maidoの”やたけた”(ブログ版)

ジジイの身辺雑記。今日も生きてまっせ!

喜愛香港-045 香港の結婚式-2

2004-03-29 16:04:56 | 虚々実々-喜愛香港

一大決心で筆を持ったら、周りの皆んなが私の手元を注目しますねん。
筆を持っただけでもドキドキしてるのに、そないに見られたら余計に緊張しますがな。
自分の名前さえ間違わんと書けるかどうか、自信が無くなって来た。
苗字は字画が少ないからほぼ大丈夫やねんけど、名前の方で線が1っ本余分やったり足らんかったりはたまにやるから油断は出来ん。
7~8年間寝たきりの親父の代役で、記帳や署名に親父の名前を書く事が多かったので、一時はよう間違えて親父の名前を書いてたねぇ。
さすがに最近はそういうのは無くなったなぁ。

これは落ち着かんとイカンとカミさんに「先に書いてんか」と言うたら、「私のもついでに書いといて!」と言うが早いか何処っかへ行ってしもた・・・。
記帳を代筆させるとはあんまりやないか?

先に人が書いた横っちょの、上手い事目立たん場所を見つけて、さて早い事コチョコチョっと誤魔化してしまおうと思うたら、「一寸待って!」
テーブルの上を片付けたかと思うと、テーブルクロスを半回転。
誰一人書いていない、広大な真っ赤っかの全くの処女地が出現しました。
おめでたい席で、「お前等嫌がらせしてるんか?」と揉めるわけにも行かず、老眼鏡をかけ直したものの、周りがはっきり見えたら、ますますドキドキしてきた。
しゃがみこんで裾のへんに書くのは余りにも怪体やし、そうや、端のほうにコソッと書いたろ、とテーブルの端に移動したら、にこやかな顔でド真中を指でトントンと示して「此処に書いてちょうだい」。
無理に逆らうのも何やし、もう逃れられん・・・。

プルプル震える筆の先を布に降ろしたら、墨がサッと滲むんですわ。
これはイカン、このままやと単に墨をこぼした汚れみたいになるがな!
慌てて、一旦筆を布から離して、今付けたばかりの墨のシミを見ながら考えたんです。
いや考えようとしたんですわ。
な~んにも思いつけへん。

ただ、ゆっくり書いたんではイカン、一気呵成にシャシャッと筆を走らさんと、上手い下手どころか、折角の寄せ書きがワヤクチャになる、と言うのは今の染み込みかたで見当がつきます。
ま、私の悪筆が混じるだけでも充分ワヤクチャやねんけどね。
「ポイントはスピードや、よし!」と呼吸を整えてやけくそでピャッピャッと書いたら、自分でも驚くほどの、悪筆を通り越した殆ど模様みたいなもんが書けてしもた。
事のついでにカミさんの名前も書いといたれ。
もぉこうなったら毒を喰らえば皿まで、濡れぬ前こそ雨を厭へ。
オットット、危くもう一回自分の名前を書きかけたがな。
しかし、何ぼなんでもこれでは誰の名前か後で見ても判らんなぁ・・。
恥をかきついでに、横にボールペンで名前を書いときました。
どうです、この行き届いた心遣い。(得意の開き直りですなぁ)

ドッと疲れて振り向いたら、カミさんがカメラ持って直ぐ傍に居てますねん。
人が苦労してるところを写真写してたんやて。

一息ついたところに新郎新婦、ご両親がやって来て改めてご挨拶。
レレレ?カミさん廣東語で何かいうてるがな?
さては、飛行機の中から妙に無口やと思ったら、このお祝いの台詞を忘れんためやったんか!
それにしても、そろそろ3時になるのに、あんまり人が来てないなぁ?

今のうちに写真でもと誘われて舞台に上がって記念写真。
どうも段取りが飲み込めんねぇ・・。
其処へ新婦の妹さんのシュイちゃんもやって来て、まぁ綺麗になったねぇ!
シュイちゃんは近視のトンボ眼鏡を掛けてた中学生の頃からみると、まるで別人。
高校生の頃、家族で日本に遊びに来た時にも、トンボ眼鏡をコンタクトに替えてて見違えたけれど、いよいよお年頃になってホンマにエエ娘さんになったねぇ。
彼女は只今UCLAで会計学を勉強中。(2003年9月にめでたく結婚しました。)
新婦のお姉さんも美人、この家計は美人筋の秀才筋やなぁ・・・。
ウチは何筋やろねぇ?
御堂筋の近くで子供等は生まれたんやけど、しいて言えばヤタケタ筋では可哀想やねぇ。
シュイちゃん、昨夜ロスから帰って来たとこで、まだ眠むたいとボヤイてますねん。
「たしか初めて逢うた時もパジャマのままで『深夜TV見てたからまだ眠むたい』言うてたで」
「あの姿を見られたのは一生の不覚!まさかお客さんが居るとは思ってなかっのよ」
そらそうでっせ、お客さんが居るのを知ってたら、歯ブラシ咥えてパジャマでウロウロ出て来んわなぁ。
新郎新婦のセットは、新しいお客さんが到着したのでそちらへご挨拶に行ってしもた。

所で披露宴はどないなってんねんな??

2004/03/29

喜愛香港-046 香港の結婚式-3

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