森羅万象、政治・経済・思想を一寸観察 by これお・ぷてら
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増税でミスリードを繰り返すのか。
ただ、必要だとする論拠は、これまで語られてきたものとほとんどちがいません。朝日があげている論点は以下のとおり。
- なぜ増税が必要なのか、なぜ消費税なのか
- 増税に頼らなくても、財源はあるはずだ
- 低成長が続くなか、増税して大丈夫か
このうち1.と2.の増税が必要かという問いと増税でなくても財源はあるはずだという問いは同義反復。表裏の関係にある税か税ではない他の財源かを異なる言葉でのべているにすぎません。
そこで、1.の消費税の増税が不可避であるという論拠は、社説によれば、結局のところ安定的という一点に尽きるでしょう。たしかに、昨日エントリのグラフに示されているとおり、実績はほぼ横ばいで安定した税収となっています。しかし、消費税はなるほどそのかぎりで安定的なのですが、税収総体を第一に考えることが何より重要でしょう。このグラフが示しているとおり、総体では残念ながら税収が減少している事実がある。それを無視するわけにはいかない。
つまり、消費税の安定性はあるものの、消費税増税後の税収は下がるというのが基本となっているととらえるのが妥当でしょう。とすれば、増税がやはり増税にならないというパラドクスが成り立つのです。
税か他の財源かという点で肝心なのは聖域をつくらないということです。米国で先行した富裕税をアイデアとして提起する意見も散見されます。私は、税というものは応能負担を原則に考えるべきだという立場をとります。その意味で、一例として昨日あげた規模の大きい企業はその一部を拠出できる力、ようは担税力をもっていると考えています。こうした様々なものを検討してみて、はじめて国民の理解をうることが可能になると思えます。
いずれにせよ税をどこからどのようにとるかに、政治的な立ち位置がはっきり投影されるだろうと思います。
私なら、広く浅く税をとるか、負担する能力のある人に税はより負担していただくか、どちらをとるかと問われれば、即座に後者だといわざるをえません。「広く浅く」にしても「浅く」の程度がもてる人ともたない人ではもとより意味あいはまるで異なってくるのですから。
3.の増税して大丈夫かという論点についてもまた、昨日のエントリで少し言及しました。消費税税率が3%から5%に引き上げられて以降、過去15年ばかりは、消費税増税で税収をあげる目論見が否定されてきた歴史でもありました。ねらいとは逆の結果をグラフは示しています。
消費税が消費という行為にかかるというしくみである以上、国民の購買力とかかわるのはもちろんです。購買力の低下が確実に低所得者を襲うものと推測されますし、同時に、本来の税上乗せ分をそのまま消費者からとれるかどうか、競争力のない中小・零細の小売業者にとっては頭の痛い難問のはず。その結果、税を転嫁できずに自分で負担するなんて事態はこれまでもあっただろうし、今後は税率が倍になるというのですから、さらに増えるだろうと予測しえます。景気にとってプラス要因にはなっていかないだろうと推測されるゆえんでもあります。
このように考えると、朝日社説が国民をミスリードする可能性は高いといえるでしょう。繰り返しますが、消費税増税が増税にならず、むしろ財政の蟻地獄状態に一役買ったとすれば、最大の皮肉としかいえない。しかし、数字をみるかぎり、それを裏付けているように思えてなりません。
増税に賛成してきたメディアの多くはこれまでもその限りでミスリードしてきたのです。それをまた、性懲りもなく、あなたたちは繰り返すのですか。厳しくこう問わなければならないだろうと思います。
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3月30日(金)のつぶやき
また死刑。国家という名でわれわれが殺人を犯したことになる。国家的犯罪には加担したくない。 htn.to/58B8jt
12:31 from gooBlog production
ブログ更新; 「消費税増税法案は撤回しかない」 goo.gl/Bav8C
13:08 from Hatena
違和感を示す人がいたのはちょっとした意外性。でも多かれ少なかれ狂気の集団になるんだな。 htn.to/LjzZkA
13:11 from Hatena
マトリョーシカみたいに、だんだん小さくなっていく。 htn.to/T9tijv
13:43 from Hatena
グッジョブ! htn.to/DXvu7e
17:28 from Hatena
共同幻想がよりいっそう考えを偏狭なものにしている。 htn.to/nnWxrG
17:28 from Hatena
求めているのは、都会の負の部分を埋めてくれる(自分にとっての)快適さ。 htn.to/rG99M7
17:29 from Hatena
この場合の「可能性もある」は予測不可能といってるに等しい、ある種の無責任。 htn.to/bv87wK
17:31 from Hatena
「市民の知る権利」だと。結果だけを欲しかったくせに。 htn.to/3Unkzh
17:39 from Hatena
Q;「公務員として国歌を歌うのは義務」とする根拠をのべよ。 A;みあたりません。 htn.to/6TvJp8
18:29 from Hatena
痩せ細った柔道。必修化の目的が根底から問われているんだけど。 htn.to/z26f7N
18:32 from Hatena
柔道が柔道ではなくなる必修化とはいったい何か。この問いを解くには必修化を止めるほかない。 htn.to/rEofP1
20:05 from livedoor Blog
浮游空間日記 : 更新しました。ベッキーがトリオバイクでゆく おもしろCM #33 lb.to/Hw0Xqw
21:29 from Hatena
民主主義とは、「複雑な調整の現場」ともいえる。 htn.to/yFg2XS
by coleo_ptera on Twitter
消費税増税法案は撤回しかない
ですから、政権党内でも理由がどこにあるにせよ反対の意見が少なくなかったにもかかわらず、議論打ち切り。そして国民新党からも反対の意思表明があって、昨夜からは首相直々に調整に乗り出すなど、ほぼ綱渡りのきわどい詰めといった感じは否めません。が、とにかく消費税増税法案として内閣が確認するという事実をつくるだけのために。
しかし、こういったときだからこそ、あらためて消費税増税には反対の意思を明確にし、増税が増税にはならないという逆説もふくめて少しふりかえっておく必要があるように思えます。
そもそも野田政権下で社会保障と税の一体改革の名で、消費税増税が不可避のものとして打ち出してきました。税をどこからどのようにとるのか、いうまでもなくそれは政権党の拠ってたつところを反映するでしょう。税にはもちろん消費税だけではなく所得税も、法人税もある。だから増税は消費税しかないということをもちろん意味しないし、増税が仮に不可避だとしたら聖域なく見直して、国民が少なくとも納得できる方向を示すのが政権の責任でしょう。
もう一方で、財政を立て直すには歳入を増やす、つまり税収をあげる方向のほかに、歳出を抑える方向も当然あるわけで、これまで、消費税増税が押し出されてくるとメディアはこぞって「わが身を切れ」という宣伝に乗り出しました。たしかに、消費税増税は国民すべてにかかわってくる税金ですし、増税の根拠すら明らかに知らせてもらえないとすれば、厚遇されている自分らの身を削るくらいことに手をつけてから提起すべきだという思いは分からないでもありません。
