Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

バルト縦断 2 ヴィリニュス市内散歩

2017-11-16 23:12:16 | ヨーロッパ
8月29日

こちらのホテルは朝食付きが標準のようなので、地下にある食堂へ。
 
小さなホテルだけれど予想外に充実した品揃え、ピザトーストやらクレープやら温かいものもどんどん出てきて、係のお姉さんもとても感じがいい。

エネルギーを充電したら早速街歩きに出発。
 
まだ静かなピリエス通りをまっすぐ歩き、旧市街の北のはずれにあるゲディミナスの丘へ。
まずは高いところから市内を一望しようと考えたのだが
 
すぐ目の前に目指す塔があるのにまっすぐ上る道はない。丘をぐるっと回って入口にたどり着くと、結構な急坂は丸くなった石畳。これをジョギングで上り下りする人がいたけれど、足をくじきそうで怖い。
上まで上がってみると丘の反対側から上がるケーブルカーもあったが、これは運休中。
 
丘の上の塔は現在は小さな武器博物館、15世紀に建てられたと言う要塞の廃墟は修復中なので、いずれは観光施設になるのかもしれない。

丘の高さはわずか48mだけれど、最高の天気に360度の展望。

川の向こうの新市街まで良く見える。

こちらは旧市街側。様々な宗派の教会がたくさん見え、すぐ隣にある白い建物はこの街の大聖堂だ。

丘から降りたら次はやはり旧市街の外にある聖ペテロ・パウロ教会へ。
 歩いたら結構な距離があったが
  
真っ白な内部に2000以上の塑像がびっしりの教会にはバスで乗り付けた観光客がいっぱい。
 
細部を見ればおもしろいものがいっぱいのこれらの塑像は17世紀のイタリア人彫刻家たちの作品だそうだ。

帰路は教会前からクラシックなトロリーバスに乗って市内中心部へ。
 運賃1ユーロは運転手に直接払う。

 下りた所はきれいに整備されたネリス河畔。

ここから道を渡った所にあるのがヴィリニュス大聖堂。
 
人間の大きさを見ればわかるが、名前通りの大きな聖堂は18世紀後半の物。
入口の前にある赤いタイルは1989年に起こったバルト三国独立運動の際の「人間の鎖」の起点だそうで、「奇跡」と刻まれたこの上で3回転すると願いがかなうというのでやってみたが、他にはここで回っている人はいなかったみたい。
 
内部はソ連時代の影響か、カソリックとは思えないほどあっさりしているが、リトアニアの守護聖人、聖カジミール礼拝堂だけはバロック形式で華やかな。

ここから旧市街に入り、歩き疲れたのでおしゃれなカフェで一休み。
 
リトアニアはコーヒーもちゃんとおいしいのでうれしい。

次に向かったのは旧市街のかなりの面積を占めるヴィリニュス大学。
 
1579年創立の古い大学だが、外からは普通の建物のようで、由緒ある図書館への立派な扉にも気が付かない。
しかし中庭へ通じる通路わきの小さな事務室のような所で1.5ユーロを支払って中に入ってみると
 
12もある中庭の周りに様々な学部の建物が連なって、地図を見ながらでなければどこに何があるのかわからない。

そんな中、目指したのは言語学部。
地味で質素な建物の2階へ上がってみるとフレスコ画で覆われた部屋がある。
   
 
「四季」と題されたこの絵は1976年から85年にかけてぺトラス・レプシスと言う画家が描いたそうで、よく見ると不気味な絵がとてもおもしろい。

さらに別の建物の1階には書店があるが、ここの天井画もすごい。
  
 
これも1978年に描かれたそうで、こじゃれた土産物も揃えたこの書店は一見の価値あり。

18世紀には天文台だったという建物を見たら、
 
最後は構内にある聖ヨハネ教会。この教会の脇に建つ鐘楼は68mあって旧市街一の高さ。となれば上るしかない、とまた2.5ユーロ払って中に入ると
 
高い天井から吊り下げられているのはフーコーの振り子。地球の自転を証明すると言うこの振り子、大昔教科書に載っていたような。
塔の中には木の階段が上へ延びていて、エレベーターもあるが止まっていたのでギシギシと上へ。
 最後はこんな狭い口から外へ出ると
 
やっぱり朝行ったゲディミナスの丘より高い。矢印の所に見えるのが丘の上の塔。
 眼下の大学構内も美しく、さすが16世紀以来の歴史はだてじゃない。


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5 コメント

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ツァーと較べながら・・・ (デ某)
2017-11-17 06:43:30

風邪をこじらせ 
寝ているより起きているほうが寧ろ楽!なので こんな時刻に・・・。

読ませていただくと
やっぱりツァーはダメだ!って よくわかりましたね。
ただツァーの現地ガイドさんの説明は丁寧で有難く思いました。

ヴィリニュス大学の中、行くべきでした。
フリータイムはかなり長かったのですが、行かず・・・(泣)
フリータイムの使い方をよく準備せず行きあたりばったりでした。

なお 写真は もう少し大きくなると もっと嬉しいです。
返信する
Unknown (una@Barcelona)
2017-11-17 23:12:17
言語学部の壁画、確かに不気味で独特の世界観でした。
そして塔に登れたんですね!逃したのは失策でした〜。
私はここの学食で昼食を食べたのですが、庶民的な地元料理が美味しかったです。

アルザス料理はひたすら肉加工品と芋と乳製品が続きました。
豆は食べないですね。
市場を見るとすごく野菜も豊富だったので、家庭のご飯はまた違うんでしょうね。
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Unknown (Lunta)
2017-11-17 23:49:41
デ某様、

ツアーは移動が楽だったり、ちゃんとガイドさんがついて何でも聞けるのがいい所ですよね。
私も辺鄙な所ではツアーを利用しますが、バルト三国は何かと便利だったので個人旅行でも不便はありませんでした。
写真は数が多いので小さくしていますが、クリックして大きくなる機能がほしいですね。
風邪、お大事に。


una@Barcelona 様、

大学の学食、使えましたか?
私もそこでお昼を、と思っていたのですが閉まっていたのだったか、使えないと言われたのだったか、とにかく食べられませんでした。
ガイド付きでなければ入れない図書館もどこで申し込むのかがわからず空振り。
観光施設ではないので、案内が不十分でもしかたないですかね。
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Unknown (prego)
2017-11-19 09:18:58
こんにちは。なんだか懐かしいような気持ちで読んでおります。
ゲディミナスの丘のケーブルカー…
運休中だったんですね~
一体いつ動いているのでしょう…とLuntaさんの記事を読んで思いました。私が行ったときも運休でしたし…。
リトアニアってコーヒーも美味しいし、ご飯も美味しくて私はもう一度行きたいです!
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prego 様、 (Lunta)
2017-11-19 13:58:50
ケーブルカー、春先も夏の終わりも動いていないと言うことはもう動かさないんじゃないでしょうか。
なにしろ乗り口が旧市街からは反対側にあるし、わかりにくい。
もしかしたら団体さん専用かもね。
リトアニアは甘く見て(?)一日しか滞在しなかったので、次はポーランドと絡めてまた行ってみたいです。
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