*くみさんの映画レビュー*

観た映画の簡単なあらすじと
私が思ったこと

ラヴェンダーの咲く庭で / LADIES IN LAVENDER

2006-05-29 22:49:03 | 「ら」行の映画
1936年、イギリスのコーンウォール地方。初老の姉妹ジャネットとアーシュラは、美しい自然に囲まれながら穏やかな日々を送っていた。そんなある日、姉妹は嵐の去った浜辺に一人の青年が打ち上げられているのを発見する。

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ヴァイオリンの音色と、ちょっと切ない恋のお話を楽しむことができました。この映画が公開になる頃、ピアノマンの話題でもちきりだったっけ。

嵐の後、海岸に打ち上げられた青年を看病する初老の姉妹。青年はポーランド人でアンドレアという名前であることが分かり、なかなか通じない言葉を使いながらしだいに打ち解けていく。アンドレアはふとしたことからヴァイオリンを見事に演奏し、姉妹を和ませる。

ここまではいい感じなんだけど、この後、アンドレアの素晴らしい演奏を聴いたある女性が現れて、姉妹とアンドレアの生活にも変化が生まれてくる。

アンドレアの看病をしていた妹アーシュラが、アンドレアに対する気持ちをだんだん抑えきれなくなっていく様子が見られます。それが、なんだか微笑ましい感じもするし、切ない感じもするし。結局、姉妹の元を去ってしまったアンドレア。その事実を知って泣き崩れるアーシュラの姿が印象的でした。

姉妹が住む家や、着ている服や、乗っている車など、少し古い物がたくさん出てきて興味深かったです。庭も綺麗に手入れされているみたい。海が近いし自然もいっぱいあって、あんな生活、ちょっと憧れます。

ヴァイオリンは母が好きなので、普段CDなどで音色を耳にすることが多いけど、映画の中で聴くのもまたいいなーと思いました。ラストのコンサートのシーンも、良かったし。少し意外な展開になったけど、落ち着いた感じのいい作品だと思いました。

アンドレアはその後、記憶が戻るのかなぁ…それが少し気がかり(^-^;

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2004年イギリス/チャールズ・ダンス監督/104分
鑑賞日:2006.5.6(土) DVD

デイジー / DAISY

2006-05-28 12:19:40 | 「た」行の映画
ヘヨンは幻に恋していた。それは、どこかで自分を見守りながら、デイジーの花を贈り続けてくれる誰か。そんなヘヨンの前に現れる1人の男。ヘヨンは、シャイなまなざしで自分を見つめる彼こそが運命の人だと確信する。しかし、彼女はまだ知らなかった。男が、インターポールの刑事であることを。そして、やがて彼が追うことになる暗殺者こそが、本当に幻の恋人であったことを。(パンフより)

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公開初日。しかも、初回に観に行ってきました。こういうの、珍しい…しかも、気になってた「ダ・ヴィンチ・コード」を蹴って(笑)

だいたいのストーリーは知っていたので、時間が前後しながら物語が進んで行くのにもストレスを感じずに観ることができました。こういう描き方、もうありきたりかもしれないけど、私は嫌いじゃないです。1つの物語も、表現の仕方によって、印象は大きく変わるだろうなと思いました。映画が始まってから、すーっと引き込まれる感じで、ラストまで集中して観れました。

舞台はオランダ。町並みがとても綺麗で、行ってみたくなりました。

主演のチョン・ジヒョンは、出演作を結構観てるけど、だんだん綺麗になっていくなーっていう印象を持ちました。今回は、過激な演技は無くて、いい感じ。それから、暗殺者を演じていたチョン・ウソンがやっぱりイイ!彼の目は、「私の頭の中の消しゴム」を観た時にも印象的だったけど、この作品でも沢山気になるシーンがあって、ドキドキします。あんな感じの人に守ってもらえたらな~…

真実を言えない刑事と暗殺者。それが、3人の運命を大きく変えていく原因になってます。やっぱり、言うべきことはちゃんと言わなくちゃ。でも、それぞれが抱えている切ない気持ちも分からない訳ではないし…

デイジーは「ユー・ガット・メール」でも使われていて、いいなーと思った花だけど、この映画ではタイトルになっているくらいなので、その花言葉も含めて、重要なアイテムになってます。それにしても可愛い花だなぁ。

流れている音楽も綺麗。ピアノの曲が何回か使われていたけど、あれはこの映画用に作られた曲なのかな。

家に帰ってきてからも、映画のシーンが頭から離れなくて、後を引く作品でした。そう言えば、エンドタイトルが始まっても、誰も席を立ちませんでした。珍しい~。

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2006年韓国/アンドリュー・ラウ監督/2時間5分
鑑賞日:2006.5.27(土) 映画館

