エコなニコニコ日記 社会企業エコフェアネットワークのブログ

厳しい時代を生き抜き、よい社会を作るために環境問題や格差問題の代替案である私の事業や参考になるだろう情報を書いています。

迷える私は自由人の高橋歩さんに自分の活動の原点を思い出させてもらい、進むべき進路を決めました!

2019-04-28 22:58:24 | 生き方

私は最近よく読み返している「happy」という高橋歩さんの出版社が出している本を熟読しています。

また高橋さんの言葉達からは、今からでも就けうる正社員の就職を目指すか、またアルバイトしながら社会企業エコフェアネットワークをやっていくか迷っていた私に、かなり響く決断に導く言葉が多いです。
社会企業エコフェアネットワーク


高橋歩さんの言葉。
「どちらを選ぶのがベストなのか?答えは教えてもらうものではなく、思い出すもの。すべての答えは自分の中にある。だから、自分で決める。そして、責任を持つ。」

また別に本「happy」に載っていたEXILE USAの宇佐美吉啓さんの言葉。
「地球で踊ろう!DANCE EARTH〜Change the world」A-works(高橋歩さんの会社名です。)より抜粋。

「ココロが震える方へ。
魂が喜ぶ方へ。

俺の人生はいつだってそうなんだ。

ワクワクの先にはきっと、
人生を変える何かが待っている。」

そして私にはすごく響いた、今は映画監督の上田?さんの20代の時に高橋歩さんの本に影響を受けたと言う言葉。

「僕が20代に様々な失敗をしたのは、
歩さんの本に煽られて行動しまくったせいだ。
でも、その失敗の日々の先に"今"があった。
若者よ。まずはこの本(注)を読んで失敗するべし。」

(注)高橋歩さんの新刊「行動するのに、理由なんて、いらねえんだよ。」のことです。

私は実は24歳位の時に高橋さんにあるイベントで会ったことがありましたが、その時には彼や彼の本はいいこと言うなと思いつつ、なにか自分には遠い話しかと思いました。
しかしあれから15年位経ち、彼がいい意味で趣旨は今もあまり変わらない本をまだ出してきていて、沖縄で自給自足の楽園作りなどの活動を依然として続けているらしい事実に、正直言って感銘を受けました。

自分の魂が求めているということには、何か自分が好きな強いモチベーションが生まれ、かつ自分の適性に合う面も多いかと思い、またその内容が社会や人に必要なことなら報われうるのかと、ポジティブ心理学の幸福学にある天職になる自分らしい働き方の定義と重ねても思います。

と言うより確かに高橋歩さんのおっしゃる様に、自分の気持ちから最初の自分の活動の原点を考え直しました。
すると大学時代に学んだ地球環境問題の温暖化や原発の危機の深刻さや、社会人になって感じた格差や少子高齢化や年長フリーターなどの行く末を心配する痛切な気持ちを思い出しました。
また今までみたいな政治家や行政の人達だけではこれらの大変な問題が解決するのが難しいなら、合理的な必然性から一市民の私もエコフェアネットワークの道を行くしかないと思い至りました。
なるべくアルバイトやパートでも働いて生きる責任を果たしながら。
ふつつか者の私に言わせれば、「深刻な問題ある事実に気がついてしまったのならば、目を伏せて素通りして我が身の保身を図るのではなく、解決を目指して行動するべきだ。」です。
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作家の吉川英治に学ぶ逆境の乗り越え方!

