地球の裏からまじめな話~頑張れ日本

地球の裏から日本頑張れ!の応援BLOGです。
証券関係の話題について、証券マンとしての意見を述べていきます

ちょっと抑鬱期ですなぁ。お下品な文章はすみませんでした!

2006-06-29 04:32:27 | ライブドア問題
私は福井総裁擁護の立場を変えない。ただこの頃双方の対立と言うか議論が激化するに乗じて、私自身のこのBLOGの言葉も非常に下品になってきて、お里が知れます、と言うご指摘をコメントで頂いた。
全くもってその通り、少々熱くなり過ぎて、言葉遣い等が下品になってしまい、それに伴ってお読み頂いている方々には不快な思いをさせてしまい、すみませんでした。
以後きちんと気をつけます。
また、長いものには巻かれろ、的な発想で誰かに頼ろうかなぁ、みたいな文章に対してもやはりコメント欄にてご指摘を頂きました。これも非常に浅薄でございまして、謹んでここでお詫びをさせて頂きます。
すみませんでした!

さて、とは言うものの私の福井総裁擁護は続く。
証券マンを十数年続けてきて、私の中に培われている常識と、世間様の常識ってのはかけ離れているのかも知れない。
私自身が正しいと思うことも、全部結果はその反対になっているのが何よりの証拠である、とほほ。
ライブドアしかり、村上ファンドしかり、そして今回の問題しかり。
そういう観点からは、珍しく私自身非常なる無力感を感じているのも事実である。
しかしながら、私にだってプライドがある。私の業界に絡むことが起きれば、私はそれを淡々と今後も説明していきたいと思うし、それが私達の常識と世間様の常識の距離を少しでも縮めることになると信じる。

今日もこの記事を見て思った。アメリカって国は別に絶対ではないけれど、こう言う文化は羨ましいなぁ、と。
『米財務省の次期長官に指名されている投資銀行大手ゴールドマン・サックスのヘンリー・ポールソン最高経営責任者(60)が27日、青年時代に不法侵入の容疑で逮捕された経歴があることが分かった。長官への就任を承認するかどうか検討する米議会の公聴会で配布された資料で判明した。
 69年8月、23歳の時、インディアナ州ウェストラファイエットにある公共の水泳プール施設で、営業時間外にさくを乗り越えて不法侵入し、泳いだという。指紋を採取されたが、罪には問われなかった。当時はハーバード大ビジネススクールに在籍していた。
 議会は同氏の長官就任を承認する見通しで、公聴会でも質疑の対象にならなかった。米国では中央銀行総裁にあたる連邦準備制度理事会議長を含め、大統領が指名する要人らの経歴チェックが比較的厳しく、同氏も求められた書式に回答した。金融投資などの利益相反の可能性については財務省との倫理審査で解決済み、としている。』

福井総裁のノーパンしゃぶしゃぶを天下の大新聞社の記者だか解説委員だかの方が大きな声では言えないが、と言いつつも大声で堂々と発表している、そんなのに比べれば何とこの寛大なことよ。質疑の対象にならなかった、ってのがいい。
そんな若い頃の暴走、それも他人様に迷惑を掛けたわけでも無いだろうし、そんな事でこの能力を亡きモノにするほうが惜しい・・・って感覚だろうなぁ。

今日、前の会社の時の同僚だったスイス人@日本株では常にトップセールス、とほんとに久しぶりに昼飯を食べた。
彼はとにかく日本に対しての自信に常に溢れていて、私より5つ年上なんだけど、あの日本株に対する知識、それも世界との対比の中で語らせたら天下一品であるが、彼の饒舌な語りに私はわざと水を差してみた。

「確かにさ、日本のファンダメンタルなんかは悪くないし、でも日本ってやっぱり不思議な国ね、と思うのがあの福井総裁バッシングだと思わない?そういうことってファンダメンタルとは関係ないしね」

すると彼は即座に一言
「That's A Joke」

彼はこの問題も良く勉強していて、2月に総裁がファンドを解約したのはやはりあらぬ疑いをかけられても仕方が無いかもしれないけれど、それにしてもあれはJOKEだろう・・」と。
何がJOKEかってのは言わなくてもお分かりいただけると思うけれどね。