この文脈でしかし確認されたのは、公務員の給与削減と公務員人員削減という、ある意味で当事者だけでなく、すべての国民にツケが回ってくるところを、おそらくメディアとそれに煽られた世論の後押しともとれる圧力をいいことに3党で合意するというまったく不可解な手段で決着がつけられたというのは皮肉としかいいようがありません。この歳出を抑えるという文脈での議論は、結果的に、一つは消費税増税は不可避という世論をつくり上げたこと、二つ目には、給与削減・人件費削減という形で公務員バッシングを具現化したこと-という2つの役割を果たしたのではないかと考えられます。
いずれにせよ国民の強い反対がはっきりしている消費税増税。
だからこそ政府はそこで、反対世論を回避するために、社会保障のためだと強調してきました。しかし、これも、まったくのごまかしであったことが国会の論戦をとおして明明白白となった。政府の説明によれば、5%の増税分のうち「社会保障の充実」に使うのは2・7兆円ですから1%分にすぎません。なので、残りの4%分は、既存の社会保障財源と交代するだけのことで、なんのことはない、結果的に入れ替わった従来の社会保障財源は大企業減税もふくめて他に回ることを意味します。その上、輸出額の大きな大企業には、戻し税というしくみが消費税には内在するので、5%から10%になれば単純にいえば輸出額が変わらない限り倍増することになるのですから消費税増税を経団連が強く要請する理由にもなっている(参照)といえるのでしょう。
社会保障を目的にするといったところで、以上のとおりそれは言葉だけの話にすぎません。仮に消費税増税したら、いったい税収がふえるのかどうか、これも問われるところです。しかし、過去をふりかえるとそうとはいいきれません。
むしろデータをみるかぎり、税収は上がらないと結論づけても差し支えないような結果です。
消費は、物価とのかかわりも無視できないのですが、この間の物価指数は無視できる範囲としてプロットされたものです(参照)。消費税税率が3%から5%に税率があがった1997年に、消費税税収は4兆円ほど上乗せされ、その後は10兆円前後の横ばいです。ところが一般会計税収は1997年度こそ上向きになったものの、その後は減少し一般会計税収が税率引き上げ時より上回った年度はないのです。
ここからは消費税増税をすれば税収はむしろ下がるという経験則が成り立つと考えることができ、先にいった増税が増税にならないという逆説の正当性をこのグラフが実証しているともいえそうです。
消費税以外の税源はないのでしょうか。そのかかわりでしばしば言及される法人税は、財務省資料によれば、このような推移をたどっています。税率の推移を示したのものがこの図。景気低迷期のなか法人税税率をあげることは不可能だと思われがちでしょうが、しかし、規模の大きい企業の内部留保をみてみると、拡大こそすれ減少はしていません。たしかに内部留保はその存在する形態はさまざまですが、それでも現預金は増えているのです。
法人税引き上げには、中小企業への手当をふくめて検討すべき点はむろんありますが、法人税を聖域にしなければならない理由はみあたらないといえるでしょう。そのほかにも所得税の累進率引き上げなど、検討すべきところは少なくありません。
消費税増税がすべての国民を対象にし、とくに生活に直結する衣食住をもとに生きていく以上、削ることのできない消費の一線というものが存在すると考えるのは妥当なことでしょう。その占める割合は、容易に推測できるように高額な所得の世帯より低所得世帯が高いはずです。ここが消費を対象にする消費税が逆進性をもつといわれるところですが、景気が低迷していればこそ、片方で可処分所得の低下がいわれるなかで、国民の負担感が重く感じられるのは論をまちません。
消費税を増税すれば税収は下がるという経験則を否定できない以上、消費税を増税することは財政を悪化させるわけですから、自ら消費税導入の口実を否定することに等しい。
だから、おそらく増税した政権は後世に悪政の名を残すことになりかねません。消費税増税法案は撤回したほうがよいに決まっています。
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3月29日(木)のつぶやき
ブログ更新; 「「茶色の朝」を迎えないために」 goo.gl/fGJ6X
12:25 from Hatena
改正労働者派遣法成立に当たっての会長声明 htn.to/SHzArq
12:33 from Hatena
虚偽の事実を消費したメディアによって憎悪というものは増幅されるだろう。 htn.to/heGsqo
17:38 from Hatena
「仕事の目的や納期を最初に確認しないのは、部下の問題、部下の方が悪いのではないか」では、やはり組織はうまくいかない。目的や達成日をあきらかにして管理があり仕事として成り立つ。 htn.to/jFppQw
17:38 from Hatena
「収入が減り、それに伴い直接税も減った。しかし社会保険料は増え、結果的に可処分所得は減少した」状態。物価が安定していても使えるお金が減っているのだから、生活が厳しくなって当然ではある。 htn.to/NnpAxd
17:40 from Hatena
だから、問題なしではなく問題あるだろ。「維新」の直接的関与は明白。 htn.to/tXcLVW
17:42 from Hatena
またレクチャーの受け売り記事だろうね。労働者保護に値しないのに。 htn.to/c5v8J9
17:43 from Hatena
一部始終を再生してもおそらく理解しない呆れた連中。問題だらけだろ。 htn.to/MgumBa
17:58 from Hatena
兵庫や奈良で間に合うし大阪に所在しないといけない理由がなくなったということか。 htn.to/kzzLJ4
21:06 from Hatena
いずれにせよ政党が消失する時はこんなもんだ。四分五裂。 htn.to/56Tr4U
21:18 from Hatena
猜疑心を掻き立てる前に、まず自らを振り返ったらどうか。 htn.to/tTmUga
by coleo_ptera on Twitter
「茶色の朝」を迎えないために
俺とシャルリーは、とくに何を話すというわけでもなく、お互い顔に浮かんだことをただやりとりしていた。
それぞれ相手がしゃべる中身に
たいした注意は払っていなかった。
コーヒーをゆっくり味わいながら、時の流れに身をゆだねておけばよい、心地よいひとときだ。
シャルリーが犬を安楽死させなきゃならなかった
と言ったときはさすがに驚いたが、ただそれだけだ。
静かに時が流れ、そのなかにゆったりと身を置いておく。こんな日常がしだいに変わっていく。
すでにその予兆はこの一節の中にも現れています。
この寓話の背景には、1980年代以降の極右政党・国民戦線の台頭があります。この『茶色の朝』でフランク・パヴロフは、フランス社会がやがて茶色に染まっていくのにたいする不安とそれへの抵抗を喚起しようとしたのでしょう。なぜ、茶色の朝なのか。これを理解するには、フランス人にとって茶色のもつ意味を予備知識として入れておく必要がありますフランス人にとっての茶色 brun とは、ナチスを連想させるものらしいのです(注)。
犬の安楽死に驚いたものの、「ただそれだけ」と主人公・俺はやり過ごしていきます。安楽死とは、「ペット特別措置法」で茶色でない犬や猫が処分されることをさしているわけですが、そんな中でも、不安を感じつつ茶色に守られている心地よさを感じ、時は過ぎてゆくのです。しかし、それゆえ、この寓話の結末はこうならざるをえなかったともいえます。
ひと晩じゅう眠れなかった。
茶色党のやつらが
最初のペット特別措置法を課してきやがったときから、
警戒すべきだったのだ。
けっきょく、俺の猫は俺のものだったんだ。
シャルリーの犬がシャルリーのものだったように。
いやだと言うべきだったんだ。
抵抗すべきだったんだ。
でも、どうやって?