2019-04-27 00:19:28 | 生き抜く知恵


人気メンタル系本の著者である植西聰の著作「逆境力」より抜粋。

作家である吉川英治の言葉。
「人生の行き詰まりが、新しい人生への展開を生み出す。」

希望の正社員の採用がなかなかもらえない今の私には、すごく響く言葉でした。
意味は行き詰まりの原因やそこから学べることに真摯に向き合って、新しい人生の可能性を見いだすことも大切だという内容でした。

もちろん私は環境や格差の是正の志は捨てませんが、それを仕事で追うには私のキャリアはあまりに失敗が多く、今後も採用されうる太陽光発電の営業の求人は応募しつつ、もっと自分に合った仕事があるだろうという思いに最近考えて至りました。

こちらの植西聰さんの本は、最初読んだ時にはそこまで感動しませんでしたが、いざ自分がなかなかうまくいかない現実に身を置くとひしひしと響く言葉達が多く、今大変な状況にある方達に特にお勧めする本です。

また私はレジリエンス(回復力、復活力)の本をかなり多く研究してきましたが、その中の一冊としても西洋近代合理主義のレジリエンス理論のみではなく、精神が洗われる様な東洋思想の研究者でもある、植西さんの強みがよく表されていてすごくお勧めします。
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発明王エジソンに学ぶ「失敗は成功の元」の重要さ。

2019-04-24 17:55:44 | 生き方
私は最近人生に迷う中で、エジソンという非常に示唆深い人物に感銘を受けました!
彼の生き様にもっと沢山失敗していいし、しかしその体験から自分なりに学ぶ大切さの重要さに気がつかされました。

エジソンのウィキペディア
以前にも書きましたが、発明王として有名なエジソンは、
「この失敗は、この方法がうまくいかないということがわかったから、ムダとは言えないよ。」
「天才とは99%の汗と、1%のひらめき。」
などの名言を残しています。

現実のエジソンの人生は小学校の時に素直に答えを鵜呑みにせずに、「なぜそうなのか?」と自分の頭で納得するまでその答えを考え続けました。
結局そんな彼は彼を持て余した小学校を退学させられて、母親の教えと図書館や化学の専門雑誌を読み、独学で勉強して10代から様々の発明をして、後の巨大企業を起業して生涯で非常に多くの発明をします。
ここまではよく知られた話で偉人伝ですが、彼は人生で猛烈に働いた陰で、けして彼の研究法はあまり効率がいいとは言えずに、非常に多くの名誉が失墜する程のいろいろな失敗を生涯でしています。晩年には彼は神霊の研究にまで励んでいました。

そこで私は今まで日本もそうですが、もっと失敗を恐れずに実験的にいろいろなチャレンジをしていいいのではないかと深く思い至りました。
もちろん日本はアメリカほど失敗に寛容な国ではないですが、パナソニック創業者の松下幸之助は生涯を通じて、彼もエジソンの学歴はないが万里万象の事象から真摯に自分なりに学ぶ姿勢をすごく指針にしていました。
ある意味松下電器を作った頃の発明家、初期の事業家としての松下青年は、エジソンの生き方や発明法をかなり真似していた面が多いと思います。

私もこの気づきに基づき、これからは安定や保身ばかりより、責任や義務を果たしながら、失敗を恐れずにもっと冒険的に実験的に生きたいと深く考えています。
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人生は努力か運命かで決まるのか!?

2019-04-20 14:07:44 | 生き方


そんな迷える私が最近すごく改めて感銘を受けて救われた、パナソニック創業者の松下幸之助の言葉です。

「自分に与えられた運命を受け入れて、それを前向きに捉えて適切に生かし、人事を尽くして生きることが大切だ。」

私も各自が自分の与えられた運命(健康か、生まれた家に恵まれたか、勉強が得意か、強いか弱いか、住んでいる地域はどうか、学歴は、どういう仕事に就けるか、職場の人間関係は、イケメンか、年収は、)などのある程度は不可避な自分の人生の流れや境遇を、前向きに捉えて適切に生かすことが必要と思います。

そこで松下さんは自分の人生がいわゆる「成功」したのは、自分で変えられたのは10%か20%で、残りの90%や80%は運命だったと率直には考えていました。
しかし松下さんはいわゆる運命論者ではなく、人生で「人事を尽くして天命を待つ。」様に、なるべく常に最善は尽くしてきたと言っています。
そこで彼は実際に自分の変えられることは10%か20%だが、ベストを尽くすことで、残りの80%や90%の自分の変えられない運命のその光彩が変わってくると書いています。そのあり方が大切だともおっしゃっています。

