マッキー歯科医院の気まぐれ日記帳(旭川市)

旭川の山田歯科。日々の診療室の出来事、実践していること等々のブログです。 <ホワイトニンク、インプラント、審美>

12月1日からCAD/CAM冠大臼歯保険導入!!(2)

2017-12-12 12:45:29 | 日記

今日は患者さん向けの話

<<2017年12月1日から下顎第一大臼歯のCAD/CAM冠保険導入>>


まずは、マッキーが以前にまとめたHPから引用します!!
< http://www.ahmic21.ne.jp/yamada/este/cadcam.html >

CAD/CAMハイブリッドクラウン

2014年4月1日、歯科用CAD/CAM システムを用いたハイブリッドレジンによる歯冠補綴が先進医療から健康保険に導入され、小臼歯に対し保険適用となります。

当院では、この新しいハイブリッドクラウンを提供するための体制を整えることができました。
・これまでの保険適用金属冠に比べ審美性に優れています。
・これまでの保険適用金属冠に比べ生体親和性に優れています。

当医院は保険適用で白い歯(小臼歯)CAD/CAM冠の取扱医療施設となっています!
<追記:2017年12月1日から大臼歯のCAD/CAM冠保険導入。>



これまで小臼歯部で保険がきく白い被せ物は,プラスチックの冠のみで,大変割れやすい代物でした.今回のCAD/CAM冠は,物性の安定したレジンブロックをコンピュータで制御して削りだして作製されるもので,幾ばかりか強度が増しています.

自費でのセラミック冠には強度も審美性も敵いませんが,少しでも銀歯を減らしたい方には朗報となります.

保険対象となる歯は,小臼歯(4番,5番)
<追記:第二大臼歯が4本有り、下顎第一大臼歯も保険対象追加>
<金属アレルギーの患者さんには対象拡大>


白いクラウンは保険費用は全部で約2700点(3割で約8000円)
銀歯は保険費用は全部で約1200点(3割で約3600円)
<追記:大臼歯は+141点(約400円)増>



ハイブリッドレジンCAD/CAM冠の利点
・保険適用なので安価です。
・白い色をしています。
・天然の歯とかみ合わせても、天然の歯が削れにくいです。
・噛んだときのあごへの負担が少ないです。
・金属アレルギーを起こしません。

ハイブリッドレジンCAD/CAM冠の欠点
・保険適用内だと、前から4,5番目の歯にしか使えません。
 <追記:下顎6番も追加>
・白いですが、色調が単調です。
・年数が経つと、変色してきます。
・強度が低く、割れやすいです。力がかかる歯にはつけられません。


保険適用のCAD/CAM冠の製作の流れ:
CAD/CAM冠は、模型をスキャンする間接法による製作が要件として指定されています。
1)歯科医院において、クラウンの印象やバイトを採得する
2)採得した印象から、石膏模型を作製する
3)石膏模型およびバイトを、CAD/CAM装置が設置されている歯科技工所等へ
4)石膏模型をスキャンする
5)スキャンされたデータをもとに、CAD/CAM装置を用いて技工物のデザイン、削り出し
6)削り出された技工物を、歯科技工士が調整する
7)歯科医院に、CAD/CAM冠が納品
8)患者にCAD/CAM冠を調整装着する


写真は左下顎第一大臼歯CAD/CAM冠と当院附属技工所