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初参加したのが2005年の第8回大会、そこから10年。国民の館前を発着点とし、統一大通りをアルバユリア広場手前まで走り折り返すコースは、市内で開催されるクロス(=短い距離のマラソン大会)の中で最も規模の大きいもの。
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中央分離帯に並ぶ噴水の水しぶきが、ランナーの汗を飛ばしてくれるような綺麗な大通りを走れるのです。
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主催はルーマニアの宝くじ会社、参加料無料でTシャツ(綿)がもらえます。そしてこの大会はバリアフリーの大会、車椅子部門とハンディキャップ部門(聾唖者)があります。脚が少し不自由だけれど、自分で歩ける人はハンディキャップ部門、補助具を使いながら完走する人もいます。残念ながら、ルーマニアには視覚障害ランナーはいません。
この大会の特色は何といっても優勝副賞の大きさ。長い間、一般の部(seniorii、19-34歳)の男女優勝者には国産のダチア・ロガン車、ジュニアの部(juniorii、14-18歳)の各優勝者には軽自動車、またはバイクが副賞として授与されていたこともあり、国家養成選手レベルのランナー達がこぞって参加して来ています。
何年か前に、ジュニアの部の男子選手が一般の部の選手を上回って総合優勝したものの、競技規定によりジュニアの部の優勝副賞(そのときはバイク)が授与され、ちょっと問題になりました。が、規定は規定。その次の年から、車やバイクと言う「おおきな副賞」がなくなり、各年代に同じように賞金が行き渡るようになったのです。
これで有り難かったのは、子供の部(copii、11-13歳)と、35歳以上のベテランの部の入賞者。それまでこの部門の優勝副賞は車やバイクとは程遠く、自転車やテレビ・DVDプレイヤーだったのです。ベテランの部にも相当額の賞金が廻ってくるようになった初回は3000レイ(各部門優勝賞金)いただきました。次の年から賞金が減って優勝しても1000レイ、それでも有り難かったです。しばらく1000レイが続いて、今年は各部門優勝賞金1500レイにアップ。しかしながら、一般の部とジュニアの部では10位まで表彰されますが、それ以外の部門は5位まで。参加人数を考えると、妥当な措置かも~子供の部は11-13歳、ベテランの部は35-49歳と50歳以上に細分化されているし、障害者部門の参加者はまだまだ少ないです。
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このようなビッグな賞金レースなので、毎年スキャンダルが起こります。つまり、不正するランナー。無料の大会なので記録計測用のチップは導入されておらず、コースを全部走らずして“早い目に”ゴールしてくるランナーが後を絶たないのです。
私の年代でも、以前にありました(『ゴールに横入り』こちらから、またこちらにも)。とはいえ、どの年代でも入賞の常連となるとお互い知り尽くしているし、多くの人にも知られています。たとえ、子供の部でもです。各地で短い距離のマラソン大会がどんどん開催されていて、各年代がそれぞれ参加しているからです。そして、誰かが見ています。
逆に、妬みから「この日本人は、コースを全部走らなかった。」と陰口を言われたこともあります。が、間違いなくみんなと一緒にスタートし、ライバル達とお互いけん制しあいながら、いつも走り終えています。こんなとき擁護してくれるのは、同じライバル達。そしてこういった陰口も、勲章のひとつ。
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そういえば、今年の大会では部門別にブロックわけされたところからスタートでした。ベテランの部は子供の部よりも後ろ、最後のブロック。ぐずぐずしている私の手をとって、「ヒロコ、こんなところにまぎれていてはダメ、前方からスタートするのよ。年代がばれるからナンバーカードを隠して。」と導いてくれたのは、同年代のライバル、イオアナ。「そうね、わたしたち、気持ちは若いつもり。」と、一緒になって人垣を掻き分けていったのでした。
スタートの雑踏は相変わらずすさまじく、巻き込まれて転ばないようにするだけ。しばらくして走路が確保できかけたと思ったら、急に立ち止まる子供がいたりして、とにかく危ないです。が、こんなランナー達にもすっかり慣れ、自分のペースで。
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普段からスピード練習はゼロ、5キロのレースなんて4ヶ月ぶり。息を上げて走るのが久しぶりだったので、ほんとうにキツかったです。最後はライバル、イオアナの気配が無いことを確認しつつ流してしまいました。二人とも定位置でゴール。子供部門の不正ランナーのスキャンダルに申し立てがあり、表彰式が2時間以上遅れたけれど、コンサートもあり秋晴れにも助けられ、本日も無事終了=。
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問題点:
不正ランナー、どうやって排除する?~幅の広い大通り、グリーンベルトの豊かな植栽も人間が隠れるには絶好の場所、くまなくコース係を配置するのなら、人間の鎖(=手をつなぎあう)ぐらいの人数が必要かも。
初参加の2005年:
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風の強い日でしたが、初めての土地でマイダーリンに引っ張られ夢中になって走ったら年代別優勝。周りの様子を見る余裕も無く、ダーリンの背中だけ見て走っていました。表彰台の上にあがっていたときはうれしくて気づかなかったけれど、ルーマニア・ランニング界の入賞の常連からは「この子、誰?」、こんな写真が残っています。
その後、1度だけ走っていない年があり、足掛け10年で9回参戦して1度だけ2位、連勝ではないけれど、ことしで8勝目。
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↑↑いつもご声援ありがとうございますm(__)m↑↑
あっ、顔が知られてしまっているんだね!
走り終わって大会会場をうろうろしていると、スタッフがやってきて、「ずっと連覇していますよね、いつからだったっけ?ステージに上がってください。」と、連れて行かれました。
まあ、アジア人だし、見分けは付きやすいですね=。
ユカチカさまの、シェパード犬を連れての散歩録も楽しみにしています=、とても自然が深い感じなので。