政府の動きはすばやかったし、俺には仕事があるし、
毎日やらなきゃならないこまごまとしたことも多い。
他の人たちだって、
ごたごたはごめんだから、おとなしくしているんじゃないか?
だれかがドアをたたいている。
こんな朝早くなんて初めてだ。
……
陽はまだ昇っていない。
外は茶色。
そんなに強くたたくのはやめてくれ。
いま行くから。
『茶色の朝』に出会ったのは、もう5年以上も前のことになってしまいました。当時の日本をふりかえってみると、安倍首相のもとで国民投票法案が参院憲法調査特別委員会で論議されていました。形こそややちがってはいるものの、今日の状況とどこかに共通するところがあるように思えます。
先に茶色の意味についてふれましたが、茶色に象徴される、フランス人の一つの明晰な態度を日本人に求めるのはむずかしいのか、こんな不安ともあるいは諦念に近いともいえるような思いが頭をよぎっていきます。国会のていたらくにも思える状況の一方で、橋下市長と「維新」の言動が脚光をあび、より深化していくという現実。これをとらえてある人は、狂気とよびました。
その狂気が、例の捏造劇にいきついたのではないでしょうか。捏造されたとうすうす知りながら、架空の質問をし、「犯人」を特定し、ひきづりだそうとする。このやり方はまさに、『茶色の朝』の主人公らを追い込んでいった狂気とおなじものではないかと思えるのです。
たとえばこのように、いわばでっちあげて特定のものを炙りだそうとする前提には、異なる者へのむきだしの敵意がある。むしろ(彼らとは)異なるということ自体を認めないがゆえに、現にある異なる意見を無きものに、つもうとするといえるのではないか。同じでなければならないのです。
こうした考えは、「差別する傾向のある人は差別の存在を認めない傾向がある」(参考)という仮説によって、差別を排除に置き換えると成り立つ、別の表現だといえそうです。だから、差別者扱いされたくない人がvictim blamingをする。
この筆者は、つぎのように書いています。
ことが権力者による意図的な発言となれば話は別です。たとえ周囲の人々がミクロなレベルで修正したとしても、その言葉のマクロな影響力は制御のきかない状態で広まってしまうからです。
朝日新聞が3月10日に報じたところによると、大阪府の橋下知事は、「不法な国家体制とつきあいがあるなら、僕は子どもたちを取り戻し、ちゃんと正常な学校で学ばせる。そうしないと朝鮮の皆さんに対する根深い差別意識が大阪府からなくならない」と語ったそうです。
これは典型的なvictim blamingです。なにせ、差別の原因が差別される側にあると語っているわけですから。
橋下発言にみるVictim blaming
市長はこうして異なる意見を排除しようとするのです。それを延長し、憲法9条を照準に定めているのは、つぎの発言から自明でしょう。
平和には何も労力がいらない、平和を維持するために自らは汗をかかないという趣旨だ」とする独自の解釈を披露。「同じ国民のためしんどいことをやるとか、嫌なことでも引き受けるとか、そういう教育は受けてきたことがない。教職員組合や職員が僕らに憲法9条の価値観を徹底してたたき込んできたんじゃないか」と述べ、戦後教育の在り方に否定的な見解を示した。
橋下氏 がれき処理遅れ要因は憲法9条
昨日のエントリで、捏造に問題を回収してはならないとのべました。これは、仮に「維新」が進出するようになった場合、今後、憲法をめぐる態度がそれぞれ国民に問われてくることを念頭においたものでした。
朝はやはり、透きとおるように晴れわたった空とともにあるのがいい。もし茶色であれば、われわれの豊かであるはずの色彩感覚が根っこから奪い取られ、目でみえるものの一つひとつを描くことも、語ることも、もちろん考えるもできなくなってしまうのではないか。
だから、寓話の主人公がふりかえるように、いやだと言うべき、抵抗すべきときがあるのではと思えるのです。憲法をないがしろにしようとする動きを誰がとろうと反対するゆえんです。
注;高橋哲哉氏は前述書の中でこう解説しています。
ヒトラーに率いられたナチス党(国民社会主義ドイツ労働者党)は、初期に茶色(褐色)のシャツを制服として着用していたので、茶シャツ隊 les chemises brunes はナチスの別名になったのです(もっとも、細かいことを言えば、後にナチス党内で勢力を強めたヒムラー率いる親衛隊SSが黒の制服を着用したため、「茶シャツ」は、ヒトラーによって粛清されるレーム率いる突撃隊SAに限られた征服になりました)。
「茶色」は、ナチスを連想させるだけではありません。そのイメージがもとになり、今日ではもっと広く、ナチズム、ファシズム、全体主義などと親和性をもつ「極右」の人びとを連想させる色になっています。
茶色の朝 | |
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3月28日(水)のつぶやき
ブログ更新; 「[橋下思想調査]捏造に問題を回収してはならない」 goo.gl/0HRpr
13:20 from Hatena
悪意以外に「維新」議員にあるものがまず見つからない。欠如だらけのるつぼ。 htn.to/5bMfzx
17:29 from Hatena
これこそ調査委員会をつくって全容解明するにふさわしい問題。 htn.to/9GfBHY
17:30 from Hatena
たまには公共とは何かくらいから話をはじめたらどうだ。そしたら職員の受け止めもちがうだろうに。でも知事には公共が分からないか。 htn.to/yXzuNW
17:31 from Hatena
まあ因果応報だろ。 htn.to/Att4vM
17:31 from Hatena
日本野鳥の会筑後支部(久留米市)には、「冬鳥が極端に少ない」といった報告 htn.to/TVBmJP
17:32 from Hatena
これまでが医師の社会的使命感に頼りすぎ。そのツケが回ってきた。医師の労働環境・処遇(技術料)について対応策が必要。 htn.to/v6GqjV
17:33 from Hatena
再編構想の過程そのものにもはや、いかがわしさがチラホラしている。 htn.to/PcfvZ6
17:34 from Hatena
夫の収入が低いとき、つまり収入を増やしたときには出られず、やや高くなってはじめてパートの条件ができるという逆説. htn.to/nGWzZs
17:36 from Hatena
意識は変わりそうでなかなか変わらない。 htn.to/v5DdgL
20:00 from livedoor Blog
浮游空間日記 : 更新しました。福山雅治、辛口に磨きかかる おもしろCM #32 lb.to/HcJ7vo
by coleo_ptera on Twitter
[橋下思想調査]捏造に問題を回収してはならない
嘱託職員が職員リストを捏造したことが発覚しました。この事態にあわてたのが橋下市長と「維新」であるのはまちがいないでしょうが、市長はすでに当該の職員の問題だとして捏造に問題を回収してしまおうとしています。