民主党は松井議員カードの自由な取り扱い権をGETしたけれど、それにしてもやはりそれを政争の道具に使うなんてのは、我が国のためになるとはどうしても思えない。
民主党も民主党ならこちらも負けちゃいない、って感じで、このベタなネーミングなんかはもう正直私にはモノの哀れを感じちゃうのですけど。

「社民党の福島党首は28日の記者会見で、規制改革・民間開放推進会議議長の宮内義彦・オリックス会長について「規制緩和で金もうけをできるようにルールを変えている」と述べ、自派に都合よく選挙区を変える場合に使われる「ゲリマンダー」をもじって「ミヤマンダーだ」と批判した。
 また、オリックスの投資事業組合が福井俊彦・日銀総裁の村上ファンドへの拠出金を管理していた点について「一定権益を持つ勝ち組インナーサークルによる共同謀議だ。説明責任を全く尽くしていない」と語り、宮内氏の国会への参考人招致を野党共同で求め続ける考えを示した。」

規制緩和で金儲けを出来る、なんて言葉が政党の党首から出てきて良いんですか?
まあ間違いなく福井総裁問題が仮に落ち着いたら次なるターゲットは宮内氏なんだろうけれど。
それにしてもそれだったら規制でがんじがらめ、諸外国からは、CONVOY SYSTEMと呼ばれていた護送船団方式的な時代の方に戻ったほうが良いのですかね。
「一定権益を持つ勝ち組インナーサークルによる共同謀議」
とほほ・・・
私は日本って国を誇りに思いながら、日々こんな世界の果てのド田舎に住んで働いているけれど、それにしても日本って国はきちんと自由が保障された資本主義国家じゃなかったっけか。どこぞの発展途上国とは訳が違うと思うんですけど・・・

何だか我がスイスが誇るあのホスピス思想の創始者である、キュブラーロス先生が提示された、人間が死んでしまうまでに経験する4段階の2番目に今の自分が入り込んでいる気がする。
仮に余命いくばく宣言をされると人間は、
1.怒り
2.抑鬱
3.取引
4.受容
と言う段階を経るのだそうだけれど、今私は怒りが終わって、抑鬱期に入っている感じだなぁ。

何だかなぁ~~

今日は取りとめが無くて済みませぬ。


5 コメント

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福井総裁の騒動について、 (深龍)
2006-06-29 07:45:48
  どうもはじめまして、



最近見させてもらっているものですが、福井総裁の件については、私は政府与党の自作自演ではないかと思っています。



何故かというと、



1、ライブドアの問題のすぐにこういう問題が起こるのがおかしい、



2、ライブドアにしろ、村上ファンドにしろ逮捕の理由がはっきりしない、



3、マスコミの動きがおかしい、例えば先月日本では共謀罪という戦前の治安維持法のような、危険な言論弾圧の法が通ろうとしていたが、マスコミはそれに対して騒がなかった、なのになぜ総裁の問題は騒ぐのか?、つまり、自分自身の死活問題になりかねない問題を放置し、小さな問題を大きく騒ぐ、これは明らかに変であり、マスコミが政府与党の支配下にあるとしか考えられない、



その点を総合的に考えると、今回のことは政府与党による自作自演の劇であり、日銀の独立性をつぶし、ついでに民主党を引っ掛けようとした、という手に見えますね、



多分、民主党の小沢氏も同じような考えのようで、今回の騒動は基本的に無視をして、来年の選挙のための足固めをしているようです、政府与党の一人芝居に付き合うほど暇ではないという風に思っているように見えます。



Unknown (Unknown)
2006-06-29 17:45:17
>規制緩和で金儲けを出来る、なんて言葉が政党の党首から出てきて良いんですか?



まあ、落ち着いてくださいな。

規制緩和は「金儲け」のためじゃありませんか?

規制が緩和される → 金儲けの機会だと捉えた業者(プロ)が参入する → 競争が激化し価格が下がる → (最終的に)消費者ウマァ

という流れが、規制緩和の真髄でしょ?古典派経済学の聊か楽観的な立場では、最終的には誰も大儲けできないことにはなるわけですが。

だから「金儲けのための規制緩和」には、なんら問題はありません。問題があるなら、規制緩和に当たって、独占的な情報を利用して(宮内さんは情報へのアクセスが容易な位置においでになるわけですから)、不当利得を得たかどうか?その一点にかかるわけです。

