BLOG 思い遥か

日々新たなり/日本語学2020

用法に見る意味領域

2021-11-22 | 日本語学21
言語学、意味領域の議論には用語のとらえ方がある。 意味領域と概念領域、フレームと領域、意味と意義素など。 検索で次がヒットした。 「イラッシャル」に生じている意味領域の縮小掲 載誌 日本語の研究 = Studies in the Japanese language / 日本語学会 編 1(4) 2005.10 p.32~46 「イラッシャル」に生じている意味領域の縮小 On the Nar . . . 本文を読む

意味領域

2021-11-21 | 日本語学21
意味と意義と、そして、わけ というのは、意味領域を形成するが、漢語と和語と含む意味の領域は何を示すか。訳字は、わけ と読む。わけとは、理由に及ぶ。ことわりである。 字通によると、意字は次のようである。 >会意 (音)+心。〔説文〕十下に「言を察して意を知るなり」とし、字を言に従うものと解するが、字は音に従う。音は、言(祝詞)に対して、「神の音なひ」を示す自鳴の音が加わることを示す字。もと「神の . . . 本文を読む

コトバ

2021-11-19 | 日本語学21
語は音声、形式と意味、内容をもつ。コインの喩えをあげて表裏一体と言いながら、そして、そもそも語に意味があるのか。音声を発して、そこに、どこに、なにに意味があると言えるか。耳に聞こえて、目には見えない、つかめないと、きわめて得体が知れないようである。あたかも意味がある、ことばでわかったというのは、どういうことなのだろう。 ことば、コトバ、言葉と書く日本語は、このそれぞれで意味が同じか、ちがうか。詞 . . . 本文を読む

意味の話

2021-11-18 | 日本語学21
意味とは何か。意義とどう違うのか。意味と、意義とでは言葉が違う。なぜ日本語では二つが並ぶように使われているのか。その違いには表記のことがある。意義と意味研究の歴史から、それは何かと答えることは東洋と西洋の距離がある。meaningとsenceとの違いはまた、言葉の意味にどう考えるか。 意味は概念としてとらえられて、そこに指示の関係があきらかになると、概念的意味、指示的意味とする捉え方が意味の説明 . . . 本文を読む

意味の捉え方

2021-11-17 | 日本語学21
語と意味の話 意味の捉え方。 https://www.arcle.jp/note/2019/0039.html > 2つの意味観  意味の捉え方については、荒っぽい言い方をすれば、2つある。まず、意味というのは実在する何かであるとする実在論的な捉え方がある。標準的な記号論では、言語記号の表現面(シニフィアン)と内容面(シニフィエ)の相関物(表裏一体の関係態)として捉える。そして、そこから、「 . . . 本文を読む

基層語

2021-11-13 | 日本語学21
日本語の語彙で語種による構造を語彙層という構成で見ることができるか。あたらしい視点で見ると、ストラタムという見方があるようである。しかし、歴史言語における時間の取り方が、日本語の有史以降とは異なるところがある。 まず、stratum、意味は地質で、地層また層となる。生物、生態学では、組織の層,、群落の層.となる。belong to a higher social stratum という、用法も . . . 本文を読む

日本語の語種

2021-11-12 | 日本語学21
日本語の語種はそのまま、漢語、外来語、そして和語となる。しかし、国語で言う語種はすでに借用関係にある語を国語としてあつかうから、漢語を国語であるとするかどうか、漢語と言え、古典漢語の移入には時代を経て固有語になる扱いをしていることになるから、中国語と漢語としてあえて区別するようにすれば、国語に漢語を含めることもできる。いわゆる外来語と意てえいるものも同様となる。日本語に国語があり、借用語が外国語 . . . 本文を読む

語の出自

2021-11-11 | 日本語学21
語種は出自によるとは、いかにも国語的印象である。出自が、出どころという、本籍、本貫を思わせるからである。それでは何か良い呼称はないかと、学術語の解説で言えば、借用語を使うと言ったりする。そうすると、外来語に対する在来語、また固有日本語という区別も出てくる。考えてみると、日本語は文法の分析にも借用があったのだから、文法、語彙とその出自には漢語を置くべきかもしれない、ということは、厳密なことではない . . . 本文を読む

語種

2021-11-10 | 日本語学21
語種を見る。 検索すると、この語は、語り種 かたりぐさ とヒットする。あるいは、かたらひぐさ 万葉歌を用例とする。 >話の種。話題となるべき事柄。語り句。 *読本・雨月物語(1776)白峯「おそろしくあやしき話柄(カタリグサ)なりけり」 >話のたね。かたりぐさ。 *万葉(8C後)一七・四〇〇〇「万代(よろづよ)の 可多良比具佐(カタラヒグサ)と いまだ見ぬ 人にも告げむ」 精選版日本国語大辞典 . . . 本文を読む

語史、語誌

2021-11-06 | 日本語学21
語について記す、誌すの字を書く。語誌は語の論ですべてを扱う。つまり、語の発生あるいは語源、語の特性、発音、文法、語の用法とその意味内容の変遷、そして派生義を持つかなど、語の出自、成立にかかわって注意すべきことなどを記すことになる。語誌を知ることは語の一つについて消長を知ることでもある。その語誌について語を歴史的なとらえ方をする語史という書き方で代表するようなことになってきた。語彙史という研究分野 . . . 本文を読む