しかし、それではこの思想調査問題を単に一つの出来事として終わらせることになり、人びとの記憶をなきものにしてしまうのではないかと思います。この思想調査という事件は、やはり日本の歴史にとどめておくべき、その意味で価値をもつものだろうと考えるのです。
捏造は問題だけれど、しかし何よりも、当の市長が全職員を対象に労働組合活動や思想・内面に至るまで聞き出そうとした憲法違反の調査を企てたのですから。しかも、市長自身が法律家を名乗っているというおまけまでつく教訓に満ちたものなので、忘れ去るわけにはいかないものだと思えます。
だから、最初に画期といったのは、今これまでの経過をふりかえり、このような懲戒をちらつかせるという圧力をかけ、人の内面を調べ公表し、場合によっては職業まで奪いかねなかった憲法違反は許されないと明確な態度を表明しうる、換言すれば断罪する機会にもなるし、そうすることで憲法の価値をあらためて確認しうるからです。
誰が、何のために作成したかがわからず、刑事告発の応酬にまで発展していた大阪市長選を巡る職員リスト問題は26日、市交通局の嘱託職員による捏造
だったことが判明した。しかし、動機面の解明は残されたまま。「信ぴょう性が高い」と判断し、内部告発されたリストの公表に踏み切った大阪維新の会市議団には、強気と動揺が交錯している。
「議員の調査権には限界がある。詰めるところは詰めて質疑をしており、何一つ間違っていない」。リストを最初に公表し、市議会委員会で取り上げた維新の杉村幸太郎市議は26日の記者会見で、そう強調した。
杉村市議は「リストに加工された部分があるという議論は当初、市議団内でもあった」と認めつつ、「質疑をするという我々の責務を遂行した。市議団の指示で、個人で勝手にやったことではない」と釈明した。
2月の委員会で、杉村市議はリストを示し、「交通局と組合が組織ぐるみで市長選に関与していたことを裏付けるものだ」と追及。内部告発者が実名を名乗って持ち込んできたことから、「信ぴょう性が非常に高い」とも主張していた。
維新代表の橋下徹市長も当初はツイッターで「今回のえげつなさは、(リストに)幹部職員も含まれていること」などと組合関与を決めつけるような書き込みをしていた。しかし、組合側が全否定すると調査を指示し、慎重姿勢に。橋下市長はこの日、報道陣に「法律家としてちょっと危ないなと感じていた」とした上で、「捏造をした職員の責任で、維新や杉村市議には何の問題もない。部下である市職員がやったことは大変申し訳ない」と話した。
リスト捏造 何のため…PC履歴で判明
市長のこの発言で、疑問に思うところは
- 「法律家としてちょっと危ないなと感じていた」のなら、「維新」代表でもある市長は、リストを公表する前になぜ「維新」に吟味させなかったのか。
- 杉村市議は「リストに加工された部分があるという議論は当初、市議団内でもあった」と認めつつ、「質疑をするという我々の責務を遂行した。市議団の指示で、個人で勝手にやったことではない」というのだから、「維新」市議団は「やらせ質問」の確信犯といえるのではないか。
- 「捏造をした職員の責任で、維新や杉村市議には何の問題もない。部下である市職員がやったことは大変申し訳ない」と弁明するが、捏造した職員にすべてを押し付ける責任回避ではないか。
- ゆえに、杉村市議はむろん、「維新」の組織的な責任が問われるだろう。その代表は橋下市長なのだから、彼の責任は重い。
およそ少なくみてもこの程度は問題があろうと考えます。あやしいと市長が思えるようなリストを使って彼の率いる政党の議員が質問し、その上、「信ぴょう性が非常に高い」などと発言して「犯人」を断定したに等しいのだから、市長も「維新」も欺瞞に満ちた態度をとったわけです。
発言どおりにリスト自体の信憑性を疑っていたのなら、市長は結果的に「やらせ質問」を仕組んだ共犯ともいえるでしょう。「維新や杉村市議には何の問題もない」のではなく、自身と「維新」にこそ責任を認めなくてはなりません。しかも、発端は市長の指示にあるのですから(参照)。
橋下市長がめざそうとしている目的とそれをめざす上での言動と運動、および彼に同調し、あるいは支持する者すべてをふくめて仮に<橋下なるもの>とよぶとすれば、<橋下なるもの>が<橋下なるもの>ではないものすべてをあぶりだそうとしたのが今回の思想調査だろうと私は考えます。ですから、ある人はこれを赤狩りに見立てていますが、そうではないと思えます。赤、つまり共産主義者だけをねらい討ちにするものではない。そうではなく、<橋下なるもの>ではないすべてを明らかにし、一束にし、制裁を加えるという深刻な内容の調査をたくらんでいたのですし。
むしろ今回の調査の事実を知って思い出すのは、有名なニーメラーの言葉(注参照)です。ニーメラーが描き出すのがナチスの告発であるのは自明ですが、彼が訴えるのは沈黙することの危険な側面です。いわゆる主義者でなくとも、「フツーの人」も最後には捉えられていく現実をみつめ、そこに人びとの沈黙が深く根ざしていることを浮き彫りにしたといえます。
現に市長は、自分と異なる意見をもつ者は去ってもらって結構だといっているのですから(参照)。これを言葉の上だけの問題としてとらえるのではなく、彼の思想が表出したものとみなければならないでしょう。意見というものがそれぞれの価値観によっている以上、橋下市長と異なる意見をもとうものなら、ニーメラーの言葉を再現する結果となってしまうという、まず放置できない事態を招く。その可能性は摘みとらなければなりません。
市長を支持する人も<橋下なるもの>にふくめましたが、そこにはニーメラーにならって、沈黙という行為をとる消極的支持もふくめなければなりません。今、求められているのは、理不尽な言動にはそう感じた時点で声をあげることであって、そこからはじめないといけないだろうと思います。
おそらく、市長はこうした展望が開けることをもっとも恐れているのではないか。だから、彼は、なによりもまず職員に責任をなすりつけ、責任回避の発言を残したのでしょう。職員に責任を転嫁することは、この思想調査問題を捏造問題に矮小化することを意味し、憲法違反の事件の性格を一方で切り捨てるものといわざるをえません。
しかし、指示は市長にしかできなかったし、実際に懲戒をかかげる一方で全職員に徹底したのは市長以外にはいなかったのです。この記憶を消してはなりません。逃れようのない責任が市長にはある。
ですから、日本国憲法に価値をおく人であれば、すべからく橋下市長には不同意という態度をとってよいだろうし、とらなければならないと考えてほしいものです。
注;Martin Niemoller(ドイツのプロテスタント、ルター派神学者。1892.1.14~1984.3.6)
ナチスが行った数々の弾圧を傍観し、自分たち神学者にその手が伸びるまで行動を起こさなかった事を悔やみ、下記の有名な言葉を残している。
やつらは共産主義者に襲いかかったが、私は共産主義者ではなかったから声をあげなかった。
つぎにやつらは社会主義者と労働組合員に襲いかかったが、私はそのどちらでもなかったから声をあげなかった。
つぎにやつらはユダヤ人に襲いかかったが、私はユダヤ人ではなかったから声をあげなかった。
そして、やつらが私に襲いかかったとき、私のために声をあげてくれる人はもう誰もいなかった。
