マイコー雑記

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脳神経科学の研究「体験が脳を変化させる」&「大人の思う枠の外に個性や才能の芽があるかも」ということ

2017年02月15日 | 子育て全般

あれもこれも書きたいなと思いつつ、

「体験と脳の変化」について、つれづれと綴ります。

のちほど、「思慮あるしつけ」に関わる「脳の仕組み」についてまとめますね。

 

 

「体験が脳の回路を築く」という研究報告を子育てでも覚えておきたいです

(「最新の脳神経科学を紹介します!)と記され、米国でベストセラーとなった

精神科医ダニエル・J・シーゲル 氏と心理学者 ティナ・ペイン・ブライソン 氏の著書

『No Drama Discipline: the whole-brain way to calm the chaos and nurture your child's developing mind』を参考に)

 

比較的最近の脳科学分野で分かっているのは、

「体験が脳を物理的に変える」ということ。

 

脳のニューロンとニューロンが繋がる部分を「シナプス」といい、

このシナプスにより脳に回路が作られるわけですが、

このニューロンの接合&シナプスの形成を可能にするのが、

「体験」というんですね。

 

そうして特定の体験を繰り返すことで、

特定の回路が強められより深く刻まれるといいます。

 

こうして、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚を通して体験することは全て、

脳に影響を与えている、

つまり、その子がどのように世界をとらえ向き合うかを形作っているとのこと。

 

 

この「体験が脳を変化させる」ということ、

子どもに関わる大人にとって大きなヒントになりますよね。

 

何かを身につけて欲しいなら、

五感を通した体験を繰り返すことで、

脳の回路を深めていくとイメージしてみます。

 

言葉で「こうしなさい」と言い放つよりも、

実際に行為を繰り返すよう助けていきます。

 

机上の学びのみより、

五感を通した体験こそが、

脳をよりパワフルに変化させると思い出してみます。

 

 

 

 

バーチャルリアリティーの技術を用いてセラピーも可能になる?

 今夜はこうした「体験が脳を変化させる」といったことを子ども達と話していて、

 

「じゃあ、バーチャルリアリティーの技術を用いて、

五感を通した『体験』をしているんだよと『脳をだます』ことで、

脳に変化は起こるのかな。

 

そうしたら、トラウマの克服とか、

中毒症状の上に新しい習慣を築くためなんかに、

用いていくこともできるよね」

 

などなどの話に。

← 長男曰く、実際にもう始まってるよとのことですが。

 

バーチャルリアリティーの技術がより精巧になり、

実際の体験と違わなくなるにつれ、

こうしたこともより可能になるのかもしれませんね。

 

 

 

ひきこもりがちな「敏感な子」を体験へと導く「したい!好き!」

 

長男と次女が、

「したい!ほしい!」と自ら突き進んでいくのに比べ、

間にはさまれ、ちょっとゆっくりおっとりな長女。

自分でHSPのテストをした際も、23問中ほとんど当てはまると答えてました。

ハイリーセンシティブパーソンの自己診断リストを試した長女14歳、その子が羽ばたいていくサポートを

 

「どうしたい?」と聞くなら、

長男と次女が「あれもこれもしたい!」と答えるところ、

「よく分かんないんだよね・・・」と困ったように答えることもしばしばです。

 

何日間でも、家の中でただのんびりと過ごしていられる様子。

返ってあれもこれもと予定が入ると、目が回ってしまうようです。

 

 

そんな長女が、「したい!」と目を輝かせて取り組むチアリーディング。

最近、「とんぼ返りから逆とんぼ返り(roundoff & backhandspring)」

ができるようになったと嬉しそうです。

(長女ではないですがこういうものですhttps://www.youtube.com/watch?v=RFqrjGm1Lqg

 

上の話し合いの後、長女、下の子たちに向けてこんな話をしていました。

 

恐い恐いと思ってできないことってあるでしょ。

でもね、とにかく思い切ってしてみるのよ。

そしたら、「あれ、何でこれまでしなかったんだろ」なんて思うものよ。

そうして繰り返しているうちに、全然平気になっていくから。

これも、脳の仕組みでいうなら、脳の回路がより深く刻まれたってことね。

 

 

こちらにも以前書いたんですが、

自称HSPの長女の成長、「これをしたい!」という意欲が壁を突き抜けさせる

長女のチアリーディング、恐れや不安感を導く「頭と心の筋トレ」

「したい!好き!」なことが、

その子の枠組みを広げる突破口になる、

そうしみじみ感じています。

 

「好き」だからこそ、

一歩先の体験へと、踏み出していきます。

結果、新しい体験を重ねることにもなり、

その姿勢が、他のことにも影響を与えていくんです。

 

まさしく、

「好きなこと」が他を引き上げてくれる状態。

 

 

そして時に、こうしたその子の「好き」とは、

親の期待するものとは違ったりするんですよね。

 

