このニュースは波紋が大きい。
散々お膳立てをした後に、あっさり美味しいところをソフバンクインベストメント(以下SBI)に持っていかれた。
昨日の時系列で書いたように、既にニッポン放送は自社が持つCX株の消費貸借契約を大和と行っている。これはCXがライブドア同様に発行したMSCB800億の転換を助けるためである。
つまり堀江氏自身が所有するライブドア株式をリーマンブラザースに貸し出したのと全く同じである。
(今までの報道はこういう対比をした所がほとんど無かった。でも我々から見れば、どっちも全く同じ、いわゆる引受業者が引き受けるに当たってのリスク軽減の当然の措置なのである)
そして本日、ニッポン放送は残るCX株を全額、SBIと貸借契約を結んだ訳だ。
これによりニッポン放送は紙の上ではCX株保有がゼロとなり、議決権もゼロとなった。
今回まず不思議なのは、SBIはこの契約を結んだ理由や目的をはっきりと言っていない事だ。
建前上北尾氏は、ホワイトナイトになる気はない、との事だが、それであれば余計にきちんとした理由が必要だと思うのだが、それがなされていない。
投資会社に株を貸すって事はどう言う事か。
我々が普通に考える所の目的は一つ、「空売り」しか無いですが。
何かをしなければ、SBI側は借株料(いくら、とは示されていないが、普通はただでは貸さない)を払う意味が無い。
『高株価政策』を声高らかに謳っていたフジテレビ、その舌も乾かぬうちに、500億円の新株発行登録、そして今度は自社の株を投資会社へ貸し出す、ってどう言う事だろう。
もちろん本音は「疎開」でしょうけどね。
でもこれで思い出すのが、90年代に散々逮捕者を出した証券界における「飛ばし」ですな。
まあこのケースは異なるし、堂々とやってるから異論もあるだろうが、それにしても醜い。
SBIは昨年CBを200億円、ユーロ市場で発行しているが、この主幹事は大和である。
また、SBIは2月23日に増資を行っている。一般公募125万株、プラス18万7500株の第三者割り当て、そして第三者である割当先は、これも大和である。
ついでに何度も書いているが、フジテレビが出したCB800億も大和。
フジテレビ~ニッポン放送~大和~ソフトバンク。
仲良しだなぁ。
果たして先月のSBIの増資は、もちろん資金需要はあったのだろうが、結果的に親会社のSBの連結対象から外れる事になった。
そして今回の発表においてSBIは、「SB本体の意向は無い」事を随分強調されていたように思える。既に連結対象では無い、事を前面に押し出して。
ライブドアの代わりにソフトバンク、って事になれば、誰もがかつてのマードック氏と孫氏が組んだ朝日放送買収を連想するだろう。当然その懸念をかわすのには非常にしっくり行く論理である。
それにしても出来すぎている感が否めないのは私だけでは無いだろう。
前もって、親会社でしかもかつてのTOBの前科モノであるソフバンクの連結対象からまず外れ、そして今回の貸借契約。
SBIの北尾氏はかつてN証券で強烈に仕事をされていた方である。私の崇拝する前の会社のボスのAさんは、N時代の彼を良くご存知だそうだが、とにかくN社でど真ん中を進む人ってのは尋常ではない。オーラ出まくりでまともに話すのも怖いくらいな方が本当に多い。誰もが強烈な切れ者でアンテナを張り巡らし、、これはかつてDに居た私が言うのだから間違いない。
そんな彼が会見で「日本で一番M&Aに詳しいのは私です」みたいな事をおっしゃっているのだからそのプライドたるやも相当なモノだろう。
盛んに孫氏との事前相談は無い!とおっしゃっているのは、実は単に親会社の前科の匂いを消すことのみならず(報道はほとんどそう解釈しているようだが)、実は私はそこに北尾氏の強烈なプライドを垣間見る。
「この件は私が、この私が、まとめたのである!」ってね。
まあ良い。
関連するトップ企業たちが果たして後ろでどう手打ちをしているのか分からないが、ここまで来るとライブドアの時間外での取引に前もって密約があったのどうの、って言う3流の下世話な記事よりももっとおどろおどろしいモノを感じてしまう。
さらに誰もが思うのが、「フジテレビは本当にそれで良いの?」って事だ。
要はライブドアがソフトバンクに代わっただけじゃない。このホワイトナイト”疑惑”をあくまでも薄めようとするかのような、CX、ニッポン放送、SBIのファンド設立。
これで「僕ら仲が良いんだよ」って事をアピールしながらの、5年に及ぶ、しかもSBIの意思が無ければ返してもらえない株券。
まあ仲良しグループだからこんな事はあり得ないのだろうけれど、もしかしたらソフトバンク連合が静かに静かにフジテレビの株を買い増し、そして気付いてみたら結局乗っ取られていた、って事になったらお笑いマンガ道場であるな。
もうこうなると社員もへったくりも無いような気がするんですが。
ある社員は「経営陣を信じます」とかおっしゃっていたようだが、本当か??
