とのさま不経済新聞 by 雲葉

「よるのとのさま」から改題(2013年2月1日)

奈良井へ

2011年10月19日 | とのさまの漫遊
  今日は嫁はんと塩尻市地域振興バスに乗って奈良井へ行きます。塩尻駅へ行くと、昨晩は気づかなかったのですが東口の左手に塩尻市観光センターなるものができています。今年5月開業だとか。帰りに覗いてみると、ワインやお菓子など土産物の売店や喫茶などが入っている。「コアしおじり」が閉館して不便に感じていたのでこれはありがたい。ちなみにコアしおじり跡は周辺の元パチンコ店などとともに再開発ビル(仮称)を建設中。外観からしてマンションにでもなるのかな?

  観光センターの外観

  1000時の奈良井方面権兵衛橋行きは松電バス(アルピコ)ではなく大新東の受託(冒頭写真)。なんか聞き覚えのある会社と思ったら、京急金沢文庫駅と金沢区内のある大規模マンションとを結ぶバスを運行している会社だ。ずいぶんあちこちで事業展開しているものだ。楢川村営時代から受け継がれ、塩尻駅まで乗り入れるようになったらしい。

  じつは塩尻在住のツイッターで相互フォローしている人物から、あまりいい評判を聞いていないのです。ところが乗ってみると、この運転手氏に関しては動作もキビキビしているし丁寧だ。

  さて、バスは10人程度の乗客を乗せ、市の中心部をぐるりと回って国道19号へ出る。その途中にあった、武蔵中原にもあるカレーチェーンに「山賊焼カレー」なる幟を見て目を丸くした。塩尻市を山賊焼発祥の地として大々的に売り込んでいるようだけど、ここまでしているとは驚いた。

  バスは随所で国道を離れて集落に立ち寄りながら進む。洗馬や日出塩駅前を通るけどバス停はない。路線ごとに住み分けるためか。40分ほど走って贄川公民館で下車。運賃はなんと均一100円なり。少し戻って贄川局へ革命的に突撃すると、一つ手前の贄川関所で降りた老夫婦もやってきて一緒に局へ入る。どうやらご同好の士らしい。ところが拙者の横開き型通帳(まだ使ってる)を見て目を丸くしたのだから、隠居後に新たに始めた趣味だろうか。

  ちなみに氏は「利息不要(と言っていた気がする)とすることで通帳の印字を1行おきにしてゴム印の押印スペースを確保している」らしい。 ←この点で詳しい方、ご教授をお願いいたします

  贄川関所  贄川駅

  贄川は関所以外にこれというものもなく。駅へ行くとさっきの老夫婦がまごついていた。無人駅で乗車駅証明書発行機の類いもなく、どうすればいいのかと。電車の車内に整理券発行機があるので、それから取れば良いと教える。1103時の中津川行き1826Mでひと駅、木曽平沢で降りる。老夫婦はそのまま奈良井へ直行した。

  平沢といえば漆器なのだが平日に来る観光客なんぞいやしない。店も休みなのか廃業したのかさっぱり。平沢局へ攻め込んで経験値(略)し、川沿いの道にある「詰所前」バス停から1151時発の振興バスで奈良井へ向かう。バスは楢川診療所へ寄り、またまた国道から分かれて奈良井駅に入ったと思ったらUターンしてまた国道へ戻る。そして街外れの権兵衛橋が終点だ。目の前にSL(C12)が飾られている。
  
  権兵衛橋のC12

  奈良井は国有放送のドラマのロケ地として用いられたそうで、今も観光バスでやってくる団体客が多い。それを横目にする地元の人は「どうせ一過性だからさ」とあっさり。奥まった場所にある奈良井局を不退転の決意で正面突破し、ここではハガキに風景印も所望する。ちなみに奈良井は“な”にアクセントを置くのが地元流の呼び方というのは嫁はんの談。例外は奈良井川くらいだそう。

  古い町並みをぶらぶら歩き、水曜なので定休日という店も少なくない。ところでさっきから何か飛び交っている。よく見るとスズメバチで、まだ気性が大人しいからいいものの危険ではある。

  線路脇の道を進むと、何か所か“秘密の踏切”がある。警報機も遮断機もない小さな通路で、あくまで地元民向け。観光客は絶対に渡らないようにとの立て看板があります。電車の時間くらい時刻表を見れば分かるよ、などと思うべからず。ここは貨物列車も頻繁に走る。それらも熟知している地元民だからこそ利用できるのだ。

  奈良井地区内で見た看板、雪をその辺に積み上げる人もいるんですな

  デザート代わりに五平餅も食べ、1400時の振興バスで塩尻駅へ戻る。旧線のトンネルを眺めたりしながら1時間強の道のり。電車の3倍近い時間とはいえ運賃は4分の1というのは魅力的です。車窓も意外と退屈しません。帰りの運転手は塩尻市街近くまで放送を流しませんでした。途中で降りる人はいないのでしょうかね。やはりというかほとんどが塩尻駅まで乗り通す人でした。

  奈良井駅、手前に振興バスのバス停が見える


【今日の昼食】 
食事処 松波(塩尻市奈良井397-1)
 ☆イワナの甘露煮定食 900円
   嫁はんの好物であり拙者も同じものを。蕎麦屋と喫茶しかない中で唯一と言っていい定食屋さんです。店内に「祝開店」なんて文字も見え、なんと先月開店したばかりのよう(御宿伊勢屋のサイト)。店内は小ぢんまりでメニューもそう多くないけれどビール(キリンラガー中瓶)もあるので1本(500円)、それとモツ煮(400円)を1人前いただく。ウマー(*´∀`)。今日も思わぬ店に巡り会えました。店内を一瞥して「蕎麦屋じゃないんだ」と言って引き返していく人もいたけど、逆にこちらは蕎麦屋にしなくて良かった。このえにっき用に領収証を所望すると、店名や所在地のハンコがまだなのか作ってないのかすべて手書き。もらう人もそうはいないのかな。

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3 Comments

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Unknown (ブル)
2011-10-24 16:55:47
どうやら、当たりの運転士だったようですね。
まれに、ちゃんとした人居ますよ。
帰りの運転士は
やっぱりって感じだったのかな?
こあしおじり跡は
高層ビルが建ちますよ。
おまけに入るのが、福祉施設みたい。
わけがわかりません。塩尻市は。
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ただいまです(^^) (雲葉)
2011-10-24 19:34:48
>ブルさん

今回はお会いできず残念でした。
帰りの運転手さん、放送を流し始めたのが桔梗が原病院くらいからでしたか。
日ごろから途中で降りる人がいなければ車内が静かという利点もあるかもしれません。

そういえばコアしおじり跡は何階建てなのか確認しませんでしたけど、↓これによると13階建てでメインは特養で一部に一般賃貸もと。
http://ekiminami.shiojiri.com/

眺めは良さそうですね(^^;
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追記 (雲葉)
2011-10-24 19:44:13
「広報しおじり」平成23年10月1日号によると、来年3月完成予定で名称も「グレイスフル塩尻」と決まっているようですね。

http://www.city.shiojiri.nagano.jp/gyosei/koho/kohosiojiri/h23/231001/231001_06.html
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