Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

佐倉チューリップフェスタ

2012-04-26 16:50:07 | 国内旅行
実家のある佐倉で開かれているチューリップ祭り、もう24回目らしいが初めて行ってみた。

京成線の臼井駅から線路わきをテクテク、20分も歩くと畑の向こうに唐突にオランダ風の風車が現れる。
 
さらに10分歩いてようやく会場に到着。
  
菜の花の向こうにチューリップと風車。隣の鉄塔が邪魔なんだけど。

風車の前に広がる花壇の花は市内の小学生たちが植えたらしく、それぞれに学校の名札が立っている。
  
人件費はかからないし子供たちにはいいイベントになる。そのおかげか入場料は無料だし、この仕組みを考えた人は頭がいい。

 平成6年に作られたという風車の名前は「リーフデ」。
オランダで本体を作り、日本で組み立てたという風車は跳ね橋を渡って中に入ることができる。
  
なんで千葉県の佐倉でオランダなの、という疑問は中の説明を読んでやっとわかる。
江戸時代末期の佐倉藩の殿様が蘭学振興に熱心だったからだって。いささか強引な気もするが。

そして風車の向こうにはさらに広々としたチューリップ畑が広がり、会場全体で108種類、53万本も植わっているのだそうな。
 

チューリップというのは新種を作るのが簡単らしく、だから色も形もバラエティに富んで面白い。
  
  
標準的な形にも絞りやらぼかしやら。

 まるでバラのような八重咲きもあれば

   
ユリのように花弁の先がとがったもの。

   
縁がギザギザになったものはフリンジ咲きと呼ぶらしい。

  
 

昔、ちょうど花の時期にオランダに出張に行ってキューケンホフに行く機会に恵まれたが、あれはもう何年前になるか。
あの時、はじめてチューリップを面白いと思ったのだった。

この会場のチューリップ祭りも29日までなので花はだいぶ終わりかけている。
それでも種類の多さに、思った以上に楽しめた。


ところで本日佐倉くんだりにいるのは実はチューリップのためではない。
GWとなれば日本を脱出しなければいけないと思い込んでいるので、今夜からモロッコに行ってくる。
今年はまるで女性誌の特集のようなミーハーな旅を目指しているが、果たしてその通りになるかどうか・・・。
 


 
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週末関西 4 定番大阪観光

2012-04-23 17:52:52 | 国内旅行
岸和田でベテラン添乗員と別れ、さて午後はどうしよう。

大阪は仕事で何度か来たことがあるが、観光と言うことはしたことがない。

まずは小腹が減っているので、大阪と言えばのあれを食べに行こう。

  
天王寺の駅前にあるたこ焼き屋、やまちゃん。
検索したらここがおいしいと出てきたので来てみたが、なるほど列こそできていないものの、店のまわり、歩道に座り込んだりして食べている若者たちが何人も。

やたらてきぱきしたおばちゃんに標準サイズの8個を注文、半分は何もかけず、あとの半分は普通のソース掛けをお願いするとあっという間に出てきた。とは言えたこ焼きは焼きたてのアツアツ。中がトロトロの半熟状態なので、最初の一つを不用意に口に放り込んで大変。口の中がやけどしそう。

生地には薄味がついているので確かに何もつけなくても十分においしい。ソースの方もごく控えめなかけ方なのがとてもいい。東京のたこ焼き屋だとやたらとソースをかけるけど、あのどろっとしたソースがあまり好きじゃない。

2個目からは楊枝で穴をあけ、中をさましながら食べたので無事に完食。おいしかったけど、しかし所詮は駄菓子って感じもする。たこが思いのほか小さくてがっかりしたけど、これも一皿350円ではしかたがないか。

再びJRに乗り、やって来たのは大阪城公園。
 ここから観光客らしく水上バスに乗る。

大阪城の下から出て中之島の途中まで行き、淀川を引き返してくる1時間のコース。
  
中之島の中央公会堂がかっこよく、淀川端の桜も散り始めてはいるもののまだまだきれい。
今年は隅田川と淀川と両方見られてラッキー。残念ながら有名な造幣局の通り抜けには一日足りなかったが。

 中之島の先端には噴水があって船が通りかかるとちょうど水を噴きだした。安藤忠雄の設計と船内の案内は言っていたけど、本当にこんなしょぼいものも作るの?