私は今回ではっきりと、信じられなくなった。
またライブドアが経営関与したら番組に出ないとかおっしゃってるタレント歌手諸氏にも同様にお尋ねしたい、じゃあソフトバンクインベストメントなら良いんですか?ってね。
散々お膳立てをした後に、あっさり美味しいところをソフバンクインベストメント(以下SBI)に持っていかれた。
昨日の時系列で書いたように、既にニッポン放送は自社が持つCX株の消費貸借契約を大和と行っている。これはCXがライブドア同様に発行したMSCB800億の転換を助けるためである。
つまり堀江氏自身が所有するライブドア株式をリーマンブラザースに貸し出したのと全く同じである。
(今までの報道はこういう対比をした所がほとんど無かった。でも我々から見れば、どっちも全く同じ、いわゆる引受業者が引き受けるに当たってのリスク軽減の当然の措置なのである)
そして本日、ニッポン放送は残るCX株を全額、SBIと貸借契約を結んだ訳だ。
これによりニッポン放送は紙の上ではCX株保有がゼロとなり、議決権もゼロとなった。
今回まず不思議なのは、SBIはこの契約を結んだ理由や目的をはっきりと言っていない事だ。
建前上北尾氏は、ホワイトナイトになる気はない、との事だが、それであれば余計にきちんとした理由が必要だと思うのだが、それがなされていない。
投資会社に株を貸すって事はどう言う事か。
我々が普通に考える所の目的は一つ、「空売り」しか無いですが。
何かをしなければ、SBI側は借株料(いくら、とは示されていないが、普通はただでは貸さない)を払う意味が無い。
『高株価政策』を声高らかに謳っていたフジテレビ、その舌も乾かぬうちに、500億円の新株発行登録、そして今度は自社の株を投資会社へ貸し出す、ってどう言う事だろう。
もちろん本音は「疎開」でしょうけどね。
でもこれで思い出すのが、90年代に散々逮捕者を出した証券界における「飛ばし」ですな。
まあこのケースは異なるし、堂々とやってるから異論もあるだろうが、それにしても醜い。
SBIは昨年CBを200億円、ユーロ市場で発行しているが、この主幹事は大和である。
また、SBIは2月23日に増資を行っている。一般公募125万株、プラス18万7500株の第三者割り当て、そして第三者である割当先は、これも大和である。
ついでに何度も書いているが、フジテレビが出したCB800億も大和。
フジテレビ~ニッポン放送~大和~ソフトバンク。
仲良しだなぁ。
果たして先月のSBIの増資は、もちろん資金需要はあったのだろうが、結果的に親会社のSBの連結対象から外れる事になった。
そして今回の発表においてSBIは、「SB本体の意向は無い」事を随分強調されていたように思える。既に連結対象では無い、事を前面に押し出して。
ライブドアの代わりにソフトバンク、って事になれば、誰もがかつてのマードック氏と孫氏が組んだ朝日放送買収を連想するだろう。当然その懸念をかわすのには非常にしっくり行く論理である。
それにしても出来すぎている感が否めないのは私だけでは無いだろう。
前もって、親会社でしかもかつてのTOBの前科モノであるソフバンクの連結対象からまず外れ、そして今回の貸借契約。
SBIの北尾氏はかつてN証券で強烈に仕事をされていた方である。私の崇拝する前の会社のボスのAさんは、N時代の彼を良くご存知だそうだが、とにかくN社でど真ん中を進む人ってのは尋常ではない。オーラ出まくりでまともに話すのも怖いくらいな方が本当に多い。誰もが強烈な切れ者でアンテナを張り巡らし、、これはかつてDに居た私が言うのだから間違いない。
そんな彼が会見で「日本で一番M&Aに詳しいのは私です」みたいな事をおっしゃっているのだからそのプライドたるやも相当なモノだろう。
盛んに孫氏との事前相談は無い!とおっしゃっているのは、実は単に親会社の前科の匂いを消すことのみならず(報道はほとんどそう解釈しているようだが)、実は私はそこに北尾氏の強烈なプライドを垣間見る。
「この件は私が、この私が、まとめたのである!」ってね。
まあ良い。
関連するトップ企業たちが果たして後ろでどう手打ちをしているのか分からないが、ここまで来るとライブドアの時間外での取引に前もって密約があったのどうの、って言う3流の下世話な記事よりももっとおどろおどろしいモノを感じてしまう。
さらに誰もが思うのが、「フジテレビは本当にそれで良いの?」って事だ。
要はライブドアがソフトバンクに代わっただけじゃない。このホワイトナイト”疑惑”をあくまでも薄めようとするかのような、CX、ニッポン放送、SBIのファンド設立。
これで「僕ら仲が良いんだよ」って事をアピールしながらの、5年に及ぶ、しかもSBIの意思が無ければ返してもらえない株券。
まあ仲良しグループだからこんな事はあり得ないのだろうけれど、もしかしたらソフトバンク連合が静かに静かにフジテレビの株を買い増し、そして気付いてみたら結局乗っ取られていた、って事になったらお笑いマンガ道場であるな。
もうこうなると社員もへったくりも無いような気がするんですが。
ある社員は「経営陣を信じます」とかおっしゃっていたようだが、本当か??
