Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

15年初春の東北 1 加茂水族館

2015-01-29 17:05:32 | 国内旅行
国内旅行が続くが、また大人の休日パスで東北へ。
パスが出るたびに出かけてしまうなんて、まさにJR東日本の思うつぼ。

2015年1月22日から25日 東北3県の旅

1月22日

今回の旅は珍しく上越新幹線の「とき」でスタート。
 
湯沢あたりは大雪だったものの、思いがけなく雪のない新潟で特急「いなほ」に乗り換え。

実は新潟には降り立ったことがないのだが、今日も駅でお弁当を買っただけ。
 
「冬の美味づくし」は鮭の焼漬けやら甘エビのかき揚げやら新潟らしいおかずがいっぱいだが、イクラの載った茶飯のご飯がさすがのおいしさ。

これを食べているうちに日本海が見えてきて
 新潟から1時間50分で鶴岡に到着。

  
ここも雪ならぬ雨の鶴岡駅前からはバスに乗って30分。

 やってきたのは鶴岡市立加茂水族館。
クラゲの展示ですっかり有名になったこちら、夏の休日など駐車場も入れないほどの人気だそうだが、この時期の平日ではさすがにお客の姿もまばら。

入館料1000円を払って中に入ると、水族館なので一応お魚の水槽が。
 
 
近海の魚ばかりで、イカやらタコやらおいしそう(笑)。

しかしこの水族館の売りはもちろんクラゲ、ということで昨年の6月に新装なったその名も「クラネタリウム」。
 

中央には係員のいる解説コーナーがあって
 
 クラゲの成長の様子を虫眼鏡で見られるのが楽しい。

以前テレビでも見たことがあったが、クラゲの繁殖の仕方はむちゃくちゃおもしろい。

一応有性生殖で卵を産むのだが、これが岩などに着床するとその後は植物のように伸びて、重なったお皿のように成長するとこのお皿が一枚づつはがれて小さなクラゲになるのだ。

ちょうどクラゲの給餌解説の時間だったので見学させてもらうと
 水槽にごみのように小さなアミが入れられたが、クラゲは自分から餌を獲りに行くことはなく脚に触れたものを口に入れるだけとか。クラゲを食べるクラゲもいるということでこれも実演されたが、ゆったり動くクラゲの給餌はエキサイティングとは言い難い。

ショー(?)が終わったので、あとはたくさん並んだ水槽をゆっくり見学させていただく。

  
ガレのランプのようなのとか、脚が絡まりそうになっているのとか、大きさも様々
 
パラオや地中海から来たカラフルなのもかわいいが
 
近場の物も透き通ってとてもきれい。

ほんの数センチの小さな物の中にはネオンのように虹色の光を点滅させるのもいるし
 
 
まるで綿ゴミのようなものや、きゅうりのように細長いのもいる。

 
たくさん繁殖しているミズクラゲは大きな水槽にたくさん入れられているが、これがユラユラする様子はいつまでも見ていたいほど。

このクラネタリウムには常時30種類ほどのクラゲが展示されていて、これはギネスにも認定された世界一だそう。しかしクラゲの寿命は1週間ほどと短く、中には繁殖が難しくて採取された時しか展示できないものもあるので、来るたびに違うクラゲが見られるかもしれない。
 
なんて知識はクラゲ製品がいっぱいの売店で買ったこの本で仕入れた。

実は加茂水族館、10年以上も前に一度来たことがある。
近くの湯野浜温泉に泊まり、天気が悪くて観光できないので宿でポスターを見て来たのだが、まだクラゲの展示を始めたばかり、有名になる前のことだ。
売店のおばちゃんにそう言うと、「あの頃は小さくてボロだったでしょう。雨漏りしたり、大変だったんです」って、ほんと、よくここまで立派になったものだ。

売店の奥にはクラゲ料理などを食べられるレストランがあるが、お昼は食べてしまったので
 
クラゲ入りラ・フランスのアイスクリーム。中に中華でおなじみのクラゲが入っているが、クラゲに味はないのでコキコキした食感を楽しむだけ、意外に違和感はない。

バスの都合で2時間しかいられなかったが、やっぱりこの水族館は楽しい。
来ればクラゲにはまること請け合い。


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山口の旅 7 門司

2015-01-26 19:45:33 | 国内旅行
12月1日 続き

唐戸から門司へはわずか5分の船旅。

 窓から関門橋の写真を撮っていたら、「船尾から外に出てもいいよ」と船員のおじさんがわざわざ言いに来てくれたが、今日は強風で船が揺れる、揺れる。濡れたくないから中にいたんだけど。

 到着した門司側のターミナルは下関側よりちょっと立派。

ここからすぐのJR門司港駅へ行くと
 楽しみにしていたレトロな駅舎が大規模保存修理のため完全に覆われてしまっている。しかも修理作業の見学デッキも強風のために立ち入り禁止とのことでがっかり。
この工事、まだあと3年も続くのだそうで
  
