録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

このブログは

このブログは、PCでテレビ番組を快適に録画し、自由な形で好きなように活用するための実験結果報告をメインとしたものです。ですが、その自由を奪い、不自由を売りつけて無制限の利権を得ようとするものたちが、現在のテレビ界では勢力争いをしています。そういう連中とは断固戦い続けます。それが、ここのテーマです。
2011年7月24日まで続けることを目標にしていましたが、2011年いっぱいまで延期いたします。 ・・・の、予定でしたが、衛星放送の行く末が気になりますので、それまでは続けます。ああ、意志薄弱。



特殊なコンテンツ
・SpursEngine H.264エンコーダ 実験プログラムサポート&他ソフト紹介ページ
Lalfさんが作られている、SpursEngineで使えるエンコードソフトのリンク先の紹介などをしています。CUI版とAviUtlのプラグインの二種類があります。 また、それ以外に同じくLalfさんの作られたCodecSys Personal向け参照AVI、ravi2や、BOさんの開発されたLinux用HD PVRコントロールソフトのリンクもおいています。

※10/07/01 se_h264enc_auo ver 0.09、se_mpeg2enc_auo ver 0.05、Seche Technical Preview2 リリース

・スカパー!e2 各チャンネル解像度・ビットレート一覧表
独自の調査による、スカパー!e2とBSデジタル放送の解像度とビットレートの一覧表です。多少の間違いはご了承ください。

・意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット
外部入力を用いて、デジタル放送のチューナーやレコーダーから出力される番組を、自由に扱える形式で録画可能なPC用のキャプチャーボードおよび外部ユニットの情報を集めたものです。

Friio久々の予告販売

2008-05-31 12:10:09 | Friio
念のため報告。

05月31日午後

金曜日(6月6日)、日本時間の午後7時~販売を開始します。白です。


今日、Friioニュースが更新され、上記のような報告が書かれていました。
ここしばらく地上版もゲリラ販売が多かっただけに、1週間も前の予告販売
は久しぶりなんじゃないでしょうか。
(ボソッ)どうせなら午後6時なら666でより怪しかったのに。
わたしは買わない(使えないし)のですが、欲しい方は時間と同時にアクセス
すれば、高確率で買えるんじゃないかと思います。サーバー増強されてから、
回線が混むことはあまりないようなので。


最近、もう一台BS/CS版を買おうかな・・・という気になってきた。あえてこの時間帯
に黒を買ったら漢らしい? かな。
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冷静になって考えよう。補償金問題唯一の解決方法は"完全無制限化"

2008-05-30 22:28:52 | Weblog
今日も可能な限り、地上波放送の報道番組をチェックしているけど、権利者団体の
補償金問題の報道は一切なし。おかしいなぁ、ニュース番組はともかく著作権管理
団体とAV機器メーカーの対立なんて、ワイドショーが面白おかしく取り上げる絶好
のネタだと思うんだが。とりあえず、6月2日まではこの全チェック、続けるつもり。
BSではやったらしいんだけど、地上波でやらないと世間には知られないからなぁ、
新聞にも載ってなかったし。


え~、昨日のエントリーですが、この時点でのわたし、かーなーり冷静さを欠いて
いたように思います。あまりの著作権管理団体の発言のバカバカしさに彼らの発言
の翻訳はしてもまともに考えることをまったくしなかったわけでして。で、改めて
考え、かつもう一度、本当の敵をあぶりだしてみたいと思う。

改めて考えてみて、昨日の記者会見
「ダビング10を人質になどしていない」「メーカーは“ちゃぶ台返し”だ」 権利者
団体が会見

を見てみたい。
まず、この記者会見の内容があまりにひどい、一方的なものであることだが、会見
に臨んだ顔ぶれを見てみたい。と、言ってもわたしが存じているのは日本音楽作家団
体協議会の小六禮次郎氏だけだが。
昨日のコメント返しでも書いたが、小六禮次郎氏は映画「ゴジラ」でも音楽を担当した
純然たる作曲家である。その人物が出てきているということは、他の方々も実際に
業界にかかわる方、つまり代理人や論客ではないということだと思われる。すなわ
ち、あの内容のひどさ、説明の稚拙さは"弁の立つ人間ですらない彼らでは、その
程度の説明や言い訳しかできない"だけの話だったのである。論客ならもっとマシな
ことを言うし、論理だてた説明を考える。情けない内容こそ、彼らが本質を分かって
いない証拠である。
また、作曲家がデジタル放送の録画規制を支持するのもヘンだ。録画を規制しても
音楽業界に良いことなどないからだ。ドラマやアニメを見てわかるとおり、音楽業界
はその番組内容をぶっ壊してでもタイアップ曲をねじ込む。主題歌に採用されれば
CDの売り上げが大きく違うことが分かっているからだ。番組で回数多く流れれば
流れるほど絶好の宣伝になるし、それにはコピーしてもらっても一向に構わない。
テレビにタイアップ主題歌として流れたからCDの売り上げが減った、などというデー
タは存在しない。むしろ増えるデータは満載だからこそタイアップしてもらってい
る。もしテレビによって音楽CDの売り上げが減るのなら、その最たる存在はNHKの
クラシックコンサート番組であろう。ポップスに比べ、さほど多数いるとは思えない
クラシックファンにある意味CD以上の音質の音楽を提供しているのだから。だが、
クラシックコンサート番組を批判する声など聞いたことがない。むしろクラシック
に接する機会が増えてもらった方がファンが増え、回りまわって自分らが得をする
ことを知っているから、何も言わないのだろう。

そう考えると、音楽業界はむしろ録画規制を撤廃する意見を活発に出さなければヘン
だ。そういう点では、同じく自分らが苦しくなるだけの規制などないほうがいいAV
機器メーカーとはむしろ手を組んで規制撤廃を訴える方が自然といえる。
にもかかわらず、著作権管理団体の総意として、愚にもつかないいいわけを出してき
てメーカーと全面対立する道を選んでしまった。そのひどい内容から、彼らが論理立
てて理由を考えていないことが分かる。と、なれば、別の第三者の入れ知恵があっ
た、と疑うのは決して不自然ではない。音楽著作権管理団体がCDを、補償金のある
デジタルメディアでなく、iPodらデジタルオーディオプレイヤーに入れて聞くことを
苦々しく思っていたのは間違いないだろう。なんとかしてiPodから補償金を取りた
い、でも、iPodはコピーするための道具ではない。
「ならば、無理にでも押し通せばいい」「デジタル放送のダビ10と引き換えにすればい
い」「それが不自然ならレコーダーも一緒に補償金の対象にすればいい」「悪いのは
メーカーだ、録画規制の責任を著作権利者におしつけているぞ」「規制下でろくな機器
を作れない連中が悪いんじゃないか」
おそらくは思考の暴走。どんどん広がっていって、子供の喧嘩のように自分たちは
悪くない、という心理に追い込まれていったはず。
そこには何かのキッカケがあった。

もちろんわたしはだからと言って音楽著作権業界を支持する気などない。彼らの
要求が理不尽であることにはなんら変わりはない。だが、単純に権利者業界とメー
カーの対立だけに終始し、権利者業界の要求を退けたところで少なくともわれわれ
消費者にいいことなどない。JEITAの見解でも「デジタル技術の進展に伴い、技術的
にコンテンツの利用をコントロールすることが容易になっていく中で、補償金制度の
必要性は反比例的に減少する。従って、JEITAとしては、消費者の意見を十分に踏ま
え、デジタル技術の進展に伴って補償金制度を縮小・廃止していくことが原則と考え
る。」とある。ようは、ユーザーの自由には絶対させない、技術の進歩で権利者の
コントロール下においた不自由な利用しかできなくなるから、補償金はいらないと
言っているわけだ。なら、今の著作権管理団体の要求をしりぞけても、メーカーは
いいかも知れないがわれわれ消費者にいいことなどないことになる。メーカーと
著作権管理団体に消費者、この三者がみな得をする方法は、どう考えても録画規制の
完全撤廃しかない。
権利団体も「規制完全撤廃になれば著作権者の収入に影響を及ぼす可能性があるか
ら、レコーダーにも補償金を」という主張の方がはるかに説得力があるし、支持も
得られるはず。
メーカーと音楽著作権団体を対立させて、得をする団体・・・、録画を規制させて儲か
ると信じている存在・・・、ダビ10ですら消費者へ迎合し過ぎだと思っている連中・・・。
おそらくはそれが仕掛け人、真の敵である。
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ダビ10延期時の著作権有権者団体の珍言集

