NECはスマホ事業から撤退するらしい。
携帯電話では日本国内でNECはパナソニックと並び最大手の一角であった時期があり、パソコンでも国内トップ企業である時期が長く続いた。
筆者も4年前まで山形県米沢市で仕事をしていたことがあり、NEC米沢工場は当時からパソコンの国内生産工場として、仕事面でも関係があったことがありました。
しかし筆者はこの3年間、モバイル型の12インチのPCは台湾メーカーASUSを使用して、性能面では既に国産、海外産の優位差を感じてはいませんでしたが、2年前に自宅内で使用しているデスクトップからノートにリプレースするときには、やはりNECのLaVie15インチのCorei7CPUのモデルを購入しました。
世の中、スマホやi-Padの時代に転換するなあと予感して、当時最後のパソコンとして選んだ記憶があります。
現在、予感した通りスマホとタブレットが主流の時代になっていますが、世界中で席巻しているブランドはアップルやサムスンになっており、日本メーカーではかろうじてソニーとシャープかというように、日本勢はエレクトロニクスの世界では、はるかに後塵を排しています。
筆者はこの原因の多くは、細部にこだわりすぎる国産勢のガラパゴス化にあったように思います。
アップルはご存知のようにアメリカに自社生産工場は持っておりません。全て海外での委託生産なのです。
しかし製品化のソフト面が圧倒的に強く、カリスマ経営者の能力差とも言えますが消費者に受け入れられる製品を商品化するノウハウが素晴らしかたっと感心せざるを得ません。
これからの商品作りは国内製造にこだわるのではなく、如何に消費者に驚きと便利さを与える製品作りに、英知を結集するパワーを備えているかにあると思います。
一時代を築いた日本のエレクトロニクス企業に、ぜひ頑張って欲しいものです。
(日経新聞電子版 以下に貼り付け)
NEC、スマホ撤退へ レノボとの携帯統合見送り
2013/7/17 2:00 記事保存
NECが中国レノボ・グループと交渉していた携帯電話事業の統合を見送る見通しとなった。赤字の同事業をレノボ主導で立て直す考えだったが、出資比率などで条件が折り合わなかった。NECは独力での事業構造の維持は困難と判断、スマートフォン(スマホ)事業から撤退する。他社の手薄な従来型の携帯電話に特化し、携帯事業の大幅縮小で収益の改善を急ぐ。
米アップルや韓国サムスン電子の躍進で国内勢は苦戦が続く。NECはかつて国内シェア27%超の最大手だったが、現在は5%程度で8位と低迷している。事業規模は年2600億円強。
子会社のNECカシオモバイルコミュニケーションズで携帯事業を手掛けており、約600億円の債務超過となっている。同社にはカシオ計算機と日立製作所も出資、NECが事業責任を持つ。今夏商戦からNTTドコモがソニーとサムスンのスマホの割引率を高める「ツートップ戦略」を開始、NECカシオの販売台数はさらに落ち込んでいた。
苦境打開に向け、NECカシオにレノボが出資する形などで事業統合を検討、昨年末頃から交渉を進めていた。NECとレノボは過去にパソコン事業を統合した経緯がある。携帯でも事業運営を委ねたいNECがレノボの過半出資を望んだが、合意を得られなかった。NECが持つ携帯関連の一部特許の売却については引き続き検討する。
統合交渉の不調を受け、NECは販売台数の半分強を占めるスマホの新規開発を凍結する方針。「カシオ」ブランドのスマホも対象となる。NECカシオ社員の大半はグループ会社に配置転換する。今後はレノボを含め、携帯事業に過半出資を希望する企業が現れた場合、事業統合などを再び検討する可能性もある。
レノボはパソコンでは4~6月期に世界首位となった。スマホは出遅れており、販売台数と開発技術の獲得を狙い、今後、他の国内携帯メーカーとの提携交渉に乗り出すことも考えられる。