私は10代、20代の頃は、人生は努力で決まると信じていました。しかしだんだん社会の現実に気がついてきて、努力してもあまり浮かばれない人生に泣いてきた時にこの言葉に出会い、どうしようもない自分の運命を静かに受け入れて、なるべく前向きに考えて、最善を尽くして生きようと励まされました。

また松下さんが言うように「地位やお金よりも、自らの天分を完全に生かしきることが人間的な成功だ」とも深く思います。

ちなみに松下さんが最初の上記の生き方を学んだのは、親が破産して学校にも行けずに病弱だった松下少年が、彼の父親が働いていた盲目の方達の支援の学校の設立者の先生が、彼自身も目が見えず按摩をしながら顧客と信頼を獲得してその学校を作った姿に、励まされて指針にしていた逸話かららしいです。

松下幸之助 著
「運命を生かす」

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今日4月14日(日)にがんばろう日本国民協議会が、急変する国際情勢で日本のあるべき姿を学び考えるイベントを行います!

2019-04-14 08:45:54 | エコのイベント
私も戦後日本は民主主義と自由貿易を標榜するアメリカと歩調を合わせて、実質的にかなり追従してきたと思います。
しかし近年はアメリカはトランプにより自国第一主義に走り、第二次大戦後世界が希求してきた国際協調的なルールによる秩序やリベラルな民主主義とはかなり矛盾があるあり方になってきています。
また昨今の中国の経済的、軍事的な台頭による新たなアジアの状況になってきています。
私はそこでこちらの記事にある様に、日本もひたすらアメリカのイエスマン的なあり方から、もっと自国で自立する思考を持つ必要性を思います。
今回はいろいろな国や地域の大学の研究者の先生が一堂に集まり、平和に繋がるだろう国際協調的な力でなくルールによる新たな国際的なあり方の可能性について話し合います。
皆様もよかったらぜひご参加ください。当日参加も大丈夫です。
どうぞよろしくお願いいたします。

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シンポジウム(外交・安保)
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□シンポジウム(外交・安全保障)
米中「戦略的競争」関係と東アジア・日本
~「自国第一主義」の広がり、新たな国際協調の再構築は可能か

日時 2019年4月14日(日) 1300から1700
場所 TKP飯田橋ビジネスセンター 3階 ホール3A
   (JR「飯田橋」東口 徒歩3分)
東京都新宿区下宮比町3-2 飯田橋スクエアビル 3階
地図
参加費 2000円

【問題提起とパネルディスカッション】
中西寛・京都大学教授  川島真・東京大学教授  遠藤乾・北海道大学教授
大庭三枝・東京理科大学教授  佐橋亮・東京大学東洋文化研究所准教授  


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「2020後」にむけて
「自国第一主義」のひろがり 新たな国際協調の再構築は可能か
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【米中「新冷戦」? わが国に問われる自立とは】

 「自国第一主義」を掲げるトランプ政権、「一帯一路」「中国製造2025」などの挑戦的な目標を掲げる習近平政権。東アジアの国際環境を大きく規定する米中関係は、「新冷戦」とも称される状態だ。われわれが前提としてきた国際関係―アメリカが日本や韓国の安全を保障し、中国が社会主義市場経済という形で経済発展にいそしむという姿は、大きく変わりつつある。こうしたなか、「2020後」を生き抜くために私たちには何が問われるか。

 国際環境のこうした変化は言い換えると、アメリカとの同盟関係がこれまで持っていたこの地域を安定させるアンカー(錨)、公共財としての機能が低下しつつあるということでもある。
 「自国の安全保障をどこまで米国に委ねてよいのか。アジアや欧州の戦略家らと話すと、最近、こんな不安をしばしば耳にする。米国に依存した安保政策を再考すべきだという意見が、一部の同盟国でさらに広がるかもしれない。
 そのような議論が出ることは悪いことではなく、必要とさえいえる。米国はオバマ前政権時代に『世界の警察官』であることをやめた。トランプ氏が2年ないし6年後に退任しても、その流れは反転しないとみられるからだ」(秋田浩之 日経3/1)