『虹色教室通信』の奈緒美さんが書かれていて、

Tamaki さんのブログでワーキングママさんも言及されていたように、

 「親や大人が思う枠からずれたり、はずれたところに、

その子の個性や才能の芽があったりする」

んですね。

 

 

「チアリーディング」というオプションも、

私と夫の考えの範疇には全くありませんでしたから、

初めは「は?」と思ったんです。

 

それでも、自分自身の「好き」や「したい!」こそが、

その子が前へ進む力をもたらす、

そう実感しています。

 

 

 

「恐い恐いと思っても、とにかくやってみる

繰り返すうちに平気になっていく」

 

様々な面でも、この体験が生きてくる、本人もそう感じているようです。

 

 

 

色んな子がいます。

この子はこれ! と分かりやすい子もいれば、分かりにくい子もいます。

長い目でみて、見守っていきたいですね。

 

みなさん、今日もよい日を!

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5 コメント

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まさに (tamaki)
2017-02-15 21:55:53
長女さんのチアリーディングの記事読ませていただきました。

うちの上の子と同じです! そういうことってあるのですね。

一緒に算数の宿題をやっていて、ちょっと間違えたり、わかってなくてできなかったりすると、泣きべそかいてしまいます。先日も時計の読み方がうまくいかず泣いてしまいました。ママは全然怒ってないよ、わからないことも間違えることも全然恥ずかしくないんだよ、といいきかせて、じゃあこれは後でしようね、ということにして虹色教室の過去記事を調べて、塗り絵で時計の読み方がわかるようになる、という記事を発見。少ししてから、ねえねえ塗り絵で時計の読み方がわかるんだってよ?やってみる?と聞くとやるやる!と目を輝かせてやってきて、5分10分塗り絵をしてわたしの説明をふんふん聞いていたら「あーあーあーわかったわかったこういうことでしょ?」とやってみてすぐにマスターしていました。

やってみればなんとかなるのに、その手前で立ちすくんでしまうのですね。

長女さんがよりによってアクロバティックなチアリーディングに挑戦して、しかも恐怖を克服してどんどん技を習得している様子に、そうかーそういうこともあるんだと感動しました。マイコさんの対応もうまく効いたのでしょうね。素晴らしいです。

年齢的にもうちの子の先をいっている長女さん。素敵なロールモデルが見つかりました。心の底から応援しています!

「体験が脳を変化させる」
「恐い恐いと思っても、とにかくやってみる
繰り返すうちに平気になっていく」

確かにいままでのこどものあれこれを思い出すとすごくあてはまります。興味深いです。
tamakiさん、コメントありがとうございます! (マイコー)
2017-02-16 03:44:28
やってみる前で立ちすくんでしまうところ、『虹色教室』に載せられていたアイデアを用いて、前に踏み出すことを助ける。娘ちゃんも、喜んで取り組み、気がついたら時計についても理解できるようになっていて。

Tamakiさんの取り組み、素晴らしいですね。

こうして「やってみたらできた」という体験の積み重ねが、娘さんを前に進ませることにもなるのでしょうね。

一度でも体験しておくと、「ほらあの時、初めやりたくないっていってたけど、やってみたらできたじゃない?楽しかったじゃない?」という話ができるようになり、子どもも、「そうだったなあ」と足を踏み出すことがあります。

とはいえ、思春期にもなると、我も強くなってきますから、一旦嫌だと思ったことへと踏み出すことも、より難しくなると感じています。結果、「コンフォートゾーン」からなかなか足を踏み出そうとしなかったり。

そこへ、「好き!したい!」というものがあると、未知の「体験」へと踏み出すよう引っ張ってくれるんですよね。それが突破口と成り、その子の枠組みを広げてくれる、そんなように感じています。

私自身も、「体験が脳を変化させる」という脳神経学の研究は、子ども達の成長をみていて、まさしくと頷くことばかりです。普段から、思い出していきたいなと思ってます!
考えていること (ワーキングマザー)
2017-02-21 16:30:48
迷路から抜けると、簡潔な言葉に置き換わることが多いです。
また気にしているテーマが一貫しているのか、日々の出来事ともリンクしやすく、それをふまえて書き直したりもしています。そういうことをここ数年続けています。別に誰かに見てもらう必要はないのですが、誰かに考えを伝えたいとまとめようとすることで、ある程度自分の中が整理されるように感じます。

以前コメントの返信で頂いた「考える迷路」という言葉に、共感しました。
私は一つの着想が雪だるま式に色々なことに絡み付き、思考が追いつかなくなったりして(容量の問題もありますが)、生産的なものが表にでてこなくなるような、身動きがとれないと感じることが多々あります。