 
駅員の制服までレトロにした凝りっぷりなだけに、駅舎が見られなかったのは本当に残念。

気を取り直してロッカーに荷物を預け、まずは観光案内所に地図などもらいに行く。
 
案内所が入っている旧JR九州本社ビルは昭和の初めの建築。

港の方に戻ってブルーウィングと名付けられた跳ね橋を渡ると
 
旧門司税関の全景が良く見える。

が、この建物に入る前にまずは門司港レトロ展望室へ。
 
黒川紀章が設計したというこの建物はマンションなのだが、31階が展望室になっていて300円払えば専用エレベーターで上に上がれる。
270度見渡せる窓から外を見れば

関門海峡が一望のもと。
  
コーヒーを飲みながら橋や港を眺められるし、夜は22時まで営業しているらしいので夜景も見られる。
値段も良心的でとてもいいが、それにしても黒川紀章(と言うか彼の事務所)ってほんとにまめに仕事をしている。

このマンションのすぐ下にあるのは北九州市立国際友好記念図書館。
 大連市との友好都市締結15周年を記念して1902年に建てられた東清鉄道汽船事務所を1994年にコピーしたもので、中は図書館と中華レストランになっている。

その先にあるのが1912年築の旧門司税関。
  
中は税関のPRコーナーやちょっとしたギャラリーが少しあるもののがらんとしているが
 
赤レンガや照明器具などがかっこいい。

少し駅の方に戻って旧門司三井倶楽部。
 
1921年に三井物産の社交倶楽部として建てられたものだが、翌年アインシュタインが来日した際にここに泊まったそうで
 
当時の部屋がバスルームまでそのまま残されている。

そのすぐ先にあるこちらは旧大阪商船。
 
 
1917年に建てられた印象的な建物の中はギャラリー。

さらに吹き飛ばされそうな風の中を港沿いに歩くと旧大連航路上屋。
 
1929年に建てられ、国際ターミナルとして使われていたと言う大きな建物はアールデコ様式でかっこいいが、他の建物とは少し離れているせいかここまで来る人はいないようで、中は商船関連の展示があるものの閑散としていてもったいない。

 
門司はハイカラなにおいが横浜によく似ていて、しかも見どころがとてもコンパクトにまとまっているので歩きやすい。
それを「レトロ」と言うテーマで統一して、門司の町づくりは見事だと思う。
材料がありながらプレゼンテーションがあまりうまくなさそうな山口から来たからなおさらそう思うのだろうか。
九州はからっと宣伝がうまい。

 観光エリアの真ん中には土産物屋や飲食店の集まった海峡プラザがあるので最後はここでお昼。

門司と言えば最近は焼きカレーが名物のようだが、カレーは昨日食べちゃったので
 山口県川棚温泉の名物と言う瓦そばのお店へ。

うな茶もおいしそうでついセットを注文してしまったが
 
焼いた瓦の上に乗せられた茶そばには錦糸卵と牛肉がたっぷり。これをそばつゆにどっぷりつけて食べるとうまーい。
特に瓦で焼かれた部分がカリカリになって、これはおいしいわ。

とすっかり満足したところで門司港駅から小倉まで列車で移動し、空港バスで北九州空港へ。
 
夕方の便で羽田に飛んで、初めての山口県への旅も無事終了。

帰宅後の夕食には小倉駅で仕入れた「かしわめし」で〆。
 
500円でこのボリュームは、さすが名物駅弁。


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山口の旅 6 下関・唐戸市場

2015-01-21 19:29:36 | 国内旅行
萩からはまた長門市まで戻り、小串行き、海沿いの山陰本線に乗り換える。


この山陰本線が何本もなくてちょっとびっくり。
萩から下関は瀬戸内側にバスで出た方が早いらしい。

それでも山陰本線を選んだのは海が見えることを期待したから。
 
思った通り線路は海沿いを通り、天気が良ければきっときれいな夕景色も見えたはず。

どうすればこんな読み方ができるんだ、というような無人駅にいくつも停まりながら
 
小串でまた乗り換えて2時間40分で下関到着。久しぶりに都会に来た、という感じだが、下関はなんだか九州の匂いがする。

 駅前からバスに乗ったら座席の模様までフグ!

今夜の宿は唐戸市場から徒歩5分の東京第一ホテル下関、シングル1泊5300円。
 

ようやく雨もやんだので、夕食を食べに唐戸市場の隣の商業施設、カモンワーフへ。
 日曜の夜だけれどあまりお客さんはいなくてかなり寂しい。
 対岸の門司の夜景を見つつレストランを物色して
 
ここはやっぱり定番にしておこう、とフグ専門店へ。
フグの刺身に南蛮漬け、唐揚げ、フグ飯のセットにしてみたが、う~ん、安い定食じゃこんなものかな。
フグはてっさより唐揚げが一番おいしい。


12月1日

宿泊プランについていたので、ホテルの朝食ビュッフェをしっかりいただく。
 なかなか充実したビュッフェなのに他に誰も利用者がいなかったのはなぜだろう。

居心地の良かったホテルをチェックアウトしたら唐戸市場へ。
  
でっかいフグがお出迎えしてくれる。

2階のバルコニーから見下ろせば市場の様子が一目瞭然。
  
たくさんのお店があるが、9時ごろ来たのでは鮮魚卸はもう店じまいをしていて、これはやっぱり早起きをして来るべきだったか、とちょっと後悔。

それでもまだ開いている店を見て回れば
 
フグはもちろんのこと
 
ノドグロやら太刀魚、アンコウ、どれもおいしそう。
 
福岡の人が愛するおきゅうともあるし、珍しいウチワエビも売っている。
  
鯨やらかまぼこ類、瓶詰ウニなどもよりどりみどり。

さらに市場のまわりにも乾物や干物、瓶詰などを売る店がいっぱいあって
 
ここで鱈胃(たらおさ)を発見。まるでエイリアンのような不気味な見た目だが、鱈のエラと胃袋を干したものだそうで、これを戻して甘辛く煮つけるのだそうだ。
「北海道産」と誇らしげに書いてあったが、九州以外ではこんなもの食べないよね。