と突っ込みを入れながらも1時間けっこう楽しめた。
ただ桜の季節のみ通常1700円が1880円になるというのが気にくわない。需要と供給の経済原理というのだろうか。東京の水上バスはそんなことしないと思うのだが。

水上バスを降りたら、公園内を歩いて大阪城を目指す。
公園内は日曜のこととて花見の宴会客でいっぱい。
  
目の前にそびえるお城まで登ると結構高さがある。
すでにお城の入り口は閉まっていたが、昭和に再建されたものだし、挨拶さえ済ませればそれでいい。
それにしても最近あちこちでお城を見ているような。

 
広い公園を歩き回ったので少し疲れた、と今夜の宿泊先へチェックイン。
 今夜のお宿はホテルオークス新大阪。
似たような名前のホテルオークラとは比べようもないが、1泊3300円でバストイレつきとあれば文句のつけようもない。

夕食はこれまた大阪の定番、串揚げにしてみたが、ちょっとひねってホテル近くの洋風串揚げの店と言うのに行ってみた。
 「プティ・キュイジーヌ」 
店内は子供からお年寄りまで、家族連れでいっぱい。いかにも近所の人の普段着の店と言う感じ。

カウンターに座ってパルフェコースと言うのをお願いすると
  
まずはパルマハムとローストビーフの前菜。
シェフは自信満々と言う感じだったが、前日にあまりにいいものを食べすぎているので、ごめん。
 その後は揚げたての串揚げが次々に10品。
餅に青海苔のペーストとか、チーズとトマトとか、一口づつなのでペロペロいける。
少し物足りないかな、と思ったが
 締めに出汁茶漬けが来たのでちょうどお腹が膨れる。
 デザートはいかにも手作りのアイスクリーム、というよりシャーベット。

ご近所の店で2600円ならこんなもんでしょう。

翌日は新大阪の駅中スーパーでお土産購入。
 ぼんち揚げは東の天乃屋の歌舞伎揚げと日本を二分しているそうだが、歌舞伎揚げほど甘辛くないのね。

さらに大阪らしく、天むすならぬたこむす。
 
意外に大きなたこが入っていて、天むすがありならたこむすもあり。 

 最後に空港で買ったアーモンドバターは姫路の物らしいがこれはおいしい。

というわけで週末関西もおもしろかった。


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2012年は隅田川で花見

2012-04-11 14:37:37 | 国内旅行
やっぱりこの時期、一度は花見に行かねば、と今年選んだのはベタに隅田川。

本所吾妻橋で都営地下鉄の駅を降り、川の方へ歩いていくとアサヒビールの前に出る。

 ここいらへんはのんびりと、遊歩道に座って対岸の桜を眺めている人たちも平日とあってそれほど多くはない。

  
道路脇の桜は見事に満開だが、みなさんが一眼やら携帯やらで一生懸命写真を撮っているのはスカイツリー。
今年はもちろん、これよね。

 水戸藩下屋敷跡の公園からも桜の向こうに堂々としたお姿が見える。

この公園を過ぎると隅田川のこちら側も見事な桜並木で、ほのかな花の香りが漂ってくる。
 
  
満開の桜は風が吹くと花吹雪となり、場所取りのお兄さんの上にも花びらを散らす。
「咲いてよし、散ってよし」と花見中のおじさんたちもうれしそう。

  
桜橋からは今年は大盛況らしい屋形船がたくさん見え、船上のお客さんたちが眺めているのもスカイツリーの方向ばかり。

 浅草側に川を渡ると塔の足元の方まで見えて、中心をずらして建てている独特の構造がよくわかる。
巨大な建築物はえてして景観を壊してしまうものだが、ごちゃごちゃと密集した下町の景色にはいいアクセントになったと思う。

