*くみさんの映画レビュー*

観た映画の簡単なあらすじと
私が思ったこと

長江哀歌(ちょうこうエレジー) / 三峡好人

2008-07-31 00:08:02 | 「た」行の映画
三峡ダムの建設のため、水没していく運命にある町、奉節。そこへ船に乗って一人の男がやってくる。彼の名はハン・サンミン。16年前に別れた妻子を探しに、山西省からやってきた炭鉱夫だ。様変わりしてしまったこの町で、サンミンは働き口を見つけ、妻探しを続ける。一方、2年間音信不通の夫を探しに、やはり山西省からやってきた女がいた。(goo映画より)

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奉節の人々の日常を垣間見ているような雰囲気が最後まで続きました。ダム建設のために自分が長年住んでいた所が水没してしまうなんて。それでも人々は新しく住む場所や仕事を探して生きていくんだなーと思います。

最近、NATURAで写真を撮る事が増えたんだけど、仕上がってきたNATURA写真みたいにちょっと粗めの映像に釘付けでした。写真のような風景の中で人々が動いているような。絵のような風景に日常がとけ込んでいるような。奉節の風景は本当に綺麗だと思います。

人捜しをしている男女のエピソードを軸にして話が展開していきます。それぞれの結末は対照的。あー、そういう風になっていくのか、ってしみじみしてしまいました。

映画の中に歌が流れるシーンがいくつかあったけど、どれも歌詞が哀しげで、映画のタイトルはこんなところから来ているのかな、と思いました。子どもが声を張り上げて歌うシーンがとても良かった♪

どんな事があっても、人は人と関わりあいながら生きて行くものなんだ、と感じます。働いて、ご飯食べて、友人と語り合って。少しくらい生活が不便でも、そういうことがとても大事なのかもしれないと思いました。

公式サイト:http://www.bitters.co.jp/choukou/

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2006年中国/ジャ・ジャンクー監督/113分
鑑賞日:2008.7.30(水) DVD

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ボルベール<帰郷> / VOLVER

2008-07-30 16:34:18 | 「は」行の映画
失業中の夫の分まで働く、気丈で美しいライムンダ。だが彼女の留守中、夫が15歳になる娘パウラに関係を迫り、抵抗した娘は勢いあまって父親を殺してしまう。愛娘を守るため、ライムンダは必死に事件の隠蔽を図るが、その最中に「故郷の叔母が死んだ」と知らせが入る。一方、葬儀のため帰郷したライムンダの姉ソーレは、大昔に火事で死んだ姉妹の母の亡霊が、1人暮らしだった叔母をこっそり世話していた、という奇妙な噂を聞く。(goo映画より.画像も)

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同じ監督の作品、「トーク・トゥ・ハー」や「オール・アバウト・マイ・マザー」も観たけど、この「ボルベール」が一番スッキリ観られた気がしました。

逞しく生きているライムンダだけど、過去に何かあった感じがするな~とか、死んだはずの母親の姿が見えたりとか、映画を観ながら「???」と思っていたことが、だんだんと明らかになって、そういうことだったんだ~と思えます。そのままにしておいたらダメじゃん!犯罪だし!って事も多々あるんだけど。

主人公が女性たちなので、共感できるところもあって、映画を楽しむことができました。母と娘の関係や、姉妹の関係は微妙な部分も当然あるけど、時間がかかっても分かり合える時が必ず来るような気がします。血のつながりをとても意識してしまいました。

ライムンダを演じたペネロペ・クルスは、こういう雰囲気の役が合うな~と思います。前から綺麗だと思っていたけど、ホント綺麗。甘い恋愛物のような作品よりも、イイかもしれない!

