職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

★48やん、大阪維新の会・橋下徹大阪市長の教育論の、ここが未開発部分なんですよ

2012-02-27 12:46:15 | 僕のモンマルトル日記

 

2012

02.27
僕の精神状態の浮き沈みを平均すると、この「淡麗」



◆いつのまにか「淡麗」(グリーンラベル)が僕の定番になった。
 売り場の棚に並んでいるビール&発泡酒は、一応、ぜんぶ、試してみた(*^_^*)。
 濃くて、重いものもきらいではない。
 しかし、ま、僕の精神状態の浮き沈みを平均すると、この「重すぎず、軽すぎず……」の「淡麗」ということになる。
 休肝日が週に2日ある。
 休肝日以外は、通常、500ミリリットル缶を1本か2本。
 淡麗1本のあと、余市のオンザロックに切り替えることもある。

 ピーナッツは、「シマダピーナッツ」に決めている。
 歯ごたえと風味がいい。
 「シマダピーナッツ」以外は考えられない。
 昨年の夏、その歯ごたえと風味が変わった。
 苦情の電話をかけたら「いやぁ~、やっぱりわかりますかぁ~! 中国からいい豆がはいらなくなったんですよ。それに、毎日、暑い日がつづき、うまく乾燥させられないんですよ」という回答だった。
 夏が終わると、またいつもの「シマダピーナッツ」に戻った。

◆金曜日(2/24)の夜、余市のオンザロックを飲んでいたら、あさってに講演が迫った48やん(すこやかみなみネット会長)からメール。(下図は48やん制作のスライド)


 ――これから徹夜して、プレゼン用のスライドを完成させるつもり。
 お願い、4つ。
 ①サポータークラブのKさんは、総合文化部員に何を指導しているのか教えていただきたい。
 ②すこやかみなみネットにかかわっている子どもたちの画像が不足しているので、いいのがあったら何枚でもよろしく!
 ③図書館サポーターグラブの活動場面の画像、1、2枚、よろしく!
 ④最後に、講演内容に関して、念を押しておきたい……ということがあったら、バンバン頼みます。
 以上、よろしくお願い致します。(48やんのメール要約文、以上)

 急いで、ハードディスクからデータを見つけ出すとともに、返信を打つ。

◆48やん様

①minami型教育コミュニティづくり。
 僕らは学校教育エリア(いわゆる中学校区)と社会教育(=家庭・地域教育)エリアをピッタリと重ねあわせて、教育を構想しています。
 僕らは、これを「地区公民館を中心にした社会教育エリアをヨコ軸に、小・中学校の連携をタテ軸にしたminami型教育コミュニティづくり」と呼んでいます。
 この「minami型教育コミュニティづくり」ということばを流行らせたいと思っています。
 48やん、ガンガン、宣伝、頼んまっせぇ~!!

 この「教育コミュニティ」を構想するとき、その規模が問題になります。
 僕は、これまでの経験から、児童・生徒1000人、人口10000人くらい――僕らの校区がそうです――が最適だと思っています。
 もちろん、小学校区単位、あるいは2中学校区単位で活動する場合もあるし、そのほうがメリットがあるという場合もあります。
 しかし、基本は、1中学校区だと思います。

②教育危機の元凶
 以前は、地域における生活指導、教育課程外活動(含部活動)……なんでも学校(=学校の教育丸抱え体制)という傾向が強かったですね。
 これだと、地域の教育力が弱まります。
 家庭の教育力も弱まります。
 実際に、これまで、子ども会活動、ボーイスカウト・ガールスカウト活動などは、小・中学校の部活動がさかんになって壊滅的な打撃を受けました。
 と同時に、(ここが問題なのですが)学校も抱えきれずに――子どもたちの余暇活動のほとんどを抱えているわけですから←これ、実際問題、抱えられるわけがありませんよ。その分、本分(学習指導)がおろそかになっているんですよ(ノ△・。)――パンク状態になり、教育力が極端に弱まっています。
 で、僕らの出番!
 学校・家庭・地域、それぞれの教育のバランスを改善しよう……そのために、ネットワークを形成しよう……ということです。

 このバランスがよくなれば日本の教育はまだまだよくなると思います。
 逆に悪いままだと、なにをやってもなかなか効果があがりません。
 自民党も、現政権も、このことに対する認識が不足しています。
 大阪維新の会の橋下氏も同じです。