2008-05-29 23:59:59 | Weblog
(延期決定直前の会見)
・心あるメーカーの対応により、4月3日の“文化庁提案に沿って努力する”という意見表明など、前進が見られた
・メーカーの主張は「ちゃぶ台返し (ノ-_-)ノ ~┻━┻」
・パソコンを制度の対象に加えないことに権利者は同意した。最大限の譲歩。一体型の機器と汎用機が区別がつきにくい、というが、HDDレコーダ/プレーヤーのどこがパソコンと見分けがつきにくいのか? 理解に苦しむ。
・録音録画メディアはMDやDVDからHDDに移行しつつある。対象の拡大ではなく、シフトしているだけ。一体型の機器を加えなければ補償金の実体は生まれない。
・拡大していく“ネットの世界”を補償金の対象から外す。まさに制度が縮小していくことの最大の根拠
・そもそもコピーワンスの問題の発端は“メーカーの落ち度”ムーブの失敗やクレームは、メーカーの技術力の未熟さとサポート体制の不備によるもので権利者と何の関わりも無い。権利者はコピーワンスに何の責任もない。
・コンテンツとハードは互恵関係にあるはずなのに、メーカーはこれだけの利益を手にしながら、権利者を一切踏みにじってきた。自分さえよければ、コンテンツはどうなってもいいのか
・消費者は本当に補償金を廃止していいのか? 補償金を廃止すれば消費者の負担が増えるだけ。
・補償金制度による対応をやめて、契約と保護技術による個別課金に委ねられるとすれば、それこそ正真正銘の「消費者が負担する構造」が生まれて、メーカーがその「負担のサイクル」から未来永劫、開放されるだけのこと。その事実関係に消費者は気が付いていないように思われる。
・補償金制度の範囲内で、できうる限りの可能性を模索した結果、ダビング10が生まれた。(総務省の)第4次中間答申に“権利者への対価の還元”が前提に謳われており、その策定に当たって、メーカーは何の意義も申し立てていない。メーカーは、権利者に尻拭いをさせながら、放埓な主張を繰り返して、第 4次答申の実現を危うくしている。
・コンテンツを扱う機器を販売するメーカーが、コンテンツに関する負担から外れて手放しで利益を上げていく一方で、消費者は、私的複製にもすべて許諾が必要になり、コピーする自由がなくなる。消費者はこれを本当に望んでいるのか考えてほしい。補償金はネガティブなイメージばかりが語られるが、この事実が伝わっていない。
・ダビング10の実施期日確定にゴーサインを出すのは情報通信審議会の検討委員会。委員会で合意が得られないのは、メーカーが一貫性の無い行動を取るためで、権利者はダビング10を人質になどしていない。
・補償金制度の正当性は、今日強まりこそすれ、薄れてきたなどという見方はあたらない。
・この後におよんで、被害妄想的な主張を繰り返すメーカーは理解できない。世界に冠たる家電メーカーが、知財立国を目標とする国家戦略を根底から否定することになりかねない。
“レンタル/購入したCDの支払い対価に私的録音の対価が含まれていれば、保存されている音楽のほとんどに対して、私的録音対価が支払済みとなる”とされているが、これは“含まれておりません”。逆に言えば、“含まれていないのであれば……”という風にも考えられる。
・(録画は)ほとんどがタイムシフト。機械上の問題が無ければコピーワンスでよかったということ。コピーワンスで機械の問題があって、そこで利用可能性が広がった。そこで補償をどう考えるか、ということになるのではないか。大変良い調査をしていただいた。

(延期後のダビ10実行直前時)
・(メーカーの姿勢は)例えるなら“偉大なる将軍様は絶対です”としか返事をしないような人と同じ。
・MDや録音用CD-R/RW、録画用DVD-R/RWの時代でもタイム/プレイスシフトの使い方はあった。それがHDDになったから補償金は必要無いというのは合理性が無く、根拠を示すべき
・再三メーカー側が言っていた“消費者重視”と、我々の言う“消費者重視”のどこがどう違うのか、皆さんにはよく見比べて欲しい。これはユーザーのための制度でもあるので、ユーザーの理解をえることが最終的には重要。以前我々は“消費者は本当にそれで良いの?”と問いかけたが、(今回の譲歩は)その問いかけの第2弾と思って欲しい。
・今回の譲歩は我々の“大人の対応”であり、JEITAにもしっかり見習って欲しい。ダビング10はゴールではない。今後も長い目で見ながら、文化庁の審議会の場で仕切り直しの議論を続けていきたい。
際限無く行なわれるコピーは違法行為であり、補償金はそれまでを補償するものではない。著作権法第30条に基づき、個人・零細の私的録音録画に対して補償するもの。著作権保護技術はその範囲を超えないようガードしているものであり、“補償金制度の必要性”と“技術的にコンテンツの利用をコントロールすることが容易になっていく”ことは相反するものではない。
・ユーザーのコピーが完全に管理されるようになれば、私的複製の自由がなくなる。また、ユーザーが利用したコンテンツが把握され、プライバシー侵害にもつながる。
・MDや録音用CD-R/RW、録画用DVD-R/RWの時代でもタイム/プレイスシフトの使い方はあった。それがHDDになったから補償金は必要無いというのは合理性が無く、根拠を示すべき。
・(補償金の縮小/廃止は)メーカーだけが得をするだけでなく、それは我が国の多様な芸術文化を育む環境、創造のサイクルを破壊することにも繋がる。そうなった時、その文化的な損失に対するメーカーの責任は重大なものになるだろう。
・知財立国を掲げる日本で、上場し、優れた機材を輸出するメーカーが単に『自分だけが利益を得ればいい』という考えでいいのか。そうなれば最終的に創造のサイクルが壊れ、社会が文化的に貧しいものになっていく。今回の結論が文化的損失につながればメーカーの責任は重大だ。
権利者こそが消費者重視、JEITAは見習うべき。


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権利者団体記者会見の揚げ足を取ろう

2008-05-29 23:23:38 | Weblog
「ダビング10を人質になどしていない」「メーカーは“ちゃぶ台返し”だ」権利者団体が会見


ついに著作権管理団体の一方的記者会見が行われた。基本的に反論を一切受け付けないいいたい放題の内容のようで、ある意味いいくるめられるような、何を言っているのかわからないような発言ばかりなので、ツッコミを中心に翻訳する記事に徹した。
なお、この記者会見、案の定現時点までテレビ報道はまったくない。まだいくつも報道番組は残っているので結論を出すには早いが、やはりテレビに対するマイナスイメージにつながりそうな報道は行われないとみてよさそうである。

・権利者はダビング10を人質になどしていない(中略)「権利者の一存では決められない。検討委員会でゴーサインが出ないのはメーカーが一貫性のない行動を取るためで、権利者のせいではない」「そもそも権利者は、コピーワンスを策定する話し合いに関与していない」
少なくとも"こぴぃわんす"と発音される移動壱規制の問題が大きくなり、売り上げが落ちるまで、権利者・管理団体側から「話し合いに関与していない」という発言はな
かった。つまり、それで通せそうなときは口を閉ざし、いざ批判が大きくなればメーカーのせい、という子供でもわかるただの責任逃れ発言である。にもかかわらず、再三繰り返している点を見ると、"直接は"話し合いの場にはいなかったのだろう。ただし、メーカー側が自分らの製品の使い勝手や魅力を落とすような制限を自主的に行うことなど、ありえない。これはたとえばDVDやBDのコピーガードに、直接
映画関係者や番組作成者が話し合いの場にはいなかった、だから責任はないと言っているのと変わらない。彼らは「話し合いに関与していない」とは言っても、「要請はしていない」とは言っていない。これは該当記事内にある「ダビング10」はコピーワンスの緩和か」でも同じ。「要請した」という証拠もないが、「要請していない」という証拠もない。例え"別の件を人質にとり、規制を事実上要請した"としても、「事実上何の関与もしていない」と言い張ることは可能である。言葉どおりの意味として受け取ることはできない。
この場合の「メーカーの一貫性のない行動」というのは、一度ダビ10の導入を決めておきながら結局拒否した、ということであろう。ダビ10に期待しているのはメーカーだけである。理由なしで拒否するとは考えられない。もちろんダビ10のような規制でなく、もっと緩和されたEPN、あるいは完全規制撤廃を主張しているのでダビ10拒否、ならありうるがその点は一切触れられていない。権利者側は「ダビ10を人質
にとってはいない」とは言っているが、補償金をレコーダーに対して要求したことは認めている。それでダビ10との引き換えではないと主張するならば、それを無理やり解釈するなら「そもそもダビ10と補償金は不可分の一体であり、最初からひとつの問題である」と権利者側が思っていたからとしか考えられない。メーカー側から見れば当然別々の問題である。また、「課金対象機器の“拡大”という表現は誤っており、対象機器の“移行”が正しい」とあるが、これはメディアからの補償金の収入が減ったから、その分をレコーダーからの補償金で埋め合わせしろ、という解釈で正しいと思われる。