  
桜の木は浅草側の方が多くて、その分人出も多い。
長いテーブルで宴会準備中なのはサラリーマンのおじさんたち。平日の昼間なんだけど。

  
ほとんどがソメイヨシノの中にも枝垂桜やピンクの色の濃い八重桜がちらほら。

 
この濃い赤はハナモモ。

 アサヒビールの対岸まで戻ると、金色のビルの壁面にもスカイツリーが見える。

今年はうららかで平和な花見ができることに感謝。


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鳴子で湯治 11 「旅館大沼」の食事

2012-04-06 17:32:39 | 国内旅行
今回5連泊もさせていただいた東鳴子の「旅館大沼」。

こちらでは旅館部の方では部屋食もあるようだが、湯治部の一人泊では食事処のテーブル席での食事となる。

 この旅館は一人旅の人も多くて、金曜の晩など一人客が7人、そのうち男性は一人だけと女性には実に居心地がいい。

今回は5泊もするので、「一汁三菜プラン」をお願いしていた。

 するとテーブルにまずセットされているのはこの小さなすり鉢。
ここに黒ゴマ、白ゴマ、エゴマ、塩を入れてすりながら待っていると御料理が運ばれてくる。

初日の晩のお膳は
 ふろふき大根、おひたし、大きながんもの入ったお鍋に山菜天ぷらと、ベジタリアンメニュー。ご飯は小豆の入った発酵玄米で、これに先ほどのゴマをかけていただく。

一汁三菜、しかもベジタリアンでは物足りないかと心配もしたが、これだけの品数にご飯をしっかりいただけばお腹いっぱい。足りないどころではなかった。

そして翌朝も
  
野菜と豆腐だけれど十分な朝ごはん。ベジタリアンだからだろう、米グルトなる甘酒のできそこないのような飲み物がついてきたが、これはビミョー。他のテーブルに出ている普通のヨーグルトの方がいいなあ。

なんて思っていたら宿の方が菜食主義かどうかと確認してくださる。
別にベジタリアンではなく、適度な量の食事がしたいだけである旨を告げると
 
焼き魚と卵がお膳に登場した。朝食には普通のヨーグルトも無事にゲット。

3日目の食事は
 
お刺身とアナゴでちょっと高級なせいか、夕食が一皿少ない。朝食の蒸籠には大きな焼売が入っている。

4日目
  
鮎の塩焼きに鍋には豚肉まで入ってボリューム満点。朝食のだし巻き卵もふんわりとおいしい。

そして最終日は
  
おいしいポテトコロッケ。朝食の納豆までひと手間掛かっている。

5泊もしたのに同じ料理が出ることは一度もなく、毎食お漬物まで変えてくださったのには驚いた。
どの料理も家庭的な味付けであきることなく、旅館のHPには「スリム化を願う方にもぴったり」なんて書いてあるが、毎回しっかり完食してしまったのでダイエットどころではない。
ご飯の量がだんだん多くなったと思ったが、写真を並べてみるとやっぱり気のせいじゃなかった。

他のテーブルを横目で覗き見ると、プランと滞在日数によってみんな微妙に違う。
豪華な食事を売りにするところでは月替わりではあろうが毎日同じものを出すだろうに、このフレキシブルさはただごとではない。

旅館の方たちの心遣いも素晴らしくて、声をかけてくださるタイミング、ほっといてくれる度合いもちょうどいい。
やはり東京から来て一週間連泊されているおばさまはもう何回もいらしているそうだが、ここは絶対にまた来よう。

仙台でまたお友達とご飯を食べてから高速バスに乗る。

 バスの友はずんだ餡入り生クリームどら焼き。

でもそれより仙台駅の「東北応援物産展」で買った駅弁がおいしかった。
 
ウニとイクラが少しのったご飯の上に軽く〆た平目。これに添えられたねぎとポン酢をかけていただくとさっぱりしてうまい。
1200円もするけど、やっぱり八戸の駅弁はレベル高し。

さて、次はいつまた東北に行こうか。


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鳴子で湯治 10 東鳴子「阿部旅館」と「旅館紅せん」

2012-04-03 23:05:23 | 国内旅行
鳴子滞在6日目にしてとうとう最終日。
せっかく東鳴子にいるのだからもう少しここのお風呂に入ろうと、荒尾川の反対側にあるお宿を訪ねてみる。

