maidoの”やたけた”(ブログ版)

ジジイの身辺雑記。今日も生きてまっせ!

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支離滅裂-迷想迷夢-地震対策の妄言 目次 をアップしました。(2015-01-18 )、OCNのHPにアップしたのは 2005/02/19 でした。

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虚々実々-心筋梗塞顛末記 目次 をアップしました。(2016-11-12)
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お花見通勤・2020年まとめ

2020-04-05 16:07:39 | 支離滅裂-花鳥風月

巴旦杏

2012-12-08 09:19:28 | 支離滅裂-花鳥風月

庭にハタンキョウの樹が2本有ります。
(残念ながら2012年に1本枯死し、2012/12/08に伐採、1本となりました。)
私が物心ついたときにすでに幹の直径が15センチ以上ありました。
それから50年あまり経った今でも25センチ位にしかなっていません。
元々成長が遅いのか、環境が悪いのでしょうか。

毎年桜に先駆けて真っ白な花が咲きます。
メジロ、ウグイスは蜜を吸うだけなので良いのですが、ヒヨ、雀までもが群がって、この連中は花をムシャムシャ食べます。
それでも初夏には、直径5センチ位の実が鈴なりになります。
熟し切らない内は酸っぱいので、鳥も手を出しません。

6月下旬位から色づきはじめます。
未だ少し硬いのを収穫して置いておくと柔らかくなって、それなりに美味しいのですが、やはり枝で完熟したものとは比べ物になりません。
早く熟れるのは日当たりの良い枝についた実です。

油断すると鳥に食べられてしまうので最初の内は、毎日どれが採り頃かを見極めて収穫します。
色づきかけてから2、3週間すると一挙に全部の実が採りごろを迎えます。
収穫しているそばでヒヨが”ギャーギャー”と抗議しますが、幸いヒヨの言葉を解しないので無視します。

隔年に当たり年があるのですが、多い年はバケツに4、5杯収穫します。
それでもほぼ 1/3 は鳥さんが食べてしまっています。
果物屋やスーパーで売っているどの品種とも、外見も味も違います。

図鑑などでハタンキョウを調べてもはっきりしません。
本によってはハタンキョウ=アーモンド等ど書いてあります。
アーモンドならちょうど収穫時期にカリフォルニアで嫌というほど見ています。
アーモンドは果肉が薄く、熟れると割れて中の種が見えるので全く違うのではないかと思います。

ウチのハタンキョウの種は梅の種のようにコロンとしていますが、アーモンドは扁桃というほどですから、種がちょっと平べったいのです。
まだしも

「ハタンキョウ(別名:トガリスモモ)」も日本スモモの仲間で甘く果汁の多い品種です。
現在はあまり市場に出回っておらず、姿を消しつつあります。
「ハタンキョウ」とはスモモが万葉の時代に中国から伝来した時の古い呼び名だそうです。

と言うのが近いようですが、”トガリスモモ”?尖ってないのです。

一説に依れば、天山山脈と崑崙山脈の間に広がる、タクラマカン砂漠を取り巻くタリム盆地あたりが原産で、今も重要な果樹だとか。
ひょっとしたらホータン(タリム盆地の崑崙山脈側に位置し、今は和田と書きます)の杏で「巴旦杏」?

タリム盆地といえばシルクロードの天山南路、西の端にカシュガル、東の外れにはローランがあります。
蒼さぎの冠毛を髪に飾った楼蘭の少女も、玄奘三蔵や張騫、スウェン・ヘディンも咲き乱れるこの花を見てたんでしょうね。

震災で倒壊した棟を建てかえる時には、何とかしてこの樹を残そうと、何度も図面を引き直しました。

此処数年、樹勢が弱り花は咲いても実があまりならかんかったんですが、今春(2020年)は芽吹かず、その内に”ひこばえ”でも出んやろか、と望みをつないでおりました。
枯れたとなると幹が頼り無いだけに、若し倒れたら寝室の窓を直撃するやも知れず、遂に諦めて今朝(2020/05/10)伐採しました。残念ですわ。

Amebaブログ、ハタンキョウの記事
2001/12/15
2005/04/04 写真入替、加筆
2012/12/08 加筆
2020/05/10 加筆


温州橘(うじゅきち)

2010-10-16 10:05:05 | 支離滅裂-花鳥風月

2002/03/03の”Today's maido”にも少し書いたのですが、今回はチョット念入りに。
ウジュキチ正式には「ウンシュウキツ」(温州橘、温州ミカンの原種?)。

例年4,5個しか実を付けた事が無かったのに、今年は20個以上実がなりました。
10年くらい前に、中国広西壮族民族自治区に、カミサンと遊びに行きましてん。
たまたま立ち寄った壮族のお宅で、人間が入れそうな大きな籠一杯にこのミカンとそっくりなのを出してくれましたんですよ。
名前を訊こうと思いましたが、残念ながら通訳が二重に入っているので要領を得ず、不明のままだったんです。

昔は九州の大分、福岡あたりでは、普通に植えられていたそうですが、最近は見ないと言うことです。
私が父親に頼まれて九州で苗を貰って帰り、裏庭に植えてから30年以上経っています。
毎年アゲハがこの木で何匹か育って羽化するんです。
八朔ににた味で、正直なところ大して美味しいミカンではありません。
父親にしてみれば子供時代の郷愁の味だったのでしょう。