と、おいしそうなものでいっぱいな唐戸市場、ここまでほとんど何も買い物をしていなかったのだが、ここで財布の口がぱっくり開いてしまって
 
荷物がいきなり重くなってしまった。

瓶詰のウニは下関が発祥の地なのだそうだが、左の色の濃いものは漁師さんが作ったと言うことで、「おいしい?」と聞くとお店のお姉さんたちがニコニコと「おいしいですよ」と言うのでお買い上げ。
左の方は別の店でいろいろな値段のものが並ぶ中、「どれがおすすめ?」と聞くと一番安いものを薦められた。「中屋さんは味付けが一番いいから」とのことでこれもお買い上げ。
で帰宅後に両方を食べ比べてみると、漁師さんの方は確かにいいウニを使っているのがわかるが、味は値段が半分の安い方がおいしい。
値段の高いものを薦めてもいいのに、山口の人ってやっぱり正直者が多いのだろうか。

唐戸市場の2階から外に出てみると

対岸の門司は夜見るよりも一層近く、左手には関門橋の姿も見える。

 カモンワーフの先の唐戸ターミナルで400円の切符を買って
 
女性船長の船で門司へ渡る。


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山口の旅 5 萩散策

2015-01-20 19:18:33 | 国内旅行
11月30日

長門湯本駅からは7分で長門市、ここからは乗ってきた美祢線の列車がそのまま山陰本線の東萩行きになる。

 海を眺めながら乗ること30分、終点一つ手前の萩駅で下車。

  
レトロな駅舎がかわいい萩駅だが、町の中心は東萩の方に移ってしまっているので無人の乗車口は片隅にあるだけ。
 駅舎の大部分は「萩市自然と歴史の展示館」になってしまっている。

駅舎の隣には「NHK大河ドラマ決定」の看板が大きく掲げられた観光協会。
 ここで地図などをもらい、大きな荷物も預かってもらって町歩きに出発。

 萩駅前には店もなく、人通りもなくて寂しいが、しばらく行くと橋本川に突き当たるので川沿いを歩く。

 やがて到着するのは藍場川。川と言っても用水路で、この水路沿いには藩政時代の下級武士が住んでいた。
 その一軒が公開されている旧湯川家屋敷。
 
入ってすぐの台所には用水路へ降りる階段がついていて、庭から流れてきた水をここで洗い物に使って用水路に流すようになっている。これをハトバというのだそう。
明治の初めに改築されたと言うこの屋敷の主は23石取りということで座敷は質素だが、つい10数年前までは子孫のおばあちゃんが住んでいた、とここに座っていたボランティアのおばさまが教えてくれた。

静かな住宅の並ぶ道を戻って町の中心に向かううちに天気が崩れて雨が降ってきてしまった。
途中で傘を買い、やってきたのは旧萩藩校明倫館。

 
堂々たる木造校舎が4棟も並ぶのは旧明倫小学校。さすがにもう使われていないが、こんなに立派な校舎は見たことがない。

その脇にあるのが有備館という藩政時代の剣術と槍術の道場。
 
ここにもボランティアのおばさまがいらっしゃって、来場者がなく退屈していたのだろう、大河ドラマの撮影がここで行われたことなど、いろいろ話してくださる。
「山口は宣伝が下手だから」とおっしゃっていたが、その分NHKへの期待が大きいらしい。
「ドラマ、見てくださいね」と言われちゃったのでちゃんと見てますよ、まだ2回だけだけど。

 
水練池の向こうに建っているのは素敵な現在の明倫小学校。
藩主がくぐったという門の向こうの体育館は今年の初めから大河ドラマ館になっているらしい。

さらに雨の中を歩いて城下町のあたりまで来るとやっと観光客の姿が見えた。
 
観光バスだと松下村塾とこの辺りにしか来ないのだろうか。
 
木戸孝允=桂小五郎の生家があるが、藩医の家は小さくて質素だ。

ちょうどお昼になったので築200年の家を改装したカフェで一休み。
 
素敵な女性たちの営むお店、野菜がいっぱい乗ったカレーがおいしかった。

食後はすぐ隣にある豪商・菊屋家住宅へ。
 
藩の御用商人の屋敷だが藩の御用屋敷として使われることが多かったそうで、そのため座敷も庭も立派。
 
 
トイレまで畳敷きなのだからたいしたものだ。

菊屋家の先にあるのは高杉晋作の生家。
 こちらは200石の上士なので門構えも立派。
この他にも萩市は山縣有朋だの、久坂玄瑞だの、幕末志士の誕生地だらけだ。

ここからさらに萩城の方角に進むと、伝統的建造物群保存地区に指定された住宅地になる。

 
古い塀に囲まれた立派な家が多く
 明治の初め、困窮した士族を救済するために配布されたと言う夏ミカンが今もあちこちにたくさん生っている。

 敵の侵入に備えて道を鍵の手に曲げた「鍵曲」を行くと
  
その先にあるのは口羽家住宅という1018石取りの大身のお屋敷。さすがに表門が立派だが
 
主屋の内部は思いのほか質素。付属の建物がたくさんあったのだろうか。

他にここまで来る観光客はあまりいないらしく、担当のボランティアのおばさまは説明する意欲満々で迎えてくださったが、残念ながらここでタイムアップ。駅に向かわないと列車に乗り遅れてしまう、と早々に辞去したら随分がっかりさせてしまったようだ。

