自宅で始めた坐禅練習。
毎日1時間しっかり坐禅をした。
注意していたのは次の点である。
1:目を閉じるクセがつかないように、常に半眼開いて前方斜め45度付近に視線を落とす。
瞑想では目を閉じるが、坐禅は目を閉じて行なう事は有り得ない。
坐禅をするなら、ここはしっかり守りたい点だ。
実際、目を閉じて空想にふけっているほうが楽なのだが、坐禅は空想にふける作業ではない。
2:坐相に気をつける。
常に坐禅中の姿勢に気をつけていた。
初心者のうちに しっかりと良い坐相(姿勢)をつくっておかないと、後からではなかなか直らないものだ。僕は坐禅以前に、サーフィンや武道をやっていたので、正しい姿勢からしか正しい技は繰り出せない事を知っていた。
人によっては、本人は真っ直ぐ座っているつもりでも、首が左右どちらかに大きく傾いていたり、異常に猫背だったりする人もいて、いくらご指導しても直る人は少ない。
僕は、自宅の坐禅する場所の近くに姿見の鏡を置いていて、坐禅中に時々見て姿勢をチェックしていた。
3:坐禅中に鏡を見るのも邪道だが、もっと邪道な事をしていた。
「摩訶般若波羅密多心経」のプリントを視線の先に置いて、坐禅(正確には坐禅練習)中に、お経の暗記をした。
僧侶でなくても、坐禅等の目的でお寺通いする人の多くは、「般若心経」ぐらいはフツーに暗記しているものだ。
寧ろ、長年坐禅会通いしているのに「般若心経」さえも暗記していない人が たま~にいらっしゃると、ちょっと驚く。
4:坐禅中にモジモジ動かないようにする。
頭をボリボリかく音や、ツバを「ゴクリ」と飲み込む音さえも、坐禅中は意外にうるさく、周囲に響きわたる迷惑音だ。
咳やクシャミ、鼻水をすする音も最小限にとどめるべきである。
以前、ある禅寺の坐禅会で坐禅中の事。
鼻水を何度も何度も繰り返しすすっていた一般参加者さんがいた。
すると、いつも穏和で優しい住職が突然大声で、「うるさ~い!坐禅中だぞ静かにしろ!鼻水を何度もすするな!どうしても出るなら垂れ流しておけ!!」と怒鳴った。
要するに、体調が不調で頻繁に音が出そうなら、つまり、他の参禅者さんに迷惑がかかりそうなら、坐禅会には欠席したほうが良い。
充分気をつけよう。
また、坐禅中にどうしても動く場合は、合掌低頭してから、動き、合掌低頭して静止に戻る。
また、やたらと口の中にツバが溜まる事がある。
ツバは、いっぺんに全部飲み込むと、また直ぐに口内にツバが溜まるものなので、全部は飲み込まないほうが良い。
溜まる時は溜めておいて、耐えられなくなったら少しだけ飲み込むほうが、飲み込む回数は少なくて済むと思う。
まあそんなふうに、1回1時間の坐禅を、自宅で毎日欠かさず続けて1年が経った。
だいぶ坐禅に自信が持てるようになった。
「さあ!そろそろ禅寺の坐禅会に行くぞ!!」
それは、今から9年ほど前の事。
今思えば、お恥ずかしい自信であった(笑)
つづく
◆新・からっぽ禅蔵◆
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毎日1時間しっかり坐禅をした。
注意していたのは次の点である。
1:目を閉じるクセがつかないように、常に半眼開いて前方斜め45度付近に視線を落とす。
瞑想では目を閉じるが、坐禅は目を閉じて行なう事は有り得ない。
坐禅をするなら、ここはしっかり守りたい点だ。
実際、目を閉じて空想にふけっているほうが楽なのだが、坐禅は空想にふける作業ではない。
2:坐相に気をつける。
常に坐禅中の姿勢に気をつけていた。
初心者のうちに しっかりと良い坐相(姿勢)をつくっておかないと、後からではなかなか直らないものだ。僕は坐禅以前に、サーフィンや武道をやっていたので、正しい姿勢からしか正しい技は繰り出せない事を知っていた。
人によっては、本人は真っ直ぐ座っているつもりでも、首が左右どちらかに大きく傾いていたり、異常に猫背だったりする人もいて、いくらご指導しても直る人は少ない。
僕は、自宅の坐禅する場所の近くに姿見の鏡を置いていて、坐禅中に時々見て姿勢をチェックしていた。
3:坐禅中に鏡を見るのも邪道だが、もっと邪道な事をしていた。
「摩訶般若波羅密多心経」のプリントを視線の先に置いて、坐禅(正確には坐禅練習)中に、お経の暗記をした。
僧侶でなくても、坐禅等の目的でお寺通いする人の多くは、「般若心経」ぐらいはフツーに暗記しているものだ。
寧ろ、長年坐禅会通いしているのに「般若心経」さえも暗記していない人が たま~にいらっしゃると、ちょっと驚く。
4:坐禅中にモジモジ動かないようにする。
頭をボリボリかく音や、ツバを「ゴクリ」と飲み込む音さえも、坐禅中は意外にうるさく、周囲に響きわたる迷惑音だ。
咳やクシャミ、鼻水をすする音も最小限にとどめるべきである。
以前、ある禅寺の坐禅会で坐禅中の事。
鼻水を何度も何度も繰り返しすすっていた一般参加者さんがいた。
すると、いつも穏和で優しい住職が突然大声で、「うるさ~い!坐禅中だぞ静かにしろ!鼻水を何度もすするな!どうしても出るなら垂れ流しておけ!!」と怒鳴った。
要するに、体調が不調で頻繁に音が出そうなら、つまり、他の参禅者さんに迷惑がかかりそうなら、坐禅会には欠席したほうが良い。
充分気をつけよう。
また、坐禅中にどうしても動く場合は、合掌低頭してから、動き、合掌低頭して静止に戻る。
また、やたらと口の中にツバが溜まる事がある。
ツバは、いっぺんに全部飲み込むと、また直ぐに口内にツバが溜まるものなので、全部は飲み込まないほうが良い。
溜まる時は溜めておいて、耐えられなくなったら少しだけ飲み込むほうが、飲み込む回数は少なくて済むと思う。
まあそんなふうに、1回1時間の坐禅を、自宅で毎日欠かさず続けて1年が経った。
だいぶ坐禅に自信が持てるようになった。
「さあ!そろそろ禅寺の坐禅会に行くぞ!!」
それは、今から9年ほど前の事。
今思えば、お恥ずかしい自信であった(笑)
つづく
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