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デフレ礼賛論も大事ではないか?

2013年03月25日 10時44分55秒 | 日記
 政府が経済成長の数値の目標を「こういう数字にしたい」とか、「インフレ脱却を目指したい」とか、いわゆる口先介入を行う事で、ファンドなどの投資資金は自己のリスク負担を持って、株式投資を増やしたりは当然のごとくに行われる。
 今現在のアベノミクスと言われる状況はまさにそれで、元々、世界の株価に比較し割安感が出ていた日本株式が、いっきょに買い出動で動き出したのは事実であろう。

 しかし、日銀までもインフレ転換の為に、円札を市場に大量に2%のインフレ達成まで、発行するというのは、当面は株や一部の不動産価格の上昇には効果を発揮するであろうが、そのうち日本国債の価値は間違いなく低下をきざすであろう。
 
 一番大きな原因は、日本政府の借金が1千兆円に近付いているという現実である。

 国際収支も最近は円安の結果と原油の購入量の増大があり、赤字に陥っている。
 
 日本経済の真の姿は決して健全な姿ではない。

 過去に貯めこんだ金融資産が1千数百兆円あり、その結果政府の借金が多くても、金利がゼロに近い状態でも、なんとか国債の発行も行われてきた。

 しかし、その国債と言う国の借金証書をカタに、日銀が札をするという事はどういう事を言うのか。
 政府に純資金があるわけではなく、市場から国債発行で借りたカネの借金の証書をもう一度利用して、カネを市中にばらまくと言う事になるのではないのか?
 すなわち、ばら撒かれたカネは、その分価値が低下した円になるのではないのか?
 
 そうすると確かに円の価値が下がるからインフレになろう。
 
 今、デフレはだめだと盛んに宣伝されているが、デフレのせいで物の値段も安く買えており、円高のせいで海外から安く商品の輸入も出来、市場の製品価格が下がって来ていた。
 確かに給料もじりじりと下がってはいるが、実際の生活は思うほど悪くはなっていなかったはずである。

 問題は税金や公共料金などがデフレに合わして下がっていなくて、むしろ上昇している事である。
 この負担が我々の生活を圧迫しているのです。

 これが一番大事な点で、構造改革の根源の規制緩和の大幅な推進をする事が大事なことであり、日本経済を強くする事なのですが、既得権益を持っている企業や官僚が権益を手放さない。例えば電気料金でよく話題になる発送電分離などがその典型です。

 我々の日常生活では、緩やかなデフレは生活を楽にする筈であるし、世界の物価と比較して高すぎた日本の物価を、長期にわたって調整してきたと言えると思います。

 おそらく、日銀の黒田政策を本格的に発動すると、2%なんて言うインフレターゲットなど、ものの見事に吹っ飛び、日本の円の価値が下落に向かい、絶対避けなければならないスーパーインフレの兆しを見せると思いますぞ。