 ここまでたくさん歩いてきたので、帰りは指月公園の前から循環バスで萩駅まで。

あいにくの天気の中での散策になってしまったが、萩はボランティアのおばさまの言う通り、商売っ気がなくて地味で、それがとてもいい感じだった。
今年は萩市民の皆様の期待通りに観光客が増えるだろうか。


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山口の旅 4 長門湯本温泉

2015-01-18 16:38:07 | 国内旅行
交差点でバスを降り、川沿いの細い道を3分ほど歩いて今夜の宿へ。

 お世話になる「原田屋」さん。

長門湯本温泉は大通り沿いに何軒か大型旅館があるが、こちらは共同浴場に近い12室の小さな宿。
 
帳場も昔のままという風情で、通された部屋は6畳ながら広く感じられ、清潔でトイレ付きなので文句なし。
  
窓の前にはとてもきれいな水の音信川が流れている。

ここに宿を取ったのはもちろん共同浴場に近いから。
というわけでタオルを持って早速外へ。
 
ここで有名なのは大きなネオンが目立つ恩湯だが、まずは看板をくぐってちょっとした坂の上にある礼湯へ。
 
まだ新しい感じの建物内に入り、券売機で200円のチケットを買って受付に渡す。
 浴室内もきれいで、浴槽は7、8人は入れるだろうか。
アルカリ性単純泉というお湯は無色透明でにおいもなく、源泉温度が39℃と低めなので42℃ほどに加温されている。
かけ流しなのでお湯の鮮度に問題はなく、それほど混んでいなかったのでのびのび入れたのもうれしいが、アルカリ泉の特徴もあまりない感じなのがちょっと物足りない。

宿に戻ってしばらくしたら夕食が部屋に運ばれてくる。
東北の方では食事処が多いが、西日本では部屋食が多いようなのは温泉文化の違いだろうか。

 海が近いのでお魚がいっぱい、味付けが良く、フグ刺しまで付いて、1万円ぽっきりでこの食事はうれしいコスパの良さ。

食後に今度は恩湯の方に行こうと玄関に出ると、これから外に出るのかとご主人に不思議そうな顔をされた。
 どうもこの温泉場では大型旅館に泊まっている人など外に出ることはないらしく、ライトアップされた川べりには店もなければ歩いている人もほとんどいない。

 
夜に恩湯に来るのも地元の人ばかりのようだが、こちらも入浴料は200円。
 こちらの浴槽は礼湯の倍ほどもあって、お湯はほとんど加熱されていないのか38℃ほどとかなりぬるい。長く入れるのはいいが夜遅いせいかお湯の鮮度もいまいちで、こちらもちょっと残念。

宿に戻って、夜寝る前にやっとこちらの内湯へ。
 
ちょっと色っぽい絵の下をくぐった先にある浴室は小さいが、共同源泉がちょっと熱めに加温されたお湯はかけ流し。礼湯や恩湯よりもアルカリ湯らしいぬるすべ感がはっきり感じられて、「共同温泉なんか行くよりここのお湯の方がいいですよ」と宿のおばちゃんが言っていた訳を納得。

静かな部屋でゆっくり休んだ翌朝には男女入れ替わった部屋のすぐ前のお風呂へ。
 湯気で曇ってボケボケだが、こちらは広~い浴室の真ん中に20人ぐらいは入れそうな大きな楕円形の浴槽が一つ。
お湯がぬるかったので、暖かいお湯の出る湯口にくっついてゆっくり入らせてもらった。

 朝食をすませたらおいしい食事を作ってくださった女将さんにお礼を言って、ご主人に車で5分の駅まで送っていただく。

  
 
何とも鄙びた風情の駅前にレトロな駅舎の長門湯本駅。
 
やってきたJR美祢線の列車は2両編成、長いシートのワンマンカーだった。 


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山口の旅 3 おいでませ山口号

2015-01-16 16:41:09 | 国内旅行
11月29日

11時になり、湯田温泉のバス停から観光周遊バス「おいでませ山口号」に乗車。
 大型バスに本日のお客さんは10人でゆったり。

実は昨晩湯田温泉に泊まったのはこのバスに乗るため。
始発は山口宇部空港なのだが飛行機との連絡がよくなく、通常の路線バスを使おうとすると時間のロスが多すぎる。
運行が土日祝日だけなので平日に来ることもできなかったが、4月から9月なら毎日運行するようだ。

ベテランのバスガイドさんに案内されて、まず停まったのは湯田温泉から10分の瑠璃光寺。

現在の本堂は江戸時代のものだが、ここはもともと室町時代に大内氏が建立したお寺。

境内には大内義弘の菩提を弔うために弟が建てた五重塔があって、これが国宝になっている。
 
 
日本三名塔の一つだそうだが、檜皮葺の屋根が美しい。

次にバスが停まったのはまた10分ほどで到着する常栄寺。
 
お寺は毛利元就が建立したもので現在の建物は最近のものだが、ここが有名なのは門前にもいる雪舟さんのため。
寺の北側にある庭が大内政弘が雪舟に造らせたものとされているのだ。
 縁側から見ると手前は石が並ぶ枯山水で、その向こうに池がある。
庭に出てこの池の周りをぐるっと一周すると 
  