 もちろん当面は、日米同盟に替わるオプションは非現実的だ。そしてこの地域において「開かれた国際協調」をめざすうえで、アメリカとの関係は不可欠でもある。しかし同時に、そのアメリカ自体が「自国第一主義」に傾きつつある(政権が替わったとしても、強弱はあれ、その傾向は反転しないだろう)ときに、「米国一点張りの落とし穴」(秋田 前出)にはまらないために、「2020後」を見据えた選択肢を準備することは不可欠だ。そのために必要なリアリズムとは何か。

「同時にそれ(インド太平洋戦略)を実行するためには、一つは朝鮮半島の韓国、北朝鮮、あるいは中国、ロシア、そういった国と日本がどういう関係を持つのかということについて、ある種の自立した思考を持つ必要があります。ロシアとの領土問題とか、北朝鮮との拉致を含めた問題は、日本は冷戦の延長線上でやってきた。ある意味で解決をつけるというよりも、日本の主張を貫き通すということをやってきたのですが、それではこの国際情勢が変わる中で結果をもたらすことはなかなか難しい状況になっています。言いたいことを言い続けるのか、それとも日本がある程度譲歩をして、ある種の妥結を目指すのか、そういうことを考えざるを得ない段階に来ています」(中西寛・京都大学教授 「日本再生」476号)。

これは、「2020後」を見据えたわが国の「自前の」立ち位置をどう考えるのか、ということだろう。冷戦の延長線上なら「どちらの側につくか」でも済むが、米中「新冷戦」といわれる中では、それでは立ち行かないということだ。

 米中「新冷戦」が米ソ冷戦と決定的に違うところは、米ソ冷戦時代には両陣営間の経済的な関係はほぼなかったが、今や米中は貿易はもとより金融、ハイテク技術まで競争と同時に相互依存関係を深めていることだ。報復関税のエスカレートは、米中双方の国内経済にも少なからぬ影響を及ぼしているし、中国経済の減速は日本経済にもマイナスとなって波及しつつある。ファーウェイに象徴されるハイテク分野での対立も、激化すれば米中はもとより世界経済にとっても大きなマイナスになりかねない。
 グローバル化した世界における多元的な相互依存関係の下では、対立をエスカレートさせつつも、決定的な衝突になる前に「寸止め」する「適度な間合い」を探るゲームを辛抱強く続ける忍耐力と、それにつきあう体力が不可欠になる。

「くっついているものを切り離す痛みというものがあって、ヨーロッパではブレグジット(イギリスのEU離脱)でイギリスやヨーロッパは痛みを感じるわけですが、(米中対立の激化によって)その世界版をやらないといけないということになりかねない。そういう時に日本経済が自前でどれくらいやっていけるのか。今とりあえず景気は悪くないですが、かなりのところ世界経済の好調さに頼っているところがあります。そうではない時にどうするのか、ということが来年以降の課題になって来るであろうと思います」(中西 前出)

ここでもリアリズムが問われる。冷戦が終わった1990年、日本の八分の一だった中国のGDPは、2018年には日本の二・六倍になった。今後もその差は拡大していくだろう。ハリウッドやグーグルといったアメリカのソフトパワーすら、市場としての中国に「適応」せざるをえない。財政赤字に苦しむギリシャやイタリアにとって、いまや中国の投資は「干天の慈雨」ともいえる。こうした「世界第二の経済大国」のパワーに向き合い、米中の「自国第一主義」の攻防のなかを生き抜く「地力」と「智恵」が求められる。