 うらうらと気持ちのいい日差しの中、川向こうにおなじみの温泉街を見ながらしばらく歩くと
  
看板がなければ大きな民家にしか見えない「阿部旅館」に到着。

最近新しくしたらしいきれいな玄関を開けると中はいかにも湯治宿らしい鄙びた感じ。
声をかけると予想外に若いお姉さんが出てきてくれて、300円を支払うと廊下の奥のお風呂場まで案内してくれる。

  
お風呂は2か所、奥は単純泉、手前は硫黄泉と説明されたが、空いていれば男湯、女湯、貸切の札のどれかをかけて入る仕組み。

手前のお風呂はすでに貸切で入浴中、他にお客さんもいなそうなのでこちらも奥のお風呂を貸切にして入らせていただく。

  
入って見るとシンプルな浴室ながら窓が大きくて明るく、浴槽も10人ぐらいは入れる大きさ。
そしてお湯はハマグリの潮汁のようにうっすらと濁り、香りはここでは珍しく金気臭がする。
湯温はいつまでも入っていられるほどのぬるさで、肌にまとわりつくような優しいお湯がこれまた気持ちいい〜。

ぐずぐずとこちらのお湯に入っていたが、隣のお風呂もそろそろ空く頃、と一度服を着て隣に移動。

 
すると左右対称の造りながら、こちらのお湯は白い湯花のたくさん舞う白濁湯で典型的な硫黄泉。タイルも隣のように茶色くなっていない。

こちらのお湯はちょっと熱めで44度ほどだろうか。決して悪いお湯ではないのだが、何しろ隣のお風呂が気に入ってしまったので見劣り(入り劣り?)する。
いっそもう一度移動しようかとも思ったが、もう一か所行く予定なのでいい加減に切り上げる。

帰りしなに玄関で声をかけるとお姉さんの他におじいちゃんが挨拶に出てきてくれた。
正直なにをおっしゃっているのかよくわからなかったが、ニコニコと感じが良くてこちらまでニコニコ。

 立派な自炊場のあるこの宿は古いながらもどこも清潔で、ここに泊まるのもよさそう。

ほくほくしながらまた川べりを歩いて、次は川をまたぐ橋のたもとにある「旅館紅せん」へ。
 
大きな看板の出ているこちらは建物も大きくて立派。
 ロビーも広々しているが、湯めぐりチケット2枚を渡すと「露天はお湯を張ってないけど」って、あらら。

 ここも浴場は建物の一番奥。

広くて備品もいろいろそろった脱衣場から入るお風呂場も明るくて広々。
 
変形の浴槽も10人ぐらいは入れるほど大きいが、あふれるお湯は無色透明で湯の花もにおいもない。
適温に調整されたお湯は入りやすくて、他の温泉地ならば上等のこのお湯も、ずっと個性的な温泉に浸かり続けた後では物足りない。
塩素のにおいもまったくないが、かけ流しが当たり前のこの地では「循環」とあるだけでがっかりしてしまう。

それでもここに来たのは露天が目当てだったのだが
 なかなか良さそうな造りだけに残念。

この宿の湯めぐり受付は11時から14時までなのだが、その時間にお湯を入れていないということは日帰り客は重視していないということ。
日帰りで感じが良ければ次は宿泊しようと思うこともあるのだから、これはもったいない。

大体こちらのお宿、ハードはなかなか立派だが、廊下に桜の枝の造花が並んでいたり、どうもセンスがよろしくない。

先の阿部旅館を気に入っただけに、「なんだかなあ」と思いながら外を歩くと体がポカポカとなかなか冷めない。つまらないお湯と思った紅せんのお湯もしっかり効能はあったのだ。

東鳴子のお湯、侮るべからず。


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鳴子で湯治 9 川渡温泉「高東旅館」と「中鉢温泉」

2012-03-28 14:42:03 | 国内旅行
川渡温泉から東鳴子方面へ戻り、温泉街もはずれたところで2軒目の「高東旅館」に立ち寄り。

  
お宿は最近建て直したらしくてきれい、「東五郎の湯」と額のかかった玄関も立派だ。
 こけしのたくさん並ぶ玄関ロビーも広々と美しいが、まったく人の気配がなく静まり返っている。

