ある素敵な日 第10話

■第10話　悲しい誤解

ゴンが養父にお金を要求したことを知ったハヌル。問い詰められても、言い訳をしなかったゴン。ハヌルはゴンのことを誤解したまま、二人の溝は深まるばかりです・・・

家に帰ったゴンは泣きながらヒョジュに言いました。「俺は冷酷な男だ。薄情者と呼んでくれ。俺はミミズになりたい。ミミズには心臓が5つある。俺は1つなのに、あいつらには5つも・・・心臓が5つもあれば、お前に1つやれる。俺の心も今よりも温かくなるはずだ。」

ハヌルは養母のもとへ行き、その日はパク家に泊まることにしました。ところが、養母はハヌルに「もう、来ないで。親と言うのは自分の子を平等に愛しているの。テウォンもヘウォンもママにとっては大事な子供たちよ。だけど、苦しんでる子がいれば、そっちが心配になるの。今は、テウォンがつらそうにしてる。心の傷か深いみたい。だから今はテウォンのことをいたわりたい・・・」と告げるのでした。

信用を失くしたゴンのもとへは帰れず、養母にも頼ることができないハヌルは、チーフを誘って仕事をサボり、南山タワーへ行きました。ロープウェイに乗ると、ゴンとの思い出がよみがえりました・・・
「気になることがあっても、知らんぷりしてくれるところがチーフの魅力です」と言うハヌル。チーフは困惑気味ですハヌルはチーフの車でゴンと暮らす家へ向かい、荷物をまとめて家を出て行こうとしました。ゴンとヒョジュは引きとめようとするんですけど、「私たち、赤の他人でしょ？いくらお金目当てだったとして、言い訳ぐらいして欲しかった。あなたには恥もないのね。」と一方的にゴンにキツイ言葉を浴びさせてハヌルは去って行きました・・・
ハヌル、少しぐらい話聞けよ！という感じでした。

「理由は聞かないで欲しい」という雰囲気を醸し出しているハヌルにチーフは少々イライラしていました行くあてもないハヌルは、「部屋が見つかるまでモーテルに泊まる」と言うんですけど、チーフは自分の家に連れて行きました。チーフは、ハヌルに部屋を貸して自分は違う場所で過ごそうとしているみたいです。ハヌルのためにラーメンを作ってくれたチーフなのですが、「心がこもっていない！」とワガママを言うハヌル。以前、ゴンが心を込めてラーメンを作ってくれたことを思い出していたんですね。
ハヌルは、ゴンに不信感を抱いた理由をチーフに語りました。最初は「そいつはひどい男だ！」と言うチーフでしたが、ハヌルが電話すれば本物のテコンVよりも速く駆けつけてくれて、サメの水槽にウェットスーツも着ずに飛び込んでくれた。自分の命も惜しまずに、お金が目当てだけでそこまでできるのか？と疑問に思っているようでした。（さすが、鋭いですね）

ハヌルが出て行ってしまったことで、「私がいなければ、素直な気持ちでハヌルを捜せたのに・・・」とヒョジュは責任を感じていました。
ゴンは、ハヌルもヒョジュも苦しめてしまったことに自分の不甲斐なさを感じていました・・・

翌朝、言い訳をするためにハヌルを待ち伏せしたゴン。「お金がすべてじゃない。お前に会いたい気持ちが先だ。」と言うゴンなんですけど、ハヌルは「養父母が金持ちじゃなかったら、捜さなかったはず！罪悪感は抱いたと思う。たまには会いたくなるかもしれないけど、それは思い出にすぎない。実の兄じゃないもの・・・」とゴンを避けました。

パク会長に呼び出されたゴン、ソンチャンを伴ってテソングループへ行くと、いきなり企画調整室の常務に就任することになっていましたそれを偶然聞いていたテウォンは、パク会長がゴンに弱みを握られているのでは？と父を問い詰めるのでした。

チーフの家にずっと居座るわけにもいかないハヌルは、モーテルに宿泊することにしました。

ゴンとハヌルを仲直りさせようと考えたソンチャンは、マルチャに頼んでハヌルを呼び出してもらいました。でも、チーフも一緒について来てしまいました・・・しかも、行った先はヒョジュのバイト先。マルチャとソンチャンが明るく振る舞うんですけど、ハヌルはゴンの姿を見つけるとムッとして帰ってしまいました。意地を張るハヌルに「話ぐらい聞くべきだ！」と説得するチーフなのですが、ハヌルは意地を張ります。

追って来たゴンには、「チーフと付き合っている」と言い、「私たちは赤の他人よ！もう、私の人生に関わってこないで！」と言って突き放そうとしました。拒まれてもしつこくハヌルに付きまとうゴンを見兼ねたチーフが殴ってしまいました「許す準備ができていないんだ。大事な妹なら、相手の気持ちも考えるべきだ！」チーフはゴンにそう告げて、ハヌルと共に去って行きました。
チーフの言うことは正論ですね。決してゴンを疑ってはいないし・・・

「保険に入ります」ハヌルは、チーフと付き合うことにしたようです。「待ち望んだ答えだ」とチーフも喜びました

テウォンは、水族館にハヌルを訪ねて来て今までのことを謝りました。ハヌルも、テウォンが健康を取り戻したことだけで十分だと許しました。

ゴンは、チーフに言われた言葉、ハヌルに言われた言葉を思い出し、自分がやるべきことをじっくり考えているようでした・・・

■子供の頃のエピソード
ゴンがハヌルのもとを去って9日目、ハヌルは「あと1回ねたら、お兄ちゃんが帰ってくる」と楽しみにしていました。一方、ゴンは約束を守れなかったことに罪悪感を感じていました・・・