そしていうまでもなくこの時期、日本は人口減少と高齢化の急坂を上っていかなければならない。右肩上がりを前提にしていた政策発想や仕組みを、いかに右肩下がりの時代に適応したものへと転換していくかは、「新冷戦」を生き抜く基礎体力に直結する。
一方中国も、人口ボーナスの時代から人口オーナスの時代へ転換していく。2018年には、中国ではじめて高齢者人口(60歳以上)が0~14歳人口を逆転したという。2045年には高齢者人口は五億人になるとも予測されている。「絶対数が大きい、スピードが速い、未富先老(豊かになる前に高齢化社会に突入する)」を特徴とする高齢化と、中進国のワナからいかに脱するかという課題は表裏一体だ。

その内政の困難さが、時として「外に敵を作る」ことで国内の支持を調達する誘因になる場合もあるかもしれない。それに対して、大国の力と力の対決による秩序に頼るのか、法の支配や人権、国際協調などのリベラルな国際秩序という「建て前」を共有する多国間関係を築けるか。私たちの立ち位置をどう準備できるかが問われている。
トランプ政権は国連決議に反して、第三次中東戦争で占領したゴラン高原におけるイスラエルの主権を承認した。次期大統領選挙にむけた支持層固め(プラス総選挙で苦戦するイスラエルのネタニヤフ首相へのてこ入れ)のためと言われるが、「武力による現状変更を認めない」という国際法および国際秩序の否定にほかならない。これではロシアによるクリミア併合も認められてしまうし、中国に対して「リベラルな国際秩序に挑戦しようとしている」と批判することもできなくなる。
「自国第一主義」の広がりのなかで、「2020後」を生き抜く国際関係(国際協調)を。

【リベラルな国際秩序を消費するだけに終わるのか、担い手としての立ち位置は可能か】

 二度の世界大戦を経て世界を支えてきた法の支配や人権、国際協調などのリベラルな国際秩序序がこれまでなんとか「持ってきた」のは、「開放的な経済と民主的な政治はセットで発展する」と考えられてきたからだ。それが大きく揺らいでいる。
 ひとつは「中国モデル」に典型的なように、グローバル化や自由貿易のメリットは享受する、そのための国際経済秩序は維持したいが、民主主義や人権などの政治的な秩序には独自の価値を対置する、という秩序観が広がりつつあることだ。
 もうひとつは「開放的な経済と民主的な政治はセットで発展する」と考えられてきた国々の内部からの動揺。経済のグローバル化や自由貿易の拡大は途上国を一定程度底上げしたが、先進国では中間層の没落と社会の分断をもたらしている。リベラルな国際秩序の果実を受け取ってきたはずのアメリカやヨーロッパで保護主義やポピュリズムが台頭し、民主主義が劣化している。

 戦後日本は、リベラルな国際秩序の恩恵をもっとも受けてきた国のひとつであることは間違いないだろう。そして「自国第一主義」の広がりのなかで生き抜いていくうえでも、開放的な経済と民主的な政治がセットになった国際秩序が不可欠である。問題は、それを消費者として享受するだけでなく、担い手として支えることができるかだ。

 イギリスのEU離脱をめぐる混乱は〝教訓〟も、もたらしている。欧州懐疑派政党が「EU離脱」を主張しなくなり、圏内の七割近い人々が「EUは利益になる」というように。
 「EUは残り時間と競争している。自壊を避けたいのであれば、中間層を厚くすべく緊縮財政の反転を含め、あらゆる政策資源を動員せねばなるまい。彼らの社会文化的な懸念に対しては、一方で移民や低所得層の人たちを包摂しつつ、正面から応えて政治的な疎外感を和らげるしかない」(遠藤乾・北海道大学教授 日経1/29「経済教室」)
 「経済的・社会文化的な構図からすると、日本も欧州の蓄積危機から学べることは多い。一億総中流の時代は既に大昔の話だが、今や186万円ほどの年収しかない階層を1千万人近く抱える。その傍らに、今度は外国人労働者の受け入れが本格化する。時に様々な公的補助を得る外国人や低所得層をみて、ねたみ、さげすむのが低賃金の労働者だ。排他的なポピュリズムの導火線はこのあたりにある。
 中間層をやせ細らせる最大の要因は、実質所得の低迷や下落である。それを結果的に促すという一点において、日本の企業は(緊縮財政を進める)ドイツの政府と変わらない。~中略~英米が自壊の道をひた走るなか、日欧が同じ轍を踏むのか、それとは異なる道を開拓するのか、岐路に立っている」(同前)