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3月27日(火)のつぶやき
都合のいい時だけ弁護士を持ち出す俗物性。調査の指示を出した自分を弁護士としてどう思うかくらい語れよ。 htn.to/hk3BGJ
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ブログ更新; 「[橋下発言]教育や文化には補助金は要らない」 goo.gl/EHsyz
12:42 from Hatena
51対49などといった手前、これしかないという既定の作戦。野田の首をいかにつなげるかだけが首相周辺の関心事。 htn.to/Egqh5C
12:44 from Hatena
提言の方向で質の向上が必ずしも図れるとは限らない。財界のための人づくりを目的に教育への関与を強めようというねらいもあるだろう。 htn.to/Ca7Gq7
16:09 from Hatena
会社までリアルではなかったという「虚構」の世界だからこその皮肉。 htn.to/QLfMPt
16:14 from Hatena
「リストに加工された部分がある」と認識していたのだから、でっちあげの確信犯といえる。そもそも発端である橋下の指示が根本から問われる重大犯罪。 htn.to/TdupuG
16:20 from Hatena
先行世代は常に自らにないものをもつ若者を叩くことで自らの存在意義を確認しようとしてきた。 htn.to/NneiMR
18:24 from Hatena
「組合のぬれぎぬを晴らした。何の問題もない」などと嘘ぶくのにも程がある。「今回のえげつなさは、(リストに)幹部職員も含まれていること」などとつぶやいたのは一体、誰だ。問題なのは、まちがいなく橋下だ。 htn.to/EZAaxJ
19:51 from Hatena
個人的動機ではないだろう。だとしたら、それこそ橋下、「維新」の見識が根本から問われる問題だし、でないとしたら組織的な「犯行」。いずれにせよ揺るがせにできない問題なのは歴然。 htn.to/AQUinH
20:03 from livedoor Blog
浮游空間日記 : 更新しました。豊田エリー&ブラザートムのペンション生活 おもしろCM #31 lb.to/GSzL7m
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[橋下発言]教育や文化には補助金は要らない
その補助金について、こうした癒着や不正が現に存在しそれをただすという次元とは別の角度から廃止したり、支給しないという大阪市の事態が伝えられています。なかでも目をひいたのは、最近、帰化したばかりのドナルド・キーン氏がこれに言及していたことでした。
日本文学研究者で08年に文化勲章受章、今月8日には念願の日本国籍を取得したコロンビア大学名誉教授、ドナルド・キーンさん(89)が毎日新聞のインタビューに答え、大阪市による財団法人「文楽協会」への補助金(5200万円)凍結を憂慮。「ショックです。文楽は大阪に特別な意味があります」と大阪発祥の世界無形文化遺産「人形浄瑠璃 文楽」へ援助継続を要望した。日本の伝統芸能を愛するキーンさんの発言は波紋を広げそうだ。
・・・・・
橋下徹・大阪市長が大阪府知事時代に「二度と見ることはない」と言ったことには、「芸術はすぐ分かるものではないです。すぐ分かる人形芝居は子供向けのもの。文楽は洗練された芸術です。300年以上前からあり、世界的にも認められています」と静かな口調ながら力説。「オペラも初めて見ると退屈です。しかしあらゆる国で歌劇場が造られています。それを欲しがる人はいます。そういう人たちを無視する理由は無いんです」と話した。
文楽:大阪に特別な意味 キーンさん「ショック」 橋下市長の補助金凍結に憂慮
この記事にあるように橋下大阪市長(以下、市長)はすでに文楽協会への補助金を凍結しています。日本の文化に詳しいキーン氏は市長の姿勢に疑問を呈しているわけです。実はこの凍結に関連して、市長はすでに文楽の現状をとりあげこう語っていました。
僕だって文化が大切なのは分かる。しかし根付かない文化には何らかの原因がある。その原因究明を真摯に行い、対策を講じる。文化という名の下に残るのが当り前という考えは間違っている。三谷さんの新作。こういうことを何故文楽協会は早くやらなかったのか。
大阪にも国立文楽劇場がある。何で三谷さんの新作をやらないの?国立文学劇場は正統な文楽しかやらない?そんなこと言ってたら文楽は根付きませんよ。文楽を巡っては、とにかく仕組みがおかしい。芸事なんですから、お客さんを魅了する芸で、とにかくお客さんを集めなければならない。
国立文楽劇場も、文楽協会も、技芸員さんも、三谷さんの新作文楽を大阪でできるように奔走したらどうですかね。それぐらい汗をかかないと文楽は根付きませんよ。歌舞伎も漫才も落語も、芸事の皆さんは、それはそれはお客さんを集めるために、身分保障などない所でなりふり構わず汗をかかれています。
http://togetter.com/li/263907
この市長の姿勢を「木ノ下歌舞伎」の主宰者・木下裕一氏がさっそく批判したわけですが、木ノ下氏はそこで、三谷氏の新作がまだ内容も明らかにされていないのにほめちぎるという、市長の一つの虚構を暴いていますが、片方で平気でウソをつく市長が、さも上方の文楽を知悉しているかのようにいって補助金を削るのですから、関係者の納得は得られるはずもありません。
文楽(ママ)対する、いや伝統に対する認識があそこまでステレオタイプ(いや、それ以下)だとは。想像を絶する。大体、大阪市長が、上方文化の中枢である文楽にたいしてその程度の認識であること自体、許しがたい。しかも、「未来の文楽」のビジョンもなにも持ち合わせていないではないか。
「これが伝統文化なんだから、これを理解しろ!という表現者の態度では絶対に文化なんて根付かない」とおっしゃるが、文楽の技芸員さんがいつどこでそんな態度をとりました?私は一観客にすぎませんが、そんなこと、一度も感じたことがありません。
むしろ、現代と伝統の狭間でジレンマを抱えておられると思います。まだまだ工夫の余地と賛否があるにしろ、字幕、レイトショーなど三部制の導入、演目の選定などに、なんとか現代の観客をつなぎとめようとする試みと焦りと見て取れるような気がして、切なくなるくらいです。
http://togetter.com/li/263907
たとえばキーン氏の文楽にたいする発言と橋下市長の発言のどちらをとるかと尋ねられるのなら、即座にキーン氏を私はとります。
いわばはじめに補助金凍結ありきともいえるような市長の理不尽な発言ですから、キーン氏が嘆くのは多くが頷けるところでしょう。「芸術はすぐ分かるものではない」。ただ、「それを欲しがる人はいます」。そういう人たちを無視する理由は無いという判断にたてるかどうか、そこが政治の力点の置き方にかかわっています。いいかえるのなら、そこに政治の質が問われているのではないでしょうか。文楽という大阪に根付いてきた伝統文化に価値を見出し、それを後押しするのが行政の役割だと考えてほしいものですが、市長は文楽を選ばなかったという結果になったわけです。
