喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

秋深まる あるじいちゃんを偲ぶ

2019-11-26 | 生き方
 今日11/26(水)、二名津のあるお年寄りの葬儀があった。
仕事で参列できないので、24日(日)のお通夜に足を運んだ。
お歳は95歳だった。

 たまたま今日、5年前(2014年、平成26年)に書いたブログが表示されたので開いてみた。
以下がそのブログだ。



 写真は、11月21日(金)の出勤途中に撮ったもの。
風もなく、おだやかな晩秋の二名津の海。

 1つは、松方面。



 そしてもう1つは、通ったばかりの平礒方面。




 この道を毎朝、散歩する人が何人かいる。
あいさつを交わすのが、お互いにとってちょっとした元気のもと。

「おっちゃん、今日も元気に歩いちょるなー。」

おっちゃんは、手をあげてこたえてくれる。


 写真のじいちゃんは、戦前生まれで、戦争を生きぬいてこられたらしい。
シベリアに抑留され生きて帰って来られた。




 いつかじっくりとそんな話を聞いてみたい。

 晩秋の海もいいものだ。



 そう、この海を眺めるじいちゃんが亡くなられた方だ。
いつかじっくりと戦争の時代の話を聞いてみたいと思っていたが、
今となってはもう叶わなくなってしまった。

 夕日が沈み、帰宅途中。
じいちゃんがいつも立っていた場所に車を停め、心を込めて手を合わせた。


                    岬人(はなんちゅう)


ハナラジvol.46 喜久家プロジェクト② 四国最西端の佐田岬半島から情報発信!超ローカルラジオ番組!!あらゆる職業や活動の知られざる秘密と本音に迫る!!

2019-11-11 | 感動
 ハナラジオ収録後のくつろぎタイム。
動画撮影。
武蔵も参加。

 平礒の喜久家では、こんなディープな時間が流れている。
おもしろい。

 日本の小さな小さな田舎で、広い世界が交じり合う。


ハナラジvol.46 喜久家プロジェクト② 四国最西端の佐田岬半島から情報発信!超ローカルラジオ番組!!あらゆる職業や活動の知られざる秘密と本音に迫る!!

ハナラジvol.45 喜久家プロジェクト① 四国最西端の佐田岬半島から情報発信!超ローカルラジオ番組!!あらゆる職業や活動の知られざる秘密と本音に迫る!!

2019-11-11 | 感動
はなラジオパーソナリティー「Hero(ヒロ)」が、再び喜久家ボランティアとのトーク。
笑いあり、そして心にジーンとくるところあり。

 すばらしい。


ハナラジvol.45 喜久家プロジェクト① 四国最西端の佐田岬半島から情報発信!超ローカルラジオ番組!!あらゆる職業や活動の知られざる秘密と本音に迫る!!

お気に入りの自家製酵母パン の店 Coccinelle (コシニール)

2019-11-09 | 感動
 今日、三崎中学校の男子バレー部が県新人戦に出場するので、今治まで応援に行った。
玉川経由で片道3時間30分かかった。

 健闘したが敗戦。
これからに期待する。
1時間応援し、終了したのが午後2時。再び元来た道を帰る。

 昼ごはんを食べていなかったので、どこか店を探す。
道後まで帰って来たとき、昨年の1月に行ったパンがおいしいカフェを思い出した。

 
 自家製酵母パンを焼く店 Coccinelle (コシニール)。




 前回、紹介されて来たが、懐かしくて1年9カ月ぶりに足を運んだ。

 おいしかったので、同じパンを探したが、見当たらず。
それに似たチョコレートのものを注文。
そしてカレーパン。




 飲み物は、超濃いめのエスプレッソ。
店員さんが確認までしてくれた。
「本当にこれでよろしいですか?」
と言わんばかりの。




 数年前からカフェ巡りをしている。
田舎にはないものを求めて。
 ポイントはいくつかある。
1 落ち着ける雰囲気
2 おいしい味
3 音楽やインテリア


 今年に入り、いつもに増して活動的。
貪欲にいろいろなことに足を突っ込んでいる。
それでいて、あまり疲労感がない。
田舎でありながら仕事もけっこう長時間であるのに、疲れた感じがない。

 今日は、一息つきたくなった。
店内には心地よい洋楽が流れていた。
ゆったりとした気分でそれを聞きながら、パンやコーヒーをおいしくいただく。




 前回から1年9カ月。
本当に短く感じる。

 三崎で唯一のスナック銀河のママさんが言った言葉がよみがえる。
「心をふるわす感動があると、時間は短く感じるものよ。」
 ふり返ると確かにそんな時間だった。
ありきたりではない思い出が積み重なっている。