色彩が鮮やかで、女性が主人公だからかなぁと感じました。エンドロールなんて、今まで見たことのないような雰囲気。スペイン独特の模様なのかな。。

この作品、結構好きかも。また観よう。。

公式サイト:http://volver.gyao.jp/

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2006年スペイン/ペドロ・アルモドバル監督/120分
鑑賞日:2008.7.29(火) DVD

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崖の上のポニョ

2008-07-28 18:05:52 | 「か」行の映画
海辺の小さな町。
崖の上の一軒家に住む5歳の少年・宗介は、ある日、クラゲに乗って家出したさかなの子・ポニョと出会う。(パンフより)

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「♪ポーニョ ポーニョ ポニョ さかなの子」のフレーズが、映画を観る前から頭にこびりついてしまっていました。いつ観に行こうかと思っていたところに、姪っ子からのお誘いが。

オープニングから作品に引き込まれます。絵がとても優しくて、楽しくて、いいな~と思いました。色鉛筆やクレヨンで描いたような背景の中を登場人物たちが動き回っている様子が新鮮。パキッとハッキリした絵もいいけど、手書きの雰囲気がよく出ているこの作品の絵はとても好印象です。

宗介は5歳だけど、ずいぶんしっかりしてる!もっと大きくなったら、どんな男の子になるかとても楽しみ。周りのどんな人に対しても、とても優しい気持ちを持っているし、いろいろ気も使えるみたいだし、ちょっと理想的なんじゃないの?!と思ってしまいました(笑)

宗介のお母さんも好きなタイプ。あんな風に毎日頑張っている女性を見ると、私も頑張らなきゃな、と思わされます。

それから、ポニョ!いい感じ~(笑)天真爛漫と言うか何と言うか。人間になって宗介のところに会いにくるシーンが絶品。もー、口開いて観ちゃったし。

その他にも、数は少ないながらも愛すべき登場人物が。大人もずいぶん楽しめてしまうんじゃないかな、と感じます。宮崎アニメはいつもそうなんだけど...

大波が押し寄せる様子はものすごい迫力。崖の上の宗介の家はなんとも興味津々。宗介が住んでいる町も、行ってみたくなるような素敵な所だと思いました。海の上に浮かぶ船や、海の中に生きる生物たち。映画を観終わってからも様々なシーンが心の中によみがえってきます。

宗介とポニョの純粋な気持ちに、心があったかくなる作品でした。

公式サイト

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2008年日本/宮崎駿監督/101分
鑑賞日:2008.7.28(月) 映画館

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街のあかり / LAITAKAUPUNGIN VALOT

2008-07-23 16:36:08 | 「ま」行の映画
警備会社で働く男コイスティネンは、その朴訥とした性格から会社の中でも浮いた存在だ。私生活では友人も恋人も家族もいない、孤独な生活を送っている。売店の女性アイラだけがそんな彼を見つめていたが、コイスティネンはその思いに気づく事もなかった。そんな彼に目をつけたギャングがいた。ギャングは自分の情婦ミルヤをコイスティネンのもとに送り、誘惑させる。恋に落ちたコイスティネンは、彼らの犯罪に利用されてしまう。(goo映画より)

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CDをジャケ買いする、っていう言葉をたまに聞くけど、この作品はDVDパッケージのタイトルの字体に惹かれて借りてしまった1本。我ながら、変な選び方だった(^-^;

ものすごく独特の雰囲気を感じた作品でした。この監督の他の作品を観たことがないので、ちょっと初めての経験、って感じ。セリフがとても少なくて、音楽もろくに流れないし、画面も無機質な雰囲気。登場人物は表情が乏しいし。でも、不器用に生きるコイスティネンの"その先"が気になってしまいます。それから、何とも言えない滑稽なシーンも。さりげなく描かれているので、何回かクスッと笑っちゃいました。

コイスティネンが最後まで希望を捨てていないところに救われました。ラストシーンは余韻を残したまま。彼の未来に光があるといいな。

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2006年フィンランド・ドイツ・フランス/アキ・カウリスマキ監督/75分
鑑賞日:2008.7.23(水) DVD

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黒いオルフェ(ポルトガル語版) / ORFEU NEGRO

2008-07-22 17:20:03 | 「か」行の映画
リオのカーニバルを翌日に控えた日、田舎から出て来た少女ユリディスは、市電の運転手オルフェと知り合い、カーニバルを通して深く愛し合うようになる。しかし、オルフェには将来を約束された婚約者がいた。(Amazonより)

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「黒いオルフェ」っていう音楽があるけど、どんなメロディだったかな、ってレンタル屋さんでDVDのパッケージを片手に悩んでしまいました。いっそのこと、映画を観てしまえと思って借りてきた1本。