 
次々と景色が変わってとてもいい。
日本庭園は正直言ってまったくわからないのだが、ここは古い時代のもので作りすぎていない感じがいいのだろうか。
ただし雪舟作とはあくまで伝説で、それを裏付ける資料は全くないらしい。

ここからは1時間ほどのドライブで本日のハイライト、秋吉台へ。

まずは展望台からカルスト台地を一望。

草原に石灰岩がぽこぽこ頭をだし、その間を遊歩道が伸びていて、のんびり散歩したら楽しそう。
ただし今は冬枯れ、ようやく日が差してきたものの、風が吹いて寒い。

 とか言いながら、ここの名物と称する夏ミカンソフト。
ただし夏ミカンの味はあまりしなかった。

ここからバスで移動して、秋芳洞へはエレベーター口から入る。
 
洞内は写真では明るく見えるが、実際には足元がやっと見えるほど暗い。

てきぱきとしたガイドさんに先導されて、まずは有名な黄金柱へ。
  
ここには写真屋さんがいてグループで記念写真。いまだにこういう商売が続いているとは、これも天然記念物じゃなかろうか。

洞窟は奥にも続いているが、ツアーはここで引き返して反対方向へ。
 
見どころには傘づくしとかすぼ柿とか名前がついて
 
パムッカレのミニチュアのようだが百枚皿は特に見事。
 
想像以上に広い洞内には水が流れていて、場所によってきれいなエメラルド色だったり、壁や天井が見事に写ったりする。
 700mを40分ほどで歩いて出口が見えた。
 
洞窟内から流れ出てくる水が真っ青できれい。
実はこちらが正面入り口なのだが、エレベーターの方から歩いた方が暗い下り道を気を付けて歩くのでゆっくり見られていいのだ、とガイドさん。

ところでこの土地の名前は「秋吉台」なのに洞窟の名前は「秋芳洞」と字が違う。
なぜかと聞いたら元々この辺りは「秋吉村」だったが、昭和天皇がこの洞窟を訪れた際に「秋芳洞」と違う字で命名されたのだそうだ。 
その後このあたりの村が合併して「秋芳町」となったが、こちらの読みは「しゅうほうちょう」、でも洞窟の読みはあくまで「あきよしどう」と言うからややこしい。自分はずっと「しゅうほうどう」だと思っていた。

 
洞窟を出てちょっと日本離れした景色のカルストロードをドライブ。
2月にはこの草に火をつけて野焼きをするそうだ。

日もだいぶ落ちてきて、焦るガイドさんに連れられ次は30分ほどで仙崎。

元々鯨漁やかまぼこで有名な小さな港町だが、2011年の震災の際、いやというほど見せられた公共広告のおかげで「こだまでしょうか」という詩が有名になり、この町出身の作者、金子みすゞがいまやここの看板になっている。

 
町のあちらこちら、民家の玄関や郵便局にもみすゞの詩が掲げられ
 
いくつかある大きなモザイク画も金子みすゞ。
 
このモザイクはかまぼこ板で作られていて、毎年1つづつ増えているのだそうだ。

これらを見ながらやってきたのは金子みすゞ記念館。
 
生家であった書店を復元したもので、展示はみすゞの生涯を説明したパネルが主だが、才能ある童謡詩人がろくでもない結婚相手のために詩作を禁じられ、26歳の若さで亡くなったのが痛ましい。
この記念館の展示では死因をぼかしているが、バスの中のガイドさんの説明によると夫に淋病を移され、あげくに子供まで取り上げられそうになって自殺したのだそうだ。

これにて「おいでませ山口号」の観光は終了。
 夕暮れの仙崎港に別れを告げて、他のお客さんたちはみなさん萩に宿泊のようだったが、自分は一足先に長門湯本温泉で下車。

ガイドさん付きで効率よく回れるこの観光バスは利用価値大だった。


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山口の旅 2 湯田温泉

2015-01-13 19:22:37 | 国内旅行
さて、湯田温泉の泊まりは「西村屋」さん。
 バス停からすぐだが、路地に入った所にあるので静か。
表は現代的な顔ながら創業から100年以上の老舗。
 裏の方にはこの町出身の中原中也が結婚式を挙げたと言う部屋も残されている。

今回、「お部屋おまかせ、朝食付きお得なプラン」6800円でお願いしたところ
 
通された部屋は2階の8畳間。トイレに洗面所、お風呂まで付いた部屋で広いのはいいが、窓にはブラインドが付けられて外は見えず、これは昼間いないのでかまわないが、部屋が強烈にタバコくさいのにはまいった。古い旅館だから仕方ないのかな。
テーブルには中原中也の詩集が置かれているところ、ゆかりの宿らしい。