 コシニールでのいい時間を過ごし、佐田岬へ向けて車を走らせて帰って来た。
瀬戸内の夕日を見ながら、海の向こうの九州の灯りを見ながらの2時間半。
途中、雨も降った。

 今日もいい1日だった。

      
      岬人(はなんちゅう)














 

三崎中学校男子バレーボール部 県新人総体での健闘

2019-11-09 | 教育
 11月9日(土)、三崎中学校バレー部男子が瀬戸中学校と合同チームで県新人総体に出場し、健闘した。
 伝統ある三崎中男子バレー部の部員は2年生5人。
生徒数の減少で、この2年生たちで終わりとなる。
 1年生からは卓球のみに切り替わっている。
 
 本日のリーグ戦で勝ち上がれば、明日の決勝トーナメントへ進む。
 
 下の写真は、丹原東中学校との対戦。








 サーブで崩され、思うようにリズムがとれない。
それでも、相手コートの空きをねらったスパイクを打とうという意識は見て取れた。

 会場が今治でありながら、多くの保護者も駆けつけ、力強い応援があった。
私も平礒から、片道3時間30分かかった。

 健闘したが、結果は2敗で決勝トーナメントへは進めなかった。
しかし、何事も経験。
今後の練習に必ず活かされると思う。

 どんな状況になろうとも、ねばり強く頑張れるのが、岬の子どもたちだ。
これからの成長に期待している。


三崎湾にイルカの群れ

2019-11-09 | 感動
 最近、三崎湾にイルカを見たという目撃情報がよく耳に入る。
そんなに滅多に見られるものではない。
私も過去1度、佐田岬灯台の海で、イルカの背びれを見ただけだ。


 11月4日夕方、三崎湾にイルカの群れがいるということで、足を運んでみた。
鉛色の空に穏やかな海面。
イルカの気配は全くない。




 探すこと5分。
水面にさざ波が立ち、2頭ほどのイルカが現れた。
そして立て続けに、10頭ほどの群れがゆったりとジャンプ。




 夏頃から伊方町の宇和海、瀬戸内海両方で、イルカを見たという情報が流れていた。
訪れたのは、ミナミバンドウイルカとみられる。
 1週間ほどは同じ場所に留まることもあるようなので、もしかしたらまだ見られるかもしれない。

 ふるさと佐田岬半島は、本当に自然豊かな地域だ。


             岬人(はなんちゅう)

世界ユースサミット(One Young World)ロンドン大会に参加する唯一の三崎高校生

2019-11-06 | 感動
 昨年の娘の参加に続き、二名津の後輩、竹内琉翔君がロンドン大会に参加した。

 世界中から3000人の若者が集まり、世界規模の課題について学び、語り合った。

感想を聞いてみたいものだ。

 


ふるさと佐田岬半島のサツマイモ(甘藷)と暮らし

2019-11-06 | ふるさと
東日本大震災被災地の気仙沼市立大谷中学校との交流が続いています。

それに関するサツマイモ(甘藷)収穫の新聞記事。


 大谷中学校は、ユネスコスクールにも認定されており、「ふゆみずたんぼ」等の環境教育が非常に充実し

た学校です。





「なぜ、被災地を支援するのに、サツマイモ(甘藷)だったのか?」

「サツマイモ(甘藷)とふるさと佐田岬半島の関わりについては?」



 このような疑問は、歴史をひも解いてみると分かります。

 南予の沿岸部で、甘藷作りが始まったのは、享保17年(1732年)、西日本一帯でおこった大飢饉の1~2

年後からといわれています。

 米作りに適さない南予の沿岸部農村においては、人々の生命を守る重要な主食として麦と共に位置付けら

れたのです。

 大正時代や昭和の戦前に生まれた人々の当時の三度の食事は、「イモ」と「イワシ」と「ムギメシ」がそ

の代表格でした。



 戦中生まれで、80歳近い父からイモに関する昔話を聞いたことがあります。

「朝のかゆや雑炊の中にも、ムギやイモはたっぷり入っていた。それでも、ここらは海辺やけん、イワシや

ホータレ(片口イワシ)の小魚に困るようなことはない。子供でも地引き網の手伝いに行けば、それなりに

小魚を分けてもらうので、晩のおかずになった。」

 敗戦後の復興で高度経済成長を迎え、米が食べられるようになり、イモ畑は消えていき、代わりにお金に

なる柑橘がたくさん栽培され、今につながっています。



 ふるさと佐田岬半島とイモは、切り離せない関係にありました。

そのことを、子どもたちにもしっかりと伝えていき、ふるさとを愛する子どもに育ってほしいと思っています。


    岬人(はなんちゅう)