ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

ブカレスト野良犬、受難の季節

2010-04-29 | ルーマニア・ブカレストの日常

 
ブカレスト名物ともいえる野良犬たち。通りや街区、はたまた市場でもたむろしている様子が最初は怖かったけれど、今ではとても可愛い存在。彼らだってこちらが何もしなければやみ雲に吠えてくることもなし。時折吠えられたりするのは、かれらの領域に駆け入ってしまったから。
 
そしていつでも再燃し続けるのが、「Stăpâni sau Moarte」、「コントロールか死か」。動物調査管理局(Animal Survey Administration)による黄色の検疫済みピアスをしている野良ワンコも増えてきたけれど、今週火曜日になってまた、首都のお偉いさん(Prefectul Capitalel)のミハイAtănăsoaei氏が「野良犬の処分を!」と主張し始めました。
 
これを受けて動物愛護協会が猛反対。街行く人たちも反対の人が多いようす(テレビのインタビューより)。反面、毎日あとをたたない野良犬にかまれるという被害で、野良犬の駆除に賛成する人も堂々意見を述べています。たしかに首都の美観を損ねている部分もあります。「Oameni si câini」、人々と犬、共存か処分かで繰り返される議論。
 


けれども野良犬が増えてしまったのは人為的なもの。社会主義時代に戸建住宅を没収され、犬を飼えなくなった人たちがそのまま犬を町に放ったためとも、もっと昔に犬を町に放つことによって外敵の進入を防いでいたとも言われています。
 
捕獲されオリの中で不安そうな表情を見せるワンコたち。この子達の耳にはまだ黄色のピアスは付いていません。このままお偉いさんのミハイ氏の政策が通ると、みんな処分されてしまうのか?テレビのニュースを見ながら、やりきれない気持ちになってしまいました。
 

(屋外マーケットで飼い主を待つ子犬たち)

日本ではもっと残酷。以前は街角で見かけた野良犬たち、どこへ行ったの?ペットショップで売れ筋はやっぱり子犬・子猫。・・・じゃあ、売れ残った子達はどうなるの?家庭の事情でペットを飼えなくなったらどうなる?お友達のminorunさんのレポートはこちら
 
人は動物に対しても責任を持たなければならない、可愛がるだけではだめ、産まれさせるだけではだめ、捕獲して駆除するなんてとんでもない、どんなワンコだって命あるもの、生きとし生けるもの。私には具体的には何もできないけれど、こんなニュースが伝わってきたテレビの前でマイダーリンと「処分に反対!」を大合唱。


 
最初は野良ワンコを怖がっていた私も、このブログの中にたくさん記事をエントリーしてきました。ひとまずこちらから。ブカレストに野良犬が多いわけはこちらから。または右上隅の「検索」から「このブログ内で」を選んで検索していただければ幸いです。

@Bucharest


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4 Comments

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Unknown (茶々)
2010-04-29 06:58:34
動物に責任はないのに、人間の
身勝手さにはやるせない思いで
いっぱいです。
日本でもひどいことになっています。
でも
ドイツでは殺処分禁止ですし、里親資格も
厳格で、共存への法整備もしっかりされていると
聞きました。ぜひ、世界ルールにしていきたいですね。
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紹介して戴き感謝します。 (minorun)
2010-04-29 14:45:02
本当はね!

犬が大好きなんです。

特に柴犬が・・・

飼えるモンなら飼いたいのです。

お散歩 何も持たずに歩いている人や

小型犬を抱きながら運転している人(驚)


我慢がならないんです。

ジジイだろうとババァだろうと

正座させてお説教してやろうか!

~な~んてね!
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茶々ちゃんのご主人様へ (マドモワゼル・ヒロコ)
2010-04-29 20:28:50
なるほど、ドイツの例は厳しそうですが、それくらい厳格なほうがいいですよね。
以前には野生のクマを撃ち過ぎて、絶滅させてしまったと聞きました。そんなところから動物愛護の気持ちが大きくなってきているのかもしれません。
どの国に産まれようが、犬も猫も平等であって欲しい、世界ルールが欲しいですね。
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minorunさんへ (マドモワゼル・ヒロコ)
2010-04-29 20:31:46
日本の柴犬、可愛いですよね~。あの愛くるしさは西洋犬にはないです。

私も飼えるものなら飼いたいけれど、飼うのもまた責任が重いです。

今日もまた、野良犬の話題、続けます。
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