元気な高齢者こそ使いたい電子機器

80歳を過ぎても、日々の生活を楽しく豊かにする電子機器を使いこなそう

日産車の完成検査員が、資格を取得していなかたっとは何のことだ?

2017年10月04日 14時17分36秒 | 日記
 日産自動車が、新車の完成検査に、国で定めた資格を持たない検査員が長年にわたり検査していたと、公表して、数百万台の検査漏れ車両があると発表している。

 筆者は不思議な感覚にとらわれた。流れ作業で製造された自動車は、最終完成検査時にブレーキの踏み具合とか、照明のスイッチの点滅など、簡単な検査項目をチェックして完成車として市場に出荷されるのであろう。

 その最終検査の検査員が、国の規定の資格を取っていなかったという事なのだろうが、一体全体その程度の検査に、国の資格を必要とするのだろうか? 当然、どのメーカーでも最終検査は行われているが、数分で完成する流れ作業の現場で、チェックできる内容などは、そもそも資格が必要な検査なのだろうか?

 今でも新車購入後の3年に一回、その後は2年に一回という車検制度も、いまだに厳然と存在しており、自動車の保有者は高額な車検費用を課せられている。しかもその間にも半年、一年ごとの定期検査も受けるようにと指導されている。

 自動車を保有するためには、ガソリン代、税金、車検費用、自動車保険、整備費などなど、多くの付帯費用が必要なのだ。  欧州では車検を必要としない国も多いというのが常識であるのに。

 日本は、異常なくらいに車両の検査にコストをかける国なのだ。 万一車両の不備による事故が発生した場合は、自己責任が問われるという形だけで良いのではないかと思ってしまう。

 最近、海外の国々の報道番組(娯楽的な報道番組を含む)を見るにつけても、地球の隅々のような開発途上国でも、日本車が活躍している写真を見ることが多い。

 日本製自動車の故障が少なく、信頼度が世界でもはるかに高い事が分かろうというものだ。

 それだけ生産技術、部品精度も上がっている車両なのに、完成検査で資格がない人が検査をしていたという事が、そんな問題なのだろうか?

 もちろん資格がないといっても、必要な検査は当然できる人たちが、製造ラインの一員として、製造ラインの最後尾でチェックしている筈。

 結局、資格を取得する公的機関の仕事をすり抜けていたという事なのだろうが、日本国内に はびこる高コスト要因は、こういう事にもあるのだなと、筆者はつくづく思った次第だ。

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
国交省の権限誇示 (ザペック)
2017-10-26 22:24:03
 マスコミでは、一斉に不正と非難をするだけです。私も同様の疑問を持っております。
 設計図通り製造できるように各工程を精密な監理を行って製造するのが現在の日本の車作です。完成してから改めて検査する必要のない製造管理です。
 万が一問題があればPL法などで全てメーカーが責任をもつ意識で作られています。

 何の意味を持つ検査なのか?しかも資格が要る。
 そう国交省の利権の一端だと思うのが自然です。
 不要な検査だと思います。 

 近頃、規制緩和の話題がすっかりなりを潜めて、日本は古い殻に閉じこもったままです。
 不要な検査だと声が上がってこないのが残念です。
返信する

コメントを投稿