帳場の矢印に従って奥に入り声をかけるとやっと女将さんが出てきてくれた。
ここは湯めぐりチケットでのみ日帰り入浴可能なのでチケット2枚を渡すが、「女湯はこれからお掃除なので家族風呂に入ってください」とのこと。

ちょっとがっかりしつつも、誰もいないようなので女湯を覗かせていただく。
 と大浴場とは言え3,4人でいっぱいになりそうな釣鐘型の浴槽が一つ。
ただその先の部屋にもう一つ、浅い寝湯があって、こちらにはぬるくて薄い緑色のお湯が張られている。
ここならいつまでも入っていられそうなのに、残念。

入っていいと言われた家族風呂は男湯の向かい側にあり、脱衣場はベンチが一つあるだけでとても狭い。
   
しかし浴室に入って見ると窓が大きくて明るく、浴槽も2人は余裕で入れる大きさなので大浴場とそれほどの違いはないかも、と機嫌が直る。

「熱いからお水でうめてね」と言われたお湯はここも緑の濁り湯。確かに45,6度はありそうな熱さなので遠慮なくホースの水を入れて適温にさせていただいた。

入って見ると先の「藤島旅館」のお湯とよく似た色と香りだが、向こうは黒い消しゴムカスだったのにこちらは白い消しゴムカス。入ってもぞもぞしているうちにお湯の濁りが濃くなるが、さすがに誰も入っていなかっただけにこちらのお湯の鮮度の良さが実感される。ここも肌にやさしいお湯で、こっちもいい〜。

いくつも健康器具の置いてある湯上りの休憩処も広々と清潔で、ここも宿泊してよさそうだ。

すっかり体も暖まったので東鳴子まで歩いて帰ることにする。
国道47号線をてくてく、20分ほど歩いたところでもう一軒に立ち寄り。

川渡と東鳴子のちょうど中間あたりにある「中鉢温泉」。
  
国道わきに大きく出ている看板はなんだか中華料理屋みたいだし、手前にはお食事処の建物があるが、こちらはこの時期営業していない様子。
その裏にある建売展示場のモデルハウスのような建物が温泉宿らしいのでそちらにまわる。
川渡の旅館は新しくてきれいな建物のところが多いが、こういうモデルハウスみたいなのが多いのはちょっと風情がない。

  
きれいな玄関を入るとすぐに作務衣姿の女将さんが出てきてくれたが、ここは自動販売機で500円のチケットを買う方式。 

「今日はお湯がぬるいんですが」と申し訳なさそうにしているが、ぬるい方がゆっくりできるから、と早速お風呂場に向かわせていただく。

 脱衣場の前まで来てみると予想外に中からは多くの人の声が聞こえる。
入って見ると女湯の方では東北弁のおばちゃんたちが楽しそうにおしゃべりしているし、男湯からもえらく大きな声が聞こえる。

というわけでここも浴室の写真はHPから拝借。
 この浴室がドライブインのようなアプローチからは想像もできないような立派さ。
床と浴槽は石造り、周りの壁は木製で、特に天井の梁がすごい。
「地震が来てもあの梁なら大丈夫だろうか」「いやいや、あの下敷きになったらえらいことだ」とおばちゃんたちがいうのも無理はない。

お風呂は15人ぐらいは余裕で入れそうな大きさ、濃い茶色の透明なお湯に黒い湯の花がたくさん浮いている。
しかし女将さんの言う通り、お湯は40度もないほどのぬるさ。
ぬるいだけならいいのだが、このぬるさはお湯の出が悪いためのようで、つまりかけ流しのお湯が流れないのでお湯がなまっている。
これまでお湯の新鮮さにそれほど敏感だったわけではないが、さすがにこれだけ続けざまにいろいろなお湯に浸かると違いが分かってくるものだ。

なんだかな〜、と思いながらもぬるいので出られずにお湯に浸かっていると、「冬の間は休止します」と張り紙のある露天風呂に入っていく人がいる。
どうやらお湯が張られているようなので、入れ違いに露天に入って見ると
 中鉢温泉HPより 
2,3人でいっぱいになる小さな浴槽のせいだろうか、こちらのお湯は43度ほどの適温。
お湯の鮮度も問題なく、茶色のお湯に陽の光が当たると紅茶のような色に見え、そこに黒い湯花が浮いているのでまるでティーポットのなかに浸かっているみたい(笑)。モール臭もして、これはいい。