オペラ座の怪人 / THE PHANTOM OF THE OPERA

2006-05-20 23:12:13 | 「あ」行の映画
1870年代のパリ・オペラ座は、華やかな舞台でにぎわう一方、仮面をかぶった謎の怪人“ファントム”の仕業とみられる奇怪な事件の頻発に揺れていた。

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ミュージカルに触れる事が全くないので、「オペラ座の怪人」って、こういう物語なんだ…っていう感想が第一(笑)サスペンスなのかと思ったら、ラブストーリーなのねって感じでした。ミュージカルは苦手だと思っていたけど、観てみたら大丈夫かもしれない。今までも何本か映画を観てるし。この「オペラ座の怪人」は実際にお芝居を観たらまた面白いだろうな~。セットとかどうなっているか気になる。

そんな訳なので、この有名なお話を敢えて映画化することにいろいろ意見もあったようだけど、私はそこのところは特に何も感じず。出演者の歌が素晴らしいと思ったし、それぞれの歌の雰囲気も良かったし、結構面白く観ることができた。

ファントムのいる地下の様子が不気味なんだけど、すごく印象深くて、もっとよーく観てみたかったと思いました。オペラ座って一体どういう作りになっているんだろう…ラストのシャンデリアのシーンもすごい迫力。これは舞台でどう表現するの?!

原作も読んでみたら面白いかも。何しろ初めて知る物語なので、じっくりストーリーを追う余裕がなくて(笑)きっとファントムのクリスティーヌに対する気持ちはとても切ないものだろうし。そこのところをじっくり感じてみたい気もしました。

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2004年アメリカ・イギリス/ジョエル・シューマカー監督/143分
鑑賞日:2006.5.2(火) DVD

Dear フランキー / Dear, Frankie

2006-05-17 23:15:28 | 数字・英語で始まる映画
耳の不自由な少年フランキーの楽しみは、船乗りの父親との手紙のやりとり。ある日、父親の乗った船がフランキーの住む町に寄航すると知って…

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フランキーが書いた父親宛の手紙は、郵便局の私書箱を通して母親の手へ。母親は、父親の名で息子に返事を書いていた。フランキーの母・リジーは、夫のドメスティック・バイオレンスから逃れるため、フランキーを連れて転々と暮らしている。リジーが作った架空の船「アクラ号」が寄航するニュースを知り、リジーはフランキーのパパ役を探す。

っていうのが、だいたいのストーリー。フランキーが本当にいい子で、感心して観てしまいました。まだ小さいのに、なんだか大人みたい。だから、映画を観ながら、フランキーが悲しむような結末にはならないで欲しいなーとつくづく感じました。

フランキーの"数日間だけのパパ"に扮したのは、ジェラルド・バトラー。「オペラ座の怪人」を観る前だったので、彼の出演作はこれが初めて。船乗りらしい雰囲気で、ちょっとぶっきらぼうな感じもするけど、なんだかとてもあったかい印象を持ちました。フランキーと過ごす短い時間。この映画の中でもすごく素敵なシーンだったと思います。リジーとのキスシーンも切なくてドキドキして好き。

大作ではないけど、こんな作品もいいな~と思いました。

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2004年イギリス/ショーナ・オーバック監督
鑑賞日:2006.4.26(水) DVD

ナショナル・トレジャー / NATIONAL TREASURE

2006-05-05 23:08:36 | 「な」行の映画
歴史学者にして冒険家のベン・ゲイツ。彼は何世代にも渡るゲイツ家の夢を継ぎ、ある伝説の秘宝を追い求めていた。

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お宝を探す映画は何本も観てるから、結果はなんとなく分かるけど、そこまでの過程が映画によっていろいろなので、この作品もどんな風に話が展開していくか、楽しみに観ました。

独立宣言書に秘宝を探すための鍵が隠されているなんて、ものすごい設定だけど、実際にあったら面白そう…って思ってしまいました。ホントのところ、どうなんだろう。調べた人、いないだろうな~。。。それに、最近よく耳にするフリーメーソン。この作品でも出てくるとは。

主役のベン・ゲイツを演じていたのはニコラス・ケイジ。彼はなんとなく宝さがしのイメージが遠いような気が。冒険物=ハリソン・フォードの印象が強すぎ?(笑)

2時間ほどの映画なので、謎がテンポよく解かれていくのは仕方ないんだけど、それにしても次々と話が先へ進んでしまうなーと思いました。たくさんの仕掛けを目にするのが楽しくて、私も夢中になってしまってしまうから別にいいケド。

最後に一つ、わがままを言わせてもらえるなら、一緒に謎解きをした女性と主人公が恋に落ちてしまわない方が私は好き☆

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2004年アメリカ/ジョン・タートルトーブ監督/131分