清里高原の Blue in Green

山梨への果物狩りは、甲府駅前で安いホテルを取って夜の町へ繰り出すのも楽しいのだけど、
最近はペンションを選ぶのも楽しみの1つ。

今回は、たまたま　「手作りピザが美味そう～」　と、探し当てた
ゲストハウス Blue in Green が、なんだか良いかも！と直感的にチョイス。

最初は
「周囲の緑（Green）の中に、映える青い（Blue）壁のペンションって意味の名前なのかな～。」
と思っていたら。

オーナーは、マイルス・デイヴィスが大好きなんだそう。（曲の1つに“Blue in Green”がある）
自分にとっても、マイルス・デイヴィスはJAZZを好きになるキッカケになったアーティスト。
そして、オーナーのそのと～～～っても熱い気持ちを ホームページ で見てから、
ココに来たくなってしまった、というのもある。


それに他にも、とっても音楽についてマニアック？！
4000枚以上はあるらしいこのラインナップを見て「たまらん！話合うかも？！」って思う人はいっぱい居そう。


さてさて。
そんなゲストハウスに到着すると、まず迎えてくれたのは・・・


ヤギ！（笑）


めえぇへへへへ・・・！　って鳴いてて元気にむしゃむしゃ草を食べてる。

家の周辺は草一面なのだけど、伸び放題でもなく、ちゃんと長さが短く手入れされているのは、
このヤギたち2頭のお陰なんだとか。
“食べることが仕事”　だなんて、幸せねぇ～～～（笑）。


ゲストハウスの中は、とってもシンプルな造り。
ダイニングも、白ベースに、ちょっとした絵やリーフの飾りつけがセンス良くて、なんか温かい雰囲気なのだ。


差し込む光が、また優しくて・・・


カウンターに置かれている　今月のワイン っていうボードも、店内の装飾の1つみたいでイイな。

ちなみに、このカウンターの下と、その隣の棚に、びっっっしりとCDジャケットが！
（この後の、ビアの写真背景が、それです♪）


18:30からの夕飯では、まず最初に、
ランチにも飲んだ 八ヶ岳ビール“Touch Down” の、しかも デュンケル 。

誰でも知ってるラガーとかではなく、デュンケルって辺りがニクイ。

なんと言っても嬉しいのが、コレがたった550円で提供されていること。
これは萌木の村でも買えるし、WEB上でも買えるけど、そのお値段は6本セットで3000円（税ぬき）。
それを考えると、なんて良心的なんだ！！って思ってしまう。

しかも、ラベルが、ココ　Blue in Green のオリジナルだ～。



イタリアンのコースは、トマトサラダでスタート。

大きさが大小あるのが、なんか地産って感じでイイな。
オリジナルのドレッシングだろうか、バジルの葉っぱも効いてる。

ちなみに、料理は“取り分けスタイル”で。


次のパスタも美味しくて感動！

いわゆる　“茸のクリームソースパスタ”　・・・なのだけど、素材がひと味違う！
この茸が、まるでポルチーニ茸みたいな、あの独特な風味。
そして、このクリームソースにバッチリ合うのだ。

いつもなら　「いいよいいよ、いっぱい食べな」　と相方に食べるボリュームをシフトする自分が、
こればっかりは、2人して争奪戦っっ。


この頃には、Touch Downビールも無くなってしまったので、
ミニ黒板に書いてあって気になっていた、今月のワイン の赤をいただくことに。

イタリアのFARNESE （ファルネーゼ）家が醸す
MONTEPULCIANO　D'ABRUZZO　2009
（モンテプルチャーノ・ダブルッツォ　2009）

ワインを良く知るヒトが、これを何と評価するか分からないけど、
少なくとも私は、これは好き！

なんといったら良いんだろう・・・色んな意味で  “つんつんしてない”  というか、
温かく舌をまとって、食べ物が入ると、す・・・っと馴染んで引いてくれるというか。。。

んでもって、「セラーに入れて大事にしていた高級ワイン」　ていうものじゃなく、
普段から美味しく飲むにピッタリな味わい、、とでも言うのかなぁ。

ウチの可愛い日本酒たちの中でも、とってもCPが良いのに美味しい子たちを思い浮かべてしまう。

しかも、
ワインの好みな味にウルサイ相方が、「これはウマイ。下手に高いやつ飲むより、イイ」 とな。
自分だけじゃなく、相方も気に入ってくれて嬉しい限り。


次の料理は、いよいよ！
我々にとっては　“一番食べてみたかった！”　な、ピッツァだ～～！

おおお？！
また、これは変わった形で登場。

中にぎっしり詰まっているワケじゃなく、空気感ある断面。

具材は、たっぷりなチーズに、オニオンとベーコンが良いアクセント。
通常の一枚仕立てのピザだと、冷めてくるとチーズが固くなってくるけど、
こうやって包み焼きにしているお陰か、チーズがいつまでもしっとり・・・。

ワインをチビチビ・・・ピッツァをチビチビ・・・至福な時間です。


でも、まだ終わらなかった。
キッチンから、さらに　“じゅ～～～じゅ～～～”　と、香ばしい音が。

それは　ステーキ を焼いている音でした！

この最後の一品だけは、シェアではなく、1人一皿。
とはいっても、とっても小さなサイズで赤身いっぱいの、さっぱりしたお肉。

なんというか、この夜のボルテージは、やっぱピッツァでMAX、
だけど、もちょっとお肉が食べたいな・・・って男性陣の要望にも、ちゃんと応えているというか。

“メインのにく（肉）ー！”　っていうよりも、飽くまで、まったりとした空間、気の流れそのままに・・・って感じかなぁ。


デザートは、苺アイス。




大満足なイタリアンコースを満喫しつつ、部屋のある2Fの本棚も物色。
旅の雑誌やNational Geographic Magazine（日本版） があるのも、とっても共感が持てる。

そして、さらに眺めていると・・・




「ンおおおお！！！！！　こ・・・これは！！！」



American Football Magazine　NFLイヤーブック（＆カラー写真名鑑）が、
なんと1991年からあるではないかっっ！！

すごいすごいすご～～～ぉい！！
ウチにあるのなんて、せいぜい2006年からっすよ。

ジョー・モンタナとか、スティーブ・ヤングとかが載ってるし、
みんな、若～～い！！（って、当時はそりゃそうだ（笑））

んで、このイヤーブックの間には、英字新聞のNFL記事の切り抜きなんかも挟んであったりして・・・
いやーーー参りました(>_<)。
オーナー、NFLまで詳しいとは、ステキです！素敵すぎます！！！


一晩、これを読みふけってしまった我々。



翌朝は、テラスで清清しい空気を吸いながらの朝食で、超きもちいいー！



オーナーさんご夫婦とは、なかなか話ができなかったけど、
帰り際にちらっとNFLの話をしたら、チーフスがご贔屓だそうで。

ピッツァもおいしかったし、というか料理は全部大満足だし、
音楽もNFLも、またオーナーさんたちと掘り下げて話しをしたいなぁ。

「また来ようね～！」　と相方と2人、大満足なのでした。