ローズマリー 第7話

■第7話　私をお姉さんって呼んで

ジョンヨンの病室で暴れたギョンスの父。
ヨンドの友人で医師のジソプは、「ギョンスは日常的に父親から暴力を受けていたのでは？」とヨンドに話をしました。

ギョンスの父は、「一緒に食事をしよう」とギョンスを誘うのですが、「お父さんとはイヤ」とギョンスは断りました。
「室長の家族が大好きで、私はあの人たちに好かれたいのに、どうしてあんなことをするの？」と責めるギョンス。すると父親は「親を大切にしろ！今に後悔するぞ。一生の心残りになる！」と言って去って行くのでした・・・

「父親の暴力から逃れるために病院に寝泊りしているのでは？」とギョンスの境遇を不憫に思うヨンド。ジョンヨンにそのことを話すと、ジョンヨンはギョンスの父親が病室で暴れた際に、ギョンスが息子マルを助けてくれたのにお礼も言えなかったことを悔やんでいました。
ジョンヨンは、依頼したばかりの看護人にお金を手渡して断り、ギョンスを看護人として迎えることにするのでした

マルを助けてくれたことに感謝し、看護人として迎えてくれたジョンヨン。ギョンスは嬉しくてたまりません

病院に泊り込むための荷物をまとめに家に帰ったギョンス。
「ケーキ屋の前で店の中を覗き込む貧乏な子供みたいだぞ！カッコ悪いことするなよ！」と言うジュノなんですけど、「あんたを好きになれない理由は・・・私に同情する人なんか嫌いよ。どうせ来週になれば退院なんだし・・・」とギョンス。

ジョンヨンの病室へ行ったギョンス、そこにはヨンドとジョンヨンがデジカメで撮った写真を見ながら幸せそうに笑っていました。そんな2人を見て、ギョンスも幸せな気分に浸るのでした。
その夜、ジョンヨンの付き添い用ベッドで眠るギョンス。夜中にデジカメの家族写真を見ようとするんですけど・・・カメラの電源を入れる音でジョンヨンが起きちゃった

ジョンヨンは、ギョンスに家族写真を収めたアルバムを見せてあげました。
そして、ギョンスと家族の話をするんですけど・・・
ギョンスは自分の家庭の事情について語り始めました。
母親が死んで父親が失踪し、ギョンスは施設へ。しばらくして母親の友人であるジュノ母に引き取られてジュノの家で過ごすのですが、その後、父親が帰ってくると父親と暮らし、父親が失踪すると、ジュノの家へ・・・という複雑な状況を繰り返していたそうです。
母親が亡くなって数日後に「旅行へ行こう」と言われて出かけたギョンス。高速バスの乗り場へ行ったのですが、そこで父は失踪してしまったそうです。知らない場所で1人置き去りにされたギョンスは、その後知らない場所へ行くとパニック障害を起こすようになったそうです。だから、今でもひとりでバスや電車を乗り継ぐことが困難なんですね・・・

そんなギョンスの話を聞いたジョンヨンは、ギョンスに兄弟がいないことを気の毒に思ったようで、「もしよかったら、私を"お姉さん"って呼んで」と言うのでした。

翌日、ジョンヨンはジソプと話をしました。
「胃ガンと分かってから、どうして私だけが？と自分が一番不幸だと思っていたけど、ギョンスと出会って"甘ったれるな！胃の一部を切除しただけでしょ？"と思うようになった。ギョンスのように子供時代を奪われた人もいるのに・・・私は彼女よりも幸せだから、彼女のために何かしてあげられることができるかも？って希望が持てた。」

そんなジョンヨンの様子に「自分の病気を認めようとしていない」と感じたジソプ。ヨンドを呼び出して、ジョンヨンの病状を説明しようとするのですが、「ガン細胞はすべて取り除いたんだろ？もうそれ以上は聞きたくない！」とヨンドもジョンヨンの病状を認めようとしません・・・

退院することになったジョンヨン。ジソプは、今後の治療予定について説明します。
「抗がん治療を行うことになる」と説明されたジョンヨンは、「手術でもう治ったはずなのになぜ？手術を勧めた先輩が恨めしい。先輩は幸せそうな私がそんなに妬ましかったの？」と取り乱します
ジソプは、ジョンヨンの病状について、「他の臓器にも転移がみられた」と正直に話すことになるのでした・・・

退院して家に帰ったジョンヨンでしたが、病状が思った以上に悪かったことがショックで、義姉と義母に冷たく当たってしまいます。
「子供たちが帰ってくる前に、病状について説明してくれない？」と義姉に言われたのに、「今は話したくないんです。私の家でゆっくり休みたい・・・」とワガママを言ってしまいました。義母は、ジョンヨンの気持ちを察して帰る支度をするのでした。

キッチンでローズマリーの新芽が出ていることを発見したジョンヨン。「生き返ったわ！」と大声を出して感動します
抗がん治療をしなければならない現実に絶望していたジョンヨン。ローズマリーの新芽に希望を見出したのです

そんなところで、第7話終了です。