仁、そして、皆へ

そこから 聞こえる声
そして 今

nihility and isolation and forfeiture  (虚無と孤独と喪失と)Vol.52

2016年12月21日 09時20分34秒 | Weblog
12月15日



泣いてるの

泣くわけないか

そうね

あの時から・・・

簡単だったわ

あなたを忘れるのは

偶然は誰にも支配できないもの

運命って言うのは信じないけど

人ってね

ほんとに好きになれるのって一人しかいないんだって

それでね

ほんとに好きになった人と結ばれるのなんて奇跡だって

でも

寂しいから

独りはいやだから

誰かそばにいて欲しいから

あなたがかれと一緒にいるなんて思わなかった

だから、わたしはあなたに会いに行ったのよ

あなたで良かったのよ

でも

かれがいた

かれはわたしのことなんか

気まぐれのひとつ

遊びの相手

暇つぶし

そうだったのかな

でも

わたしは

あなたの言葉が痛かった

もう

卒業したんじゃないのかって

大人になれって

あなたも

同じだと

かれとのことは

気まぐれのひとつ

遊びの相手

暇つぶし

なんだっておもっていたんだね

寂しかった

わたしの勝手だけど

あなたはわたしの気持ちをわかっていてくれて

それでも

わたしを許してくれたんだって

思ってた

もう

いいかって

でも

もし誰かが悲しんだら

いやだなって

6か月がまんした

独りは重くて

独りは悲しくて

誰にも言えなくて

セカイガアルノガフシギデ

ダレニモヒトノココロハミエナイシ

オナジセカイニイテモ

オナジモノハミテナイシ

あなたのことは

あなたはわたし

わたしはあなた

あなたの記憶








nihility and isolation and forfeiture  (虚無と孤独と喪失と)Vol.51

2016年12月09日 11時08分39秒 | Weblog
12月1日



どうして息をしているの

どうして立っていられるの

どうして生きていられるの

あの時

あなたは約束したじゃない


夏の終わりが近づいて

素肌にあたる風が冷たく感じられて

川沿いの道を歩いたわ

街灯のない道を

月明かりさえ、無い道を

真っ暗な道を

雲が切れて

星が見えて

河原に下りて

濡れた草の匂いがして

膝を抱えて座ったわ

水の音が何かのメロディーのように聞こえて

歌っていたわ。

時間が止まったような感じがして

世界が変わったような気がして

眠気がして

静かに目を閉じたわ。

救われたいなんて思ったことはなかったわ

救われるなんてことも

でも

あなたは約束してくれたじゃない

独りには

独りにはしないって

でも

わたしは

独りだった

思い出してくれた

わたしは

あなた

あなたの記憶