ルーマニアでは3月になった最初の日、男性から女性へちょっとした小さな贈り物をする習慣があります。マルティショールMartisorといって、厳しい冬から春を迎えるお祝いの意味もあります。小さなチャームに添えられているリボンは赤と白、白は冬・赤は春を表しているのです。
添えられるカードに多いのがスノードロップの絵柄。日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、「snow drop」は英語名で、花言葉は「希望」。春の訪れを告げる花として知られています。こんな神話のある花です。
アダムとイブがエデンの園から追放された時、そこは冬の世界で雪が降りしきっていました。永遠に続くかと思われる冬に絶望して嘆き悲しむイブに、天使が舞い降り慰めます。「必ず春はやってきますよ。」天使が雪に息を吹きかけると、雫がこぼれて地に落ち、花になりました。それがスノードロップ。
スノードロップのドロップ（drop）とは、16～17世紀のヨーロッパで女性たちがつけていた耳飾のことで、この耳飾の形に似ていたことから白い花の名前がスノードロップになったそうです。雪の耳飾、なんですね。
日本では寒いときに屋外でも花を咲かせるこの花を「待雪草」と呼んでいます。
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Summary in Enlgish:
Snowdrops:The Harbingers of Spring
Snowdrops are familiar to many European. These tiny flowers tell us that spring is on its way. It is the first sign of Spring. May the hope be with you.
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