・消費者はそれでいいのか 「コンテンツを扱う機器を販売するメーカーが、コンテンツに関する負担から外れて手放しで利益を上げていく一方で、消費者は、私的複製にもすべて許諾が必要になり、コピーする自由がなくなる。消費者はこれを本当に望んでいるのか考えてほしい。補償金はネガティブなイメージばかりが語られるが、この事実が伝わっていない」
これまた何を言っているのかよくわからないが、今度は消費者を脅してきたのは間違いないようだ。この後にこんな発言がある。
「購入CDやレンタルCDの対価に私的録音の対価が含まれていれば、保存されている音楽のほとんどに対して、私的録音の対価が支払い済みとなる」と指摘していたが、菅原さんによると「レンタルCDにも購入CDにも、私的録音の対価は含まれていない」という。」
という発言と組み合わせることで、多少わかる。つまり「音楽CDは買ったかも知れないが、それで手にしたのは音楽CDそのものであり、その音楽を活用する権利金は入っていない。活用がしたければそのつど別に金を払え」ということだ。CCCDの考え方とまったく同じだ。権利者はCCCDとは無関係なような顔を当時していたように覚えているが、根本はCD会社とまったく同じだということがよく分かる。
「コンテンツとハードは互恵関係にあるはずなのに、メーカーはこれだけの利益を手にしながら、権利者を一切踏みにじってきた。自分さえよければ、コンテンツはどうなってもいいのか」
に至ってはどの口が言うのか、と問い詰めたくなる。このコンテンツの利益とは
「映像、音楽、テキスト、家庭用ゲーム関連商品」
とある。これらの利益をあげるのはCDやソフトのメーカーだ。「メーカー」と一括りに言うが、補償金問題の交渉対象はソフトメーカーではなく、レコーダーやデジタルプレイヤーを作るハードメーカーだろう。グループとしてソフトメーカーを持つハードメーカーも確かにあるが、一体とみなすのは横暴だ。と、いうより、意図的に混ぜることによって自分らがあたかも被害者であると見える演出がしたかったようにしか見えない。ただでさえ信憑性に欠ける数々の発言の正当性を地に落とす結果になった。「とあるメーカー」を特に批判している様子が伺えるが、名前を出さないことで上記の問題を突かれるのを恐れたためかも知れない。

・「“レンタル/購入したCDの支払い対価に私的録音の対価が含まれていれば、保存されている音楽のほとんどに対して、私的録音対価が支払済みとなる”とされてい
が、これは“含まれておりません”。逆に言えば、“含まれていないのであれば……”という風にも考えられる」
これはITmediaではなく、AVWATCHからの引用だが、これに関しては開いた口がふさがらないとはまさにこのことだ、というものすごい例になってしまった。
MIAUでも似たようなアンケートをとっている(当然わたしは送付済み)が、アンケートというやつは答えの一覧から自分の意見に一番近いものを選ぶものである。その意図はアンケートの選択肢一覧から解釈するものであり、ひとつの項目だけを見て自分勝手に解釈するものではない。少なくとも権利者団体の解釈より、わたしが回答者なら意図する「われわれが払いたいのは"本当の権利者への対価"であって、中間摂取団体への作り出した"活用権利金"ではない」という解釈の方が意見の総意に近いと思う。

と、2日連続で文句いいっぱなしのエントリーを書いてきたが・・・本当はこんなことばかり書きたくないのよ。もっと前向きな、楽しいことが書きたい。怒らせないで、楽しい気分にさせてくださいよ、"権利団体"さんがたよ。バカなことばかり言ってないで、さ。
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敵を間違えるな!ダビ10延期は最大のチャンス

2008-05-28 22:58:28 | 次世代ビデオへの懸念
e2byスカパーに入った。無印スカパーも入っているが、映画系でフルスクリーン表示
されるのと、保存を前提として録画する場合、FriioBS/CSでPCに直接自由な形式で
録画保存できる便利さと快適さがお金には換えがたいものだったからである。
いきなり本契約したんだけど、仮契約のように全チャンネルを視聴できるようになっ
ている。B-CAS導入直後のお試し期間とあわせればまるまる一月全チャンネルを視聴
できるので、本契約はそれからの方が金銭的にはお得なわけだけど、最初から本契約
の人も損はさせない、っていう考え方はいいね。


ダビ10の無期限延期が決定的だそうで、この数日ネット界をさわがせている。なん
だ、せっかくダビ10開始日およびその前日はわれわれ録画人間を違法者・不正者扱い
して自分らを最大限に自画自賛する報道が各局でなされるだろうと、それを記録し
たくてHDDを増設し、地元の全地上波チャンネルを同時録画できる環境を用意したの
に。しょうがないから昨日今日の報道番組をいくつか録画してるけど、実施しない
ダビ10関係の報道はマイナスイメージになるから、望み薄だなぁ。もっとも29日は
記者会見をする
ようなので、明日こそ報道があるかも知れない。本来はその後
書くべきなのだろうけど、今までの状況から何が述べられるが、ほぼわかっているの
であえて書く。
総務省の提案で6月2日からの実施が一度は決定したはずのダビ10が急に延期されるこ
とになったのは、JASRACをはじめとする著作権関連団体が、「ダビ10の見返りとして
iPodやデジタルレコーダーへの補償金導入」を求めてきたことをメーカーが拒否した
ため、交渉決裂したからだ。著作権管理団体は「メーカーの社会的責任と補償制度」
と題した記者会見を行うようだ。このタイトルだけからでも「ダビ10が延期された
責任は、視聴者からの期待も著作権者の要求も踏みにじるメーカー側にある」と大々
的にいいたいわけだ。
この状況を岸博幸氏は「権利者団体にとって、補償金の対象拡大とダビング10はセッ
トである。私的利用で複製できる回数が増えると、コンテンツを創る側の所得機会に
影響が生じるからである
」と述べているが、この理屈がさっぱりわからない。
現実はむしろ逆であろう。現在補償金はメディアの一枚一枚にかかっている。移動壱
規制がダビ10になれば、今まで移動に失敗して絶望させられた状況でも、もう1回は
移動に挑戦しようという気になる。万が一のためにバックアップをとっておこうと
いう使い方をする人も増えるだろう。私的利用で複製できる回数が増えると、むしろ
補償金の支払いは増えるのである。そもそもダビ10は移動壱規制のために大幅に
縮小したメディアの売り上げをカバーするのが狙いと見ている。複数回メディアに
書けるようになれば、メディアの消費は増え、補償金の支払いは増える。もくろみ
通り10倍にはならなくても、たとえ0.001%の増加でも、増えればそれは増えたなの
だ。もし仮に増えなかったとしたら、それはダビ10の実態を理解した消費者がデジタ
ル放送に絶望したときだけである。
どう考えても、ダビ10と補償金の範囲増を同時に求めるのは、理不尽な要求だ。理不
尽を拒否するのは、メーカーの・・・いや、人の考えとして至極当然のことである。
それを、著作権管理団体は「メーカーの社会責任」と称し、すべてをメーカーの責任・
我侭・悪行とみなし、それを記者会見で宣伝しようとしているのだ。これはメーカー
に対する名誉毀損である。メーカーは怒るべきだろう。

