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麻生所信表明演説を戯画化してみると。
私は選挙が近いか否かに限らず、自民党への批判はともかく、民主党の欺瞞を問題視してきました。欺瞞とは、あたかも庶民の気持ちに寄り添うかのように振舞いながら、結局は、いまの保守政治に決定的なダメージを与えるわけでもなく、むしろしまいにはそれを補完するような役割を果たしている、それしか果たしえないのではないかという疑念を十分抱かせるに足る、そんな民主党の言動で、それが気になってしかたないのです。
こんな角度から民主党の動向をながめると、あまりにもつっこみどころがありすぎる。あえていっておけば、私は民主党が仮に政権についたとしても、いまの自民党の政治から180度、転換する可能性は皆無に近いと予測するのです。予測以上のものではむろんありませんが、少なくとも180度変わるという確証を今の時期に断言できる人はほとんどいないといってよいでしょう。
なぜか。
それは、一つだけあげれば、昨日のエントリーで示したように、集団的自衛権に対する態度にも表れている。民主党は、この課題で党の統一見解を表明することは、おそらく今の段階では不可能でしょう。議論すればするほど、亀裂は深まる。議論しないに尽きるわけです。他の課題でもしかり。
つまり、この政党は、政党としての性格規定が元来ない。ここに尽きる。気が早い人は、民主党は社会民主主義的政策をかかげたといってのける人もいるようですが。どこにその痕跡がみられるというのでしょうか。
先のエントリーで渡辺治氏をとりあげましたが、氏はつぎのように指摘しています。
5人の候補に加え、民主党の小沢代表には、どんな形でも政権を取ったら米国に対する国際協力はきちんとやらなければならないという点では一致しています。改憲まで突っ走るか、新テロ対策法止まりか、恒久法までいくのかという違いだけです。手直しは必要でも、とにかく消費税も取らない、構造改革もやめるという人はいません。 |
渡辺氏の指摘にそっていえば、自民、民主の両党の間に線引きをするものを探し出そうと思っても事実上、困難なのです。
しかし、こういえば、民主党のいう「政権交代」以外に局面打開の道はないと考える民主党支持派―あえてこう呼んでおきますが―は、決まって足を引っ張るなという。都知事選のときもそうでした。結局、選択肢は、ときの「権力」に対抗しうるのは、すでに形づくられている次席の、つまり二番手の政党、勢力以外にはありえず、それに逆らうのは、「敵」を利する行為だという、簡潔にいえば、こういう論理でした。
この論理の醜悪さは、本質的に少数派を排除するというところです。別のことばでいえば、この「思想」こそ二大政党制にどっぷりとつかったものだともえいるのではないか。お互いが敵とみなしているのかどうかさえ明らかでないのに。むしろ、いまの民主党誕生の経過をつぶさにみてみると、両党の関係を利害が反する敵対関係だとは判断できないといってよい。自民、民主という両党を区分できるものは基本的にはないと私は考えます。
麻生氏は本日、所信表明をおこないました。民主党への逆質問が話題をさらっているようです。
でも、上のような理解にたてば、同じ器の上での主導権争い以上のものではない、と思えます。渡辺氏が的確に指摘するように、表向きは政権をがっつり争っているように思えるのですが、民主党という政党を自民党の一つの「派閥」に見立てると存外、私たちの視野が広がるかもしれません。
しかも、この民主党という一つの「派閥」はその中にいくつもの潮流を併合するゆるやかなものだと仮定すると。
こうみてみると、国連での演説もまた、主導権をどのようにたぐりよせるのか、政党再編をもねらった発言と見ることも可能でしょう。
麻生所信表明演説は、そんな戯画化の極まるところを余すところなく示したもの、こう思うのです。
(「世相を拾う」08190)
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