ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

ブロックハウスの防寒対策

2017-09-27 | ルーマニア・ブカレストの日常


ブカレストの80%の市民が住んでいると言われている『ブロック』と呼ばれる集合住宅。とくに共産主義の時代に建てられたものが、通称『ブロック』で、最近のものは、『アパートメントハウス』。



築30年以上のものも多いことから、順次、外壁の改修工事が進んでいます。我が家では、10年近く前(2008年夏)に済ませているこのリフォームは、外壁の上に、厚みのある発泡スチロールの断熱材を貼り付け、その上から塗装するというもの。

・・・お手軽で簡便だなあ、と思っていたら、我が家の外壁はすでに、塗装の上から小さな亀裂が入っているところもあります。

それでも、今でも、改修工事はこの工法。外壁に周りに足場を組み、その足場と言えば安全柵も防護幕も無し。作業員たちが身軽に歩き回っているけれど、何の保護もないので、時々突風などで落ちる人もいるそうです。



この発泡スチロールの断熱材の威力は大したもので、これと二重窓のおかげで外気温が遮断され、保温性が高まっているのが実感できます。(蓄熱性が高い、というわけで、夏は夜になってもいつまでも熱気がこもっている=)真冬にはマイナス20℃を下回ることもあるブカレスト、住宅は防寒を中心に設計されているのです。



先週水曜日のブカレストへの大嵐襲来予報は完全に空振りで、次の日(木曜日)はまだ日中暑くて、ノースリーブの人もちらほら居たけれど、夕刻から急に気候が入れ替わり、週末になると最低気温は10℃まで低下。

そして今週末は、最低気温が3~4℃まで下がると予想されています。週明けにはすでにカロリフェールの試運転~カロリフェールは工場で作られたお湯がパイプを通って各戸を循環して、集合住宅全体をを温めるルーマニアの暖房システム。ごく短時間ですが、このカロリフェールの配管パイプに水が流れてきて循環のテスト。

たいてい10月の半ばには、カロリフェールの運転開始。「今夜からカロリフェールが供用されます。」とテレビニュースなどで流れ、おしゃべり好きなルーマニア人が「今日からお湯が流れて来るよ。」と話題にするので、すぐにそのニュースは伝わります。



このカロリフェールの屋内配管も大したもので、壁にむき出し。こちらのお宅のキッチンのカロリフェール配管、ご丁寧に湾曲までしています。というのも、お湯が流れて来るので、パイプ自体もかなり温かくなるので、これで少しでも室内を温めよう、という作戦。

日本の設計だと、配管類はすべて壁の内側に収め、壁面をすっきりさせるのが普通ですが、暖房配管となると話は別。無駄なく利用するのが得策。

さあ、今年はいつからカロリフェールが温かくなるかな=?


関連記事:
外壁工事、足場も組まず宙づりで行われることも~2010年の記事はこちらから。


ランニング部門⇔⇔⇔海外ブログ部門
↑↑いつもご声援ありがとうございますm(__)m↑↑



最新の画像もっと見る

3 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (アイロンマン)
2017-09-28 08:33:57
ステイ先でカロリフェールに気付かなかったけど、私の部屋にはなかった。ホテル(これもソ連時代のもの)ではトイレの中に温水パイプが通っていた。写真を撮らなくて残念!
アイロンマンさんへ (マドモワゼル・ヒロコより)
2017-09-28 13:21:45
ステイ先も、ソ連の時代からの古い集合住宅?
、何で温めるのでしょうか?

LOOKウラジオストク、今回はいつも以上に盛りだくさん!
ブロックハウス (見田吉啓)
2018-02-11 22:02:42
今晩わ。ブロックハウスの事が知りたくて、大変参考になり有難う御座いました。▲20℃って、まるで五輪の平昌みたいですね。在来の日本家屋は夏の湿気対策の為冬は辛かったのと逆ですね、ブカレストは。それでは失礼しますm(_ _)m

post a comment