近所のおばちゃんは毎日このお風呂に来ているらしいが、確かにちゃんとお湯が出ていれば設備が整ってきれいなここはいいだろう。

露天に入って見てよかった〜、と思いながら東鳴子まで歩くとおなかが空いた。
しかしねむりこんでしまったような東鳴子の商店街にはお昼を食べるところもない。
国道沿いにかろうじてあるそば屋に期待せず入ったら
 あら、意外においしい。
どうも失礼いたしました。


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鳴子で湯治 8 川渡温泉「藤島旅館」

2012-03-26 13:23:06 | 国内旅行
鳴子滞在5日目。
今日はまた東鳴子の隣、鳴子とは反対方向の川渡(かわたび)温泉まで遠征することにする。

東鳴子から川渡までは4キロほど。
歩けない距離ではないがちょうど午前中にバスがあるのでそれに乗ると10分もかからない。
川渡温泉で降りようとすると、実はこのバスは仙台までの特急バスで本当は途中下車できないとのこと。
親切な運転手さんは料金も取らずに降ろしてくれて、いや〜、本当にすみません。

川渡温泉も中心街は5分も歩けば終わってしまうような小さな集落。
 
しかし東鳴子よりはこぎれいな宿が多く、民家もなぜか新しい家が多い。
共同浴場もきれいな建物だが、ここはお湯が熱いとのことなので今回はパス。

向かったのはこちら。
 藤島旅館

表の看板が立派なので一見高級旅館っぽいが、玄関を入って見るといたってカジュアルな雰囲気。
 
提灯の下がる玄関ロビーにはトランポリンやらなぜかサンドバッグやら置かれているし、下駄箱の上では猫が寝ている。

出てきてくれたこれまた気さくな女将さんにお風呂を乞うと、ここの入浴料はたったの200円。
教えられた通り玄関の右手の廊下を行くと
  
なんだか懐かしい感じの売店があり、その先には自動販売機がずらり。
さらにその先の階段を降りると大浴場の「真癒(マユ)の湯」がある。

ここは200円と言う安さのためだろう、近所の人の銭湯になっているようで、平日の午前中のため混雑こそしていなかったが入浴客がひっきりなし。

ということでお風呂の写真はHPから拝借。
 実際に入って見ると正面の窓が裏山に面して大きくとられているのでこの写真よりずっと明るく、壁際にはカランがいくつも並ぶ。
中央の浴槽は15人は入れるほど大きく、お湯は薄緑の濁り湯で、まるで消しゴムの削りかすのような大きな黒い湯の花がたくさん浮かび、強すぎない硫黄の香りがする。

42,3度の適温のお湯に浸ると、ここもやわらかいお湯で気持ちいい〜。
浴槽の縁にはトドになって寝そべるおばちゃんも何人かいて、雰囲気は台湾の温泉みたい。
200円で入れるこんなところが近所にあったら、そりゃ毎日来るだろう。

湯上りにはたくさんの自動販売機に迷いつつジュースで一休みして、5歳ぐらいの将来の女将に「ありがとうございました」と挨拶されて外に出る。

  
お散歩しながらほてりを鎮めて、次のお風呂を目指そう。 


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鳴子で湯治 7 東鳴子「勘七湯」

2012-03-24 19:54:21 | 国内旅行
鳴子まで散歩した後、宿で一休みしていると体が冷えてきたのでもう一風呂浴びることにする。

選んだのは宿泊している「大沼」さんのすぐ裏手にある「勘七湯」。
 東鳴子では「ホテルニューあらお」に次ぐ大きな鉄筋の建物で新しく見えるが、創業は1784年とこの温泉では最も老舗の宿なんだそうだ。

玄関を入って見ると中は広々と清潔ながら、なんだかひどく家庭的な雰囲気。
声をかけるとすぐに出てきてくれた女将さんとおぼしき女性はエプロン掛けでとても感じがいい。
湯めぐりチケット2枚を渡すと源泉の違うお風呂が大小2つあると教えられたので、まずは小さい方の「不老湯」に入って見る。

