チャジョンゴに乗って

韓国ドラマ視聴日記。

魔王 第20話

2009-03-20 11:47:00 | 韓国ドラマ マ行
■最終話 ラッパは止み夜が明けた時、地獄の門は自ら閉じる

階段から転落したヨンチョルでしたが、幸い命に別状はなく、肘にヒビが入る程度のケガですみました。
ヨンチョルは、「スンギを殺したのは誰かな?」と半笑いでオスに問いかけるのでした・・・

スンハを呼び出したオス父。「私の前に再び現れるという約束を守ったんだな」というオス父の言葉に、スンハはオス父が自分の正体に気付いたことを察知します。オス父に、「12年前、あなたは自分の息子を救うことしか考えなかった。人の親なのに、子供を亡くしたとある母親(テフンの母)のことは何も考えてくれなかった。それが私は許せないのです。」と言うスンハに「君だって、自分の目的を果たすことしか考えずに、事件を起こしているじゃないか」とオス父は言い返しました。

兄ヒスにスンギの事件の加害者ではないか?と問うオス。ヒスは否定するのですが、「兄貴には逃げて欲しいけど、俺は知っている。人は過去を忘れるが、過去は人を忘れない・・・」オスはそう言って去って行きました。
動揺するヒスは、妻ナヒとパリへ逃げようとチケットを手配するのでした。

ヨンチョルを家まで訪ねて行ったスンハは、「もう終わったんだ。」と言ってオーストラリア行きのチケットを手渡すのですが、「まだ終わっていない!オスがどうなるのか?最後まで見届けるんだ!」とヨンチョル。

スンハは、復讐を始めようとヨンチョルを訪ねて行った時のことを思い出していました。本物のスンハの遺品であるカメラをヨンチョルに手渡し、「これで重要な人物を撮影するんだ」と言ったのでした・・・
それが、今回の事件で赤い封筒に入れて宅配で送られていた写真なんですね。

そんな中、オスのもとに宅配が届きました!中身は写真でした。何者かがオスの首を締めようとする写真。そして、「ラッパは止み夜が明けた時、地獄の門は自ら閉じる」と書かれたメッセージが同封されていました。

スンハと会ったヘインは、以前オスからもらった笛を「私が必要な時に吹いて」と手渡しました。
「私のことが怖くないんですか?」というスンハの質問に「本当に2人はよく似ているんですね。カン刑事にも以前同じことを聞かれました」とヘイン。そして、ヘインは「オ弁護士はもうカン刑事を許している。ただそれを認めたくないだけ。」と言うのですが、スンハは否定しました。

スンハの事務所を訪ねて行ったヘインは、スンハの机に手紙を置いて帰りました。
その手紙には、「あなたと一緒にしたいことがたくさんある」というヘインの想いが綴られていました。手紙を読んだスンハは、「本当にそうできるのか?行ってもいいのか?」と呟くのでした・・・

オスの兄ヒスがスンギ殺害容疑で逮捕されました
温厚な性格で知られるヒスの逮捕に、周囲の人々は驚きました!ヒスに濡れ衣を着せられていたソクジンもまた驚いていました。
優しい子だったはずのヒスの逮捕にオス父は、「私を許してくれ。私は、世界すべての人が幸せになる方法はないと考えていた。誰かの幸せの代償に誰かが不幸になると思っていた。強いものだけが生き残る世界だと。強いものだけが幸せになれると、それで息子たちを守れると考えていた・・・」とオスに詫びました。
そしてその直後、オス父は心臓発作で倒れ、そのまま帰らぬ人に・・・

警察では、オスが拳銃を持ち出して出かけたことで騒ぎになっていました。
「カン刑事が拳銃を持ち出して、オ弁護士に連絡をしていた」とパンチーム長から連絡を受けたヘインは、2人がテフンの事件現場である廃車場に向かったのでは?と推測し、出かけていくのでした。

