ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

一難去ってまた一難~ルーの災害

2006-05-15 | ルーマニア・ブカレストの日常
ルーマニアでは災害が続いています。先月のドナウ川の大洪水で1000人以上の人々が住居を失い、テント生活となっているそうです。そして今、ブラショフという山間の町で鳥インフルエンザが再発(昨年10月に黒海沿岸で発生、原因は渡り鳥か、といわれていました。)、1万羽以上の鶏が処分され、街を通過する車などにも厳重な消毒がなされています。

これらの事情に政府は十分な援助も出来ないようです。明くる1月にユーロに加盟する予定とはいえ経済的にはまだまだ不十分で、日本など諸外国からの経済援助を受けている国で、格差を感じています。
 
格差といえば、市民の間でも貧富の差が大きいようです。車を例にとってみれば、革命以前からのポンコツといえる物体が走っているかと思えば、ぴかぴかのルノーやベンツが走っています。

 ガソリンが1ℓ1ユーロするので決して安くはないのですが、こちらでは今、自家用車が急増していて、首都では慢性的な交通渋滞と大気汚染が問題になっています。けれどもガソリンよりも馬の飼料のほうが安い、とのことで物資運搬・農耕用の馬も首都の市内で見かけます。

 さらに市民の80%以上が革命以前からの集合住宅に住んでいるので、日本の新築マンションに完備している地下駐車場などがないため、路上駐車がものすごいです。それでも道幅が広いので、助かっているようです。幅広い歩道の一部を駐車スペースにすべく工事が進んでいるところもあります。

 車は国産車が2社あり、ほかにはヨーロッパ各国の車、日本のトヨタ・ニッサン・ホンダも人気のようです。韓国のDae Wooも走っています。消費税が一律19%掛けられているため、国産車を購入するのも隣国で買ったほうが安い、という逆転現象も生じているそうです。

 1989年の革命から17年、十分な蓄えがないため皆ローンで購入しているとのことです。車本体の価格は日本で見るのと大差ないようですが、大きく異なるのはお給料。ルーマニア人の平均的なお給料でどうやって高額ローンを組めるのか、七不思議の筆頭です。

写真は、ブカレストの市街地での三重駐車の車。