至極シンプルな脱衣場から浴室の扉を開けると中は湯気でモウモウ。
 1階にあるため小さな窓が高い所にあるだけなので室内は薄暗く、浴槽は2,3人でいっぱいになりそうな大きさ。カランは一つで洗い場も小さいが、他に誰もいないのでこの狭さと暗さがかえって心地いい。

お湯は透明だがウーロン茶のような茶色、鼻を近づけるとアブラ臭がする。42℃ほどの適温でゆっくり浸かることができ、浸かるほどに肌になじむような柔らかさで、ああ、気持ちいい〜。

こちらにずっと浸かっていたいが、もう一つのお風呂も覗いてみなければ、と服を着込んで廊下の向かい側にある大浴場へ移動する。

 
こちらは脱衣場も広く設備が整い、浴槽が2つあるお風呂も大きい。
しかしこちらのお湯は「大沼」の大浴場と同じ赤湯とのことながらほとんど無色に見え、湯温も高くてゆっくり入れない。不老湯に比べると肌触りもきしきしする感じで、逆の順番で入ればよかったと後悔する。

 お風呂を出たところにはゆったりとソファの並ぶ休憩場所もあり、地味ながらこの宿はとても居心地がよさそうだ。

帰りがけに女将さんに「小さいお風呂のお湯がすばらしいですね」と挨拶すると、「そうなんです」ととてもうれしそう。
「不老湯」の気持ち良さが忘れられなくて別の日にもう一度入りに行くと女将さんはちゃんと覚えていてくれた。

次回はこの宿にも泊まりたい。


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鳴子で湯治 6 「西多賀旅館」と「東多賀の湯」

2012-03-19 21:39:07 | 国内旅行
鳴子滞在4日目。

夜中に降っていたらしい雪も朝にはやみ、晴天で道に積もっていたものも溶けてきたので隣駅の鳴子まで歩くことにする。

東鳴子から鳴子までは2.5キロ、宿を出てからJR鳴子駅まで20分ほどで到着。
  
鳴子の中心街は東鳴子の寂れ方に比べれば店が多いが、平日の昼間ではやはりほとんど人影もない。

 鳴子駅の待合室はまるでローマの野外劇場のような面白い造り。
 この構内にある観光案内所で湯めぐりチケットを購入する。
1200円のこのチケットには6枚のシールがついているが、日帰り入浴を受け付けている宿は大抵シール2枚で入れる。現金だと500円の所が多いので100円割引になる仕組み。

このシールを持って国道47号線沿いに建つ「西多賀旅館」へ。
  
玄関先はすっきりとして中も清潔な感じだが、廊下にはタオルが干してあったりしていかにも自炊の宿らしい雰囲気。
人の気配は全くなく、玄関にあったチャイムに気が付かずに大きな声を出してやっと若女将らしき人にシールが渡せた。

廊下の真ん中にある入り口から入り、至極シンプルな脱衣場から扉を開けると、四角い浴槽があるだけのこれまたシンプルな浴室。
  
しかし浴槽にあふれる緑の濁り湯が周りのピンクのタイルに映えて、明るい浴室内に漂う硫黄とアブラ臭とともに実に魅力的。温度も41、2度とぬるめで、この肌を包み込むようなやさしいお湯にはいつまでも入っていたくなる。まったくなんていいお湯だろう。

後ろ髪引かれつつやっとお湯を出ても体の芯からあたたまり、何とも心地いい。

すぐ次のお風呂に梯子しようと思っていたが、この余韻を味わいたかったので予定変更。
旅館の目と鼻の先にあるスーパーをのぞき(でもあまりローカルなものがなくてつまらない)、温泉街を歩いてお菓子屋さんへ。
 鳴子の名物は餅の中に栗が丸々1個入ってみたらし餡のかかった栗団子。「深瀬」さんの店先でいただいたこれは甘すぎず、お餅がやわらかくておいし〜。日持ちがしないのでお土産にできないのが残念。

