ゴルフィーライフ(New) ~ 龍と共にあれ

目指すはスクラップ・ブックか、はたまたビジョン・ボードか。
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自分のなかに毒を持て

2011年03月07日 | 読書ノート

岡本太郎氏の本、
以前にさらっと読んだ記憶があるのだが、生誕100年ということでTVドラマがあったりと賑わしいなか、
読み返してみると、今度は喰いついてきたので抜き書きしておこうと思った。

とかく素人は玄人の真似をしようとして絶望し、私は不器用だから、などと言って尻込みしてしまう。
大人になると、みっともないと自分で卑しめてやめてしまう。
とんでもない。
むしろ下手な方がよいのだ。笑い出すほど不器用であれば、それはかえって楽しいのではないか。
平気でどんどん、生活を豊かにひらいていく。そうすべきなのである。
それが自分を再発見し、自由を獲得する大きなチャンスなのだ。

下手でいいじゃないか、ゴルフのスコアなんて。(-。-)y-゜゜゜

才能や情熱があるからできるのではない。逆だ。
何かをやろうとするから意志もエネルギーも噴き出してくる。
自信はない、でもとにかくやってみようと決意する。その一瞬一瞬、ひたすらやってみる。
それだけでいいんだ。また、それしかないんだ。
意思を強くする方法なんてありはしない。
そんな余計なことを考えるより、ひたすら一瞬一瞬に賭けてやってみる。
そうすると、はたから見れば、あの人はなんと意思の強い人なんだろうということになるんだ。
世の中の一般の人は、あの人は意思が強いから、これだけのことをやったんだと評価するかもしれないが、順番を取り違えているんだ。
うまくいくとか、いかないとか、そんなことはどうでもいいんだ。結果とは関係ない。

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (青春文庫)
岡本 太郎
青春出版社


なにをそこに読み取るかが問題なのだ。(-。-)y-゜゜゜

Optical Illusion (Mind trick)

岡本太郎氏は、モンテスキューの唱えた司法・立法・行政の三権分立ならぬ、芸術(人間)・政治・経済の三つが関係性を持った世の中が大切だと説く。
どことなくシューマッハーの仏教経済学に似た、
量重視の現代社会から抜け落ちてしまった質(= 人間らしさ)の復権。

『今までの自分を蹴飛ばしてやる。』

人生は積み重ねだと誰でも思っているようだが、ぼくは逆に積み減らすべきだと思う。
本当に生きるには、瞬間瞬間に新しく生まれ変わって運命をひらくのだ。
捨てれば捨てるほど、いのちは分厚く、純粋にふくらんでくる。
今までの自分なんて蹴トバシテやる、そのつもりでちょうどいい。 
自分に忠実と称して狭い枠のなかに自分を守って、格好にとらわれそうになったら、自分を叩きつぶしてやる。
そうすれば、逆に猛烈に自分が開け、モリモリ生きてゆける。
自分自身の生きるスジは誰にも渡してはならないんだ。
失敗したっていいじゃないか。人間の大部分の人々が成功しないのが普通なんだ。
今日の社会システムの中で、安全に生活することばかり考え、
自分を大切にしようとするから、逆に生きがいを失ってしまうのだ。

 『自己嫌悪で自分を甘やかすな。』

最悪の敵は自分自身。自分をぶっ壊してやる、というつもりで。
自己嫌悪なんていういい加減なところで自分を甘やかしてないで、自分をもう一度外から眺めるようにしよう。
どんなに制約の有る所でも、
平気で明朗に表していけば、案外通るものなのだ。

『誰もが焦るものだが、無目的・無条件で結構なのだ。』

誰もが何かしなきゃいけないと思っている。
ところがその何かというのが、てんで分からない。
こういう悩みは誰もが持っている。それがごく一般的なのだ。
何かすごい決定的なことをやらなきゃ、なんて思わないで、
ちょっとでも情熱を感じること、惹かれそうなことを無条件にやってみるのだ。
人間本来の生き方は、無目的で無条件であるべきだ。

『滅びたっていいじゃないか。』

目先の利害得失にこだわる現代人のケチくささ、こんな群れの延長である人類の運命などというものは蹴飛ばしてやりたくなる。
どうして人は滅びたくないと考えるのだろう。
滅びたっていいじゃないか、永遠に滅びないとなどと考えるほうがおかしい。当たり前のこと。
未練がましくある必要はないのだ。
無目的にふくらみ、輝いて、最後に爆発する。
ひとりひとり担う運命が栄光に輝くことも、惨めであることも、共に巨大なドラマとしていつかは消えるのである。
平然とこの世から去るとしたら、それが栄光だとぼくには思える。
 

すべてが合理的に目的化された現代社会では、生きることの非合理や猛烈な情感は顧みられない。
ほとんどの現代人は己の存在の中の芸術家を圧殺している。
だから人々は疎外され、知らず知らずに絶望しているのだ。
絶望しているということさえ知らないほど、深く、空しく。

Bring Me the Disco King-David Bowie (lyrics on the screen)

 

宮沢りえ Be TARO "岡本太郎"を朗読する [2/3]

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4 コメント

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おお~! (沙於里)
2011-03-08 22:59:06
久々に聞いたDavid Bowie しびれます。
岡本太郎さん、生誕100年で今再熱してますね~。ドラマ見てます。
あの、くそ食らえ!って目つき、今の日本人にはないですね。
いやぁ・・りえちゃんの動画も、伝わるものがありました。いいもの見せて頂きました。
やっぱり岡本太郎はすごい!
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BE TARO (沙於里さんへ)
2011-03-09 08:47:14
ゴルフィーあらためビタローでいこうか、と思うくらいでした。
ふくらましの余地のこすため、拙文もあまり加えず。
南青山には行ってみよと思っております。
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あ!dbの目立たない名曲だっ! (汁子)
2011-03-09 10:54:02
息子はイラストを食い入るようにみてましたよ^^

ゴルフィーさんの言うこととはちょっとずれてる気がするけれど、私もそぎ落としたいものが分厚くたまってます~(>_<)

一部はそぎ落としました。
それで母は悲しんでます。

親不孝でごめんね、お母さん
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だめだよ (汁子さんへ)
2011-03-09 13:00:38
息子さん、カサノバになっちゃうよ〓
dbいい声してるよね
グラムの頃より個人的には好みかも
ぼくもそぎますから、シルさんもがんばってね
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