大体、なぜメーカーはそこまでして著作権管理団体に頭を下げ続けるのだろう。今ま
ではデジタル放送移行をきっかけに、B-CASと規制をうまく利用して海外の低価格
品を追い出し、国内の高額な製品一色にしてきた(これを池田信夫氏は「外国製テレビ
を締め出すWTO違反の非関税障壁だ
」としているが、少々間違いがある。外国製テレビ
がほぼ見かけなくなったのはB-CASの審査料が高額で低価格の製品が作れないからで
あり、審査の規制とは関係ない。高額な製品なら海外製より国内製を消費者は選ぶ
からだ。むしろ締め出されたのは海外製のレコーダーの方だろう)。だが、もう
それだけが通用する状況でなくなってきた。高額で、大型の国内品ばかりが並び、
販売員が大型をすすめても、消費者はより安価な中小型製品を選ぶようになってき
た。もう消費者は個室や普通の家で使うテレビを求め始めているのだ。
そして、何より勘違いしてはいけないのは、消費者は著作権管理団体の敵かも知れな
いが、決してメーカーの敵ではないし、敵になってもいけない。メーカーの製品を、
お金を払って買うのは消費者なのだ。それに、本当によい製品さえあれば、消費者は
海外のちょっとあやしい品よりも国内メーカーの品を選ぶ。心の奥底では、信頼でき
る国内メーカーが、自分たちの本当にほしい製品を出してくれることを待ち望んでい
るはずなのだ。

実のところ、メーカーが少々妥協すれば、一部のマニアを除いて丸く収まる方法も
なくはない。が、妥協してしまえば著作権管理団体はまたあらたな要求をしてくる
こと必至である。彼らが求めているのは、規制のために大幅に減ったメディア消費
による補償金収入の補填を、別の方法で行うことである。今まで、そのしわ寄せは
すべて消費者に寄せればよかった。消費者の、特にマニアのやることに対し、いち
いち"違法"、"不正"という枕詞をつけ、恰好の理由としてきたからだ。が、著作権
管理団体は今度はその矛先をメーカーに向けてきた。実施もしていないダビ10の責任
を消費者に向ける方法が無いからである。
はたして、こんな状況下でメーカーはそれでも著作権管理団体に頭を下げ、規制の
下にいることを望むのか、それとも今まで蚊帳の外にされ続けてきた消費者の声に
耳を傾けるのか、どっちをとるべきなのだろうか。
なお、ダビ10が延期され、オリンピックに間に合わなくても、実のところ大した
影響は無いと思われる。オリンピック商戦に期待しているメーカーには悪いが、今度
の北京オリンピックほど競技に関心が集まらないオリンピックは近年無かったからで
ある(モスクワ・ロサンゼルス以来と言っていい)。中国やマスコミが必死で作り上げ
てきた"良い中国"のイメージを、オリンピックのために開かれた報道や毒物問題、
チベット内乱、そして地震といった一連の事件がすべて吹き飛ばしてしまったから
だ。暴露された中国の実態に関心をもったりあきれたりする感情が優先し、もうオリ
ンピックそのものなど二の次になっている。先日解禁されたPC用デジタルチューナー
がいい例だ。これもオリンピック商戦に間に合わせるようにこの時期になって発売
されたものだが、あまりの売れなさに、秋葉原の専門店どころか地元の量販店ですら
すでに当初より値引きされている。オリンピックが起爆剤になって商戦が盛り上が
る、なんてのはとっくに過去のこと、100歩譲っても今回はそうなりそうもないの
だ。ヘタにオリンピックに間に合わせようとして土下座して譲歩するより、毅然たる
態度をとって本当にみんなが喜べるにはどうするべきなのか、模索してほしいもの
である。われわれの敵も、ようやく絞れてきたようだ。

ついでに消費者の一人として言うが、別に著作物に対し、代価や補償金を支払うこと
にやぶさかな人はほとんどいないと思う。ただ、その大半の人がお金を払いたいの
は開発や販売に直接かかわった人たちであり、決して中間摂取業者ではないのだ。
「発掘あるある大辞典II」の問題は、単にテレビ局に捏造しても視聴率を優先する体質
だけでなく、中間摂取がどれだけ悪質に行われているかを国民一人一人の前にさら
けだしてしまったのだ。
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剥離する技術と提供、NHKはマクロでも庶民はミクロ

2008-05-27 17:06:05 | 次世代ビデオへの懸念
愛用のPCの一台のOSが限界を超えたらしく、5回に1回も起動しなくなってしまった。
なんとか上書きインストールだけでごまかそうとしたのだがかえって悪くなり、とう
とう起動しなくなったので、観念して新規インストールに変更。各種コーデックの
入れなおし、ソフトの再インストールと面倒な作業で総計数時間も再セットアップに
かかった(それでもいくつかは不完全)が、いざある程度終わってみると、起動はもち
ろん予約録画の確実性も言うこと無しの快適安定状態。
こうなるとわかってはいても、面倒くさいんだよねぇ、OSの新規インストールって。
一時OSのSPなどのセットアップ済みの起動ディスクを作るのがはやったけど、コー
デックや必ず使うアプリのインストールまで一気に済ませてくれるセットアップ
ディスクというものは作れないものなのでしょうか。と、素朴に思う今日この頃。


映像の大きさの話が3つあるので、連続で書こう。

見えてきた“高度BSデジタル放送”の姿


スーパーハイビジョンの話は当然知っていたが、いきなりBS放送として提供して
くるとは思わなかった。とはいえ、おそらくは家庭用としては縁遠い話。
7680×4320という膨大なまでの解像度は、100インチのテレビがあっても追いつかな
いし、22.2chのスピーカーを導入する家庭は、遠い将来まで見積もっても出てくる
とは当然ながら思えない。一般人に近い形で利用される可能性があるとしたら
emanonさんもおっしゃっているような映画館や、あるいはコンサートなどの遠隔配信
だが、こういう本来会場へ足を運んで観賞するイベントの映像を「機材さえあれば
誰でも視聴できる状態」にしておくとは思えない。将来的には実現するのだろうが。

これを一般人が普通に活用することはないだろうが、その縮小版のような形で導入さ
れる、H.264をフォーマットとして採用した新方式は歓迎したい。NHKはもともと
BS放送をこういう実験的な場として活用しているので、今度もBSをこのような形で
利用するのは当然のことだ。ただ、わたしが歓迎するのは、一般向け解像度の中に
1920x1080x60pが用意されているからであり、これによってようやく時代遅れのイン
ターレースでないプログレッシブのテレビ放送が始まるから、というだけの話で
ある。縮小版の中にも3840×2160x60pという、これまたそこらの映画館を超える
解像度が用意されているが、これを一般向けに用意する意味はまったくない。
そもそも1920x1080でさえ最低37型のテレビでないと体感できない、とされている。
だから37型以上を買え、というのが販売店やメーカーの思惑だが、一般人はまったく
そうは思わないのだ。

大型より小型が人気――予想を裏切る液晶テレビ市場

あくまで海外の話であり、国内とは異なるかも知れないが、家のでかいアメリカで
すら、もう大型テレビはこ好まれなくなってきている。ましてせまい日本でも大型
には限界があるのは当たり前だ。メーカーは利益率の高い大型ばかり好んで製造し、
販売店に並べるが、放送がデジタル放送になったからと言ってせまい部屋が広くなる
わけでもない。まして、液晶の32型はブラウン管の32型より少し画面が大きくなる。
正直リビング用ですら32型あれば9割がたの家庭は満足できるはずだ。某量販店では
「サイズで迷うなら、上のサイズを自信をもってお勧めします」と書いてあるが、
わたしは液晶テレビを買おうという人間には「サイズで迷うなら、下のサイズを自信
をもってお勧めします」と言ってある。店頭では32型以下は極端に小さく見えるが、
それは広い店舗と他にある大型テレビとどうしても見比べてしまうからで、自分の
家に持っていけば予想よりワンラク大きく見えるのだ。実際、わたしのすすめで32型
液晶テレビを買った人は、店頭の37型を自分のテレビと同じサイズと勘違いし、
自分のテレビは37型だったと思い込んでしまっていた。もちろん「32型で部屋におけ
ばあんなに大きいんなら、37型買わなくてよかった。」と言っている。中古屋のウチ
に持ってくるテレビも、数で言えば断然32型である。32型では1920x1080のフルサイ
ズのものはあまりないが、少なくとも解像度の面で文句を言う人をみたことがない。
技術が進んで32型以下で1920x1080が手ごろな値段で実現できれば、それであと20年
・・・いや、30年は十分持つ。また大きなテレビを売るために3840×2160なんて用意し
たところで、アナログ放送の強制停波のようなマイナス要因でもなければ誰もついて
こないと思う。

ところで、熊さんがここのコメント欄で面白い現象を確認している。
まだアップされた画像が残っていると思うが、さらに見やすいようにこっちでどんな
額縁になっているのか色塗りしたものを用意したので、貼っておく。