小腹を満たしたところでまた国道47号線沿いに戻り、今度は「西多賀旅館」の隣の「東多賀の湯」へ。
  
この2軒、本当に隣同士に建っているのだ。

ここでもシールを2枚渡して、廊下をずんずん奥へ進む。
  
お風呂場に行きつくまでにはガラス戸が2か所あって、どちらにもしつこく「必ず扉を閉めろ」と書いてある。
 
それも道理、ここのお湯は強烈な匂いたちこめる真っ白な硫黄泉。
  
木造の浴室には換気のための穴がいくつも開けられ、これに触れた金属は真っ黒になってしまう。
 おなじみケロリン桶もこのありさま。

注水口からはお湯が勢いよく出たり、止まったりしているが、ここのお湯はやや熱めで44度くらい。
自分でもちょっと熱めだなと思うぐらいなのだが、ここには先客が一組いて、それが乳飲み子と一緒のお母さん。
このお母さんが何とも大胆で、赤ちゃんの頭をガシガシ洗っていたかと思うと、なんと浴槽のお湯を桶ですくってそのまま頭からザバッ。赤ちゃんはもちろん大泣きするが、「なんでそんなに泣くかな〜」と言いつつ、抱いたまま浴槽にどっぷり。このお湯じゃ赤ん坊は泣くって。

幸いにして先に上がってくれたので後はお風呂を独占してまったり。
しかし西多賀の個性的でありながらやさしいお湯の後では濃い硫黄泉がつまらなく感じてしまうのだから贅沢な話。

またぽかぽかになって東鳴子まで帰った。


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鳴子で湯治 5 東鳴子「高友旅館」

2012-03-18 20:26:25 | 国内旅行
馬場温泉を満喫して東鳴子温泉街に戻る。

と、さっきまで晴れていた空が曇って雪が舞いだした。
 広がる田圃はもちろん真っ白。

途中に温泉好きに評価の高い「高友旅館」があったので今度はここに立ち寄り。

 
外見からしていかにも昔風の旅館だが、玄関を入った感じもレトロ。
左手の帳場に隠れているあまり愛想のないおばちゃんに500円を払うと、奥に混浴の黒湯と婦人風呂、もう一つ女性専用のラムネ風呂に入れると教えてくれる。

 帳場の前の廊下をまっすぐ行き、左に折れて階段を下ると手前に黒湯の入り口があり、ちょうどおじさんが入って行ったのでここはあきらめて婦人風呂の方に入る。

ものすごく狭い脱衣場から引き戸を開けるとこれまた愛想のないコンクリート造りの浴槽。
 大きさは3人も入ればいっぱいなぐらい。
中のお湯は透明だが黒っぽく、強烈なアブラ臭というか薬っぽい匂いがしていかにも効きそう。

しかしこのお湯が熱い!がまんすれば入れないこともないが、肌がびりびりするぐらいだから46度くらいか。
「熱かったら水を入れてください」とおばちゃんは言っていたが、見回しても水のホースなどなく、カランは一つで一応シャワーがついている。このシャワーで水を出してみたが、ちょろちょろしか出ないのでまったく効果なし。
強烈な匂いには心惹かれるが、こんなところでひっくり返っては湯治に来た意味がないので早々に次のお風呂に移動することにする。

服を着込んで玄関まで戻り、案内の矢印に従って今度は右手の廊下を行く。
古い旅館にありがちだがここも増築を重ねたらしく、廊下が入り組んでわかりづらい。
途中には湯治宿らしく洗面所やお手洗いがあり、昔の田舎の家のにおいがする。

やがてたどり着いたのがこちらのラムネ風呂。
  
浴槽はやはり3人でいっぱいな大きさだが、こちらの方が脱衣場も広く、浴室の中も明るい。

ちょうど入れ替わりに出てきたおばさんに聞くとこちらは適温だというので安心して入浴。
こっちのお湯は鶯色でにごっており、硫黄の香りにアブラ臭もするが、もう一つのお湯ほど強烈な匂いではない。
適温のお湯に身を鎮めるとラムネ風呂の名前の通り、肌の表面に細かい気泡が付き、やがてつるつるしてくる。
入った当初はそれほどとは思わなかったが、お湯に浸かっているうちにだんだん体がお湯になじんでくるようで、それがとても心地いい。
窓に打ち付ける雪の音を聞きながら思わず長風呂。

噂には聞いていたが、同じ旅館の中でもこれだけ泉質が違う風呂があるのだから鳴子は面白い。


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