外での夕食から帰った後、しばらくお腹を落ち着かせてからお風呂へ、と思っていたら男女の風呂場が入れ替わる9時に近くなってしまった。

そんなわけで大きい方の錦香泉と、それに続く露天の風来の湯は覗いただけ。
 
こちらの方が広くて、打たせ湯も付いていたので残念。

その隣の千代の湯は4人も入ればいっぱいになってしまう半円形。
 
露天の「春宵の湯」は「中也にちなんで遊び心のある形にしました」なんて書いてあったが、これは子宮の形なんだろうか。
昼間の雨のせいで露天はぬるすぎたので内湯でゆっくりしたが、66℃の共同源泉と28℃の自家源泉をブレンドして適温にしていると言うかけ流しのお湯は無色透明のアルカリ単純泉。Ph9.18というわりにはつるつる感はあまりないが、さっぱりとしたお湯で気持ちよく入れた。

お風呂をゆったりと楽しんで寝に付いたところ、早朝5時半ごろに人の声で目が覚めた。
一体どこから聞こえるのか、と耳をすますと、窓の下に露天があって、周りが囲われているので声が上に上がってくることが判明。だから窓がブラインドで覆われていたのか。
お風呂に入っている人たちもまさか上に部屋があるとは思っていないのだろう、結構大きな声で早朝から元気におしゃべり。おかげでこちらはもう寝られない。

しかたがないので声がやんだところでこちらも露天に入りに行って
 正しい旅館の朝ご飯をいただいたらチェックアウト。

このお宿、お風呂は悪くなかったし、他の部屋に泊まればまた印象も違っただろう。
「訳あり格安部屋」にはちゃんと訳があるのだ。

チェックアウトの後は湯田温泉の町をちょっとお散歩。
湯田温泉は白狐が傷ついた足をつけていたので発見されたとされているので
 
町のあちこちに狐がいる。

  
この櫓は共同源泉の湧き出るところで、窓からその様子が覗ける。
  
ちょっと怪しい形の岩は飲泉場となっているが、受けるコップが置かれていないので60℃以上のお湯はすくえない。

古い建物もあまり残っていない温泉街だが
 渋い酒屋さんには近頃もてはやされている「獺祭」の文字。
獺祭って山口のお酒だったのね。
 「たねもの店」には野菜の種が並んでいる。

バスの時間までまだ間があるので井上公園に行ってみると
 このがらんとした様子はまだ整備中なのだろうか。

 
明治の元勲、井上馨の銅像があるのはここにその生家があったから。

 ここにも白い狐がいた。


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山口の旅 1 山口市

2015-01-12 01:02:15 | 国内旅行
ご当地を舞台にした大河ドラマも始まったことだし、昨秋に初めて足を踏み入れた山口県の旅記録を。
大河ドラマのことなどまったく頭になく、行ったことがないので目的地に選んだだけだが、地元の方の言う通り「訪れてからドラマを見るのも楽しいですよ」にも一理あるかもしれない。

2014年11月28日から12月1日まで 山口県の旅

11月28日

久~しぶりに羽田の国内線ターミナルへ。

すると以前は片隅で売られていた空弁が大量増殖して、売り場も東京駅の駅弁売場みたいな充実ぶり。
 
数ある中から選んだのはヨネスケが弁当ブログで絶賛していた「こだわりののり弁」。
のり弁の割には1080円もしてお高いのだが、のりやら卵焼きやらいちいちブランドもので、ぎっちり敷き詰められた海苔の下のご飯にはおかかもまぶしてある。
たかがのり弁だけれどこれは確かにおいしい。
1000円はやっぱり高いと思うが、短い飛行時間にペロッと食べて、結構満足。

やがて飛行機は高度を下げて、低い雲の下に出ると海には四角い模様が見える。
 これはカキ養殖の筏かな?

そして到着した山口宇部空港。
 
小さいけれどなんとなくビジネス客の多そうなてきぱきした雰囲気。
すぐに空港バスに乗って、小一時間で湯田温泉へ。

到着したのが午後2時半、宿の部屋にはすぐ通してもらえたが、4時にならないとお風呂には入れないと言うし、初めての山口を見ないのももったいないので一息入れたら外に出る。

 湯田温泉は温泉街と言っても大通り沿い。
大型温泉旅館が並んで風情はなく、市バスで20分の山口市街まで、ずっと町が続いている感じ。

山口市の中心に入って、まずやってきたのは亀山公園。
 
ようやく雨が上がったばかりのあいにくの天気だが紅葉が美しく、階段を上がったところにいらっしゃるのは毛利敬親公。幕末の長州藩主で、この人が1863年に萩からこの山口に藩庁を移したので山口市が県庁所在地になった。
 
山の左手にはその県庁が見え、右手には市街が広がるがこじんまりした小都市だ。

亀山公園を少し下りたところにあるのは山口ザビエル記念聖堂。
 
日本に初めてキリスト教を伝えたイエズス会のフランシスコ・ザビエルは1551年に5ヶ月間、山口に滞在して布教を行った。そのため400年後にそれを記念してここに聖堂が建てられたのだが、初代の教会は1991年に焼失、1998年に現在のモダンな聖堂が再建されたのだそう。
四谷の聖イグナチオ教会といい、イエズス会はちょっと奇抜な建物が好きなのだろうか。
 教会内部は撮影禁止なのでこの写真はHPのものだが、ステンドグラスや祭壇も斬新なデザイン。

この聖堂から階段を下りたところはクリスチャン記念館になっていて
 ザビエルの足跡とかキリシタン大名のこと、その後のキリスト教徒の迫害などについての展示がある。
ちょうど天正遣欧少年使節についての本を読んでいるところだったので興味深く、展示を読みふけってしまう。