 僕らが、いろいろ活動するとき、あるいは、しかけるとき、この連携事業が、バランスをよくすることに結びついているかどうかを絶えず点検する必要があると思います。

③学校・家庭・地域の協働による教育活動推進のポイント、2点。
 1点目。
 連携・協力の中核エネルギー。
 歩く人が多くなれば道はできます。
 しかし、最初に歩く人、多少の困難があっても歩きつづける人がいないと、なにも始まりません。
 連携・協力には中核エネルギーが必要です。
 中核エネルギーの質が連携・協力の質を決定します。
 外からは連携活動をしているように見えても、どこが「中核エネルギー」なのか?を突き詰めたら、学校の教頭センセやった、 あるいは、役所の職員やった……という例は、ゴロゴロしています。
 アカンとは言いませんが、ホンモノではありません。
 日本の戦後社会教育の失敗は、ここにあります。
 絶対にくりかえしてはいけません。

 2点目。
 小学校と中学校の連携
 小・中学校の連携がしっかりしていることが、学校側・地域側、双方向の連携推進の条件です。
 小・中学校の方針がバラバラだと、継続的な学社連携はほとんど進みません。
 小学校は活発やけど、中学校は無関心……という例がよくあります。
 やらないよりはマシかもしれませんが、僕からいわせると、ほとんど意味がありません。
 全国的に、この「小学校と中学校の連携」がほとんど進んでいません。
 大きな課題です。

④中核エネルギーの実際
 以前、全県対象に「地域のボランティアが、学校を支援するとき、だれがコーディネートしているか?」……という調査をしたことがあります。
 ほとんどが学校の教職員でした。
 教職員がやっても、もちろん、いいのですが、これでは、結局、先に述べた「学校の教育丸抱え体制」から抜け出せなくなります。
 悪循環に陥ります。
 くわえて、中心になっていた教職員が転勤になると、これまでの活動が立ち消えてしまうというケースが、すごく多い。
 さらに調査結果をくわしくみると、教職員のなかでも、教頭・教務主任が中心的な役割を果たしています。
 はっきりいえば、小学校の教頭・教務主任には、こういうコーディネートに時間を割く余裕があります。
 でも、中学校の教頭・教務主任は、一般の教員と同じように授業を担当しています。
 とてもコーディネートに割く時間はありません。
 これが、小学校ではボランティア活動が活発だが、中学校ではなかなか……という理由のひとつです。(もちろん、あくまでも「ひとつの理由」です。)

⑤すこやかみなみネットの組織
 ここは、ぜひ力説してください。
 念のために僕らの先日のレジュメをコピーしておきます。
 「組織・運営に関しては、地域の数多くの団体を構成メンバーにしている。
 だから、なんでも全員参加方式では身動きがとれない。
 そこで、議論の結果、思いきって、「企画・運営グループ」と「連携・協働グループ」に分けて活動することにした。
 「企画・運営グループ」は、小・中学校PTA役員から構成される「すこやかみなみネット事業推進委員会」で、すこやかみなみネットの運営に関して、ほとんどすべてを検討する。
 メンバーは、小・中PTAの会長・副会長、PTA各実行委員会委員長、小・中学校の校長、教頭、教務主任、すこやかみなみネット担当教職員等で約30名、年間5回開催。
 「連携・協働グループ」は、町内会・公民館・交番・保護司・子ども会・安全協会・防犯協会等、PTA以外の構成メンバー。
 この絶妙、微妙な役割分担により、それぞれの立場から、気軽に自由に参加・参画できる、ゆるやかな関係としてのネットワークを維持している。
 また、すこやかみなみネットの会長は中学校PTA会長、副会長は小学校PTA会長が務める。
 運営費として小・中学校のPTAが5万円ずつ拠出している。」

⑥今後の課題
 2点。
 1点目――すこやかみなみネットの特徴は、活動のひとつひとつに特に珍しいものはなくて、これまで、学校や地域団体等で別々に行われてきた取り組みを、すこやかみなみネット全体の中で、調整することによって、新しい結びつきを創りだすところにあります。
 現在、すこやかみなみネット事業推進委員会が、コーディネート力を発揮し、具体的に、こまめに、ねばり強く、連携・協働を創りだしているわけですが、これから、さらに、ますます、このコーディネート力のパワーアップが期待されています。

 2点目――現在、すこやかみなみネットのターゲットは「児童・生徒の健全育成、安全確保」に限定しています。
 地域の諸団体が合意しやすいテーマだし、あまり広げないほうが取り組みやすいと考えたからです。
 でも、このままではアカン……と思っています。
 ターゲットを変えると、すなわち、「荷の軽い協働」から「荷の重い協働」にギアを切り替えると、ネットワークの質が変わっていくと思います
 ただ、その設定はよほど慎重にやらないと、一瞬のうちにネットが崩壊することもあります。
 僕らは、荷の重いターゲットとして、児童・生徒の教育課程外活動(含部活動)のほとんどを学校にゆだねていていいのか?……という問題を想定しています。
 ターゲットをここにもっていけるかどうか?
 最大の課題です。

 以上です。
 取り急ぎ、バララララララ~ッと打ちました。
 48やんの役に立てばいいのですが……乱筆、お許しください。

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