ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

かとう (2) @名古屋市中村区・太閤通

2019年09月15日 | 名古屋(中村区・西区)

酷暑(訪問8月)の休日、名古屋駅から歩いて太閤通に出る。昼の目当ての店は大行列が出来ていて諦め、もう1軒へ行くも臨時休業。強い日差しと照り返しの下、普段よりも長く感じる道のりを汗だくになって歩いて中村区役所駅まで来た。するといつもなら行列が出来ている手打ちうどん「かとう」の外待ちがたったの1組。思わずその後ろに付いた。並んでいる間に店の女の子に品書きを渡され注文を考える。めったにないチャンスなので天ぷらで一杯やってから冷たいうどんをいただく計画を立案。「天婦羅・かしわ(3ヶ)」と、酒をお願いする。すると「お酒はどんなのをお好みですか?」と訊かれた。こんな場所で少々面倒くさいナと思いつつも、銘柄を教えてくれる訳でもなかったので、この娘がよほど詳しいのかとつらつらと好みを告げると、やはりあまり分からないようで結局主人に任せるとのこと(苦笑)。うどんは高気温(35度超!)に相応の「夏野菜の冷やかけ」をお願いした。

5分もすると中に呼ばれ、すぐにカウンター席に座ることが出来た。久しぶりだが調理場には沢山の若い衆が。人が増えて仕事も任せられるようになったようだ。作業をしつつも主人は店内の様子をよく見ていて的確に指示しているので配膳も早く、自分の酒も「かしわ」もすぐに出てきた。銘柄は和歌山の「雑賀(さいか)」。キンキンに冷やされたちろりで出され、グラスでやる。冷たいので香りは立ち上がらないが柔かい吞み口。この暑さなので冷たい口当たりが嬉しい。綺麗に揚がった「かしわ」(若鶏)はもも肉。卓上の塩や醤油でいただく。主人が自分の酒の進み具合を見て「夏野菜の冷やかけ」の調理指示を出した。

ちょうど呑み終わった頃にすぐ「夏野菜の冷やかけ」が供される。流れるような素晴らしいタイミング。涼し気な鉢の中には綺麗に湯剥きしたトマト、オクラ、ヤングコーン、茗荷、大葉、長芋のとろろが入っている。まずは混ざらないうちにつゆをひと啜り。ビッと塩分が効いていて、汗を流して歩いてきた身には抜群に旨い。こちららしいしっかりとコシのあるうどんは口当たりも良く、啜るのが楽しい。具材をそれぞれつまんだり、混ぜたりして楽しんでいるとあっという間にうどんが無くなった。つゆに溶けたとろろなどもしっかりとすくい取ると、熱かった体もクールダウン。実際に掛かった時間は20分もないくらいだろうけれど、どれもがビタッとハマって、満足。(勘定は¥2,200程)

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手打うどん かとう

愛知県名古屋市中村区太閤通3-26

 

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