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船戸 与一/河畔に標なく

2011年07月07日 | 小説

船戸 与一 著 河畔に標なくを読みました。




ミャンマー山岳地帯で200万ドルを載せたヘリが墜落。

表沙汰にはできないこの金を巡って、後ろ暗い経歴をもった男たちが密林を彷徨う。

組織を裏切った軍人、それを追う組織の者、政権から奪取を強要された日本人実業家とその仲間たち、さらに、密林に迷い込む殺人犯や、脱獄犯の民主主義者。

ある時は味方に、ある時は敵となり、ミャンマーの密林に争奪戦が繰り広げられる。

民族独立の悲願、己の保身。

裏切りの夜を生き抜き、この国を“永住の地”とし得るのは誰か?


軍事政権下のミャンマーで繰り広げられる、200万ドル争奪戦。

読みどころはなんと言っても密林の中でのサバイバル戦。

人対人以外にも密林の中には多くの敵がいます。

その襲い来る自然との闘いの様子がリアルに描かれます。

また、ミャンマー周辺の複雑な政治状況がさらに物語に真実味を加えます。

殺し殺されるサバイバルゲームの果てに待っていたのは・・・。

ラストは”後味スッキリ!”とはいきませんでした。


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