不当利得を得たというエビデンスを「公党の党首」とやらがお持ちならともかく、その証拠を示すことができないなら、ただの負け犬の遠吠えですよ。



「自作自演」論というか陰謀論も結構ですけどね、見方を変えると、三権分立がそれだけうまく機能していているのでしょう(いや、私は「上手く」機能しているとは思いませんが、少なくとも、三権の間で牽制が働いていることは事実なのでしょう。その程度の意味ですので。)



抑鬱などとおっしゃらず、日本をあきらめずに辛抱強く応援を続けましょうよ、ねえ。

世間様の常識 (Unknown)
2006-06-30 00:50:59
“証券マンを十数年続けてきて、私の中に培われている常識と、世間様の常識ってのはかけ離れているのかも知れない。

私自身が正しいと思うことも、全部結果はその反対になっているのが何よりの証拠である、とほほ。

ライブドアしかり、村上ファンドしかり、そして今回の問題しかり。”



それが最大の問題だと思いますよ。証券界の代弁者になろうとする前に、ご自身が世間の感覚からずれてしまっていることを、もっと謙虚に受け止めてはいかがでしょうか。



あなた様は志の高い立派な証券マンかも知れませんが、世間は証券業界そのものを立派だとはみなしていません。株は、どう言いつくろってもギャンブル性があり、その点ではパチンコや競艇と同じ。一般的なサービス業のように、お客さんに貢献した分だけ対価を得られる商売ではありません。



だから、ライブドアを嵌めた村上ファンドのように、汚いことをしてまでも儲けようとする輩が後を絶たないのでしょう。「投資家育成」を掲げる証券業界が、一方で「自己責任」を旗印に、未熟な投資家をかき集めてボロい儲けを得ている一面も透けて見えます。



ポールソン氏を例に挙げて福井氏を擁護し、マスコミを批判していらっしゃいますが、これは見当違いも甚だしい。ポールソン氏の過ちはヤンチャないたずらに過ぎない。それに対してノーパンしゃぶしゃぶ問題は、業界からの接待だったとしか考えられず、公務員倫理に反し、日銀の公平性・中立性を揺るがせたのが問題だったんでしょ? 



金融官庁のトップにふさわしくないのはどちらか? そんな違いも理解できないとは、あなたの視野があまりにも業界びいき・福井氏擁護に偏っているのではないですか?
まったくお前は何様かと (dullboy)
2006-06-30 07:45:13


世間の感覚を代弁することの恐ろしさを理解していないのは誰かと。

世間を代弁するって行為自体が自己の隠蔽であり、隠れ蓑を使った卑劣な攻撃の温床であると。





汚いことをやって利益を得ようとするのは何も金融業界に限った話じゃないでしょうが。

金融業界を悪用しているのは誰かと。



それこそ何を高尚な職業といってるのかな?

坊主か?教師か?役人か?政治家か?

どれもこれも汚い人間はいるだろう。



世間様を傘に着るとは一体何様か。

最近報道がこれをやるようになってきた。煽動して、植えつけて、そしてそれを民意と称して押し出してくる。(肯定的な意見を言えば誰でもTVに映れるぞ!)



そんなにえらいなら日銀総裁になる前に彼を止めてくれればよかったんだよ?

政治家様の感覚が逝っちゃってることのほうが問題なんじゃないの?

それと簡単に誘導されてる国民・・・。



論点がね、ずれてる。



接待だからと言う話じゃないでしょ?

公平中立性じゃないでしょ?



高尚な世間様がわめいているのは、



「高額の所得と資産がある」

「ノーパンしゃぶしゃぶ」



ってことを僻んでいるようにしか見えません。



確かに新聞やテレビが三流週刊誌以下になってきた。特にTBSなどは最初から結論ありきで報道している。



中立公正な「報道」を見ているならともかく、

恣意的な結論ありきの「ショー」を見た上で論争に加わるのは国民として「中立公正」ではない。



調べてからものをいわないと。

感覚だけでとにかく腹が立つとか俺にも金くれとか、そんなレベルに見えます。
Unknown (Unknown)
2006-06-30 12:49:54
世間様と最初に言ったのはブログ主さんですよ。

こういう時は、誰でも世間の反応を見極めようとするものじゃないでしょうか?

http://hongokucho.exblog.jp/5144999/

「高尚な世間様」を「論点がずれてる」「僻んでいる」と切り捨てる、恐いモノ知らずのあなたが一番偉いのかも知れませんね。