ワールドミュージック町十三番地

上海、香港、マカオと流れ、明日はチェニスかモロッコか。港々の歌謡曲をたずねる旅でございます。

街角のGee、あるいはロールオーバー、××××・××××!

2011-06-29 05:17:27 | 音楽論など
 
 どうにも粘りつくような憂鬱のベールにとらわれてしまい、ということはつまりいつもの普通の気分、ということなんだが・・・
 多分、近所のコンビニにでも行く気だったんだろう、ともかく先日、街の商店街をダラダラ歩いていたら、どこからかお馴染みのあのK-POPS、少女時代の歌う”Gee”とかいう軽い唄が聴こえてきたのだった。
 その歌が聴こえて来たことで凄く救われた気分になったのが我ながら意外だった、と言いたいところだが、実はその時私は、「ああ、なるほどなあ」と非常に納得した気分だったのだ。

 そうだよ、あんなんでいいんだと思う、大衆音楽というものはね。
 あんな風になにげなく聴こえてきて、調子よく人の心にひととき軽い風を送って行って、振り返るともう消え去っている。そんなものでいいじゃないか。
 たいそうなお芸術とか、ごめんこうむる。ただでさえしんどい毎日。疲れるだけじゃないか。

 あと、これは”ご時世”でもあるんだが、社会的な発言とか行動とかがいやに持ち上げられて語られるミュージシャンってのも嫌だなあ。普段は名前も聞かないのに、やれどこそこで災害があったから、そこへの支援のためにチャリティーをやる、なんて事になると、急にそのバンドの周辺が盛り上がり始める。おなじみツイッターの世界じゃ、そんなバンドのファン諸氏が大喜びで、その”偉業”を報じあう。

 いや、それを売名と受け取って「不愉快だ」とか言ってるんじゃないよ。やるなと言っているんでもない。おおいにやったら良い、そりゃそうだよ。
 ただね、「そんな”社会的活動”を行なうがゆえに彼らは偉大なバンドである」とでもいいたげな、そのバンドのゴヒイキ筋が不愉快だなあ、見苦しいなあ、というお話。 そうですか、社会活動に熱心だから、あなたの好きなそのバンドは音楽家として優れているんですか?私なんか、私の好きな音楽を演奏してくれるから、という理由で好きなミュージシャンを決めていますがね。

 ああ、なんか話が変な方向に行ってしまった・・・






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