文楽というものが、太夫と三味線、人形使いによって成り立つくらいのことは承知しているものの、それから先は私もほとんど知りません。しかし、これくらいは考えることはできます。キーン氏がいうように、文化はすぐには分からないものであるとすれば、やはり底辺から文楽ファンの養成をしなければならないのでしょう。どうすればよいか? 日本は小さな町にも野球のチームがあるし、むしろ近年はサッカーのクラブやチームが着実にふえていることに表れているように、スポーツへの関心はけっして低くはない。それでも諸外国にくらべると国家的な支援はまだまといわれているくらいでしょうが、ともかくスポーツ並みに文化芸術への関心をたかめるために行政の支援のあり方はいくらでもあるように思えます。生徒たちの鑑賞機会をつくるとか、人形師を招いて所作をみせ操り方を教えるとか、素人が考えただけでもアイデアは生まれそうな気がします。
市長がやるべき第一は、今の文楽の現状を傍観者の立場からみて批判する前に、関係者と交流し、ふさわしい底辺拡大のための援助を寄り添って探究することにあったのではないか、こう思うのです。
市長はまた私学にたいする助成金も凍結するようです。
大阪市内の朝鮮学校への補助金不支給を決めた橋下徹市長は22日、私立幼稚園・小中高校計179校園への補助金も新年度から廃止する方針を明らかにした。
市役所で報道陣の質問に答えた。
府内の私立校園への助成は大阪府が中心になって担っているが、市も1961年度から、私立校園の設備費や教具購入費などの一部支援のため、府とは別に補助金を交付。2011年度は179校園に計約2700万円を支給した。
しかし、橋下市長は「私学助成は府が手当てしている。市はこれまで行政的な慣行で何も考えずに払ってきただけだ」と従来の対応を批判し、12年度予算では計上しない方針を示した。
私学関係者は「学校によっては画用紙などの教具が買えなくなり、影響がでてくる。市が市民のために補助していた制度で、府が払えばいいというのは発想が違う」と反発している。(2012年3月22日12時39分 読売新聞)
橋下市長、私立幼稚園・小中高への補助金も廃止
公立であっても私立であっても生徒たちにとっては同じ教育であるはずです。これまでの私立学校への補助金は、何らかの形で教育実践に活用されていたはずでしょうから、補助金がなくなればその分、費用を捻出せざるをえず、経営努力だけで補えずに結果的に生徒たちの家庭への負担に跳ね返ってくることは容易に想像されるところです。「私学助成は府が手当てしている。市はこれまで行政的な慣行で何も考えずに払ってきただけ」を廃止の理由にあげたのでは、現場も従来の市政をもバカにするような、あまりにも飛躍した議論のように思えてなりません。市長が仮にそのまま府知事であったとするなら、彼が語った言葉を受け入れるでしょうか。受け入れるはずはなかろうと思うのです。
こうした補助金削減の方向は、市長がしばしば語ってきたように、民意と既得権益とを対置させ、既存の権益を住民の利益を損なうものとして描き出すという論法の延長にあるものでしょう。もっとも文楽にたいする補助金や私学にたいする補助金が既得権益に該当するなんて考える人はいないでしょうが。とにかく、こうして自らが既成の勢力への優遇だと考えた対象を告発し、いわば兵糧攻めにするという姿勢の一方で、市長はこんなところへ予算を投じることには当たり前だと思っているようです。
大阪市の橋下徹市長が昨年12月の就任以降、ブレーンとして民間人から任用している特別顧問・特別参与が計50人に上り、報酬も市長就任前の2倍以上に引き上げられたことが分かった。職員給与は来年度から平均7%カットするが、「(ブレーンは)しかるべき待遇をしないといけない」との理由から、拘束時間の長さによって日額2万~5万円台を支給。顧問・参与は政策決定過程に深く関与しており、重用ぶりが際立っている。
橋下市政3カ月:特別顧問・参与が50人に 報酬も倍増
先のエントリで、次期選挙では民主主義が争点になるだろうとのべました。同時に、以上で振り返ったことは、市長が政治のかじとりの上で何を重視するのか、それを端的に物語っているようにみえます。そして市長の姿勢は「維新」の政策に直結しています。だから、市長と「維新」が国政において何を重点にしようとしているのかについても同じように関心をもたざるをえません。
彼らのめざす方向は、政治の目的を防衛など限られた、できるだけ小さいものにしようとする考えと無関係ではありません。むろんこうした方向には異議を申し立てこそすれ、だまって受け容れてはならないだろうと思います。大阪市の私立学校の助成を独自に他の自治体がやるよう求めるわけにもいきません。市の助成は市が率先してやるからこそ独自助成なのですから。また、もともと大阪に息づいた文化はまず大阪が育てないと育たないでしょう。行政はそのための後押しに力をいれてもらいたいものです。
大阪市が独自に私立学校に助成しているのであれば、それは続けるものではあっても、他がやっていないことをやる必要はないとか、府でやっているから市でやる必要はないという割り引くわけにはいかない。こうした考えには、どこかそれらを軽視するか、あるいは行政のやることではないと切り捨ててしまう価値観があるとみてよいのではないでしょうか。しかし、それでは結局、そのつけを教育を受ける者、文化を欲する者へ回し、しわ寄せする以外にないのです。
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3月26日(月)のつぶやき
これくらいの気風がほしい。至言→「多元的価値は近代の大原則だから、教育の価値を担う者たちが自立的に決めるというのが、あるべき価値だ」「もっと生徒のためにエネルギーを注ぎたい」 t.co/J23fu8CM
08:16 from Hatena
この人物の言行不一致はあげたらきりがない。 t.co/qUmPnNhK
08:50 from Hatena
日米の家計資産推移 t.co/W5E6kGju
21:12 from Hatena [ 1 RT ]
いよいよフレームアップの匂い。憲法違反のまさに思想調査という本質が露呈したわけで、橋下がこれに乗っかった責任は重い。 t.co/RGaBVG0C
21:44 from Hatena
ツイッターを使う時に気をつけたい10の心構え t.co/q4q3fdBW
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浮游空間日記 : 更新しました。ほぐし鮭のポテトサラダ ちょい足し小鉢 #14 t.co/lqt0d1ra
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3月25日(日)のつぶやき
たとえの上手い人は聡明だというが、その真逆だな、この首相。 htn.to/bdAdk1
08:28 from Hatena
悪いが、誰も寄り付かないよ。「新」党とはとてもいえない陣容だもの。 htn.to/62rjD5