(クリックで拡大)

この中央の白い部分にしか映画の映像が移らないわけだ。CMが普通に表示されれ
ば、ものすごくでかくて印象的なCMに見えるだろう(笑)。
ま、これはさすがにデジタル放送用の額縁マスターを間違えてアナログに使ってし
まった結果だろうが、7680×4320なんて話がある裏で実質480x270の映像が平気で
届けられているのだから、如何にNHKが縁遠い話をやっているかわかるというもの
だ。まぁそれでも技術の進歩というものはあってしかるべきなのでNHKには罪はな
い。それよりも、現実的な商品展開はいつなされるのか、の方がわたしとしては
興味あるのだが、いかがなものか。


えー、ダビング10に関してもたくさん記事が公開されているようですが、そっちは
後ほど書きます。やること多すぎて追いつかない(^^;)
コメント (17)
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意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット Part3

2008-05-24 23:12:23 | デジタル放送録画可能キャプチャーボード
2008年5月24日 追加情報のため再アップ

ブログにも関わらず、他の方々から情報を集めて、その都度修正・アップしなおすという、自分としては画期的だと思っている、この「意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット」もなんとPart3まで来ることになりました。これも情報を提供してくださったみなさまのおかげです。ありがとうございます。
今回から情報はこちらに寄せてくださいますと、とても嬉しいです。なお、すでにリストに掲載された製品は、以下の通りになります。

・EX-VISION1500TV ・EX-VISION1700TV PCI ・EX-VISION1700TV USB ・EX-VISION mini・PX-TV432P ・PX-TV402U/JP
・GV-M2TV/PCI ・GV-MVP/GXW ・GV-ADTV ・GV-D1VR ・GV-BCTV9 ・GV-MVP/RX ・GV-MVP/RX2 ・GV-MVP/RX2W ・GV-MVP/RX2E ・GV-MVP/RX3+ふぬああ ・GV-MVP/SX ・GV-BCTV4/PCI ・GV-MVP/XVD ・GV-MVP/SZ・GV-1394TV ・GV-MVP/RZ2 ・GV-MVP/GX
・MTV2200SX ・MTV1000 ・MTV1200FX ・MTVX2004HF+m2dconv ・MTV3000FX ・DVTX100HQ ・MTU2400FX ・MTVXーHF USB・MTVX2005USB ・MTVX2006USB ・MTVX2006mobile ・HDRECS+GS ・ADVC-200TV ・ADVC-50・ADVC-100
・PC-MV5DX/PCI ・PV-MV71DX/PCI ・PC-MV5DX/USB ・PC-MV5L/PCI・PC-MV5/U2 ・PC-MV31XR/PCI
・KRTV-VW2005 ・SAA7133GYC-STVLP/R
・MonsterTV PH-GTR ・MonsterTV V-F ・Monster X
・PV3 ・PV4 ・NV-UTH192・SmartVisionHG/V,HG,HG2,HG2/R+ツール ・WinTV-PVR150 ・VA1000Plus・Intensity+GS ・Intensity Pro+GS ・WinFast PVR3000 Deluxe ・WinFast PxPVR2200
これらについては、以下の過去記事を参照してください。

意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット
意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット Part2
意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット(録画不成功編)


GV-MPEG2/PCI
情報提供:K祐のおじさん
 アイオーデータの最初期型のハードウェアエンコードボード。チューナーももたず、予約録画もできないダビング専用ボードだが、当時としては高級なエンコードチップを搭載し、高画質であったことや出来上がったMPEG2を再生してテレビ出力する機能があったこともあって、結構出荷されたモデル。実は海外のOEM品で、マニアの間ではTWNHという海外版専用ソフトを使って、コピーガードを回避して録画することが流行った。情報提供者もTWNHでのデジタル放送録画を確認している(アイオー版の専用ソフトは未確認)。一応XPでも使える。

ADVC-55
  情報提供:メディコンが好きさん
 情報提供さんのHNが示すように、アナログ(コンポジット・S)をDVにコンバートするユニット。その際にデジタルチューナーの出力するガード信号を無視して取り込むことが出来る。未確認だが、汎用のAVIソフトで予約録画なども出来るらしい。Macintoshでも利用可能で、2007年12月現在でも現行。

ADVC-300
  情報提供:メディコンが好きさん
 Macintosh利用可能、2007年12月現在で現行、アナログー>DVコンバート、その際デジタル放送でも取り込めるなど、基本的にADVC-55と同等だが、上位機種だけあって、DV->アナログの逆コンバートや画質補正装置の充実など機能満載だが、デジタル放送録画が目的ならあまり意味ないかも。これも未確認ながら、汎用キャプチャソフトでの録画が出来るらしい。

PC-MV3DX/PCI
  情報提供:もちょこちぇさん
 バッファローのソフトエンコードタイプのボード。まだソフトタイプにも3DY/CやGRTが乗っていた時代の製品なので、性能は上々。付属のPCastTVもあるが、情報提供者はB'sRecorder9付属のmyTVFOLiOでのデジタル放送の録画に成功している。

GV-BCTV9
  追加情報:astroさん
 自称「究極のソフトウェア・エンコード・ビデオキャプチャボード」。そのキャッチにはじぬ、ソフトエンコードタイプとは思えないほど充実した高画質化機能と、細部までカスタマイズできる自由度がウリ。手前の環境では「ふぬああ」および添付の「DigiOnTVR.LE」、その単品製品版の「DigiOnTVR」で確認済み。
  
CB-HARROC01-PCIE
 クレバリーのショップブランドによるオリジナルキャプチャーボード。音声入力端子がないなどD3以上のコンポーネントキャプチャータイプとしては簡易なつくりで付属の録画ソフトすらないが、その分安い。コンポーネント以外にコンポジット・S端子も持チ、SD・HDともデジタル放送が録画出来るのがウリ。確認済みソフトは「ふぬああ」、「WindowsMediaEncorder」、「くすのきTVHDforIntensity」の3つ。
  
PCA-DAV2
  情報提供:Hibikiさん
 信頼のおけるメモリのメーカーとして堅いイメージのあるプリンストンとしては意外なUSB2.0タイプのキャプチャユニット。ちなみに二代目。それだけにコンパクトな割りに作りはしっかりしているようで、画質も良好。メーカーサイトには特に書いていないが、どうやらソフトエンコードタイプのよう。付属ソフト、ふぬああともデジタル放送の録画が出来る。

PCV-RX75
  情報提供:テレビ好きさん
 ソニーの古いVAIO (PCV-RX75)に取付されていたTVチューナ付キャプチャボード(ENX-17)を中古パソコンに取付してGiga Pocketv4.6,とドライバーを入手し,古いデジタルテレビでBSデジタル放送を見て,録画できました。
但し,番組(私の場合,NHKの歌番組)はその場で録画不可のメッセージが出て,特定のBSデジタル放送のみ録画できませんでしたが,ドライバーを古いものに変更したら,今のところ,録画は皆出来ます。
録画した画像はソニーの専用拡張子(SSG)ですので,自分で,拡張子をMPGに変更することにより,自由にパソコン内,パソコン間,DVDコピーなど,自由に可能で,一般の画像ソフトで鑑賞でできます。DVDビデオ化及び,DVD-VR形式のDVD作成も可能でした。

GV-BCTV7/USB2
  情報提供:熊さん
 USBのパスパワー電源のみの動作に加え、室内アンテナも装備という、ワンセグチューナーのご先祖的性質を持っていそうな製品。ワンセグより優れている点は、もちろん外部入力が可能なこと。付属ソフトのDigiOnTVR LEでデジタル放送の録画が出来る。

EX-VISION 500TV
  情報提供:megalithさん
 ELSAのキャプチャーボードシリーズの第一弾。当時としても、現在でも珍しいソフトエンコード+3DY/C分離回路搭載モデル。画質では定評があった。情報提供者は添付ソフトではなく、inter Video社のWinDVR 3 New Editionで確認。ソフトエンコードなので他のソフトでも可能と思われる。また、同じドライバを使うEX-VISION 350TVでも可能ではないか、と推測されるが未確認。

