり、この作品についてのさまざまな書籍を目にする機会が俄然増えた。 筆者はそれこそ小学校くらいの頃から司馬遼太郎のファンで、主だった作品はほぼ読破しているが、「坂の上の雲」は膨大な司馬作品の中でも頂点にある作品の一つだと思っている。通算何度目に . . . 本文を読む

大阪シンフォニカー交響楽団@トリフォニー

2010-03-21 10:50:46 | CD・コンサートレヴュー
始まってからもう何年になるのだろうか。 トリフォニーでの恒例、「地方都市オーケストラ・フェスティバル」。 普段耳にすることのないオーケストラを聴ける機会ということで興味はあったのだが、何となくタイミングが合わなかったりその他で、実際に足を運んだことはなかった。 実際、このフェスティバルに限らず、地方のオーケストラを聴いたことは少ない。記憶にある限りでは、かつて「討ち入り」と呼ばれた、朝比奈隆が指 . . . 本文を読む

特別展「長谷川等伯」@国立博物館

2010-03-15 23:01:18 | 美術
うららかな春の一日、期待値の高い展覧会に足を運んだ。 特別展「長谷川等伯」 前日に「美の巨人たち」でこの展覧会に出展されている「松林図屏風」が取り上げられていたので、多分この日は一層混むだろうな、と思っていたのだが、予想通り1時間待ちの大行列。とはいえ、それがあまり苦にならないくらいの陽気ではあったのだが。 内容は予想以上の充実ぶり。画業の全期にわたる作品が揃えられており、等伯の全貌を明 . . . 本文を読む

頼政&鏡男@能楽堂

2010-03-14 21:21:42 | 寄席・演芸
一昨年、年頭に掲げた目標「ナマで能を鑑賞する」を遂に果たした。 国立能楽堂平成二十二年三月普及公演 「鏡男」「頼政」 国立能楽堂の公演内容は毎月2度の「定例公演」と毎月1度の「普及公演」、あとは貸劇場公演と不定期な企画公演等に大別される。この中で「普及公演」と「定例公演」は、毎回能と狂言を1作品採り上げていて、バランスが良い。さらに「普及公演」では冒頭に解説が行われるということで、まずは「普 . . . 本文を読む

JMO 8th定期 準備編その5

2010-03-07 22:55:57 | オーケストラ
今日は今シーズン初めての管分奏。合奏に比べるとどうしても吹く時間は増えるし、その分練習の密度は高まる。 ということで、それなりに気合を入れて臨んだ。 最初に採り上げられたのは終楽章。第1楽章と並んで、最難関の楽章である。全体的に、よりレガートに、ということが要求された。個人的にも、入れるべきでない箇所にタンギングを入れていたり等の癖が見つかった。練習の場数を踏んで吹き慣れてきたのだから、こういう . . . 本文を読む

通奏低音@我が家

2010-03-06 21:25:02 | その他
アルコールに関して、最近のマイブームは黒糖焼酎だが、特にそれだけを飲んでいるわけではなく、日頃から好き嫌いなくさまざまなアルコールを楽しんでいる。 だがいろいろな酒を飲みつつも、家に常備している2種のアルコールがある。それが 「余市」と「宮城峡」(ニッカ) である。 もともと、数あるアルコールのなかで、敢えて最も好きなものを挙げるとすればウイスキーだ。 特にスコッチのシングルモルト、例えばラ . . . 本文を読む