リオのカーニバルのシーンがものすごい迫力でビックリしました。皆が汗びっしょりで音楽を奏でたり踊ったりしているのを見ると、ただただ圧倒されてしまいます。

ギリシア神話をもとにした物語だそうです。結末は悲劇的。カーニバルがとても華やかなので、オルフェとユリディスの運命がとても対照的でした。

オルフェの歌とギターをもっともっと聴きたかったなぁと思います。「黒いオルフェ」も、そうそう、こんな曲だった!って分かってスッキリ。いいメロディだ♪オルフェの身近にいつもいる子どもたちが可愛くて、主役の二人以上に気になってしまいました。オルフェのギターは、ずっと昔から引き継がれて使われている、っていうのが素敵だと思います。

ユリディスを追う謎の男の存在が何とも恐ろしかったけど、彼は一体何者なんだろう...死神のコスチュームが将来を暗示しているようで怖いです。

フランス語版もあるようです。私が観たのは、ポルトガル語版なので、耳に入ってくる言葉がとても新鮮でした。飽きることなく、最後まで楽しめました。

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1959年フランス・ブラジル/マルセル・カミュ監督/103分
鑑賞日:2008.7.22(火) DVD

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あるスキャンダルの覚え書き / NOTES ON A SCANDAL

2008-07-18 12:32:37 | 「あ」行の映画
ロンドン郊外の中学で歴史を教えるバーバラは、厳格で辛辣な性格から教え子だけでなく同僚からも疎まれ、孤立していた。そんなある日、若く美しい美術教師シーバが赴任してくる。「彼女こそ、私が待ち望んだ女性」と直感したバーバラは、彼女をこっそりと観察しては毎夜日記に“報告”していた。計画的にシーバに近付き、親しくなっていくバーバラ。だがそんなある日、シーバと15歳の教え子のセックス現場を目撃し…(goo映画より.画像も)

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邦題に何となく惹かれてしまって借りてきた1本。映画を観ながら、何だかこれって聞いたことあるような話だなぁ...って思っていたら、実際に起こった事件がベースになっているとか。そう言えばそんなニュースあったな。。

ジュディ・ディンチ演じるバーバラが怖くて、ゾクッとします。こういう人と関わったらちょっと大変だ...(^^;ふとした時に見せる表情にいろいろな感情が表れているような気がして、演技スゴイ!と思わせます。孤独であることだけがバーバラをあんな風にしてしまったのかなぁ...

ケイト・ブランシェットは綺麗な女優さんだとつくづく感じました。何だかはかなげが雰囲気が漂っているような。家庭があるのに15歳の教え子と関係を持つなんて、ちょっと考えられないんだけど。。事実を知った旦那さんが、彼女に向けて放つ言葉にズシリときました。

これも全く情報収集せずに観たので、こんな展開になるとはねー、ってビックリ。後半の展開が強烈で、ちょっとしたことでそれまでの生活がどんどん崩れていくような印象を強く持ちました。

公式サイト

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2006年イギリス/リチャード・エアー監督/92分
鑑賞日:2008.7.17(木) DVD

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ディパーテッド / THE DEPARTED

2008-07-14 16:28:07 | 「た」行の映画
貧困と犯罪が渦巻く、ボストン南部で生まれ育った2人の男。犯罪者一族に生まれ、自らの生い立ちと訣別するために警察官を志すビリー。マフィアのボス・コステロに育てられ、忠実な“内通者”となるために警察官を目指すコリン。2人は互いの存在を知らぬまま同じ警察学校で学び、それぞれ優秀な成績で卒業。コリンはマフィア撲滅の最前線に立つ。一方、ビリーに命じられたのは、マフィアへの極秘潜入捜査だった。(goo映画より.画像も)

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「インファナル・アフェア」のハリウッド版。そう言えば、こんなシーンあったなぁ...って思って観たけど、全然別の作品のような気もしたし。両方を比べることなく、それぞれの作品をそれぞれに楽しめばいいのかな、と思いました。

ビリーとコリンの立場がいつどんな風に明るみになってしまうのかとハラハラしてしまいます。こういう映画は面白いんだけど、ちょっと心臓に悪くって(笑)ジャック・ニコルソンはやっぱり貫禄ある。。。

ついこの間「ブラッド・ダイヤモンド」を観て、ディカプリオなかなかイイなー!と思ったので、まだ観ていなかったこの映画を選びました。ディカプリオは甘~い映画よりもこういう感じの方が合ってるような気がするけどな。

