ラッキーあぐら

幸運の上にあぐらをかく状態

小川糸『ライオンのおやつ』

2023-03-26 21:48:34 | 本と雑誌

今日読み終わった本は小川糸『ライオンのおやつ』である。
若くして余命を告げられた主人公が
瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごす
穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。
すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、
今が愛おしくなる物語。
タイトルにもなっている
人生の最後に食べたいおやつはなんだろう?
って割と真剣に考えてみたんだけど、
とりあえず思いつかない。
小説に出てくるホスピスがあったら本当に行きたい
出来れば元気なうちに訪れたい瀬戸内である。
読後が温かい気持ちになっている。

北村薫『中野のお父さんの快刀乱麻』

2023-03-18 22:02:48 | 本と雑誌

今日読み終った本は北村薫『中野のお父さんの快刀乱麻』
中野のお父さんシリーズの3作目である。
中野住民としてはタイトルだけで親しみがある。
短編集のタイトルに
大岡昇平、古今亭志ん生、小津安二郎、瀬戸川猛資、菊池寛、古今亭志ん朝
詳しくは知らないけど名前だけは知っている方々の
エピソードが語られる所が楽しい。
名作を読み返そうかとか少しは考えるのだが
昔に出版された本は字が小さいので読み返す事はないなぁ
最近では字の大きさとか隙間の大きさとか
作品の内容とは別の選択項目となっている。
寄席に行ってみたいなぁって思っていたら
流行り病が蔓延してしまって、行く気がなくなった。
この小説の中にも色々流行り病の影響が出てきている。
少しマスクしている人が減ってきたが
花粉症のせいか、マスクをしている人が相変わらず多い。

今野敏『暮鐘』

2023-03-05 23:39:12 | 本と雑誌

今日読み終った本は今野敏『暮鐘』
東京湾臨海安積斑シリーズの作品だ。
なんと、短編集だった。
このシリーズの短編集は普段は脇役ぽい人が
主役になったりする。
私は連絡短編集が好きなのだが
登場人物一人一人を色々な側面から観る事が出来て
自分が良く知ってる人達が活躍する感じ
それゆえ、奥行きのある小説になってくるのである。
警察関係の小説は所轄と本庁捜査一課が対立するが
たいがいは所轄を応援している。
本庁捜査一課って、無暗に威張っている
人間として欠点が多く思うのだ。
威張っている人は嫌いである。
実際の世界ではそういう人はみかけないけど

劇団ひとり『浅草ルンタッタ』

2023-03-01 23:57:56 | 本と雑誌


今日読み終った本は劇団ひとり『浅草ルンタッタ』
『陰日向に咲く』『晴天の霹靂』を読んでいたので3冊目になる。
劇団ひとりの小説は読み易くて面白い。
今回の話は関東大震災の話が痛々しい
南海トラフが生きている間に来てほしくないと思った。
お笑いを作り出していく能力は小説に向いているのではないかなぁ
しかし、13年ぶりの作品なのだ。
そんに経つんだなぁ歳月の経つ早さを感じる。
2010年は何やっていたのだろう?
まぁ、一生懸命だったに違ない、忘れてるけど。