この前の日曜日にN響アワーの放送が終了した。
最近はほとんど観ることもなくなっていたのだが、金もなくてなかなかコンサートにも行くことができなかった二十代の頃は毎週のように観ていた。
ずいぶん長寿の番組で、永久に終わらない番組かと思っていたのだが、今回が最終回ということなので、久し振りにチャンネルを合わせた。
ゲストに池辺晋一郎と檀ふみが登場。たしかに、この2人による司会がN響アワーの「黄金時 . . . 本文を読む
このアンサンブルは24回演奏会以来、4回連続して聴いている。
会場の横浜みなとみらいは、深川に住む筆者にとって必ずしも行きやすい所ではないのだが、それでもこまめに足を運んでいるのはひとえにこの団体の演奏の力に因るところが大きい。
今回も期待しつつ横浜へ。
シューベルト:交響曲第7番 ロ短調 「未完成」
武満徹:弦楽オーケストラのための「3つの映画音楽」
ショスタコーヴィチ:交響曲第9番 変ホ . . . 本文を読む
前回の合奏では楽章順に練習。まず1楽章をみっちりと。練習回数を重ねるにつれ、この楽章も次第にまとまり始めているようには思うが、しかしまだまだ。
今、このときの練習の録音を聴きながら書いているのだが、響きのまとまりには欠けている印象。
残り3ヶ月でどこまで曲の核心に迫れるか。
第2、3楽章は前回の合奏連で集中的に弾いた効果か、進歩している気がした。ここから積み上げていかねば。
写真は、1楽章終盤 . . . 本文を読む
実在の人物を主人公にした2作品を観た。
一つは「エドガー」。
硫黄島の連作以降、監督としてのイーストウッドは高く評価しているので、一昨年の「インビクタス」に続いてまた観に行った。
主人公エドガーとは初代FBI長官、ジョン・エドガー・フーヴァー。1972年に亡くなるまで長官職にあり、半世紀にわたってアメリカ現代史の暗部を体現する存在であった。
J・F・ケネディを採り上げた伝記などでは完全に「敵役 . . . 本文を読む
春雨、というにはやや冷たい雨の中、サントリーホールに向かった。
エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調
ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調
指揮:アレクサンドル・ラザレフ
チェロ:横坂 源
音楽監督ラザレフは5ヶ年計画で「ラザレフが刻むロシアの魂」と称してロシア音楽を特集しているが、その一環として今シーズンはラフマニノフが取り上げられている。
この演奏会のプログラムもなかなか面白い。「ホ短調」 . . . 本文を読む
3月11日。この日の練習は黙祷で始まった。
一瞬ではあるが音楽していられる幸運に思いを馳せる。
この日の練習の中心は中間2楽章。これまで、この2つの楽章はどちらかというと後回しになっていた印象があったので、心して臨んだ。
2楽章は、決してやさしくはないけれども、本番までの3ヶ月間で慣らしていけば何とかなるか、という感触。だがこの楽観は3楽章に打ち砕かれる。
数え難く、入り難く、吹き難い。
吹 . . . 本文を読む
三鷹に足を運んだのは数年振りとなる。以前来た時もこの団体の演奏会だった。
この団体を聴く楽しみの一つはプログラム。今回も興味深い曲が並んだ。
伊福部昭:シンフォニア・タプカーラ
ミヨー:屋根の上の牛
ラヴェル:マ・メール・ロワ
指揮:平野智久
期待の伊福部作品は、オーケストラで聴くのとはちょっと違う趣き。伊福部ならではの土俗的なパワフルさは後退しているが、その分牧歌的なファンタジーを感じる . . . 本文を読む
3年目となる今季のブラタモリから目が離せない。
昨年末には、数年にわたっていろいろと縁のあった柴又が取り上げられていた。帝釈天他、馴染みのある風景が随所にちりばめられていて、飽きなかった。このときの放送ではなんと筆者の知人が出演、タモリさん相手に地元情報を語っていた。羨ましい。
そして先月、ついに筆者の自宅が放映された。といっても、「江戸の運河」として特集された小名木川の畔に立つ姿がちらっと映 . . . 本文を読む
この週末はコンサート&ライヴのハシゴになった。
まずトリフォニーで新日本フィルの定期演奏会。
モーツァルト:歌劇「魔笛」序曲
モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調「ハフナー」
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調「新世界より」
指揮:ジャン=クリストフ・スピノジ
近頃なかなか聴くことのない名曲揃いのプログラム。スピノジは一昨年に続いて2度目の客演。1度目の好評がこの再客演を生んだという。 . . . 本文を読む
もう1週間前のことになるが、4週間ぶりの合奏練。
第1楽章から練習開始。筆者が参加する合奏は3週間振りなのだが、弦はこの間に分奏を積んできているので、アンサンブルが以前と比べ緩んでしまった、という感覚は(少なくとも中で一緒に演奏している分には)なかった。
トランペットとしては全4楽章中、もっとも質量ともにヴォリュームのある楽章なのだが、この日の練習ではトランペットの難所は意外とさらっと流された . . . 本文を読む