荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

真面目の巻。

2016年09月16日 | 聖なるブログに名も無きカテゴリを




*今回は、2012年に別んトコで書いていたブログに加筆・修正したモノをお送りします。



『日本人は真面目である』というフレーズがあります。

常々、このフレーズには違和感を覚えます。

確かに真面目でなければ、戦後あれだけのスピードでの経済成長はなかったはず。

しかしながら、戦後40数年の経済成長は『日本人は真面目である』というファクター以上に、世の勢いではなかったのか。

一方で、この20年間での異様な失速。

ただ単純に、世界経済に引っ張られての結果ではない、と思っております。

さて、僕は『日本人は真面目である』と言うよりも『真面目な振りをするのが上手い』というのが持論。

江戸時代、平々凡々な歴史が長々と続きました。

サムライたちは出世をしようにも、手柄を立てる術もない為、真面目な振りをし、上役におもねったのではないか。

現代の木っ端役人共の『遅れず・休まず・働かず』という処世術はここから来ていると思うのです。

リーマンでも、仕事している振りだけの使えないオヤジは存外多いです。



結果が全て、という思考の米国人。

ヒトにどう見られても良いからヘラヘラ生きるぜ、というラテン系ヨーロッパ人。

言いたい事は相手が誰であろうと言う、という中国人。

『日本の常識は世界の非常識』である限り、国際化など陳腐な言葉に過ぎません。



ヘラヘラしてても結果を出せば良いのです。

そして、結果を出すヤツというのはヘラヘラしている様で、それなりに努力をし熟考を重ねているものです。

真面目である事は、美徳でもなんでもありません。



『真面目とは、浅薄な人間の唯一のよりどころ』オスカー・ワイルド(アイルランドの詩人・1854~1900)


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