「インファナル・アフェア」はいつ観たんだっけ。もう1回観てみよう、と思いました。

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2006年アメリカ/マーティン・スコセッシ監督/151分
鑑賞日:2008.7.14(月) DVD

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ウエスト・サイド物語 / WEST SIDE STORY

2008-07-11 23:38:30 | 「あ」行の映画
ニューヨークのダウンタウン、ウエスト・サイド。移民の多いこの町では、かねてから対立関係にあるベルナルド率いるプエルトリコ移民のシャーク団と、リフ率いるジェット団の2つのグループが、ことある毎に衝突を繰り返してきた。ある日、ベルナルドの妹マリアは、兄たちシャーク団に初めてのダンス・パーティへ連れて行かれる。そこへジェット団のメンバーも現われ、2つのグループは競うように踊り始めた。そんな中、マリアはジェット団の元リーダー、トニーに出会い、互いに心を奪われる。だが、それは許されない恋の始まりだった…(Yahoo!映画より)

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最近シエナ・ウィンド・オーケストラのCDでこの映画の音楽に触れる機会があったので、知っている曲が流れる度に少々感動しながら楽しみました。ミュージカル映画は、突然歌い踊りだす展開にちょっとまだ慣れないけど、名作と言われるこの映画。やっと観た~...

「ロミオとジュリエット」に似てる話だと思ったら、それがベースになっていたんだ!知らなかったなぁ(^^;

映画が始まって早々に、ジェット団のメンバーが踊りながら喧嘩したりバスケを始めたりするのにはビックリ。ミュージカル映画って、やっぱり妙だ(笑)でも、綺麗に決まっている動きに釘付けでした。ダンスシーンはどれも皆ステキ。キレ良く揃った動きが気持ちいいです。

マリアの声がとても印象に残ります。俳優さんたちもスマート!でも、年をとったらやっぱりお腹が出ちゃったりするんだろうか...なんて不謹慎な考えが頭をよぎってしまったケド。

ただのミュージカル映画ではなくて、社会問題も絡められています。特に、移民問題についてセリフのあちこちにそれを感じることができました。映画が作られた当時は、どんな様子だったんだろう。今はどうなのかな。そんなに憎み合わなくても...って思うのは、日本に住んでいるから言えることなのかも。

もういがみ合うこともなくなるかな、と思わせるラスト。でも、そこにたどり着くまでに失った物はあまりに大きい...

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1961年アメリカ/ロバート・ワイズ監督/152分
鑑賞日:2008.7.10(木) DVD

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ブラッド・ダイヤモンド / BLOOD DIAMOND

2008-07-09 23:55:39 | 「は」行の映画
アフリカ・シエラレオネ共和国。反政府軍組織RUFに捕まり闇ダイヤの採掘場で強制労働を強いられていたソロモンは、作業中に大粒のピンクダイヤを発見。再び家族と暮らすために危険を承知でそれを隠すが、直後に政府軍によって捕らえられてしまう。一方、刑務所で巨大なピンクダイヤの話を耳にしたダイヤ密売人のアーチャーは、その在り処を聞き出すために、同じ刑務所に収監されていたソロモンを釈放させよう画策し…。(goo映画より.画像も)

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レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・コネリー 、ジャイモン・フンスーら出演。アフリカを舞台にした映画は最近たまーに観るけど、どれも衝撃的。この映画も、こんな感じだとは知らずに観たので、思っていた以上にハラハラしてしまいました。久々に見たディカプリオ。結構骨太な感じでイイかも!

同じアフリカ人同士が争う様子は、本当に恐怖を感じます。子どもが武器を持って無表情に人を殺していくなんて、とても信じられない光景。家族や友人が離れ離れになったり、死んでしまったり、辛い思いはもう沢山!と思います。

アフリカの景色が綺麗で、残酷なシーンとは対照的に強く心に残ります。アフリカの赤い大地は流された血の色だ、っていうようなセリフがあったけど、重いなぁと感じました。

ブラッド・ダイヤモンド=紛争ダイヤモンドの存在は、この映画を観るまで全く知りませんでした。これを観てしまったら、ダイヤを欲しいなんて言えない...