また、

この「誰にも見せられないな」というものなら、いくらだって書き続けられるんですよね。自分が後で見ても、意味が分からなかったりするんですが。(笑)でも、「伝える言葉」になる前の、リズムのようなものをつむいでくれているようにも思います。
という部分にも私なりに共感しました。
少しだけですが、私も書き続けています。そして「考える迷路」に入っているときなんて、なにがなんだかよくわからないことを書いています。とにかく書いて、見直したり、修正して、自分の中の考えを整理しています(迷路から抜けると、簡潔な言葉に置き換わることが多いです)。

といっても、突発的な出来事があって感じたことをどうしても伝えたくて、(本来なら数日寝かした方が良さそうなものを)衝動的にブログにコメントしてしまうこともあり、あとから、よくわからんことを、周囲のことも考えずに!と反省することも多々。また、伝える相手に甘えて、言葉に内包する意味合いを考慮して、大幅に省略してしまっていることも多々あります。そうやって、奈緒美先生やTamakiさんに迷惑をかけています。マイコーさんにもご迷惑をおかけすると思います。私があやしいコメントをしたら、削除してください。

ところで、
娘さんのチアリーディングの記事でもありましたが、子どもは(大人も)、好きや凹凸を通して、自分の内外の仕組みを深く知ることにつながるのだろうなと考えています。
ですから、子どもたちの好きや凹凸を認め応援することで、困難を抱えた子どもを含めたすべての子どもが、より大きな視野をもって育ち、これから生じる問題に、さまざまな形で取り組める才能に育つのではないかと考えています。

また21世紀に求められる資質や能力について記事や、文化人類学的視点の記事でも取り上げていらっしゃいましたが、私は文化人類学的視点をつかって、今の世の常識が普遍的な枠でないということを明示することが、少なくとも、今の世代の目標ではないかなと考えています。そこから個性や才能を良い方向に伸ばす社会が広がったら時代の先端が開かれると考えています

また一方、今現在の社会を見渡して、どうしてこうなったのだろうかと考えることもあります。その原因を見つけたとしてどうしようもないかもしれないけれども、心の中にその部分も確保しておいて、自分ができることを考えたいと思っています。
先のコメントについて (ワーキングマザー)
2017-02-22 10:05:36
早速、やってしまいました。衝動的に送ってしまい、考えを書き留めただけのものなどが前半に入ったままになっていました。きちんと修正したつもりでしたが、すみません。
おかしなコメントになっていますが、文を前後したりして、適当に意訳して読んでください。
ワーキングマザーさんへ、コメントありがとうございます! (マイコー)
2017-02-22 18:26:19
ワーキングマザーさん、気にしないでくださいね。私なりに、ワーキングマザーさんの考えや姿勢に、自分自身が重なる部分を感じています。

「私は一つの着想が雪だるま式に色々なことに絡み付き、思考が追いつかなくなったりして(容量の問題もありますが)、生産的なものが表にでてこなくなるような、身動きがとれないと感じることが多々あります。」

この描写を読み、大きくうなずいてましたよ。私はまさしく、しょっちゅうこんな状態にあります。そのままでいるのも閉塞した感覚で何とも居心地悪いのですが、かといって、言葉にするまでの過程もめまいがするような険しい道だったりする。そして言葉にした後に少しの間スカンとした気持ちを味わいつつ、再び「一つの着想が雪だるま式にいろいろなことに絡みつき」迷路にはまっていきます。

その分私は、他の方々と同じ言葉を用いるというスタート地点に立つのに、多分何倍もの力が必要なのだなと自覚しているんです。たくさんの時間や労力を「は?」と思われるほど「シンプルな言葉」に費やしているこの「効率の悪さ」に途方に暮れながらも、そう自覚することで、ずいぶんと楽になりました。

とはいえ、「突発的な出来事があって感じたことをどうしても伝えたくて、(本来なら数日寝かした方が良さそうなものを)衝動的にブログにコメントしてしまうこともあり、あとから、よくわからんことを、周囲のことも考えずに!と反省することも多々。また、伝える相手に甘えて、言葉に内包する意味合いを考慮して、大幅に省略してしまっていることも多々あります。」

というのも私なりによく分ります。私の場合は、コメントなどもですが、気の置けない友人との「話し言葉」で、しょっちゅうです。何を言っているのかさっぱり伝わらない、自分でも冷静に振り返ると何を言っているのか分からないということが、よくありました。「ありました」というのは、ここ2年ほど日本語で流ちょうに会話するという機会がほとんどないためです。英語だと、英語力の問題もあり、より事前によりまとめますからね。


「好きや凹凸を通して、自分の内外の仕組みを深く知ることにつながるのだろうな」
「好き」は、きつい現実にも向き合い、それでも進み続ける力を与えてくれます。

「今の世の常識が普遍的な枠でないということを明示する」

多分、感覚的にはそう感じている人ってたくさんいると思うんですよね。ではどう明示できるのか?、それが課題だと思っています。大人が考え取り組み続けるうちにも、子供たちは日に日に大きくなっていきますから、「具体的に今目の前の子供たちに何ができるのか」とジャッグルしながら、できることをしていきたい、そう思ってます。


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