聖堂を出たら亀山公園を出て、山頂から見えた山口県庁へ。この町では一番大きそうな立派なビルだが
 
門だけ藩政時代のものが残されていて、「高杉晋作、桂小五郎、伊藤博文らの藩士がこの門を往来したものと思われます」なんて説明がついている。

さらに県庁ビルの隣には
 
大正時代の旧県庁舎と旧県会議事堂が残されている。
中も見てみたかったが、残念ながらすでに閉館。

暗くなって、もう歩いている人もほとんどいないので湯田温泉に帰ろう、とまた市バスに乗ると
 これは幼稚園バスか。

ザビエルとの絡みで山口市は「12月、山口市はクリスマス市になる」というキャンペーンをやっていて、バス内のこの飾りつけはその一環らしいのだが、ほほえましいというか、あか抜けないと言うか・・・。

今夜の宿は夕食なしにしたので、宿に入る前に食事をしようと温泉街をちょっと物色。
宿の人には老舗の居酒屋を推薦されたが、酒も飲まない身で一人で入るのはいささか気が引ける。

 結局宿のすぐ近くの、開店したばかりらしい炭火焼の店「吾一」へ。

今風のきれいな店内に入ると、フロアもカウンター内も若い人ばかり。
これははずしたかな、と不安になりながら注文をして待っていると
 突出しは意外にも暖かいかぼちゃのスープ。

次に注文した野菜焼きが来たが
 これが塩加減が絶妙でおいしい。

これはなかなか、と感心していると
 6種類もお刺身の載った海鮮丼が登場。
これ、900円もしないので期待していなかったのだが、いいじゃないの~。お刺身も新鮮だ。

 気をよくして金目のひらきを追加注文。
これも悪くなかったが、隣の女の子たちの頼んだ鶏焼きの方がおいしそうだったな。

一人ではいろいろ頼めないのがいささか寂しいが、こんな温泉街では外食もおおいにありだ。


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北イタリアの戦利品

2015-01-09 19:15:06 | ヨーロッパ
エンゲル係数の高かったエミリア・ロマーニャ州の旅では戦利品も口に入れるものばかり。

まずは美食ツアーで25年物のバルサミコ酢とSABA。
 
SABAとはブドウのしぼり汁を煮詰めた、お酢になる前のもの。トロリと甘くて、中近東で料理に使うザクロ・シロップによく似ている。
工場のマダムが買い物をかわいい紙袋に入れてくれたが、これ、半端なロゴ入り袋にシールを貼った手作りなんだそうだ。

 チーズ工場ではもちろん30ヶ月物のパルミジャーノ・レッジャーノ。600gの塊が8.85ユーロ(約1200円)なんて安すぎる~。
同時に買ったヨーグルトも自然な味でおいしかった。

 こちらはボローニャの市場で買ったプロボローンと、胡桃の葉で包んだチーズ。
プロボローンの方は牛乳でできているので食べやすいが、葉っぱで包まれた方は羊の匂いがなかなか強烈。

チーズはもう一つ、フェラーラの屋外マーケットで周りにワインに漬けたブドウの種をまぶしたものを購入。
  
中はペコリーノだが、種がカリカリとしておもしろい。
同じマーケットでは豚の頭肉を寄せたヘッドチーズとオリーブのペーストもお買い上げ。飲めないくせに買う物はつまみっぽい。

さらにつまみ系では
  
モデナの老舗サラミ屋さんで、クラテッロのサラミ。
これはボローニャの空港でも売っていたが、ちょっと獣くささはあるものの、味が濃くておいしい。

クラテッロは最終日、お惣菜もおいしそうなボローニャの食料品店でスライスし、真空パックしてもらったが
 
 産地のレストランで食べたものに比べるとだいぶ塩辛く感じるのは切りたてではないせいだろうか。
こちらは200gで15.5ユーロ(約2200円)。

これらのご禁制品は帰国後
 友人たちとの宴会で無事にお腹の中へ。

白トリュフはくさい、とか言いながら、サヴィーニョ村では一応記念にトリュフバターの瓶詰を。
 
リゾットにしようか、スクランブルエッグにでもしようか、とまだ未使用。
後ろに写っている素朴なパンはいかにも村の手造り。思いのほかどっしりしていて、塩気がないので生ハムを挟むとちょうどいい。

チェゼナティコの魚祭りではサンドライドトマトと、珍しいコリアンダーの蜂蜜を購入。
 
魚と全く関係ないけど、海の物は売っていなかったのでしかたない。

甘いものは他にもアグリツーリズモでおいしかった生姜入りのアンズジャムに
 
サント・ステファノ教会印のヘーゼルナッツ・スプレッドとチョコレート。
手前に写っているのは珍しく食べられないハーブ入りの石鹸。

ボローニャでは老舗チョコレート屋のマイアーニにも行った。
 
1796年創業と言うこの老舗が1911年、フィアット社の販促用に作ったのがFIATチョコ。ナッツペーストが濃厚で、小さくても一粒で満足。
本店は小さくてお菓子屋さんとは思えないほど渋い店構えだが、接客のマダム達も上品で素敵だった。