PIX-MPTV/P2W
  情報提供:時々閲覧している人さん
 かなりの種類のキャプチャボードを製造・販売し、現在でもデジタル放送のチューナーをOEM販売しているキャプチャ界の雄、ピクセラ(意外にもウチに載るのはこれが初!)の比較的初期型の製品。ファンが付いているなど現在のものと比べると奇異な特徴を持っているが、最大の特徴はMPEG2のハードウェアデコーダ機能。再生機能付きとしては比較的安いモデルだった。後期のタイプはCGMS-Aに反応するものが多いと言われているが、これは2003年製なので、大丈夫なようだ。

GV-M2TV/USB2
  情報提供:のさん
 アイオーデータの初のUSB2.0対応ユニット。まだ高画質化回路を搭載していないことやUSB1.1・OSにMe対応が残るなど、少々時代を感じさせるモデル。また、この時期の特徴として、添付ソフトが非常に豪華なことがあげられる。編集ソフトに「Ulead MediaStudio Pro 6.5 VE」が付いているのを筆頭に、今では考えられない品揃えになっていた。今ではたいていオプションとなっているリモコンまで標準装備している。もちろん、S端子から録画したデジタル放送を編集するにも役立ってくれるだろう。

GV-MVP/RZ
  情報提供:のさん
 実質的にGV-M2TV/USB2の後継モデル。GRTなど一部の機能が追加されている。アイオーデータ専用のキャプチャソフト、mAgicTVの過渡期にあったためか、上級バージョンにして保証外の5LEが無償で提供されている。そっちの版を使ってもデジタル放送が外部入力で録画できる。

DVTX200-plus
  情報提供:kantさん
 ADVC-1394にテレビチューナーを搭載したモデル。CodecにDVフォーマットを採用しながらテレビ録画をメインにしたボードとしては、実質第一号、ということになる。当然DVフォーマットでの録画ということになるが、ソフトエンコードでMPEG2に変換しながら録画することも出来るので、実用面でも問題はない。後に発売されたDVTX100HQと違い、IEEE1394チップを内蔵しているため、単体での運用が可能。専用ソフトの「Jet Vision2」だけでなく、Premiereなど汎用タイプのソフトでもデジタル放送の直接の録画が出来る。この機種をはじめ、DVフォーマットによるキャプチャーボードがいくつか発売
されたが、ほとんど認知される前に市場から消えてしまったのは残念。ユーザーがお手軽MPEG2エンコードタイプか、よりマニアックな可逆フォーマットでのキャプチャかの二極化していたため、ちょうど中間に位置するDVタイプはウケが悪かったのだろうか。

JH-TV7131R pro
  情報提供:のにすにみさん
 恵安のマニア向けシリーズ、「自作本舗」ブランドのキャプチャボード。オークションサイトで「DivXで録画できます」といった見出しで一時大量に出荷されていたので、見覚えのある人も多いのでは。実際には普通のソフトエンコードタイプ。とりあえず、"ふぬああ"でも、付属の録画ソフトでもデジタル放送の録画が出来る。

PC-SMP2E/CB
  情報提供:ha.hi_さん
 ノートPC向けの、PCast CardBus対応。つまり、PCカードタイプ。その省スペースな形状ながら、外部入力端子を装備して」おり、デジタル放送の録画が行えるが、それは専用ソフトのバージョンが古いもの、に限られるようだ。少なくとも添付版のVer.1.54cは可能だが、Ver.1.56cにアップデートするとCGMS-Aを感知し、録画できなくなってしま。これはバッファローにだけ見られる現象だ。このカードはまだ販売されている現行機種なので、使用するときは注意すること。

WinFast TV2000 XP Expert
  情報提供:kantさん
 LeadTekのロープロファイルのソフトエンコードモデル。発売開始から4年以上たつが、まだ比較的入手しやすく、値段も安い。画質はそれなりのようだが、内蔵チューナーがテレビだけでなく、FMラジオにも対応しているのは海外メーカーのいいところ。付属のソフトを使ってもデジタル放送が録画できる。

PC-MV5/PCI
  情報提供:TsuTaさん
 バッファローのハードウェアエンコードタイプの低価格モデルのさきがけ。ソフトが他社のものだったり高画質化回路がないなど未完成さを感じさせるが、アンテナ分配器が付属すると言ったユニークさもある。情報提供者はドライバのVer1.3では安定してデジタル放送を録画できなかったようだが、Ver1.1では安定した、とのこと。
  
PIX-MPTV/P4W
  情報提供:muさん
 ある意味キャプチャボードの流れを変えたPIXELAの名機。チューナーに日立、エンコードチップに富士通、3次元Y/C分離回路+GRTにNEC(これはほとんどか)と、国内有名メーカーの製品ばかり選択して作られ、必要十分な性能を有しながら当時としては低価格を実現するという、まさに良いとこ取りの逸品。反面、寄せ集めと酷評されることも。
PIXELAはPC向けデジタル放送チューナーをOEM供給している関係からか、CGMS-Aには過敏に反応するものが多いが、このPIX-MPTV/P4Wは所謂"無知"時代のもの。最新のドライバを使っても問題なくデジタル放送を録画・ダビングできる。

Theater 550PRO-E
  情報提供:Ablet96さん
 当時ATIの高機能MPEG2エンコードチップ、THEATER550PROを搭載したキャプチャーボード。だが、その特徴は内部よりも外部。初めてPCI-Ex1を接続バスとして選んだ製品だったのだ。PCI-Ex1が使えるとあって期待は大きく、いくつかのメーカーからOEM品が発売されたが、それ以外の機能が国産品に及ばなかったため、あまり伸びなかった。現在では、発売メーカーの過去の製品情報からも削除されている。
情報提供者が使ったのはMSIのもの。添付のPowercinemaは残念ながらCGMS-Aを感知してしまうので録画はできないが、サーヂパーティー製のChrisTV Standard(Ver.5.10)を利用することで、MPEG2のハードウェアエンコードを行いながら、デジタル放送の録画ができる。

DVMC-DA2
  情報提供:もちきな子さん
 ソニー製アナログ→DVコンバーター。本来はソニー製PC、VAIOのオプション。PCにあわせた色違いモデルあり。
実はほとんどコピーガードを感知しないらしい。デジタル放送はもちろんDVDも無感知で録画できる。DV取り込みソフトなら、好きなソフトが利用可能。
  追加情報:名無しのどんべえさん
1.Mac OS9.1環境ではiMovie2やEditDVなどで使用できます。
2.より詳しい製品ページの紹介です。
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/199911/99-1111/
3.今年のヤフオク落札価格が去年比1.5~2.0倍程度に急騰。単なる玉数不足による需給なのか他に理由があるのかは不明ですが。

NTVC-760PGN
  情報提供:Ryuさん
 割とデジタルメディア系に熱心なNEXXのキャプチャーボード。エンコードチップにVW2010を搭載した、性質としてはKRTV-VW2005やPC-MV71DX/PCIと同系列のモデル。MPEG2からMPEG4への変換も可能だが、おそらくMPEG4はDivX4。音声にmp3が使えるのは前述の2機種にはない長所。
情報提供者は主にMPEG2でデジタル放送を録画・ダビングしている。休止やスタンバイからの復帰録画は不可だが、主にダビングに使うのなら問題ない。ただ、マクロビジョンにはかなり過剰に反応する、とのことなので、要注意。

MonsterTV VH2007
  情報提供:通りすがりの刹那さん
 SKnetのMonsterTVシリーズのうち、もっともシンプルな構造のハ-ドウェアエンコードボード。外部入力だけならPH-Rと同等の能力を持っており、これもレジストリを書き換えれば各種プロテクトを回避する性質があるが、デジタル放送だけなら何もしなくても録画できる。

当コーナー趣旨
・上記のように"デジタル放送対応ではない"にも関わらず、デジタル放送が外部入力で問題なく録画できるキャプチャーボード・ユニットの情報を常時求めています。「全く録画できない」という逆情報も歓迎いたします。
・いただいた情報は基本的に情報提供者のお名前とともにこのコーナーに追加掲載いたします。ご了承ください。なお、解説はいただいた情報を元に当方で適当に書いております。
・ソフトエンコードタイプのボード・ユニットの場合、ふぬああだけでなく、添付ソフトによる可否を書いていただきますと、よりよい情報になります。ご協力をお願いします。
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BS1朝日、ロゴだけにあきたらず?

