ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

大勝軒 (2) @岐阜県岐阜市

2015年10月17日 | 岐阜県(岐阜)

故・山岸一雄氏の創業した「東池袋大勝軒」。誰にでもレシピを公開し、かかってきたら電話でも指導したという山岸氏だけに薫陶を受けた弟子も多く、その味をそのまま受け継いでいるかどうかは別として、全国に大勝軒の名前を使う店、使わない店、それぞれが数多く存在する。そんなラーメン界の一大勢力で、氏の遺志を継いだと思われていた大勝軒の弟子筋が、氏の死後半年もしないうちにお家騒動を起こすとは…。人が3人集まると派閥が出来るとは言うが…。

ま、そんな「きな臭い」話は別として、久しぶりに岐阜の「大勝軒」を訪れてみた(訪問は騒動のずっと前です)。正確に言うと何度も訪れているのだが、なぜかいつも定休日を忘れて店の前まで来てしまったり、店の終わる頃に着いてしまったりと、何回も入れないでいた(それだけ食べたくなる時があるということだけど)。この日は開店して少し経った時間帯で一番混んでいる頃かと思われたが、店前の駐車場には幸運にも空きがあり、待ちも無く、店に入ってもすぐにカウンターに座る事が出来た。すぐに「もりチャーシュー」を注文。もり(=もりそば)はいわゆるつけ麺のこと。自分は亡き氏がその手で作った中華そばやもりそばは食べたことが無いが、この岐阜店はわりと本家の味を忠実に再現しているというような話も聞く(実際のところどうなのかは知りません)。

若い店主はいつものようにマイペースで調理を進める。調理は主人ひとり。盛り付けの手伝いと給仕を女性店員2人が行っている。スープは一杯づつ小鍋で温め直し、麺は大鍋で複数人分を一度に茹でる。調理に時間がかかるのが普通のこの店では珍しく、さほど待つ事無く「もりチャーシュー」が置かれた。チャーシューはモモの部分とバラの部分の部位の違う2種類。分厚く大きくて、最近流行りのトロトロのものではなく、しっかり噛む楽しみと肉の味があるもの。やっぱり肉はせめてこのくらいの噛み応えがないとね。亡き氏と同様に「わざと」水切りをしっかりしていない麺は、のど越しの良いキレの良さと、いわゆる讃岐うどん的ではないコシがあるもので、相変わらず旨い。つけ汁は前よりも肉系の味が強くなったと聞いていたが、この日のものは、自分の感覚では前とそう変わらず、魚介系と肉系の出汁が上手く合わさった、風味の良いものだった。するすると食べ進み、途中でチャーシューにかぶりつく。相変わらず旨い。大きな丼ぶりに盛られた麺量はかなり多いが、あっという間に胃の中に落ちていった。(勘定は¥900)

前回の記事はこちら

大勝軒

岐阜県岐阜市茜部菱野3-50 サワダコーポラスA-3

( 岐阜 岐阜市 岐阜大勝軒 大勝軒岐阜店 たいしょうけん 山岸一雄 大勝軒のれん会 味と心を守る会 神保町大勝軒 )


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