言葉の救はれ・時代と文學

言葉は道具であるなら、もつとそれを使ひこなせるやうに、こちらを磨く必要がある。日常生活の言葉遣ひを吟味し、言葉に学ばう。

『反戦後論』を読む。

2017年08月12日 11時20分50秒 | 本と雑誌

 

反戦後論
浜崎 洋介
文藝春秋

 浜崎氏の文藝評論である。

  読むのに時間がかかつたが、それはこちらの能力がないことからである。福田恆存の研究者として知られる氏の論考は、現代思想を踏まへて書かれるから、とても分析的である。その分析を一つ一つ勉強しながら理解しようとするから遅くなる。でも、途中で投げようとは思はないのは、氏の筆力ゆゑであらう。安吾についての評は秀逸であつた。

 それから発見だつたのは、氏が落語好きだつたといふこと。

 文藝評論で、今読みたい批評家の中の数少ない人の一人である。

 

   
 
 
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