小さなわんこの看板がかわいいのはモデナのチョコレート屋さん。
 
ハロウィーンの日だったのでチョコレートもかぼちゃ。

フェラーラで有名なのはパンペパートというお菓子。
 
アーモンドがたくさん入り、シナモンやナツメグなどのスパイスが効いたチョコレートケーキがさらにチョコレート・コーティングされていると聞くといかにも甘そう。
大聖堂の周りの店ではたくさん売られているが、見るからに重いので一番小さな手のひらサイズを買ってみた。
 するとこれが予想に反して甘くない。
スライスして食べるとスパイスの効いた生地は思ったほど堅くも重くもないし、カカオとナッツで大人の味。
これならもっと大きいのを買えばよかった。

そしてイタリアのチョコレートと言えば、のバッチはスーパーで。
 BacettiはBaciの小さいのが袋にたくさん入って、食べやすいのでとてもいい。
トルテリーニもスーパーのブランドを買ってみたが、コンソメスープに入れてみたらなかなかおいしかった。

といろいろ買い物した中で、食べ物でないのは上のハーブ石鹸と
 このカラフルな財布一つだけ。

エンゲル係数が高いとはいえ、こうして見るとろくにイタリアに金を落としてない。


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南房総の道の駅めぐり

2015-01-07 17:16:29 | 国内旅行
我が弟の趣味は道の駅のスタンプ集め(笑)。

そんなわけで年越し温泉旅は行きも途中も帰りも道の駅に寄り道しながらの道中となった。

まず宿へ向かう前、最初に立ち寄ったのは「あずの里いちはら」
 
大きな農業センターが隣接しているがそちらは冬休みのためクローズド。
農産物直売所の規模もあまり大きくなくて
 パンダ(?)の巻きずし以外、特筆すべきものもなし。

宿に到着する前にもう一か所立ち寄ったのは道の駅ならぬ本物の鉄道の駅。
 
上総中野駅は小湊鉄道といすみ鉄道の接続駅。と言ってもどローカルのかわいい無人駅で、隣に建つ公衆トイレが竹の形をしているのはこの辺りが竹の子の産地だかららしい。

この駅でしばらく遊んでいるとちょうど列車がやって来た。
 
正面にはスナフキンのプレート、側面にもキャラクターのついたムーミン列車! 

いすみ鉄道は元の国鉄木原線が1988年から第三セクターに移行した全長わずか26.8kmの路線。
赤字経営が続いて廃止が検討され、建て直しのために社長が一般公募されて以来いろいろ企画をして頑張っている。
ムーミン列車もその一環だそうで、宿の土産物売り場にもこんなものが。
 
「皆さんに買っていただくことがいすみ鉄道を守ることにつながります」との一文がけなげでついお買い上げ。
がんばれ、いすみ鉄道!

元旦の日は南房総でも小雪の舞う天気だったが、それにも負けずにドライブで和田浦へ。
 
JR内房線の和田浦駅に隣接して建てられた「道の駅 和田浦WA・O!」はクジラが売りということで天井にもクジラ。
 こちらの食事処でのお昼は
  
さんが焼き定食と、鯨のメンチ、コロッケ、竜田揚げの「くじら食べ比べ定食」
 それにご飯とつみれ汁をもらって勝手にくじら丼。

食べ比べるとちょっと臭みを感じるメンチより竜田揚げがやっぱり一番おいしい。
本当はこの竜田揚げにコッペパンと牛乳が付く「くじら竜田揚げ給食」が食べたかったのだが、人気と見えてすでに売り切れ。
伝票をサザエに入れてくるのもかわいくて、この食堂はいい。

 
売店にももちろんクジラ商品がたくさん並んでいて
 ハムやソーセージをお買い上げ。
 もう一つここには千葉の落花生を使ったジェラートが売られていて、なぜか山形の「アル・ケッチャーノ」のシェフ監修。ピーナッツの味が濃くて、特につぶつぶの方が食感も良くておいしい。

翌日も南房総に向かって
 「ふれあいパーク・きみつ」
 
このあたりは養鶏が盛んなのか、館内は卵だらけ。珍しいアロウカナの青い卵も売られていて、細長いのは双子の卵だろうか。

「ローズマリー公園」はなぜか敷地内にイギリスのカントリーコテッジ風の建物が並んでいるが、我々が興味があるのは「はなまる市場」
 
さすがに切り花が安くて、野菜も新鮮。ここで買ったバターナッツかぼちゃはまるでサツマイモのように甘かった。

ここからは内房の方に回って「道の駅 きょなん」
 
ここは物産センターはたいしたことがないが、隣に町歴史民俗資料館「菱川師宣記念館」がある。菱川師宣はこの町の生まれなのだそうだが、我が家はここではスタンプを押しただけ。
 
目の前の東京湾がきれいだ。

さらにすすんで遅い昼食にしようと「かなや」へ。
 
海に面したこの食堂、1階は定食やアラカルト、2階は貝焼きの食べ放題とのことなので、貝好きとしてはもちろん2階へ。
一人2910円の食券を買ったら60分一本勝負。
 
カウンターには肉や野菜、海鮮丼なども取り放題であるが、そんなものを食べてはいけない。
  
牡蠣にサザエ、ホタテにハマグリをひたすら焼いて食べる。
料金の元は到底とれていないと思うが、一度にこんなに貝を食べたのは初めてで大満足。

お休みで寄れない道の駅もあったけれど、運転手のおかげで楽しかった。


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