私は今回ではっきりと、信じられなくなった。
またライブドアが経営関与したら番組に出ないとかおっしゃってるタレント歌手諸氏にも同様にお尋ねしたい、じゃあソフトバンクインベストメントなら良いんですか?ってね。
孫さんが不気味です・・・。
仰るとおりいつのまにか・・・なんてことも?
SBIの社長がライブドアを悪者扱いにして
自分達の好感度を上げようとしている姿勢が不快でしたぁ。
ヨーロッパからなんですね?
かっくいー!
これからもよろしくお願いします。
(http://www.namaan.net/)でこちらのblogを発見しました。米長邦雄氏や森永卓郎氏などに対する見方には全面的に賛成です。
企業買収の専門的なことは全然分かりませんが、ライブドア VS フジテレビにことは生意気にも少しHPに書いています。
ところで北尾氏はイー・トレード証券の会長も兼ねているようですが、去年のイー・トレードVSライブドアの争いの時も動いたのでしょうか。
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000050156,20064372,00.htm
北尾氏はこの時は関係なかったようです。勘違いですみません。
となっている今日この頃、にぃさん来たよん♪
この「白々しい夜」は一体いつ明けるんでしょうね。
私、難しいことは全く解りませ~ん。
ということなので、難しくないことにヒトコト。
上が変わったらラジオ降りるという声明を
出している方々。
あなた方のリスナーは納得されているのでしょうか。
もし、ライブドアがニッポン放送の経営権を
取った場合、
むしろ、ホリエモンにしてもお金を大量に
出さないといけない大物さんが自ら降りてくれて
バンバンザイなのでは?
今、ファンがついてくる若手なんていくらでもいるもんね。
なんてことを考えてしまうひねくれもんの私。
小鬼ぃさん、ブログがんばってね~。
「森永卓郎氏」
彼は考えることを途中で放棄する癖が
あるような気がしてなりません。
著書を読んでも、何故そこで思考を止めるの?!
という歯がゆい感が味わえます。
計算だったら大したもんだ(笑)
たしかに同じようなものかもしれません、、
はじめまして TB送ります
読売新聞の社説はどうなの・・
http://love.ap.teacup.com/kouhei/
掲示板 http://8609.teacup.com/kouhei/bbs2
びりや~ど様
いやいやかっくいい~なんてモンでも何でもありません(笑)。もう単なる田舎モノですからね。
びりや~ど様の日記のネタ、非常に参考になります。今後ともこちらこそどうぞ宜しくお願いします!!
Eiko様
わざわざこのような駄日記をご検索頂きましてありがとうございます!!
HP拝見致しました。とてもお忙しい中、重ね重ねありがとうございます。
さすがにきちんと調べられていて、読み答えのある日記でした。今後とも寄らせて頂きます、どうぞ宜しくお願いします。
昌。ぽん
お~Welcome!!ありがとね。
いやいや、やはり君はあっしが密かに見込んでいるだけあって、鋭いよね~。きっちりモノを見ている、いつもそう思うよ。これからもドンドン昌。的視点で色々と切りに来てよ、ねっねっ!!
あっしもF14、しっかり会社ではブックマークしてあるぜ(笑)。
HBIKIさま
いつもありがとうございます!
私も同感です、まじでフジはこれで自由度を完全に絶たれた、って思っているくらいです。
今後ともどうぞよろしくお願いしますね!!
Kouheiさま
HP拝見致しました。
素晴らしいBLOGですよね。。それにしても和田あきことかなんか言ってるんですね。もうそういうのはきちんとこの問題と切り離したほうが良いでしょう。相変らずそんなどうでも良い人たちが偉そうに分かったような物言いをするから、ますます問題が大袈裟になるんですよね。
今後とも拝読させて下さい、宜しくお願いします!
そうかここは証券専門のブログですから、和田あきこさんの記事が気に止まったのかもしれません。
私は企業にとって株式の仕組みは有用と思っています。しかし大株主は経営者との理解で言うと、そこで働く関係者の気持ちも想定してねとホリエモンに言いたいのです。
そしてリーマン証券は事態がどうなろうと勝ち逃げのようですね。理不尽。
私には専門外かもしてませんね また訪問させてください