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急接近:ジョルジョ・アガンベンさん ユーロ危機、フクシマ…世界の近未来は? htn.to/6CRhN5
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浮游空間日記 : 更新しました。CMの世界と現実 おもしろCM 番外篇 lb.to/GY2m5z
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本の最大の問題は選別にある。選別するために時には鳥瞰的に見ないといけない。鳥瞰的に見るにはデジタルは適さない。 htn.to/GzYxV6
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文化・芸術に目もくれず、センセーショナルなものに価値を置くという呆れた落差はどうよ。 htn.to/PaXh9u
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だから、議員の粗製乱造は民主党の二の舞ということだけど。 htn.to/5qAszW
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異常にとんがった、無見識の首長がここにもいた。yomiuri.co.jp/politics/news/…
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鉄道の「女性専用車両」、女性は5割強・男性は3割足らずが「必要」 htn.to/vog19F
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浮游空間日記 : 更新しました。前田敦子のジーユーな世界 おもしろCM #30 lb.to/H1meWY
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[橋下発言]異なる価値観ならば去れ
橋下徹大阪市長(42)が代表を務める大阪維新の会は24日、大阪市内で、全国から2000人を超える受講生を集め「維新政治塾」の開講式を開いた。塾長の橋下氏は、衆院解散に備えて「国の形を本気で変えるため、大勝負しないといけない」と宣言。君が代の起立斉唱からスタートするなど独自色全開で、今後は受講生の能力や資質を見極めて400人程度の精鋭を選抜し、次期衆院選を見据えた候補者養成を進めていく。
金びょうぶを背に塾長の橋下氏は、次期衆院選の擁立候補でもある受講生へあいさつし、国政進出への本格的な第1歩を踏み出した。「今の日本は危機的な状況だ。国の形を本気で変えるため、大勝負しないといけない。国の体制を変えるのは選挙だ。来るべき大いくさに備え、しっかり準備していこう」。
さらに橋下氏は「統治機構を変えて、決定できる民主主義を実践する政治集団を」「独裁、拙速との批判もあるが話し合いだけでは物事は進まない。価値観が合わないなら去ってもらって結構だ」「政治塾はカルチャースクールではない」などと熱弁。会場は新入社員の入社式のような緊張感が漂った。
「橋下政治塾」君が代の起立斉唱で開講
注目したいのは、橋下氏が語った言葉です。
つねづね思うことは、この人物が(自分とは)価値観の違うことにたいして高圧的で敵対的な態度をとりつづけ、排除の論理をふりかざす姿勢についてです。こう語っていますね。
独裁、拙速との批判もあるが話し合いだけでは物事は進まない。価値観が合わないなら去ってもらって結構だ
前段部分はさておき、価値観が合わないなら去れというに等しい、彼の態度です。いや、等しいではなく、そのものでしょう、おそらく。
しかし、これって政治とは無縁の態度ではないのか。同じ価値観の人たちの政治って、いったいどこに存在するのでしょうか。夢でもみているのではないでしょうか。
たとえば、「私たちの周りには空気がある」や「今、雨が降っている」というのは、事実についてのいわば判断で分かりやすい。しかし、昨年の3・11以後の夥しい言説の多くは、原発の是非にからむ価値判断にかかわっているでしょう。同じように死刑制度の存廃やたとえばシリアへの軍事的介入の是非をめぐる議論には価値判断がともないます。事実判断と異なり、計算したら結果がでるというものでもなく正解を出すのは容易ではありません。
だから、こうした議論では、橋下氏ならずとも、もう価値観の問題だからこれ以上議論しても無駄と言い出す人がでがちです。しかし、この議論を政治に持ち込めばどうなるのでしょうか。まず異なる主張をするのは結果的に無意味を意味するということになるので、そもそも政党がいくつもある必要はないということに帰着せざるをえません。それならば、一つの政党だけでよい、つまり橋下氏の発言にそっていえば橋下与党だけでいいということに論理的にはならざるをえないでしょう。笑い話のようですが、与党という言葉自体もおかしなものになってしまう。なぜなら、一つの政党しかないのですから、与党も野党もない。
橋下氏がしばしば口にする「決定できる政治」という言葉には、議会制民主主義では異なる主張の政党間の議論を経るという、面倒くさい決定の過程を省略しようとする思惑が働いていると考えてもまちがいはない。ですから、彼は一方で、首相公選にふれる。有権者の選挙によって選ばれた首相に権限を集中させ、首相の意思にそって政治を動かす、大まかにいえばこんな構想を描くことができるのではと思えます。こう考えるならば、彼が今でさえも白紙委任してもらわないと政治はやれないと繰り返す発言と脈絡が通じます。
政治にたいする不信がいわば沸点に近いといえるほど高まっているから、むしろこうした極論が好まれる余地を残すのでしょう。
既存の権力のありかを告発し、それを丸裸にしひっくりかえす。その際、彼が口にするのは、民意がそうのぞんでいるのだ、と。すると、有権者は、自らとは対極にいるはずと彼らが認識するエリート、既存の権力者たちを討ちとるという、小気味よい気分に浸り拍手喝采を送る。しかし、こうして敵をしたてて告発するという一つの運動は、同時に、対立を煽りながら、次第に偏狭な政治観によってたつ結果になるのではないか。
意見の異なる学者に投げつけた「外国にでもいけばよい」(参照)とか、今回の「価値観が合わないなら去ってもらって結構だ」という発言はそれを端的に示すものといってよいと思えます。しかし、民主主義とは、異なる意見を前提とするものだということを了解するならば、その意味で、いくら住民の皆さんとか民意とかを強調したとしても、いったん選ばれたら異なる意見は排除してしまう、むしろそうして当然という考えに橋下氏が立つ以上、これをそのまま看過することはできません。
つぎにおこなわれるであろう選挙では、その意味で、あらためて民主主義に価値はあるのか、これが問われる選挙でもあるといえそうです。
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3月24日(土)のつぶやき