 日本は、グローバル資本主義に棹差す形で「世界で一番企業が活躍しやすい国」(2013年安倍総理所信表明演説)をめざすのか、あるいは資本主義の非物質化に対応する「人への投資」を起点にした経済循環をめざすのか。リベラルな国際秩序の恩恵を消費するだけに終わるのか、それを支える国際協調の担い手としての立ち位置は可能なのか。ポスト安倍政治の重要な論点でもあるだろう。
 
(「2020後」という問題設定は、本格的な人口減少時代と「ポスト安倍政治」の論点整理として。第九回大会での、自治をポイントにした民主主義のイノベーションや地域経済循環の議論に続くものとして4月14日に外交・安全保障・国際関係についてシンポジウムを開催。)

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松下幸之助に理想や志や目標への熱い情熱の大切さを学び直しました!

2019-04-13 18:54:17 | 生き方
今の自分に欠けている大切な姿勢を教えてくれた、パナソニック創業者の松下幸之助の言葉。

「才能なきことを憂うる必要はないが、
熱意なきことを
おそれなくてはならない。」

私の今までの座右の銘は「素直な心で考えて60パーセントの確信でも妥当と思うことを決断して、一つ一つ着実に行っていく。」でした。
(ちなみに素直な心の意味とは、私心にとらわれず実相をあるがままに把握すると道理が見えて、何が正しく何をなすべきか見えてくるです。)

しかしこの姿勢だけでは学者や評論家としてはある程度は適切な判断ができても、一人の人生、ビジネスマン、社会問題への活動家としては、リアルでは判断を考えてばかりで口先ばかりになり、なかなか行動に結びつきにくいと悩んできました。

また松下さんは今でこそ成功者の雛形みたいに言われていますが、現実の彼の人生は、貧乏人で病弱で学歴も人脈もなかった彼が、起業した時の松下電器が成功する可能性はかなり低いと世間からは見られていました。またPHP運動も戦後直後は財閥指定を受けた彼の言うことに耳を傾ける人はあまり多くなかった様な状態でした。また松下政経塾も彼が亡くなるまでたしか一人位しか議員を輩出できておらず、その後の多くの塾生達の活躍はかなり未知数でした。お世辞にも当時の政経塾は成功しているとは言えませんでした。

しかし彼は評論家には終わらず、一行動者として不透明な見えない厳しい現実の中でも、理想や志や目標への熱い情熱を燃やし続けて、また素直な心で適切な正しい状況判断もしつつ、「人事を尽くして天命を待つ」みたいに懸命に、かつ地道に一歩一歩と行動し続けます。

そして事実として時代や運命に恵まれた面も多くありますが、彼なりに人事を尽くして、松下電器を日本を代表する様な大企業に育て上げて、PHPは戦後の日本の思想に多大な影響を与えています。また松下政経塾はプラマイもありながら多くの政治家や事業家などを育てています。それらを通して戦後や21世紀の日本に必要なあるべき大きなイノベーションを起こして、今日の日本にもすごく様々な影響を与え続けています。

私はこの気づきに基づき、改めて自分の座右の銘を考え直して、「理想や志や目標への熱い情熱を燃やし、なるべくは素直な心で適切な正しい状況判断をしつつ、できるだけの努力や行動を着実に行っていく。」としました。

ちなみに松下電器を起業したばかりの頃の松下青年を、彼と一緒に起業して働いていた彼の奥さんの弟さんは彼を評して、「若い頃の松下さんから才能のきらめきを感じられたことは正直一度もなかったが、彼の仕事への熱意に燃える姿勢だけは、ずば抜けていた。」と言っています。

こちらの松下幸之助の名言集サイトはすごく響く言葉達が多かったです。
皆様にも強くお勧めします。

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