2002/04/21
書くだけかいて、アップするのを忘れておりました・・。

追記:
今年は20個どころやない、30個以上なってます。
2005/02/06
追記2:
根が確りと張れたんでしょうか、今年はバケツ8杯強(100個余り)採れました。
2008/03/01
追記3:
母が亡くなった2008年に大豊作やったのは最後のお別れやったんでしょうかねぇ。
2009年の暮には葉の元気が無くなり、2010年の春に全ての葉が落ちました。
ひょっとしたら生き返るかと期待してましたが、残念ながら母に殉じるように枯れてしまいました。
2010/10/16


含笑花 

2008-05-13 16:30:58 | 支離滅裂-花鳥風月

(玉心木、招魂木、トウオガタマ、カラタネオガタマノキ)
25年近く前、仕事で高雄に往った帰り台北で一泊し、友人謝清章さんと台北の旧遊郭、萬華にある料理屋で餃子と麺の昼食の後、龍山寺に寄りました。
ここの関帝は博打と商売に霊験あらたか、媽祖も航海の神様です。
観光地としても有名なので何時も人で賑わっています。

門を入って直ぐ右手によく茂ったこの木が有ります。
お婆さんが安全ピンにつぼみを挿して売っています。
タイでも同じようにして娘さんが胸元につけたりしていました。花は知っていましたが樹をみたのは初めてです。
しげしげと木を眺めていたら、「珍しいか?日本には無いのか?」と訊ねるので「見たことが無い」というと、横手の建物に入って行き、鋏を持ってきてお箸くらいの枝を五本、長さ二十センチくらいに切って、紙片れに”玉心木”と書いたのを添えてくれました。
土に挿せば根が出ると言います。
折角ですから有りがたく貰って、ティシュを濡らしたので包んで日本に持って帰りました。

駄目元で植木鉢に挿したら1本だけ根付きました。
暖かい所の木だからと冬は大事に家の中に取り込んで育てましたが、高さ30センチくらいから大きくならず、花も付きません。
18年間そんな状態でした。

阪神大震災で家の1/3が倒壊し、残った部分もかわらが落ちたり、軒が崩れたりして、止む無く倒壊部分を立て替えました。
植木を移したりしたために、丁度東向の日当たりの良いところが空いたので、玉心木を鉢からおろしてやりました。
すると春から夏にかけてどんどん枝を伸ばし、2年目には高さ1.7メートルほどの立派な姿になりました。
そして初夏に待望の花が咲いたのです。
バナナのような芳香がほのかに匂い、熱帯アジアのまとわりつくような空気を思い出します。

含笑花と言う名前を知ったのはそんな頃でした。
地植えして丁度1年経った頃、近くの本屋で陳舜臣氏の” 含笑花”と題する随筆集を買ったのです。
含笑花のところを読むとどうやら”玉心木”の事らしいのです。
台湾の友人に手紙のついでに尋ねるとやはりそうでした。
お茶に入れて香を移すこともするそうです。

花が咲いていても気温が低いと匂いません。
日が昇って空気が温まると香が立ってくるのです。
謝清章さんの甥で、私とも友人の画家が日本で亡くなったのは玉心木の花盛りの頃でした。
含笑花の香りがすると、個展に行くと体中で微笑んでむかえてくれた彼を、毎年正月には1人住まいの公団住宅で、故国の料理をテーブルいっぱいにならべて、私の家族を待っていてくれた彼を思い出します。
彼の故郷、台湾東海岸、宜蘭から駈け付けた弟、妹さんと、好きだったロングピースのタバコを線香代わりに、空き瓶に含笑花の花を差して供えました。
彼のいない部屋で遺骨を囲んで食べた、妹さんが作った宜蘭の家庭料理の味は一生忘れられないでしょう。

2001/12/15
(写真は2002/05/05自宅にて)

トウオガタマ(カラタネオガタマノキ)
所属:モクレン科 オガタマノキ属
学名:Michelia fuscata Blume
特性: 常緑小高木で株立状のものが多い。樹形は半球形で枝は密生する。葉は革質で全緑、長楕円形をなす。上面深緑色で光沢があり、鈍頭。花は小形で5月2年枝に単生し開き、腋出し黄白色で縁辺は稍紅色である。弁の上面に淡紫紅色の点紋があり、バナナのような香気が強い。果実の結実は極めて稀である
中国南部原産。九江、マカオに多く、台湾に移植して生育している。アメリカ南部地方に広く普及している。日本には江戸時代の中期に渡来したと伝える。

独立行政法人森林総合研究所九州支所さまの トウオガタマより引用させていただきました。

(なんや、二百年以上前から日本に来てるんや!けど、ウチのは真っ赤な実が沢山なります、微妙に違うような気もするなァ、う~ん亜種なんやろか?)

【お知らせ、とお礼】

後記:
この記事をアップするについて、ひょっとしてもっと何か判るかと、Webで検索した所、有りました。
*お願い:
転載許可をもらおうと思って、再アクセスを試みましたが出来ませんでした。
お心辺りの方は、ご面倒ですが、ご連絡ください。

と書いていましたところ、
玄武さまより、URLの情報を頂きました。
早速、独立行政法人森林総合研究所九州支所さまへ引用の許可をお願いしたところ、
本日(2003年5月6日)お許しを頂きました。
丁度、含笑花も満開、気に掛かっていた事も解消して、こんな嬉しい事はありません。
皆さんありがとうございました。
maido 敬白
2003/05/06

追記1:
刈り込んだ枝を2004/09/20に挿し木していたのが、今年初めて花を咲かせてくれました。
親の木は土が合ったのか、2001/12/15にこの記事をアップした後、1時は軒を遥かに越える高さに育ちました。
放って置くと余り大きくなり過ぎるので、今は高さ3mX直径2mくらいに刈り込んでいます。
2008/05/13

Amebaブログ含笑花(玉心木)