対岸の火事というわけにはいかない。たしかに学生ローンの比重が高い米国だが、奨学金がローン化している日本が米の後追いになる現実がすでにある。 htn.to/kdMs6U
17:00 from gooBlog production
ブログ更新; 「首相のその一言 震災に何でも回収するなよ」 goo.gl/OopRB
17:32 from Hatena
この「たられば」は手垢のついた自己弁護。 htn.to/jZvFt9
17:54 from Hatena
「差別の原因が差別される側にある」という論理は、何でも好き勝手にやれる、橋下にとっては都合のよいものだった。 htn.to/LZe5yd
20:04 from livedoor Blog
浮游空間日記 : 更新しました。イチローはライトが似合う おもしろCM #29 lb.to/GVSAFa
20:35 from Hatena
「本当に買った人が書いたレビュー」の認証機能を導入 htn.to/awLFuX
20:36 from Hatena
男性読書、女性は? …男女で異なる「電車乗車時にしていること」 htn.to/Cto29v
by coleo_ptera on Twitter
首相のその一言 震災に何でも回収するなよ
だからでしょうか、こんな支離滅裂な発言になってしまうのは。
野田佳彦首相は22日、民主党主催の「学生インターンシップ」に参加した大学生ら約30人と首相官邸で懇談した。同席者によると、首相は学生時代に新自由クラブでボランティア活動をしたことを披露し、「アルバイトやインターンシップをいろいろ経験することは良いと思う」と強調。一方、学生からは「国家公務員の新規採用が抑制されるのは心配だ」と就職に悩む率直な声も出た。これに対し、首相は「大震災の痛みを国民皆で分かち合おうという(ことで)、全体の話の中で理解してもらいたい」と説明したという。 (2012/03/22-16:48)
「震災の痛み分かち合おう」=公務員採用減、学生に説明-野田首相
就職できない学生が少なくない割合にのぼることがしばしば伝えられる昨今ですが、首相の言葉を聞き、その場にいあわせた学生たちは将来の展望なぞ、もうほとんど描けないと実感したにちがいありません。記事によれば、「大震災の痛みを国民皆で分かち合おうという(ことで)、全体の話の中で理解してもらいたい」というのですから、ふざけるなと気色ばんでも当然なくらいの発言だと思えます。
新卒にとっては公務員の採用枠が削られるという不安な状況を震災に回収してしまおうという話。震災になんでも回収すれば、わが日本ではそれぞれが痛みを引き受けてくれて、景気低迷のしわ寄せをくう学生たちも厳しさを内に仕舞い込んでくれると思ったのでしょうか。
国家公務員の人員削減はいうまでもなく消費税増税論議の中ででてきた話。もちろんこの野田首相の発言は欺瞞に満ちたものではあるのですが、ここでたちどまって考えなければなりません。
そもそも、消費税増税をやるのならその前にまず身を切れという議論がたしかにありました。そして少なくない人がこれに形の上であれ賛成していた状況でした。ようするに歳出の削減の余地がもっとあるだろう、それさえせずに増税を押し付けるとは何事だという道筋がメディアも後押しししてつくられてきたわけです。その論脈のなかで公務員人件費削減、人員削減も出てきたのですから、まずわが身を切れという世論形成にいわば乗せられた人たちは、その結果がこんな形で学生たちにもはねかえってくるなどとは、おそらく想像だにしなかったのかもしれません。
だから、もっと経費削減しろという立場をとっていたのに、この公務員人員削減は許せないという意見では整合がないのは自明のことです。
消費税増税の条件として歳出削減しろという議論は結局、公務員人員削減だけでなく、公務員給与カットという形にかわり、おそらくは、賃金が減るのだから消費・購買力を低下させ、新卒の雇用環境をかえるわけで、その意味では日本の経済全体に影響を及ぼすものだともいえるでしょう。
まあ、政府は世論のお墨付きを得て、それを逆手にとって人員削減も給与削減もできてしまうという、おいしい結果となったのはなんとも皮肉なのではないでしょうか。
でも、しかし、それでもなお、首相の発言は横におくわけにはいきません。
発言は、ほとんど景気回復のための方策をもちえないことの表明でもありますし、そこに国のかじとりを預かるトップとしての自信や誇りというものをみじんも感じないのは情けないかぎりです。そろそろ先行きがはっきりしだしたので、もう消費税増税をただ一つの「業績」として残そうという、これとてどうなるのか分からないのにかわりませんが、増税以外はもうすでに捨象してしまったと思えるある種の諦観がそこにあらわれているともいってよいでしょう。
痛みを分かち合うというのは、ようするに消費税増税とともに現状の困難をそのまま黙って受け容れよということの異なる表現なのでしょうから。もちろん、その言葉には被災者もふくまれるでしょうし、その意味では何でも軽軽に震災にこうしてかこつけることは、二重に被災者を愚弄するものだといわれてもしかたがありません。
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3月23日(金)のつぶやき
企業宣伝への寛大さは、一方で手続き上、費用の拡大を避けられず住民サービス軽視と結びつく。 htn.to/u5fqfE
12:52 from gooBlog production
ブログ更新; 「橋下市長は絶賛するが-市名売却」 goo.gl/VRRkm
13:18 from Hatena
国家公務員の採用減を震災と結びつけるごまかし。最近、橋下といいい、野田首相といい、政治家のこの手のごまかしを批判一つしないメディアにも腹がたつ。 htn.to/yUDUJM
17:15 from Hatena
この調子だとどの市も企業宣伝だらけで収集がつかなくなるな。公も民もへったくれもない、無政府状態。 htn.to/8GYxhE
17:15 from Hatena
大阪地裁、機密費書類の一部開示 国の不開示取り消す htn.to/uAXE9H
17:41 from gooBlog production
ブログ更新; 「子どもに冷房は要らない。厳しさに耐えよ」 blog.goo.ne.jp/longicorn/e/e5…
18:49 from Hatena
「裏をとっている」とは何か htn.to/tWRyh6
18:54 from Hatena
報道の暴力は、レクチャーだけで報じる姿勢と表裏をなす一体のもの。 htn.to/yFb2at
20:03 from livedoor Blog
浮游空間日記 : 更新しました。砂糖玉で不安を取り除く方法? lb.to/GJHQ8h
20:59 from Hatena
雇用する側からみると、雇い止めも可能だし、非正規のまま無期に使えるという選択肢が増えた、ありがたい「法改正」ともいえるわけだ。 htn.to/7nNfQy
21:27 from Hatena
性犯罪前歴者に住所届け出義務、大阪府条例成立 htn.to/JWv6d3
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