(貼り付け終わり)
携帯電話では日本国内でNECはパナソニックと並び最大手の一角であった時期があり、パソコンでも国内トップ企業である時期が長く続いた。
筆者も4年前まで山形県米沢市で仕事をしていたことがあり、NEC米沢工場は当時からパソコンの国内生産工場として、仕事面でも関係があったことがありました。
しかし筆者はこの3年間、モバイル型の12インチのPCは台湾メーカーASUSを使用して、性能面では既に国産、海外産の優位差を感じてはいませんでしたが、2年前に自宅内で使用しているデスクトップからノートにリプレースするときには、やはりNECのLaVie15インチのCorei7CPUのモデルを購入しました。
世の中、スマホやi-Padの時代に転換するなあと予感して、当時最後のパソコンとして選んだ記憶があります。
現在、予感した通りスマホとタブレットが主流の時代になっていますが、世界中で席巻しているブランドはアップルやサムスンになっており、日本メーカーではかろうじてソニーとシャープかというように、日本勢はエレクトロニクスの世界では、はるかに後塵を排しています。
筆者はこの原因の多くは、細部にこだわりすぎる国産勢のガラパゴス化にあったように思います。
アップルはご存知のようにアメリカに自社生産工場は持っておりません。全て海外での委託生産なのです。
しかし製品化のソフト面が圧倒的に強く、カリスマ経営者の能力差とも言えますが消費者に受け入れられる製品を商品化するノウハウが素晴らしかたっと感心せざるを得ません。
これからの商品作りは国内製造にこだわるのではなく、如何に消費者に驚きと便利さを与える製品作りに、英知を結集するパワーを備えているかにあると思います。
一時代を築いた日本のエレクトロニクス企業に、ぜひ頑張って欲しいものです。
(日経新聞電子版 以下に貼り付け)
NEC、スマホ撤退へ レノボとの携帯統合見送り
2013/7/17 2:00 記事保存
NECが中国レノボ・グループと交渉していた携帯電話事業の統合を見送る見通しとなった。赤字の同事業をレノボ主導で立て直す考えだったが、出資比率などで条件が折り合わなかった。NECは独力での事業構造の維持は困難と判断、スマートフォン(スマホ)事業から撤退する。他社の手薄な従来型の携帯電話に特化し、携帯事業の大幅縮小で収益の改善を急ぐ。
米アップルや韓国サムスン電子の躍進で国内勢は苦戦が続く。NECはかつて国内シェア27%超の最大手だったが、現在は5%程度で8位と低迷している。事業規模は年2600億円強。
子会社のNECカシオモバイルコミュニケーションズで携帯事業を手掛けており、約600億円の債務超過となっている。同社にはカシオ計算機と日立製作所も出資、NECが事業責任を持つ。今夏商戦からNTTドコモがソニーとサムスンのスマホの割引率を高める「ツートップ戦略」を開始、NECカシオの販売台数はさらに落ち込んでいた。
苦境打開に向け、NECカシオにレノボが出資する形などで事業統合を検討、昨年末頃から交渉を進めていた。NECとレノボは過去にパソコン事業を統合した経緯がある。携帯でも事業運営を委ねたいNECがレノボの過半出資を望んだが、合意を得られなかった。NECが持つ携帯関連の一部特許の売却については引き続き検討する。
統合交渉の不調を受け、NECは販売台数の半分強を占めるスマホの新規開発を凍結する方針。「カシオ」ブランドのスマホも対象となる。NECカシオ社員の大半はグループ会社に配置転換する。今後はレノボを含め、携帯事業に過半出資を希望する企業が現れた場合、事業統合などを再び検討する可能性もある。
レノボはパソコンでは4~6月期に世界首位となった。スマホは出遅れており、販売台数と開発技術の獲得を狙い、今後、他の国内携帯メーカーとの提携交渉に乗り出すことも考えられる。
(貼り付け終わり)