2008-05-22 20:17:42 | 次世代ビデオへの懸念
今、BS放送つけて驚いたんだけど、いつの間にやらBS朝日がロゴの下に、番組名まで
記載するようになっていた。おそらくテレビ局側のいい分としては「調べなくてもテレ
ビ番組がわかって便利だろう」というところだと思うけど、デジタル放送はボタン一発
で番組名なんてすぐわかるわけだから、ただ単に画面が汚れる範囲が広がっただけ。
BSフジもマークを入れて画面を汚し始めたし、そのうちテレビ番組はロゴや文字やテ
ロップだらけの、ニコニコ動画のような(ただし、すべて自主的に入れた、カットでき
ない)映像になるんじゃないだろうか。画面を汚すのは「著作権を保護するため」とか
言っているけど、そのために録画規制を入れてるのだから割に合わない。それに、CM
には画目汚しが入らない理由になっていない。結局、テレビ局の自己満足のために
割を食うのは視聴者と番組制作の下請け会社。どこまでテレビ局は天上天下唯我独尊で
あれば満足を覚えるんだろ。もちろん内心は被害妄想でいっぱいだろうけど。
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FriioのTSファイルの音ずれ問題、どうしてます?

2008-05-20 22:09:48 | Friio
FriioBS/CSを買って以来、すっかりBSデジタルの録画が快適になっている。保存や
再エンコードを前提としたものはすべてFriioで録画するようになった。レコーダー
は一回視れば十分な番組や、失敗したときにそなえた予備の録画用くらいにしか使っ
ていない。いや~便利なものだ。
反面、レコーダーで録画してPV4やHDRECSを経由して取り込むのを大前提にした地上
デジタル放送のエンコードがすっかり面倒くさくなってしまった。エンコード作業は
ちっとも苦じゃないんだけど、ダビングが面倒くさい。ダビングの間は他の一回だけ
でも視たい番組は見られないし、テレビで今放送している番組も見られない。スポー
ツ中継だけは放送と同時に視るに限る! と主張しているわたしとしては、録画して
視るのは耐えられない。なんというか、空気感が伝わってこないわけなんですよ、
録画だと。かと言って、リアルタイム放送時にPV4やHDRECSで録画しようにも、
レコーダーは予約録画と同時に外部出力するには向かない仕様だしなぁ、少なくとも
ウチのDMR-XW31は。Friio地上波はうちのCATVだと使えないし、いまさらSTBを契約
してもしょうがないし。




チューナー専用機、買っちゃおうか・・・

と、いうわけで、
・HDMI/D端子またはコンポーネント両装備・D3モードのまま、S端子とあわせて
三系統同時出力・S/PDIF付き・OSDが消せる・予約録画にマージンを取れる・出来れ
ばサイドカット機能付き・BSデジタルもあればなおよし
と、いう我侭いっぱいなチューナーをさがしています。が、メーカーさんのサイト
とかだと、そこまで書いてないんだよねぇ。おすすめって、知りません?


と、いうわけで、FriioBS/CSで録画した番組を、5.1chの番組などはそのままHDDに
保存している。だが、ステレオ放送の番組などはエンコードして保存することの方
が多い。ロゴなども除去したいからだ。実のところ、5.1chの番組をエンコードしな
いのは音声の処理が面倒だから、というそれだけの話。
実は、ウチではエンコードの話題はほとんど取り扱ったことがない。これはわざと
やっている。その理由は、エンコードなど各自のこだわりで好きにやればいいと思っ
ているからだ。圧縮率ではH.264が高いが、再生環境などを考えたらDivXやXvidを
使ったほうが便利だ。あえてSD画質のMPEG2にしてDVD-Video化するのだってこだわり
だ。どれが正解ということはない。エンコード時にかける処理だって、映画やアニメ
は24fps化するのがいいのか、インターレース維持の方がいいのか人によって意見の
分かれるところだろうし。そこに口を挟む必要はないと今でも思っている。
が、TSファイルのエンコードとなると、話は別である、と、いうより、より楽で
正しいやり方があるのならわたしが教えていただきたく、今回のエントリーは再エン
コードのための下準備を取り上げることにした。
TSファイル最大の問題は、音声であるAACフォーマットの問題だ。これを分離しない
とうまく取り扱えないのだが、分離するにしても扱いやすいwavに変換するにしても
「音ずれ」という問題が付きまとう。TSのままのときはちゃんと再生できるファイルが
分離すると動画と大きくずれてしまう。それを解決する手段だが、どうやら決定的
なものがないらしいのだ。条件やチャンネルによってずれないはずの環境でもずれが
起こることがあるようなのだ。ひょっとしたら、誰か良いやり方を知っているのかも
知れないので、ひそかに決定的な方法があるのならぜひ教えて欲しい。とりえず、
わたしがごまかしでやっている、強引な方法を記しておく。

一番ズレない方法が、VLCmediaplayerでMPEG2PSファイルに変換する方法だ。その際
にaudioファイルのみをMPEG Audioに変換することで、音のズレの無い普通のMPEG2
ファイルになる。ただ、せっかくのAACなのに一度mpaが入ることで音声が多少劣化
してしまう。ビットレートを最大の512kbpsにすることで最小限に抑えることは
出来るが、それでもwavならともかくmpaをはさみたくない人は多いだろう。だが、
背に腹は代えられぬ。そういうわけで、こんなことをやっている。

VLCmediaplayerでMPEG2PSファイル、音声mpaに変換する。
DVD2AVIでd2vプロジェクトファイルとmpaを作る。
音整で残ったズレを補正しつつwavに変換。
・TMPGEnc.(無料版で十分)で先のd2vファイルと作ったばかりのwavファイルを読み込
 む。
・設定→ビデオ詳細→ソースの範囲で、動画と音声の状態を表示させる。
・とりあえずそれはそれでおいておき、BonTsDemuxで最初のTSファイルをm2vと音声
 に分離する。音声はwavに変換しておく。
・TMPGEnc.をもうひとつ起動させ、先のm2vとwavを読み込ませる。m2vがうまく読め
 なければ、最初のd2vでも良い。
・設定→ビデオ詳細→ソースの範囲で、動画と音声の状態を表示させる。
・一つ目のTMPGEnc.と適当な同じフレームを表示させ、音声の波が同じ位置に来る
ように手動で調整する。400とか500の数字をぶち込んでから微調整するといい。
・2つ目のwavファイルを48KHz、16ビットで出力。
・AviUtlでm2v、もしkはd2vを動画として、最後に作ったwavを音声として使い、
 ロゴ除去などのフィルタ処理を行いながらエンコード。
・完成!

という・・・。結局最後に頼りになるのは自分の目だよ! という相も変わらずな力技
を駆使してやっている。これでもほんのわずかはズレが出るんですが、秒間1/30の
動画の、また何十分の一のズレ程度なので、まず人間の反応速度でズレを発見するの
は不可能化と・・・。最悪VLCmediaplayerで変換してもズレる場合は、予備の録画をし
ておいたレコーダーからダビングして、それを参考に音ずれを修正するのもアリかと
思いますです、はい。
だけど、手間は音がズレていない場合の2倍もかかるわけで、とても人に薦められる
やり方ではない。録画の手間は惜しんでもエンコードの手間を惜しまないために
PCを最大4台使えるウチだからこそ出来るやり方でもあるわけだし。
と、いうわけで、どなたか良い音ズレ対策があったら、教えてくださいませ。定番
ソフトのひとつであるDGIndexは、なぜかエラーが出てうまく動かないんですわ、ウ
チでは。
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アナログ停波の前にやるべきことがある

2008-05-19 22:39:09 | 次世代ビデオへの懸念
最近また地元に「金・プラチナ買取専門店」が増えてきた。とうとう歩いて数分の、
ごく近所にまで進出してきた。常連客はともかく新規客を少しは取られることに
対するウンザリ感と、「ああ、世の中やっぱり不況なんだなぁ」というあきらめ感を
つくづく感じる。なぜかといえば、金とプラチナを一般人から買い集めるほど、楽で
確実に儲かる商売など、無いからである。