ソロモンがどんな時でも息子の事を思っている様子に心を打たれます。親が子どもを思う気持ちほど強いものはないし、家族って本当に大切なものなんだ、とつくづく思わされました。

「ブラッド・ダイヤモンド」オフィシャルサイト

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2006年アメリカ/エドワード・ズウィック監督/143分
鑑賞日:2008.7.9(水) DVD

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プロヴァンスの贈りもの / a good year

2008-07-06 01:21:25 | 「は」行の映画
ロンドンで剛腕トレーダーとして名を馳せ、リッチなシングル・ライフを送るマックスのもとに南仏プロヴァンスに住むヘンリーおじさんの訃報が届く。子どもの頃、夏休みを共に過ごしたヘンリーが教えてくれた生きる知恵があればこそ、今の成功があるのだったが、ここ10年はすっかり疎遠になっていた。それでも一番近い親戚であるマックスがシャトーとブドウ園を相続することになり、20数年ぶりに懐かしい土地を訪れるのだった…。(goo映画より.画像も)

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ラッセル・クロウら出演。こういう役、合ってると思うなぁ...私が勝手に"ラッセル・クロウは戦う男"ってイメージを持ってしまっていたみたい(笑)ちょっとコミカルな演技も素敵。いい意味で余裕が感じられて、出演作をもっといろいろ観てみたいと感じました。

バリバリ仕事をして成功するのも良いけど、プロヴァンスで送った数日間の方がよっぽど人間らしくていいなぁと思います。マックスもそれに気づくんだろうな、って珍しく先読みしてしまいました(^-^; 愛する人や大切な友人が近くにいてくれて、景色は綺麗だし美味しいお料理も食べられるし、最高だと思う♪

様々な人と関わる事で、人間って変わるんだなぁと思いました。他人を思いやる気持ちもとても大事。マックスはプロヴァンスでいい縁に恵まれたんだ...あと、ヘンリーおじさんとの思い出もキメ手になった感じでした。その数々のシーンがとても印象的で、大好き。

ゆったりした気持ちで最後まで楽しめる1本でした。大好きなドビュッシーの「アラベスク第1番」も聴けた(^^* ラッキー。

ゆったりした気持ちで最後まで楽しめました。

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2006年アメリカ/リドリー・スコット監督/116分
鑑賞日:2008.7.5(土) DVD

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めがね

2008-07-04 18:02:51 | 「ま」行の映画
春の浅い頃、タエコはとある海辺の町の空港に降り立った。大きなトランクを一つ提げて、民宿「ハマダ」に宿をとった。観光する所もない田舎町だが、ハマダの近くには不思議な人々が集っていた。毎朝、浜辺で行われる「メルシー体操」、近所でぶらついている高校教師のハルナ、笑顔でカキ氷を振舞うサクラ。彼らのマイペースさに耐え切れないタエコは、ハマダを出て、町でもうひとつの民宿「マリン・パレス」に移ろうとするが…。(goo映画より.画像も)

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ゆる~~~~い映画でした。こんな風に日々送ることができたら幸せだなぁ、って映画を観ながらぽわーんとしてしまいます。でも、非日常的だから良いんだろうな。

海がとても綺麗。民宿ハマダもシンプルでいい感じ。メルシー体操って何だ?!もたいさん、いい味出してる~。あのカキ氷気になる!!などなど、いろいろな事をノンビリ考えながら楽しめる作品でした。カキ氷代をお金で支払わないところが何とも言えず...素敵だ。

旅に出て頑張ってあちこち歩きまわるのも大好きだけど、この映画の中の人たちのように、"たそがれる"っていうのもいいかも。今、きっとみんな焦りすぎなんだ、きっと。時間に追われて大事な物を見失わないようにしなくちゃ。

「こんな風に狙ったらいい写真が撮れるのかなぁ」って画面全体の様子なんかが気になってしまいました。私は映画を撮ることはできないけど、写真なら!何か参考になることがあるのかもしれない...

梅干の酸っぱさがちゃんと伝わってきました。ヨモギくんみたいにひょろっとした男の子と海辺でたそがれたいなぁ

映画「めがね」公式サイト

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2007年日本/荻上直子監督/106分
鑑賞日:2008.7.4(金) DVD

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