拳銃を持ち出して出かけたオスは、テフンの事件現場にスンハを呼び出しました。
オスに会うために事務所を出たスンハなのですが、何者かに刃物で刺されてしまいました
刺された傷で流血しながらも、上着のボタンを閉めて傷を隠し、オスに会いに行ったスンハ。オスは、スンハに銃口を向けました。
「お前の望みを叶えてやる。俺がお前を殺すこと。お前の最後の計画だろ?」と言うオスなのですが、スンハを撃とうとしません。「お前も俺のように苦しんでいる。俺と同じように、地獄に来ている。俺よりもひどい苦しみの中にいる。俺がお前の今の姿にしてしまった。お前を地獄へ導いたのはこの俺だ。お前を殺したいほど、憎みながらも、お前を見ると胸が痛い。テフンのことは、俺のミスであれ、故意であれ、それは重要じゃない。俺は真実を明かすために何もしなかったから。すまない。本当にすまない・・・」と銃を捨てたオス。すると、自分の計画通りに事が進まないことに動揺したスンハが銃を手に取り、「俺を撃て!あなたならできるはずだ。僕はあなたの友達を死なせた。あなたの兄を殺人者にし、あなたの父を死なせた。早く撃て!」とオスに迫りました。「生きろ。生きるのが地獄のように苦しくても、ありったけの力を尽くして、暗いトンネルから出るんだ。テソン・・・その銃を返せ。」とオス。「終わらせなきゃ。あなたではなく、僕は自分が許せないんだ。」と泣きながら言うスンハは、自分の頭部に銃口を向けました。オスがスンハから銃を奪おうともみ合いになったところ、スンハは銃を誤って発砲してしまうのでした銃弾を受けたオスは、倒れてしまいました!「死ぬな!」とオスに駆け寄るスンハ。「生きるんだ。ありったけの力で、最善を尽くして、生きろテソン・・・許すんだ。俺もお前も・・・」そう言ってオスは力尽きてしまうのでした・・・
以前、「生き地獄のようなつらい状況でも生きたかった」とオスが自分に必死に訴えた様子がスンハの脳裏をよぎります。そして、スンハは「死ぬな!カン・オス」と言ってオスを抱きしめて泣き崩れました

廃車場で並んで横たわるオスとスンハ。
「許せ。僕も・・・あなたも・・・」
スンハはそう呟いて息を引き取りました。
廃車場へ駆けつけたヘイン。並んで眠っているオスとスンハの姿を見つけ、ただ泣くことしかできないのでした・・・

終わりは始まりです。幸せになりますように・・・

以上をもちまして、『魔王』全20話終了です。

■後記
『復活』と同じパク・チャンホン監督の作品ということで、とても興味深いサスペンスドラマに仕上がっていました。『復活』で悪役だったチェ・ドンチャンとパクサンチョルが『魔王』では刑事役を演じていたり、『復活』では弟シンヒョクに成りすますハウンを見守る良き秘書を演じていたチョ・ジェワンさんが、『魔王』では高校時代にオスにいじめられていたヨンチョルを演じていたり・・・そういった意味でも楽しめました。

テフンがスンハに成りすますというところは、『砂の器』と同じですね。

最初は、『宮 ~ラブ・イン・パレス』の皇太子役を好演していたチュ・ジフンさんが主演ということで、それが目当てで視聴していたのですが、同じく主演のオム・テウンさん、シン・ミナさんも素晴らしかったです
特にシン・ミナさん、元々スタイルが良くて可愛らしいんですけど、ヘインの笑顔がとっても素敵でしたこの前、『このろくでなしの愛』を少しだけ見たんですけど、ちょうどシン・ミナさんとキム・ヨンジェさんのシーンだったんです。「これって、魔王のヘインとソクジンじゃん!」って・・・ちょっぴり面白かったです

日本でもリメイクされているので、TBSのホームページをチェックしたんですけど、出演者の衣装が韓国版と同じ感じでキャラクターがそれぞれすごく似ていたのがとても興味深かったです。
大野智さん⇔チュ・ジフンさん、生田斗真さん⇔オム・テウンさんって全然似ていないんですけど、『魔王』のホームページを見ると、何となく雰囲気が似ているように見えるのが不思議です。
機会があれば、日本版も視聴したいと思っております

前半はいまいちハマれなかったけど、後半は本当に夢中になって視聴してしまいました。最後は「えっ」って感じでしたが、とても完成度の高いストーリーだったと思います。


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