ウチみたいな、よろず取り扱い系の店は、年々やりにくくなっている。前に書いた
エコロジー・リサイクルの名の下に発生する処分料が、増えていく一方だからであ
る。テレビはもちろんどの電化製品も、特に大きなものは処分にお金がかかる。
中古屋はどうしても、大きな品物を処分する必要がある。昔は粗大ゴミは無料で捨て
られたが、今は広範囲なものにお金がかかる。法律として国が決めた処分料を免れた
品物に対し、今度は地方自治体が処分料を要求してきた。先日、まもなく起こる
「ゴミ全面有料化」の前に少しでも多く処分しようと粗大ゴミを大量に出したが、
それでも数万円も取られた。「ゴミ有料化」の後はこれが倍になる。もうやってられな
い。
にも関わらずいうべきか、だからと言うべきか、壊れたものや古いものをなんとか
して引き取らせようとする人は後を絶たない。「ゴミとして捨てれば金を取られる
が、中古屋に引き取らせれば金になる」という考えがどうしてもそこにはある。
だから、こっちがダメだ、と言っても「いくらでもいいから」と頑張る。それはまだ
マシな方で、「タダでもいいから」とか「じゃぁ、あんたにあげる」とか言ってなんとか
置いていこうとする人もいる。ウチの父など「この商売は慈善事業の心意気でやるも
のだ」という考え方を持っているので、結局引き取ってしまう。確かに店の損害と
なって経費として処理できるが、そのうち塵も積もれば山となるで負担が大きくなる
可能性もある。

その点、金・プラチナは絶対にゴミにならない。どんな切れ端でもお金になる。
コインのペンダントについているガラスなど、最小限度のゴミは出るが、大きな処分
料が出ることはない。国際相場がしっかりしているから、値段がゼロになることが
絶対にない。今の状況では大幅な相場の上昇や小幅のダウンはあっても、大幅な相場
ダウンはほぼ考えられないから、欲しがる業者など、いくらでもいる。そこそこの
量がまとまれば、こっちから業者に送ってやるどころか、向こうから喜んで飛んでき
て買って行ってくれる。送料すらかからないのだから楽なものだ。しかも、素人でも
査定ができる。店で「十八金なら1グラムいくら」ということさえ決めておけば、
後は虫眼鏡で刻印を探し、重さを量るだけだ。怖いのはニセ物に引っかかることだ
が、マニュアルをしっかり作ってその手順を守ればそうそう引っかからない。わたし
だってマニュアルは作れる。もし迷うようなら引取りをやめてしまえばいいだけの話
だ。さらに、こういう店の取り値は安い。非常に安い。以前はウチの半額以下だっ
た。調べたところ、今は少しマシになったようだが、それでも開店記念キャンペーン
を利用してなお、ウチの3/5程度である。ウチですらかなりの利益が出ているのだか
ら、その値段でもし同じくらい金・プラチナの持込があれば、まさに濡れ手で粟。
笑いがとまらないほど儲かるわけだ。値段の安さは、宣伝やキレイな店構え、受付
に若い女性を配置するなど知名度と入りやすさでガバーする方針のようだ。
だが、やつらはウチの信用と実績を甘く見ている、ボッコボコにして、ウチの近所
に出店したことを後悔させてやる、ウフフフフフフフフフフフフフフ・・・。
あ、もちろん商売で勝つ、という意味ですよ、念のため。

と、いうように、わたしの知る限り、金・プラチナ買取専門店ほど楽に儲かる商売
はない。すべての商売を知っているわけではないが、これを上回る商売はそうそうあ
るまい、ということは確信している。ウチだって来るお客が全員金とプラチナしか
気にしないのなら、専門でやりたいくらいである。商売はともかく仕事としての
面白みがなくなるからやらないけど。
でも、こういう確実な商売なかりがここ数年雨後の筍のごとく増えている様は、如何
に誰も新しいことをやりたがらないか、確実な商売に逃げているかの証明であり、
不景気の証拠なのだ。
しかも、今は不景気に加えてインフレである。なのに、保険料だゴミ有料化だと金銭
的負担は増える一方だ。これは「増税」という言葉を使わずに不景気による税収の落ち
込みをフォローするために、べつの方向から実質的増税を行ってごまかす、という
手段を増やしてきたから、と思えてならない。少なくとも、もう大なり小なり世間は
そう感じているだろう。もうそういう負担が増税という言葉の心理影響だけでなく、
実際に家計に大きな負担となってのしかかってきているからである。ウチに来るお客
さんは言う「また保険料があがって金を"取られる"」と。

"払う"、"出す"ではなく、お金に対する言葉が"取られる"になってきている。これは
支払い意欲が大きく減退している証だ。これまでは景気の判断を日経平均株価を頼り
にしてきた。それは、政府や役人に「庶民は貯金を持っている。だから、それを企業
の製品を買わせるようにすれば株価はあがり、"結果として"庶民にも還元され、景気
は良くなる」という大前提があるからだ。だが、日経平均株価はあがっても、それは
企業、特に銀行が本来一般顧客に還元すべき分を出さずに溜め込んだ成果によるもの
で、市民に影響をもたらすものではなかった。地方では職にあぶれたものが増え(少
なくともウチみたいな店のお客さんには増えた)、好景気など新聞とテレビの中の話
でしかなかった。そして、とうとう本来の景気の土台が弱った状態のまま、再び
不景気は訪れた。インフレというダブルパンチとともに。

テレビに話を移そう。いまだ地上デジタル放送は、ただの嗜好品に過ぎない。アナロ
グ放送は生活必需品といえるかもしれないが、デジタル放送はその域に達していな
い。これは単なる普及率とかそういう問題ではなく、大型テレビ中心の品揃えと面倒
な手間が、中身はアナログと同じなのにデジタル放送をお高くとまった特別な存在
にしているのだ。録画の規制が一般人にとってどうでもいい存在であるように、デジ
タル放送 のウリである高画質も一般人にはどうでもいいものだ。今のアナログ程度
で大抵の人は不自由していない。将来高画質で無ければ絶対に楽しめないような番組
一色になれば話は別だろうが、現在同じ番組しか放送していないデジタル放送を
高いテレビを買ってまで視ようとはあまり思わないし、その余裕もない。
わたしの周囲の友人・知人はさすがに全員近い将来アナログ放送が終わってデジタル
放送しかなくなることを知っているが、みなテレビを買えばそれだけで視られると
思っていた。実際にはアンテナも交換する必要がある可能性が高いのだが、そこまで
考えていたヤツは皆無である。そこら辺まで説明すると、誰もが異口同音にこう言
う。
「同じ放送しかしないのに、そんなに金をとられるんなら今のままでいいや。後三年
もあるんだし、状況も変わって安くなるだろ。そんな金ないよ」
この状況でアナログ停波を強行したらどうなるか。庶民はいい。人によっては、もう
新聞を読まなくてもさほど困らないようにテレビを見なくてもいいや、と思うかも
知れないし、いずれテレビに戻ってくるかも知れない。
だが、CMでなりたっているテレビの秩序はどうなる? いずれ戻るテレビ視聴者
のために損を覚悟でテレビCMを続けたとしても、ものの売れ行きは大きく減るだろ
う。雑誌やネットでも宣伝はできる。が、それらの宣伝はもともと興味のある人間
に、自分のところの商品を選んでもらおうと訴えるにはいいが、興味の無い人間を
ひきつけるのは力不足だ。知らない人間の目を引き、興味を持たせるのは一定時間
の画面を占拠し、光と音を届けさせるテレビCMに勝るものは、まだない。新しい
分野や新製品を訴える能力は激減し、不況に陥ることなど必至である。デジタル放送
でそれを回避するには、アナログのように何気なく付いている、気軽さが絶対に必要
である。そのために庶民をおどし、無理やりデジタル放送受信システムを買わせたと
しても少なくともテレビ・ビデオの販売業界は反動で移行後、売れ行きが激減する。
無理やりではなく、自然な移行が重要だ。そのためには、「テレビを見るのに金を
取られる」ではなく、「せっかくだし、新しいテレビでも買おうか」と誰もが考えるよ
うにするのが最適である。
それには、3年という残りの日数は少なすぎる。実現不可能な数値目標ばかりあげて
いないで、アナログ停波を無期限延期し、まず国民一人一人に余裕が生まれるまでの
時間を稼ぎ、景気上昇に専念した方が、結局はみんなが幸せになれる。その間に、
かたくなに規制を維持しようとするテレビ業界や著作権管理団体を説得することも
できる。それでもデジタル放送は必需品にならないかも知れない。ならば、嗜好品
としてのあり方を模索することも大事である。今のままでは時間が無さ過ぎる。
少なくとも、単純にアナログ放送がそのままデジタル放送に入れ替わり、みんなが
みんな当たり前のように受け入れる、とは考えない方が現実に近いと思う。

この手のことを書くと怒られるかもしれないのでこれっきりにしておくが、最近
宿敵(?)総務省と経産省からアクセスがあった後が残っていたので、こんな訴えを
書いてみました。うーん、長い。
コメント (29)
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