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ソフィーの選択

2010-05-11 00:04:55 | ★★★★★★★★☆☆
監督 アラン・J・パクラ
キャスト メリル・ストリープ、ケヴィン・クライン、ピーター・マクニコル、ジョシュ・モステル、カタリーナ・タールバッハ、ロビン・バートレット
1982年 アメリカ、ユーゴスラビア
ジャンル:ドラマ、ロマンス

【あらすじ】
かけだし作家のスティンゴが、ソフィーというユダヤ人女性と知り合う。彼女には誰にも語ることの出来ない恐るべき過去があった。それは、彼女の人生を大きく左右する第一の選択であった……。

【感想】
メリル・ストリープについては大女優であることには違いないが、出演している作品の大半はつまらないという悪い印象がある。(男だとショーン・ペンが該当)その中であって本作は最も演技力が作品の面白さに直結した作品ではなかろうか。代表作だと思う。

主な登場人物は3人。作家を目指すスティンゴ、彼が引越し先で知り合ったネイサンとソフィー。スティンゴは通常の青年、恋人同士であるネイサンとソフィーは影のある人間として描かれている。

物語が進むにつれ、嘘で固められたネイサンとソフィーの真実が明かされていきます。特にソフィーはナチスの収容所での出来事が彼女の人生に大きな影響を与えることになる。

最大のイベントはタイトルにもなっている「ソフィーの選択」です。ここには二つの大きな選択がある。

自分の子供のに関する選択の場面は、収容所のナチスによっていきなり強制され、考える時間もない中で、パニックに陥り、思考停止の状態で「選択」をしてしまう。
一方でスティンゴに結婚を求められた際にソフィーが行った「選択」については最初から心の中で決めていたのは明らかです。冒頭からネイサンとソフィーがそれを匂わす場面がある。大喧嘩をしても次の日は不気味なくらいに仲が良くなったりするのがこれを象徴している。この「選択」こそが二人の仲を繋ぎとめていた唯一の要因だったのでしょう。

同じ「選択」でも全く異なるものだったのが印象的。人が持つ過去のトラウマや秘密を掘り出し、悲劇的な結末を与えたストーリーに救いはない。ただ登場人物達は決して愚かであるとは感じなかった。ラストにおけるネイサンとソフィーの姿には思い残すことはないようにも見えた。

これだけの名作が未だにDVD化されないのは理解不能。出してくれれば買うのに・・・。

お薦め度:★★★★★★★☆☆

ソフィーの選択 :dvd未発売

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