nihility and isolation and forfeiture (虚無と孤独と喪失と）Vol.36

8月2日

昨日ね、宮越が電話してきてさあ。
大変だって言うから。
元気そうじゃない。
病院言ってるって聞いたけど。
そう、そう、そうなの。
今は、薬が効くいるの。
ダメヨ。
そんなんで電話したんじゃないから

8月3日

なんか、持ってこうか。
アイスとか。
ちゃんと食べtるの。
スイカは高い。
いいよ。
ビールとか飲んでも大丈夫なの。
じゃあ、ハイネケンね。
1時過ぎくらいかな。
なんか、声が暗いよ。

8月4日

ゴメン。
そんなつもりじゃなかったんだけど。
あれのせいよ。
でも、あんなの初めてだったから。
ねえ、ねえ、
いいでしょ。
なんか持ってくから。
ね、ね。
3時に行くから。

8月5日

今日は仕事行きたくない。
いいよね。
でもさあ。
お金どうしてるの。
誰か、いるの。
行ったら邪魔。
何時くらいなら、いいの。
まだ、あるの。
お願い。ね、ね。
なんか持ってくから。
ね、ね。
わかった。
1時過ぎに行くから。

8月6日

ほんとに病気なの。
あんなに元気だったじゃない。
今日はでダメなの。
天気のせい。
低気圧なんて言ってなかったけど。
なによ。
気持ちよくなかったの。
じゃあいいじゃない。
壊れそうって。
何が。
行くからね。
絶対行くから。