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荻原浩/愛しの座敷わらじ

2012年04月22日 | 小説


荻原浩 著 愛しの座敷わらじを読みました。



父親の左遷で東北の片田舎に引っ越した高橋一家。

家に居場所のない夫、不平ばかりもらす妻、いじめにあっていた娘、気弱な息子、認知症の気配がある祖母……

お互いを思う気持ちはあっても、すれ違いばかりでバラバラだった。

そんな家族が、引っ越し先の古民家に棲みついていた「座敷わらし」との出会う。

座敷わらしの存在に戸惑いつつも、高橋一家は家族の絆を取り戻していく。

彼らを目覚めさせたのは、悲しい座敷わらしの言い伝えだった・・・。


観光バスの中で上下巻を一気読みしました。

丁度白川郷で古民家を観光するタイミングにぴったりの物語でした。


高橋一家は夫婦と中2、小4の子供ふたり、そして夫の母親が同居する、どこにでもいそうな5人家族。

家族はそれぞれに、どこの家庭にもありそうな不満や、問題を抱えており、さらにこの新しい生活が不安を抱いている。

そんな家族をこの家に居ついている‘座敷わらし’の存在が変えてゆく。

初めは恐る恐るだが、次第に‘座敷わらし’を中心に、バラバラだった家族が一致団結してゆく心暖まる家族の物語になっています。

‘座敷わらし’の由縁がなかなか興味深い。

そして、ラストの一行に思わずにっこりとします。

オススメです。


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