ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

瑠草 (るそう) @岐阜県岐阜市

2015年04月11日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市の外れ、もうすぐそこは関市という三輪地区の、田んぼの中の集落にある古民家を改造した蕎麦屋「瑠草(るそう)」に久しぶりに行ってみた。建物は年季が入っているため管理は大変だろうが、古いところはそのままに色々と工夫して手を入れている様子。舗装していない駐車場っていうのもなんだか新鮮。こちらも管理は大変だろうけど、これがアスファルトだったら随分興醒めだろう。最近流行りの古民家改造のお店はやり過ぎ感が強くて、後ろに「資本」を感じてしまう事が多いけれど、この店は本当に手作りっていう感じがいい。この店には開店以来、何度か訪れているが、(田舎なので当たり前だが)当時は随分とのんびりしていて、この場所で大丈夫?っていう感じすらあった。今はすっかり人気店になっているようだ。この日も駐車場にはすでに何台も車が停まっていた。

店へ入って靴を脱ぎ、中へ。テーブル席は埋まっているようで、奥の座敷に通された。ガラス木戸の隙間からうっすらと外が見える。密閉が当たり前の今では信じられないが、昔のガラス木戸ってこんなだったねェ。春とはいえ、まだ少し寒いので、座敷には石油ファンヒーターが置いてある。若い給仕の女性がお茶(蕎麦茶)とおしぼりを運んでくれ、品書きの中から「ざるたぬき」を大盛で注文した。蕎麦を手繰る前に蕎麦茶を飲むのは好みじゃないので、お茶には手をつけず、食後にいただく事にする。前は給仕を御歳を召した母堂がやっていたと記憶するが、現在は若い女性が3人も働いていた。もうなかなかこういう普請の建物に座ることは無いので、のんびりとした空気が楽しい。外に弱い雨が降っているのも一興。店内には音楽が流されているが、はっきり言って必要ないんじゃないかなァ。

自分の居る座敷にも入れ込みの客が何人か入ってきた頃に、ざるたぬきが運ばれた。平皿に盛られた蕎麦の上に、たくさんの桜海老の入った天かすが散らされている。由比ヶ浜産の桜海老だそうだ。本当はまず蕎麦だけ味わいたかったが、全体にかかっているので、そのまま手繰った。猪口に入ったつゆは辛汁だが若干薄めの味付け。ざるのようにつゆに漬けて食べる事も出来るが、回しかけるように調整しているんだろうか。しっかり冷水で締められた蕎麦の色は白く、ざらざらとした肌につゆとサクサクの天かすが絡まって、旨い。途中からはつゆを回しかけていただいた。小皿で出された漬物が古漬けで、いいアクセントに。あっという間に食べてしまった。以前食べた時の記憶より、いい。少し残しておいたつゆに、後から運ばれてきたとろみのある蕎麦湯を足し、ごちそうさま。(勘定は¥1,200)

 ↓ 店のすぐ近くにある酒蔵「白木恒助商店」(創業天保6年・1835)。時々利用するが、こちらは日本酒の「熟成古酒・達磨正宗」で全国的に有名で、販売も行っています。

瑠草 (るそう)

岐阜県岐阜市門屋299

( 岐阜 瑠草 るそう ルソー 蕎麦 そば 達磨正宗 だるま正宗 薄墨桜 白木恒助商店 熟成古酒 古酒 )


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